アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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登山と写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」の登山ブログです。

八ヶ岳阿弥陀岳の滑落遭難事故に思うこと。毎年起こる魔の現場

 

 

八ヶ岳阿弥陀岳の滑落遭難事故について

>八ヶ岳阿弥陀岳の滑落遭難事故

 ※毎日新聞より出典

 

3月25日の午前8時30分頃に、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳(標高2805m)で、滑落事故が遭ったそうです。

 

滑落事故に伴い、死者はいないものの、 3人の登山者がお亡くなりになり、4名が怪我でヘリコプターで搬送されたそうです。

 

八ヶ岳の阿弥陀岳南陵は、冬季の登山ルートとして有名ですが、毎年と言ってよいほど滑落事故が多発するエリアでございます。

 

記憶に新しいのが、大学生の男女が阿弥陀岳で滑落してしまい、お亡くなりになった事故がありましたよね。

 

正直、今回の八ヶ岳阿弥陀岳の滑落事故を聞いて「またか!」と思ってしまいました。

 

このニュースを聞いて、25日の八ヶ岳周辺の天気を調べてみたのですが、「文句なしの快晴」になっておりまして、先日の 奥多摩の三頭山であった遭難事故とは本質が違うよな~と読み取れました。

 

出典元の記事にも書かれているとおり、「7人がザイルで繋がっている状態で滑落した」とありますが、この1文で「ある程度の経験とスキルがある登山者たち」であると直ぐに分かりますよね。

 

それに比べて先日の奥多摩三頭山の雪山遭難事故は、開いた口が塞がらないですよね。

 

も~これ以上、登山者の印象を悪くしないで欲しいと思ってしまった出来でした。

 

 

www.aohigetozan.com

奥多摩三頭山で、登山者13人(外国人登山者含む)が大雪のため下山できず、身動きが取れなくなってしまった時の記事になります。

 

話が逸れてしまいましたが、今回の八ヶ岳連峰阿弥陀岳について、書いていきたいと思います。

  

八ヶ岳阿弥岳周辺の地図と周辺の概要について

まずは、今回の滑落遭難事故があった八ヶ岳阿弥岳周辺の地図になります。

 

八ヶ岳連峰の阿弥陀岳は、日本百名山の1つには選ばれていないものの、その迫力ある山容に多くのファンがいる名山になります。

 

また、阿弥陀岳は、八ヶ岳では赤岳、横岳に次いで3番目に標高が高い山になります!

 

ちなみに、「八ヶ岳」とよく聞きますが、「八ヶ岳」という名前の山はありません。

 

多くの峰々を総じて「八ヶ岳」と呼んでいる感じです。

 

その八ヶ岳の中で一番標高が高いのが「赤岳」になりまして、そちらの標高が2899mになります。

 

1mおまけして、2900mにしてあげたいよな~と常日頃から思っている感じです。

 

赤岳につきましたは、日本百名山に選ばれておりまして、2900m近くの高所にもかかわらず、1軒の山小屋(赤岳頂上山荘)が山頂付近にあったりします。

 

 

八ヶ岳阿弥陀岳

こちらが、今回の滑落現場である八ヶ岳阿弥陀岳になるのですが、写真のとおり迫力があるお山でして、とても好きな1座でございます!

 

滑落事故がおきた場所について

阿弥陀岳南陵尾根

赤線の部分が、今回の滑落現場である「阿弥陀岳南陵尾根」になるのですが、なかなかヤンチャなコースになります!

 

阿弥陀岳南陵尾根は、「一般登山道」ではないものの、昔から歩かれているコースになります。

 

写真のとおり、「登山初心者」」が歩いてはいけないルートだと思いますし、雪が積もっている時期は、「上級者コース」であるといえます。

 

 

の阿弥陀岳山頂直下の様子

 こちらが阿弥陀岳南陵尾根ではない、一般ルートから登った時の阿弥陀岳山頂直下になるのですが、非常に急斜面になっておりまして、梯子があったりと登るのに苦労いたします。

 

一般登山道ですら阿弥陀岳は急登の連続で苦労しますので、雪がある時期に登るのは、ある程度の雪山の経験と体力が必要であると言われております。

  

今回の滑落事故が遭った場所が、阿弥陀岳南陵尾根の途中だと思われますが、チョットした事で長い距離を滑落してしまう恐怖がこの山域にはあったりします。

 

先日、「今年の八ヶ岳は雪が少ない」と、小耳にはさんだのですが、ここ数日(春分の日3月21日前後)の悪天で、だいぶ新雪が積もり、登山道のコンディションが悪かったのかも知れませんよね。

 

新雪ですと、ピッケルやアイゼンの歯が上手く刺さらずに役に立たない場合もありますからね。

 

今回は、「別の登山者が救助要請した」とありますが、もしかしすると同じ尾根を歩いていた登山者がいたのかも知れませんよね。

 

この時期の阿弥陀岳は、「南陵尾根に挑戦」される登山者が多い時期になりますしね。

 

しかし、登る方が多いと、それだけ山岳事故が多くなるのも事実ですよね。

 

まして一般登山道ではないので、何かあると非常に厳しい状況になってしまいます。

 

多くの登山者を魅了する阿弥陀岳ですが、毎年同じような時期に、同じような場所で滑落事故が起きますので、言い方が悪いですが「魔の現場」かなと思っております。

 

八ヶ岳阿弥陀岳の滑落遭難事故のまとめ

まずはお亡くなりになった登山者のご冥福と、滑落で怪我をしてしまった登山者の1日も早い回復を心より願っております。

 

ただ、今回の滑落事故は上述したとおり、「7人がザイルで繋がっていた状態」で起きております。

 

ザイルで繋がっている状態を「アンザイレン」と呼ぶのですが、雪山で滑落する可能性がある場所を歩く時によく使われる手法になります。

 

今回は7人がザイル(紐)で繋がっていたわけですが、不注意で1人が登山道を踏み外し、滑落してしまったとしても、6人で落ちた人を支え、引き上げることが出来るやり方になります。

 

残念ながら、今回は滑落を止めることができず、むしろ、ザイルで繋がっているのが災いして7人全員が滑落してしまったのだろうな~と推測しているのですが、それでも「滑落対策」をシッカリとやっていたパーティーであることが分かります。

 

ルートを作っているときに滑落したとありましたので、かなり足場が悪い地点だったのだと思います。

 

滑落の状況が分からないのでアレですが、もしかすると、このパーティーなら滑落した地点からリカバリーも出来たかも知れないよな!?と、思ってしまった部分もあります。

 

このような雪山で滑落事故や遭難事故を起こしてしまうと、世間から「無謀登山」、「自己責任」、「税金泥棒」と叩かれてしまいますが、今回のようにシッカリとした装備で臨み、色々と滑落対策をとっていたパーティーに対して、私は辛口のコメントをすることが出来ません。

 

批判を恐れずに言えば、「死ななくてよかったね」、「挑戦を諦めないで!」と、思ってしまいます。

 

誰しも滑落や遭難なんて望んでおりません。

 

それでも登山には色々な責任が付きまといます、警察や消防などの関係者に迷惑を掛けてしまうのも事実ですからね。

 

登山者は、シッカリとした装備と計画、己の実力にあったルートを歩くよう心掛けたいものですよね。

 

今年は雪が多く、これから暖かくなるにつれて、雪崩や雪尻の崩落が怖い時期になりますので、積雪がある時期の山登りには要注意ですよね。

 

 

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去年の年末に、同じ八ヶ岳連峰の東天狗岳でも雪山遭難事故がありました。

こちらは非常に残念な結果になってしまったのですが、そちらについて書いた記事になります。

良かったらご参考にしてみて下さい!

 

※こちらの記事は3月25日13:30頃作成しました。

出かけている間に、事態は悪い方に推移してしまったみたいです。

当初、複数の情報から裏付けをし、記事の作成をしましたが、状況が変わった為、25日20:00に加筆修正しております。

配慮が足りない記載内容があったことをお詫び申し上げます。

 

2018年4月10日追記

八ヶ岳の阿弥陀岳で起きた滑落遭難事故のその後が気になり調べてみると、ルートを開拓していたトップの登山者が足を滑らしてしまい滑落してしまったそうです。

 

アンザイレン(登山者同士を数珠繋ぎのようにザイルで結び合わせ固定)をしていたことにより、芋づる式に登山者を巻き込んで滑落してしまったの原因みたいです。

 

滑落した弾みで「雪崩」も起きてしまい、それに巻き込まれたのも自体悪化させてしまった原因になったそうです。

 

悔やまれるのが、アンザイレンをしていなければ、少なくとも7人が巻き込まれて死傷しなかった訳ですが、こんかいのザイルを外さなかった判断が正しいのかどうかは、その場にいないと分からない部分もありますので、これ以上の言及は避けたいと思います。

 

八ヶ岳阿弥陀岳南稜尾根は、冬山バリエーションルートの「初級」という位置づけにはなっておりますが、どんな山でも滑落事故は起こってしまいますので、十分に注意をして登山を楽しみたいものですよね。