アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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登山と写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」の登山ブログです。

遭難・パニックになっている登山者との遭遇 登山中の怪我の怖さ(後編)

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遭難・パニックになっている登山者との遭遇のあらすじ

この時期、丹沢山塊で見られる「ダイヤモンド富士」を見に山登りをした帰り道、泣きわめく独りの女性と途中で合流した私の身に何が起こったのか!?

 

我ながら、非常に簡潔で分かりやすい前回のあらすじだな~と思ってしまいました(笑)

 

むしろ、この2行を書くために、無駄な事をダラダラだと書いてしまったな~と思ってしまったのは内緒ですよ!!

 

 

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こちらが前編の記事になります!

 

前編の記事ではふれておりませんが、丹沢山塊は都心から近い事もあって、夜景がとても綺麗で素晴らしい世界を見る事が出来ます!

 

 

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 今回の舞台である「大倉尾根」の「花立山荘」付近からの神奈川県の夜景になります!

 

位置的に、「湘南の夜景」になるのですが、日没後から真っ暗になる前のこの時間帯の夜景が好きな感じです。

 

 

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条件が良いと、神奈川・東京の夜景は勿論、伊豆や千葉の海岸線の景色も見る事が出来ます!

 

ナイトハイクに興味をもち、足しげく通った原因として「綺麗な夜景」の存在が大きかった感じです。

 

この夜景をバックに愛の告白をすれば、玉砕することはないですよね~(´∀`*) 

 

展開によっては、そのままチューにもっていけるかもしれませんし、妄想で鍛えた私のテクニックを駆使すれば、そこら辺の藪に連れ込んで・・・♡

 

山男の皆様!山ガールを口説く時に使ってみてください!

 

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遭難とパニックは紙一重!?

そんな真っ暗な登山道(大倉尾根)を下ったいくと、遠くからこの世のものとは思えない音が聞こえ、ビクビクしながら近づいていくと女性の登山者がいました。

 

女性に年齢を聞くほどデリカシーがない訳ではないので正確なところは分からないのですが、多分、40歳前後かと思われます。

 

 

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こちらの写真が女性と合流した大倉尾根の現場になるのですが、フラットな地形でベンチも数個あるので、休むには調度良い場所になります。

 

駒止茶屋という山小屋から少し下ったところにあるベンチ付近なのですが、何もなければここから1時間くらいで下山できる位置になります。

 

女性登山者と合流したときの写真ではないのでアレですが、樹林地帯なもので、夜は真っ暗でございます。

 

女性と合流すると、「助けて下さい」と話しかけてきて、思わぬ展開にビックリしてしまいました。

 

ただ、直ぐに冗談ではない事に気付きました。

 

何故かと申しますと、こんな夜道で真っ暗なのに明かりが全くなかった点でございます。

 

ヘッドライトや懐中電灯を忘れてしまったのかな~と思ったのですが、女性の取り乱し具合が半端なく、

 

 

「うわ~も~駄目だ動けない、私は死ぬのかしら!?」

 

 

「あ~死にたくない、死にたくない・・・。」

 

 

「寒い、寒い、あ~凍死してしまう。怖い、怖い~・・・。」

 

こんな感じの事を私に向かって話すのではなく、東の方の斜面に向かって叫ぶので、なんだか怖くなってしまいましたf^_^; 

 

よっぽどクマの方が怖くないですよね~・・・。

 

とりあえず、ただ事ではない事は鈍感な私でも直ぐに理解できたのですが、この登山者と関わると碌な事がない事も直ぐに分かった感じです。

 

 

「登山は自己責任のスポーツだから、自分で完結して下さい。」

 

 

と、言って立ち去りたい気持ちもあったのですが、流石にパニック状態の女性を冷たく突き放すことも出来ず、下山までお付き合いする事になりました。

 

パニックになった登山者への対処

ギャーギャー煩いので、とりあえず

 

「人間、そんな簡単には死にませんよ」

 

と伝え、持っていたチョコレートとお煎餅を食べさせ、寒い、寒いと言うのでその場でお湯を沸かしコーヒーを淹れてあげました。

 

いつもなら「寒い」と聞けば、 「私の薄い胸板で抱きしめて温めてあげるよ♡」 てな思考になるのですが、その時はそんな妄想をする余裕はありませんでした。

 

そして、真っ暗なのが怖いのかな!?となり、前に記事にしました「即席ランタン」を作り、その場所を明るくする事にしました。

 

 

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こちらが「即席ランタン」の記事になります!テント泊の照明に便利ですので良かったらご参考にしてみてください!

 

 

若干ではありますが、周辺を明るくしたのと、温かい飲み物を口にしたのが良かったのか、少しずつ冷静さを取り戻し、まともな会話ができるようになりました。

 

丹沢山塊で滑落した登山者の救助のお手伝いをした時も、一緒に来ていたパーティーの方がパニックになってしまい、色々大変だったのですが、その時も「お煎餅」をあげて食べさせると冷静になった事があります。

 

人間の本能なのか分かりませんが、混乱してパニック状態の時は、なにか食べたり飲んだりすると気持ちが落ち着くのかもしれませんよね。

 

確かに私もお団子と一緒にお茶を飲むと、「はぁ~幸せ♡」となりますからね~(笑)

 

空きっ腹に冷酒を呑むと「こんにゃろ~!にゃろめ~♡」と叫んでしまうのと一緒ですよね♡

 

 

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丹沢山塊の三ノ塔尾根で遭難した方の救助のお手伝いをした時の記事になります!

この日も大変長い1日になりました・・・。

 

 

 

登山中の怪我が遭難の原因に

話を聞いていくと、大倉登山口から丹沢表尾根の「烏尾山」へ登り、塔ノ岳から下山していた最中とのことでした。

 

雪がある時期とはいえ、行者ヶ岳の下りの鎖場をこなしここまで来ていますので、登山スキルは中級以上の方なのではないかな~とその時感じました。

 

14:30頃に塔ノ岳の山頂を後にし下山を開始したそうで、何も無ければ暗くなる直前には下山できる時間ですので、計画的にも無理があった訳ではないですよね~

 

私が塔ノ岳の山頂に着いた時間が16:40前後ですので、何も無ければお会いする事もなかったでしょうね。

 

山頂から下山を開始して暫く下ると「花立山荘」と言う先のほどの夜景が綺麗に見える山小屋があるのですが、そこから暫く下ると地味に段差がある岩場があります。

 

普段なら少し歩き難い程度で難しくない場所なのですが、その日は雪が積もり、軽アイゼンは装着していたものの、岩に滑って背中から落ちてしまったそうです。

 

「滑落」とは言えない感じですが、それでもソコソコの高さがある岩場ですので、相当痛かったと思われます。

 

その時に、アイゼンが邪魔をして足首を捻ってしまい、捻挫になってしまったそうです。

 

あまりにも痛くてその場からしばらく動けず、休み休み下山を試みたものの、途中で力尽き、私と合流したベンチで動けなくなってしまったみたいです。

 

 

「途中で登山者と会わなかったのですか?」

 

 

と、聞いたところ、

 

「4、5人の登山者に声を掛けてもらったものの、迷惑になるので『大丈夫です』と伝え先に行ってもらった」

 

との事でした。

 

その言葉、私にも言って欲しかったな~とその時は率直に思ってしまった誰かさんですf^_^; 

 

無理のない計画でも、登山は予期せぬ事故がつきもので、対応を誤ると一気に進退窮まってしまい危険な状態に陥ってしまう事が分かりますよね。

 

パニックの原因

その登山者はシングルの登山ストック(杖)を持っていたので、それを頼りに下山を頑張ったものの、モリモリと時間だけが経過してしまったそうです。

 

雪のある登山道ですので、ただでさえ時間が掛かるところに、登山をする上で大事な足首を痛めてしまったのが悔やまれますよね。

 

16:30過ぎを最後に、追い抜く登山者もいなくなってしまったそうで、休みながら下山をしている最中に日没を迎えたみたいです。

 

日没前から登山道は暗くなりますので、「ヘッドライト」を点けようと準備したものの、滑って落ちた時の衝撃からか壊れてしまったみたいで、何をやっても点かなかったそうです。

 

その話を聞いて「電池切れかしら!?」となり、予備で持ってきている私の単四電池を入れて試してみたものの、やっぱり点きませんでした。

 

真っ暗の中、携帯電話の光を頼りに歩いたものの、途中で携帯の電池も切れてしまい・・・。

 

それでも下界を目指して歩いたそうですが、遅々として進まず、水も食料も全て使い果たしてしまい、例のベンチから動けなくなってしまったみたいです。

 

寒くて光も届かない真っ暗な世界。

 

上空を飛ぶ飛行機の音しかしない静寂な環境に、段々と心が折れてしまったみたいです。

 

「時間からして、も~誰も通らないだろう、私はここで凍死してしまうんだろうか!?」

 

そんな風に思ったのかもしれませんよね。

 

取り乱している最中に、ニヤニヤしながら下山してきた登山者が私であったという事でした。

 

2人で遭難状態!?どのように切り抜けて下山したか

も~この登山者と今日は一蓮托生だな~と思い、早く下山する事を諦め、マッタリモードになってしまったのですが、話の通り左足の足首が凄い腫れようで痛々しい感じになっておりました。

 

「登山靴脱げますか?」と聞いたところ、「痛くて脱げない」との事で、脱がして固定する事は止めてそのままに致しました。

 

ただ、登山道に凍結があるものの、足の負担(重い)になりますので、軽アイゼンは外す事にしました。

 

「痛み止め」として「頭痛薬」をいつも常備しているのですが、飲まないよりはマシだろうとの判断で服用してもらいました。

 

痛みが酷そうなので、1回2錠のものを倍の4錠服用してもらったのですが(本来は駄目です)、彼女曰く「少し痛みがマシになった」との事でした。

 

それでも歩く事もままならず、「大事になってしまうけど、私の携帯電話を使って救助要請しましょうか?」となったのですが、肝心の電波が届いてなく・・・てな感じでした。

 

ここに居ても始まりませんし、登山口のバス停まであと3kmほどの位置でしたので、「下界目指して頑張ろう!!」てな感じにお互いを励ましあいながら進んだ感じです。

 

も~少し胸板が厚ければ良かったのかも知れませんが、残念ながらその方を背負って下山するほどのパワーが私にはなく、ザックを持ってあげて、肩を貸し、1歩ずつ痛くならないように下りて行く事になりました。

 

私も朝から登山をしていたので、その時点でかなりヘロヘロでしたf^_^; 

 

気の遠くなるような時間が掛かったものの、登山口の近くで携帯の電波が繋がり、そこからタクシーを呼んで車が入れる所まで来て貰うようにしました。

 

登山口からバス停までも地味に距離がありますし、そもそも時間が遅いのでバスもありませんからね。

 

 

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登山者にとってはお馴染みの「昭文社の山と高原地図」には、山域付近のタクシー会社の電話番号が記載されているのですが、その事を覚えていて本当に助かりました!

 

 

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その当時は、「スマホ」なんてありませんからね~

 

やっぱり、最後はアナログが強いですよね!

 

結局、家に帰ったのか、それとも病院に直行したのか分かりませんが、その登山者はタクシーで帰路に着きました。

 

私はバイクで来ていたので、そちらに乗って帰路に着いた感じです。

※大倉バス停付近の駐車場は、24時間バイクの出入りができます。

 

 

「気持ちを渡したいので名前と住所、電話番号を教えて欲しい」

 

 

と言ってましたが、今思おうとスリーサイズを教えて欲しかったな~てな感じでした(笑)

 

ま~無事に下山出来て良かったです。

 

それ以上でもそれ以下でもございません。

 

遭難・登山中のパニックのまとめ

 

ダラダラ書いてしまいましたが、今回の件で思った事を書いて纏めにしたいと思います!

 

ナイトハイク(夜間山行)の勧め!

 

登山者にとって、タブーの1つかな~と思われる「ナイトハイク(夜間山行)」ですが、批判を恐れずに言うと、練習を兼ねて数回やった方が良いと思います。

 

勿論、単独山行は避け、十分準備をして臨み、何かあると本当に遭難してしまうので、気温が暖かい時期を選んで実施すべきですが、夜間でも安全に歩ける技術は登山に必要だと思ってます。

 

誰も居ない真っ暗の中をヘッドライトを頼りに歩く場面は、普段とは違う環境に慣れず、非常に不安になります。

 

やっぱり、漆黒の闇って思った以上に怖いものです!

 

不安になると、「早くこの環境から抜け出したい!」てな思いから、焦りが生じ、確認すべき分岐の道標を見落としたりと冷静な行動が出来なくなってしまいます。

 

私が初めてナイトハイクした時は、「途中でお化けが出たら嫌だな~」、「クマと遭遇したら怖いな~」、「道を間違えたらどうしよう!?」、「18禁の雑誌、落ちてないかな~」と、期待と不安で押しつぶされそうになりました。

 

日没になる前に下山をする計画で臨んだとしても、登山中のトラブルは時間と場所を選んではくれません。

 

初めてのナイトハイクで下山を試みるよりは、計画的にナイトハイクの練習をし、夜道に慣れていた方がよっぽど安全に下山できると思います。

 

日没に焦ってパニックになってしまうのと、あ~日没だね!と、どっしり構えることができるのとでは大違いですしね。

 

余裕のない行動は、怪我の原因になりますし、滑落・遭難の遠因ですよね。

 

ヘッドライトと乾電池(バッテリー)について

 

登山では忘れてはいけないアイテムの筆頭としてヘッドライトがありますが、出来たら予備で1つ、合計2個あると安心です。

 

また、寒い時期な電池(バッテリー)の自然放電が凄いので、残量にも十分注意する必要があります。

 

特に携帯電話のバッテリーは「命綱」ですので、出来たら体温で温められる場所に保管しておくと電池の持ちがだいぶ良いのでお勧めです!

 

使っていない予備乾電池とはいえ、毎回寒い山中に持っていけば、相当放電が進んでいる場合があります。

 

ヘッドライトの電池が切れ、「いざ交換!」てな時に、残量がなかったらシャレになりませんよね。

 

夜間山行を計画していなくても、山では何が起こるかわかりませんので、必ず忘れずにヘッドライトと予備電池は持って行ってください!

 

それが貴方を安全に下界まで導いてくれるお守りになります!!

 

何度も書きます、ヘッドライトと予備電池は必ず山に持っていってください!!

 

登山中のパニックは、普段とは違う環境に適応できずに起きてしまうものだと思います。

 

今回、途中で山小屋が営業していればまた違った結果になっていたと思います。

 

そして、私があのタイミングで通らなかったら、ど~なっていたか想像もできません。

 

自力で下山したのかも知れませんが、山の中で怪我をしてしまうと、本当に辛い時間に早変わりしてしまいます。

 

その後、その方とお会いする機会はないのですが、今でも山登りを嫌いにならずに続けてくれたらな~と思っております。

 

登山は本当に一期一会ですよね。

 

きっと、私は山の神様に導かれたのだと今は思っております。

 

同じ様な遭難騒ぎにならないよう、皆様も十分注意して登山を楽しんでください!