- 富士山登山ルートとコースガイド!山開きの日程について
- 富士山の山開きの日程について
- 富士山の登山ルートと登山口について
- 初心者が登りやすい富士山のルート(登山口)について
- 須走口登山口のアクセス(駐車場・公共交通)について
- 富士登山の装備・服装について
- 富士山の携帯電話の電波状況について
- 富士登山の高山病について
- 富士山の噴火と活火山について
- まとめ
富士山登山ルートとコースガイド!山開きの日程について
6月下旬頃になると、気になるのが「富士山の山開き」ですが、今日は、今まで登った経験等を踏まえ、初めて富士山の登山を考えている方の参考になれば嬉しいな~と思い書いてみる事にしました!
富士山を始めて登る方も多いと思いますので、気になる点かな~っと思われる、富士山のルートとコースガイドや、登山装備の詳細、服装、富士山は携帯電話は使えるのか?高山病とは何ぞや!?そして、富士山にもクマはいるのか?などを触れていきたいと思います!
ちなみに今年の富士登山のシーズンは、こんな感じに発表されております。
富士山の山開きの日程について
※静岡県より出典
今年は7月1日から9月10日までが、富士登山のシーズン(富士山山開き)になります!
先日も富士山山頂で積雪があったみたいですし、今年はどうやら積雪が多いみたいですので、もしかすると富士山山頂まで登山道が開通するのが遅れるかもしれません。
7月1日の初日に行かれる方は、念のため軽アイゼンは持って行った方が良いかもしれませんね!
※2019年も7月1日が富士山の山開きになっております。
富士山の登山ルートと登山口について
話が長くなりそうなんでこの辺にし、富士山には4つの登山口がございます。
※静岡県より出典
富士山5合目から登山をスタートさせる場合、体力的に登るのが比較的楽な順から書いていきますと、
- 富士宮口登山口 標高2、380mからスタート
- 吉田口登山口 標高2、305mからスタート
- 須走口登山口 標高1、970mからスタート
- 御殿場口登山口 標高1、440mからスタート
になっております!
同じ5合目でも、富士宮口と御殿場口で1,000m近く標高差がある感じです。
厳密に書くと、海抜0m地点からスタートする方もいますので(ルートはあり)、登山道とすると色々なルートがあるんですが、そちらについて割愛したいと思います。
初心者が登りやすい富士山のルート(登山口)について
登山者初心の方にお勧めなのが、標高が高い所にスタート地点がある「吉田口」になります。
登る距離が短いほど体は楽ですが、それだけ人も集まる登山ルートになりますの非常に混みあいます。
荷物が入ったザックを長時間背負っていれば、それだけ体は疲れてしまいます。
富士山の山頂まで距離が短く楽ですが、登山道の渋滞につかまり時間が掛かってしまうと他の登山口と変わらないかな~と私は思っております。
そ~すると人気のないコースに目が行ってしまうんですが、一番登山者が少ないといわれているのが「御殿場口」になります。
人気がない理由は簡単で、登る距離が長くて富士登山では一番キツイと言われているからです。
定期的に登山されている方なら良いですが、日頃から山に登ってトレーニングしてない方にはお勧めしてません。
そんな感じで、個人的にお勧めしている「須走口」からの富士登山について色々な視点から詳細に書いていきたいと思います!
須走口登山口のアクセス(駐車場・公共交通)について
まず、須走口までの行き方ですが、車なら駐車場がありますので、そちらに停めてからシャトルバスに乗り換えて5合目まで移動になるかと思われます。
また、公共交通機関を利用して須走口登山口まで行く事も出来ます。
私は、疲れた体で車の運転をしたくなかったので、公共交通機関を利用しました。
JR御殿場線の「御殿場駅」からバスが出ていて、富士山5合目まで乗り換えなしの一本で連れて行ってくれます。
詳細につきましては、下記の通りになっております!
須走口5合目以外にも、御殿場駅からバスが出ておりますので、富士登山の起点になる駅ともいえます。
ちなみに、JR御殿場駅~須走口5合目の往復バス料金は、2,060円です。
登りは須走口、下山は御殿場口にしてバスで御殿場駅に戻る事もできますので、車で行くのとは違ったルートを歩けるのも公共交通の魅力ですよね!
富士登山の装備・服装について
そんな感じで無事にスタート地点である須走5合目登山口に到着した所で、富士登山初心者向けに必要な装備と服装について記載したいと思います!
富士山登山で必須装備
食料
直ぐに食べれて冷えても美味しいおにぎり、サンドウィッチ、お稲荷さんがお勧めです!
食料も重く荷物になるので、値段は高いですが山小屋で食べるのも大いにアリだと思います!出たゴミは必ず持ち帰りましょう!
水・食料
最低、富士山登山には1.5L以上の水が必要です。
多く持っていくと荷物が重くなるので、値段が高いですが随所にある「山小屋で購入」をお勧めします。
富士山の山頂に立つのが目的ですので、余計な体力消耗をお金で買えるなら安いもんだと私は思います。
山小屋で販売している食料や水等の値段については、後編で少し触れたいと思います。
ヘッドランプ(ヘッドライト)
富士山の登山道には、街頭も無く、夜になると真っ暗になります。
山小屋泊の場合でも、ヘッドライトは必須ですので必ずお持ちください。
手で持つライトよりは、頭に装着できるの物の方が両手を自由に使えるので、転倒などの安全対策になります。
着替えのシャツ
汗で濡れたままにすると、体が冷えてしまい体力を消耗してしまいます。
特に富士山は標高が高く、風が強く吹きますので、汗で濡れたままでいると非常に冷えてしまいます。
着替えのシャツは、何枚かあればベストですが、1枚でも良いような気もします。
富士山の登山地図
富士山の登山道は、道標も多く迷うことはないと思います。
しかし、分岐が多く間違えると違う登山口に行ってしまう可能性もあるので確認のため必要です。
コンパスもあれば可ですが、道標や山小屋も点在しているので、なくても問題にならないと思います。
ハイカットの靴(登山靴)
スパッツ(ゲイター)を持ってない場合は、出来るだけ足首を隠す登山靴がお勧めです!
富士山の登山道は、火山灰の降り積もるコースですので、靴の中に入るのを防いでくれます。
勿論、捻挫対策にも有効です。
ザック(リュックサック)
日帰り登山なら、極力小さくて軽いザックがお勧めです。
個人的には容量20L~30Lのザックで良いかと思います。
ザックカバー
雨が降っても大丈夫のように、ザックカバーが、ザックに標準装備されているのも増えてますが、付いてない場合は必要です。
山の天気は変わりやすいので、大事な物が入っているザックを雨から守る必要があります。
ザックカバーを持ってない場合は、大きなゴミ袋でも代用可能ですが、できたらこ購入した方が無難です。
帽子、サングラス、日焼け止め
山の日差しは非常に強いです。
標高が上がるにつれて更に紫外線が強くなります。
標高が1,000mあがると下界よりも紫外線の強さが10%増えます。
こちらの記事で詳細に書いてますが、この3つは忘れずお持ちください!
合羽
夏の富士山は、昼前から曇ることが多く天候が安定しません。
森林限界(6合目付近)を越えると、富士山は木々等の遮る物がなくなり風がとても強いです。
強風で吹き飛ばされない上下別になった合羽が必要になります。
防寒着にもなるので、合羽を踏まえた服装をお勧めします!
私は、Tシャツ1枚で登り、寒くなったら合羽を着てやり過ごしました。
タオル(2枚)
タオルは2枚あると便利です!
出来たら登山用タオルや、スポーツ用のタオルが吸水性も良くお勧めです!
1枚は汗拭きよう、もう1枚は防寒用に使います。
標高3,000mを越えてくると、段々と寒く感じると思いますので、汗が止まり冷えてきたら乾いたタオルで防寒用として使ってください。
救急セット(胃薬・鎮痛薬・絆創膏等)
足や膝などの関節のトラブルが一番多いかと思いますが、酸素が薄くなると胃腸の調子もおかしくなります。
緊張や慣れない環境で気分が悪くなるかも知れませんので、胃薬や頭痛薬(鎮痛剤)は持っていく事をお勧めします!
運動に適した動きやすい服装
汗を吸い取って重くなるGパンはNGです。
ジャージでも良いと思いますし、汗を吸って重くならない生地がお勧めです!
綿は、汗を吸ってなかなか乾かないので山登りではNG素材です。
少し厚手の靴下の方が、足の衝撃が減るのでお勧めです!
富士山の登山に有ると便利な装備
携帯用トイレ
イザ!鎌倉!!ってなトイレの場面がないともいえません(?)
モジモジするくらいなら開放的にいきたいもんですよ!
ただ、富士山の森林限界を超えてしまうと、隠れてトイレをする場所が少ないので、女性は困ってしまうかもしれません。
時期によってはトイレも混むので、早め早めが大切です。
登山のトイレについて書いた記事になります!
便利で簡単な簡易トイレについて書いてますので、富士山登山の装備に加えると安心だと思います!
ホットドリンク
山の上は寒いので、温かい飲み物があると心も落ち着き元気になれます!
荷物になるので、山小屋でも売っているので、そちらで購入しても良いかと思います。
登山用ヘルメット
基本、登山用のヘルメットは不要ですが、富士山は意外と落石が多い山になります。
歩く上で、落石が多い事を忘れないでください。
駐車場の上で落石がおこり、過去にお亡くなりになった方がいます。
杖・ストック
杖(ストック)が有るのと無いのでは体の疲れが全然違うと思います。
特に富士山の下山は膝や腰に負担が掛かるので、出来たら杖・ストックを用意した方が良いかと思います。
各山小屋で杖・ストックは購入も可能です!
マスク
須走口登山道の目玉は「砂走り」と言って、非常に長い砂の斜面を走りながら下りれる箇所があります。
足元は火山灰なので、風が吹けば舞い上がり、人が歩けば更に舞い上がるので、個人的にはマスクが非常にお勧めのアイテムです!
マスクの代わりにタオルで代用可能です!
手袋・使い捨てカイロ
手袋・使い捨てカイロがあると寒さから身を守れます。
標高が100m上がると、気温が0.6度下がります。
下界の温度が30度の時、富士山の山頂(3,776m)は8度位になります。
風が吹けば更に寒くなるので、防寒対策として手袋・使い捨てカイロが有ると重宝します。
トイレットペーパー
基本、富士山の山小屋にはトイレがあります。(1回100円前後)
トイレ以外にも、ティッシュの代わりにもなり、好きな長さで使えるのであると便利です。
トイレットペーパーが1個あると色々と登山で重宝するかと思います。
小銭
トイレの使用料等使います。
山小屋での両替は出来ないものと考えて下さい。
あまり小銭が多いと重量が増えてしまうので、程々に準備してください!
耳栓・アイマスク
富士山の小屋泊の場合ですが、耳栓、アイマスクはあると便利だと思います。
さほど重い物でもないですし、必ずイビキや歯軋りをする輩がいますので・・・。
富士山の登山で不要な登山装備
熊鈴
富士山の周辺もツキノワグマの生息地域です。
しかし、5合目から山頂を目指す場合は、まず大丈夫ですので、熊鈴は不要です。
熊鈴も地味に重たいので、荷物の軽量化の為にも、持っていくのは止めましょう!
酸素缶
私は酸素間は不要だと思ってます。
一時的であまり意味がありませんし、酸素が必要なほど高山病が重症なら下山が必要です。
無駄なお金、無駄な装備になりますので、持っていくのは止めましょう!
財布・不要な鍵
地味に重いのが財布と鍵です。
お金は必要ですが、財布は重いだけですので、それこそスーパーの小さな袋とかで代用し、とにかく荷物を軽くしましょう!
山に対する必要以上の恐怖
富士山は日本一高い標高と言う事で、不安や心配が尽きないと思いますが、緊張やストレスは酸素の消費量が増えてしまい疲労に繋がります。
自然は怖いですが、怒っている時に近づかなければ安全ですし、優しく迎えてくれます。
怒り出したら直ぐに下山しましょう!
富士山の携帯電話の電波状況について
主要4つの登山道で使うなら、メジャーキャリアなら問題なく電波があり通話可能です。
しかし、天候の影響を受けますので、繋がりが悪い時もあります。
私はdocomoユーザーなんですが、富士山の山頂でも全く問題なく使えました。
むしろ、メールをガンガン送ったら、冷たい返事がモリモリ返ってきました・・・(苦笑)
携帯電話は、何かあった時の命綱になりますので、念のため、不要な電池の消耗をさせないためにも、電源を切ったうえで登った方が安心です。
電波が圏外になりますと、電波をキャッチしようとモリモリ動くので電池の消耗が異常に早くなります。
山小屋での携帯・スマホの充電は、出来ないものと考えてください。
※宿泊者は充電出来る小屋もあり。
荷物になりますが、予備バッテリーを持ってきた方が安心かもしれません。
富士登山の高山病について
標高2,500mくらいの高さになると、ボチボチ発症する方が出てくるそうです。
早い人ですと2,000m位から高山病を発症する方もいるので要注意です。
高山病の症状は、頭痛、吐き気、胃腸の不快感等で、一度症状が出てしまうと中々改善いたしません。
標高の低い所まで(2,000m以下)下山しないと高山病は治りません。
ちなみに、下界の酸素濃度は20%前後ですが、富士山の頂上の酸素濃度が13~14%前後と言われております。
世界最高峰のエベレストの山頂になると7%前後になるそうです。
富士山は、平地の60%位の酸素濃度になりますので、歩き方(ペース)などに注意が必要になります。
富士山の噴火と活火山について
富士山は、日本一の標高をほこり、日本人なら誰もが知っている名峰ですが、3回の噴火を経て、日頃慣れ親しんだ今日のお姿になっております。
仮に2回目の噴火で活動が止まってしまったならば、裾野が広い綺麗な独立峰の姿にはなってませんので、これほどの人気にはならなかったかもな~と思われます。
過去に何度も噴火している富士山ですが、現在も「活火山」として位置づけられ、24時間噴火に備えるべく監視されているお山の1つです。
平成29年6月24日に現在、富士山の「噴火警戒レベル」はレベル1ですので、逼迫とした状況ではございませんが、登山用ヘルメットの着用を推奨されております。
噴火警報レベルについては、火山の状況とによって細かく決まってますので、参考として載せてみたいと思います!
山登りを趣味にされている方は、頭の片隅に入れておくのも良いかもですよね!
なお、日本全国の活火山は、下記の通りになっております。
※上記2枚は気象庁より出典
想像していた以上に多くの活火山がありますよね~~
登ってみたいお山も一部含まれている感じなんですが、登る時には最新の情報を入手してた方が安心ですよね!
まとめ
富士山の登山は、標高も高く、色々と不安な面が多いですよね。
必要以上に怖がる必要はありませんが、それでも知らない地に行くわけですので不安になってしまいますよね。
そんな感じで、「疲れにくい山の歩き方」などの小技に触れながら、登山中の写真を交えて次回後編に富士山登山は続きたいと思います!
後編の富士登山のコースガイドになります!
須走ルートからお鉢巡り、富士山山頂郵便局、砂走りなど詳しく書いてますので、良かったら登山の参考にしてみてください!