アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

登山とキャンプ、写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」のアウトドアブログです。

酸欠の恐怖。テント内での調理のメリット・デメリット。一酸化炭素中毒を防ぐ感知器の詳細

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テント内での調理

 

 

 

酸欠の恐怖とテント内での調理について

なんだか本格的に梅雨空になってきましたね~

 

ぼちぼちテント泊したいな~っと天気の様子をうかがっているんですが、梅雨明けまでは難しそうですね~・・・。

 

わざわざ雨の日を狙ってテント泊に出掛けるほどドMの変態ではないんですが、山の天気は変わりやすいので、どうしても縦走中に雨が降ってしまう事がありますよね。

 

私が使っているテントは、パイネのG-LIGHTテントと言うシングルフォールテントなんですが、フライシートを使わなくても大丈夫なモデルでございます。

 

フライシートは、地味に重たいので(440g前後)、荷物になるのであまり使わないんですが、天気が良ければ問題ないものの、雨が降ると「前室」がないので調理するのに困ることがあります。

 

そ~するとテント中で調理する事になるのですが、何度か怖い思いをした事がありますので、今日は「酸欠の恐怖(一酸化炭素中毒)」、「テント内での調理のメリット・デメリット」について書いていきたいと思います!

 

テント泊玄人様には周知の事実ばかりになりますが、テント泊デビューを考えている方や、まだまだ日の浅いキャンパー(登山者)の目線に立って書いていきたいと思います。

 

最近「ヒヤリ・ハット」と言う言葉を時々聞くことがあるかと思いますが、言葉の意味を簡単に書くと「重大な災害や事故になる寸前の事例」になります。

 

仕事中や、車の運転、日々の生活にも「ヒヤリ・ハット」が多くあるかと思います。

 

「たまたま運が良かった」で済ますのではなく、その事例を解析し、同じような災害や事故を未然に防ごう!てのが趣旨になります。

 

テント内の一酸化炭素中毒(酸欠)について

そんな感じで、天気が悪かったり雪が降り積もる冬のテント泊だと、ど~してもテント内での調理が必須になってしまいますが、特に怖いのが「酸欠(一酸化炭素中毒)」と「火災」になります。

 

「車の中で練炭自殺」とかがニュースになることがありますが、こちらは正に「一酸化炭素中毒」によるものです。

 

何故、一酸化炭素中毒で死んでしまうか・・・ですが、簡単に書くと、酸素を運ぶ体内の物質が、酸素よりも一酸化炭素と仲が良く、酸素と合体してウフフフ♡してくれず、体内に運ばれず酸欠になってしまう。でございます!

 

簡単に端折りすぎで良く分からなくなってしまった典型的なパターンになってますが、酸欠については、私が説明しなくても良くご存知ですよね。

 

そんな感じで悪魔の気体と呼ぶに相応しい「一酸化炭素」について簡単に触れてみたいと思います。

 

一酸化炭素は、水に溶けにくく、無味、無臭、無色、無刺激の気体で、私の心のように透き通った物質になります(?)

 

比重は0.967になりますので、空気より軽く、テント中で発生すると、上部に溜まります。

 

私みたいに「座高」が高いと非常に危険な状況になってしまいます。

 

一酸化炭素の発生メカニズムは、何かを燃やしている時に酸素が足りず、不完全燃焼になると発生いたします。

 

山ガールとあと少しでウフフフ♡出来なかった時の様な残念な気持ちに近いのかも知れません(?)

 

また、一酸化炭素と切っても切れない関係にあるのが「二酸化炭素」になります。

 

炭酸飲料が大好きな方には馴染み深い気体の1つですが、こんな感じの性質を持っております。

 

一酸化炭素と同じく、無味、無臭、無色、無刺激の気体で、私の財布の中身のように透き通った物質になります(?)

 

比重は1.53になりますので、空気よりも重く、テント内で発生すると地面付近に溜まります。

 

なんだか難しい話になってきて眠たくなってきた誰かさんですが、こちらの特性を踏まえ、テント内での調理のメリット・デメリットを書いていきたいと思います!

 

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テント内での調理のメリットについて

暖房・乾燥機の代わりになる 

テント内の出の調理のメリットですが、ガスバーナーを使っての調理になるかと思いますが、やはり火種が有るとテント内が非常に暖かくなります。

 

私は、冬の寒い時期にテント泊をする時は、敢えて弱火で時間を掛けながら調理をします。

 

それだけ、火が有る無いによってテント内の温度が全然違います。

 

フライパンやコッヘル等の金属製の調理器具を使えば、そちらに熱がこもりますので、暫くの間は火を消してもテント内が暖かいです。

 

気象条件にもよりますが、結露したテントを内側から乾かす事もできますし、濡れた衣類も多少乾かす事ができます。

 

ただ、乾かすには非常に時間が掛かりますので、あくまでも「ついで」くらいに考えて下さい。

 

風の影響を受けない

テント泊の時は、基本、生米からご飯を炊くんですが、火加減の調整が必要なので、外で炊くよりも風の影響を受けないテント内で炊いた方が上手く炊けることが多いです。

 

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メスティンを使っての炊飯のやり方の記事になります!

良かったらご参考にしてみてください!

 

ガスバーナーといえども、炎が風で揺れると熱が上手く伝わりませんので、「燃費の悪化」に繋がるかと考えます。

 

ホコリやゴミ、虫が気にならない

暖かい時期になると、蚊やアブなどの血を吸う虫が多くなりますが、テント内で調理すれば、虫に刺される事もございません。

 

野外で調理すると、風が吹けば砂やホコリ、ゴミが料理に入ってしまいます。

 

暗い中、外で調理すると、ヘッドライトの明かりに虫が寄ってきますので、えらい目に遭うかと思われます。

 

折角美味しく料理が作れたのに、虫がモリモリ混入した「野趣溢れる味わい」なってしまうと悲しいですからね。

 

一人焼肉、一人シャブシャブしても恥ずかしくない。

一人ぼっちは寂しいものですが、テント内で調理そすれば、誰からも見られることなく食事が出来ますので、気が楽かもしれません(笑)

 

独りの時間を楽しみたい場合は勿論の事、色々とテント内の調理をメリットがありますよね!

 

そんな感じで、次はデメリットに移らせて頂きます!

 

テント内での調理のデメリットについて

テントに臭いがつきます

臭いの強い物は、テント内で調理しないほうが良いです。

 

テントもそうですが、テント内に入れてある荷物にも(シュラフ)臭いが付いてしまうので、チョッと厄介です。

 

翌日、素敵な山ガールとすれ違った時に、「こいつ・・・一人焼肉したな・・・」とバレてしまい、ウフフフ♡な展開に持ち込めない可能性が大です!(?)

 

暑くて調理どころでなくなる

夏の昼間にテント内で調理すると、熱がこもって大変な事になります。

汗びっしょりの中で作る羽目になりますので、夏の昼間に雨が降り、テント内で調理する場面になってしまうと、生き地獄になるかもしれません。

 

ま~塩が足りない場合は、天然の粗塩をお直ぐに投入できるメリットも有るような無いような・・・(苦笑) 

 

狭いので動けなくなる

テントの入口に背を向けて調理しないと、テントの外に出れなくなります。

 

また、テントの真ん中付近で調理をしないと、湯気の熱気がテントを曝してしまい、生地を痛めてしまう原因になります。

 

フライパンやコッヘルなども大変熱くなりますので、テントの生地に触れないように注意して下さい。

 

基本、テント内で調理中は「動かない」、「動かさない」、「1つの事に集中しアレコレやらない」が鉄則です。

 

テントが火事になる

テントの生地は、非常に燃えやすいです。

 

テントの生地は化学繊維ですので、一度火がつくとアッと言う間に燃え広がってしまい、フレームだけが焼け残る感じになるそうです。

 

テントの出入り口は狭いですし、ファスナーを閉じていれば開けるのに時間が掛かり、かなりの確立で逃げ遅れることが予想されます。

 

テント内で調理するときは、火の取扱に十分注意しないといけません。

 

テント泊の基本ですが、イザと言う時に備えて、ナイフを肌身離さず持つことが重要です。

※テントを切り裂いて脱出できるからです。

 

私は、少しでもテントの火災のリスクを減らすため、ガスカートリッジにこんなのを装備して、バーナーの転倒予防をしております。

 

 

ベニヤ板等も効果的ですが、それほど高い物ではないですし、重さも30gありませんので、安全を考えてならば安い投資だと思います!

 

長く使ってますが、大変お勧めな商品でございます!

 

こちらのテントの火事につきましては「後編」で自分のヒヤリ・ハットな体験を少し書きたいと思います。

 

一酸化炭素中毒(酸欠)になりやすい

雨風凌ぐのがテントですので、非常に機密性が高いです。

 

そのため、テントには「ベンチレーター」と言って「換気用の筒」みたいなものが備わっております。

 

 

テントの換気口(ベンチレーター)

 赤丸の中にある煙突の様なものが、テントの換気口(ベンチレーター)になります。

 

ただ、写真の通りそれほど大きな構造ではないので、テント内で火器を使用して大量に酸素を消費してしまうと、圧倒的に換気が足りなくなります。

 

前述しましたが、何かを燃やすと「二酸化炭素」がでますが、空気より重いのでまず地面付近に溜まり始めます。

 

バーナー等の火気類は、地面付近に置いて調理するかと思いますが、二酸化炭素の濃度が濃くなってくると、地面付近の酸素が少なくなり、不完全燃焼が起こります。

 

そ~すると、とても怖い「一酸化炭素」が発生してしまい、空気より比重は軽いので・・・

 

テント内における、一酸化炭素中毒の一連の流れは、こんな感じに推移していると思われます。

 

ガスランタンや暖房器具等を使えば、さらに酸素を消費してしまいますので、テント内では同時に2つ以上の火器を使うのは止めた方が無難です。

 

どうしても同時に使う場合は、テントの入口をモリモリ開けて換気に努め、ガスランタンは、地面付近に置かず、テントの上にぶら下げるなどの対策が有効です。

 

特に冬山のテント泊の場合は、入口を開けると寒いですし、雪が入って濡れてしまうので躊躇ってしまいますよね。

 

しかし、過去には暖房代わりに使っていたガスランタンで、テント内での酸欠死亡事故も発生してますので注意を要します。

 

一酸化炭素感知器を使って酸欠を防ぐアイテムの詳細について

 

上述してます通り、キャンプなどのテント泊で怖いのが一酸化炭素中毒による酸欠事故ですが、現状、小型・軽量で持ち運びが出来る、一酸化炭素感知警報器が発売されております。

 

家庭内でも使用できますし、災害対策やアウトドア、車中泊に使える便利な感知器になります。

 

こちらは、乾電池式になってまして、アラーム音も大きく、寝ていても気づくレベルで警告してくれます。

 

雪が積もる時期になりますと、マフラーが雪に埋まり、車中泊している方が酸欠で亡くなる事故が多く起きますが、そんな体格にうってつけのアイテムになります。

 

寒い時期にキャンプをすると、テント内にストーブを使用する方が多いと思いますが、そちらも一酸化炭素中毒になる危険が非常に高くなります。

 

キャンプ中に、一酸化炭素中毒で亡くなるキャンパーが、結構いたりしますので、酸欠対策として一酸化炭素感知器がとても重要なアイテムになります。

 

一酸化炭素は、無色・無臭で中々気づきにくい気体ですので、感知器を使って計画することが自分の身を守る上でも重要ですよね!

 

まとめ

こちらの「テント内での酸欠」につきましては、過去のテント泊で体験したことがありますので「後編」で触れたいと思います! 

 

そんな感じで長くなってしまったので、次回後編でテント泊であった「酸欠体験」と「テント内の火事(ボヤ)」について書いてみたいと思います!

 

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