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富士山の滑落事故に思うこと。滑落が止まらない恐怖

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富士山滑落事故ニュース

※日テレNEWS24より出典

 

 

 

富士山で滑落事故発生について

5月5日の10時過ぎに、富士山へ登山をしていた30代の男性が滑落し、捜索した結果、夕方頃に心肺停止の状態で発見されたそうです。

 

私と同年代ですし、厳しい状況ですが、奇跡が起きれば嬉しいなと思っております。

 

富士山の山開きは、例年7月1日前後ですが、この時期は登山道も閉鎖されていて一般の方は登ることが出来ません。

 

むしろ、山開きの期間(夏)以外の富士登山は禁止だったと記憶しているのですが、現状は多くの登山者や、スキー、スノーボードをしに入山している方が絶えない状況です。

 

 

須走登山口富士山入山禁止バリケード

こちらは、11月頃に須走登山口(富士登山口)に訪れた時(登山)の写真になります。

 

この時は、富士登山で訪れたわけではないのですが、写真の赤丸の部分に注目していただけますでしょうか。

 

右の上の方に進むと富士山の山頂方面に続くのですが、シッカリとバリケードで登山道を封鎖している事が分かるかと思います。

 

また、バリケードの所には大きく目立つように「入山禁止」の警告文も貼られておりました。

 

多分、今日もバリケードが設置されていたと思いますし、「入山禁止」の警告文も貼ってあったと思います。

 

それを乗り越えて富士山の山頂を目指した結果が今回の滑落事故でございます。

 

正直なところ、今回、富士山から滑落した男性にかける言葉が見つかりません。

 

 

「救助の方達を危険な目に遭わせて」

 

 

と、思ったような、思わなかったような。

 

挑戦することは大事ですが、私の技術と体力ですと、積雪がある時期の富士山へは登れないなと思っております。

 

滑落事故が遭った当日の富士山の積雪と天候について

富士山の写真

天気も良いので、今日は富士山が良く見える山へ登ってました。

 

天気が良いものの、風が結構強い1日でした。

 

山から見える富士山に心を奪われていたのですが、それと同時に「富士山の山頂は風が強そうだな」と思っておりました。

 

写真のとおり、だいぶ富士山頂の雪が減ってきてはいるものの、それでもまだまだ積もっていることが分かるかと思います。

 

富士山7合目くらいまでは、まだ雪が結構積もっているのではないかと思われます。

 

この写真を撮っている時は、まさか富士山で滑落事故が起きているとは夢にも思っていませんでした。

 

今回の滑落事故の原因は調査中みたいですが、やはり風が強かったので、その影響があったのではないかと推測しております。

 

今日は、1,600mほどの山へ登ったのですが、それでもかなり強い風でしたので、この標高の2倍以上ある富士山の山頂付近の風速は、相当なものだったと思います。

 

足元が悪いところに風を遮るものがない富士山特有の地形が滑落事故に影響したと思われます。

 

 

冬の富士山で滑落すると・・・

今回、富士山の9合目から滑落したそうですが、かなり下まで落ちてしまったのではないかと思われます。

 

富士登山のルートによって9合目の標高は違いますが、須走・吉田ルートの場合ですと、標高3,600m前後になります。

 

富士山は独立峰のため、風を遮るものが周囲にないので、絶えず山体が強風にさらされる山になります。

 

冬の時期になりますと、冷たい強風によって、登山道が「凍結」よりも更にひどい「アイスバーン」のようにツルツルになると言われております。

 

あまりにもツルツルに凍結するため、アイゼンはおろかピッケルも刺さらないほど酷い登山道になるそうです。

 

「登山道というよりはアイススケートのリンクの上を登っているようだ。」

 

登山仲間で行ったことがある方が、こんな例えで話してくれました。

 

私は厳冬期に富士山へ登ったことがないので分からないのですが、その話を聞いた途端、「冬の富士山は登ってはダメだ」と、強く思った次第です。

 

そんなツルツルな斜面で滑落すれば、止めることが難しく、モリモリと下まで落ちてしまいます。

 

富士山の山肌には大きな岩が多いのですが、そんなスピードが乗った体がぶつかれば・・・

 

富士山の山頂付近で滑落すると、時期にもよるみたいですが、6合目付近まで止まらず落ちてしまうと言われております。

 

コースによって違いますが、富士山の6合目の標高が2,600m位ですので、山頂から900m近く滑落してしまう事になります。

 

このことから、富士山で滑落すると、どのような状況になるかは、ある程度推測できるのではないでしょうか。

 

滑落が止まらず岩にぶつかるまでの恐怖と言ったら、想像するだけでも怖いです。

 

過去の富士山遭難事故について

毎年この時期になると、富士山で滑落して同じ様な事故が多く起きてますよね。

 

それだけ登山者を引き寄せる魅力がある山であるのは間違いないですよね。

 

数年前にも、エベレスト登山の練習で冬の富士山で登山をしていた方が遭難し、何人かお亡くなりになる事故があったのを記憶しております。

 

当事者が「F1レーサー」だったような記憶が残っているのですが、エベレストという難易度い高い山の練習で訪れるほど過酷な環境であるのが冬の富士山でございます。

 

シッカリした装備をしていたにもかかわらず、冬の富士山で遭難死亡事故を起こしてしまった訳ですので、素人が太刀打ちできる山ではないことが分かりますよね。

 

5月と言えども富士山の山頂はまだ冬山です。

 

悪天候の時に登ってはいけないのは勿論ですが、「無謀登山」と言われないためにも、自分の技術と体力などをよく考えて登る山を選ばないといけませんよね。

 

リスクのない登山なんてあり得ませんが、それでもリスクについてはよく考えて行動しないと痛い目に遭ってしまいますよね。

 

頭では分かっているものの、なかなか難し部分だよな~と、個人的には良く思っております。

 

2019年2月10日富士山で遭難!?

2月10日(日)に富士山へ登山に出かけた6人パーティーがいたそうですが、そのうちの2名が夜になっても下山できていないそうです。

 

この6人は、大阪と京都の登山者になるみたいですが、20代から70代からなるパーティーで、そのうちの60代と70代の男性2名が下山できていないそうです。

 

この時期の富士山は、営業している山小屋は「佐藤小屋」のみになりますので、そちらから富士山の山頂を目指して出発したと思われます。

 

佐藤小屋も、通年営業している訳ではなく、ある程度の人数の予約がないと小屋を開けない感じになっております。

 

結局、70代の登山者は、6合目付近で遅れだし、60代の登山者は8合目で引き返したそうです。

 

残りの4人は無事に登頂し、5合目の山小屋(佐藤小屋)に戻ったそうですが、引き返えしているはずの2名が夜になっても下山してこなかったのが、今回の富士山の遭難騒ぎの顛末になります。

 

昨日、私も地元の山に登ったのですが、富士山が綺麗に見える最高の登山日和だったものの、昼頃から天候が崩れ始め、風も強くなり非常に寒い一日でした。

 

この時期の富士山登山は、「基本禁止」になりますが、実際は登っている方が結構います。

 

そして、登山の定石としてあるのが、「パーティーを分割しない」になります。

 

今回、遅れだした60代と70代の2名を残して4人は富士山の山頂を目指しております。

 

本来、70代の方が遅れだした時点で、6人全員山小屋に戻るのが正解かと思います。

 

歩くのが遅れたり、体調不良を起こしたりすると、ついつい「先に行ってくれ」と言ってしまいますよね。

 

しかしながら、70代とご高齢でもあり、誰か付き添いがなければ、下山中に何かあっても対応できませんしね。

 

冬山に限らず、登りよりも下り道の方が難易度が高く、道迷いのリスクも格段に上がってしまいますので、パーティーをわけてしまったのは(一人で帰した)のは判断ミスであると思います。

 

70代の方が、何故、この厳冬期の富士登山に参加しているのかが非常に疑問です。

 

登山の熟達者なのかもしれませんが、富士山の6合目でギブアップしている時点で、どれくらいの体力・技量を持ち合わせているか容易に想像できてしまいます。

 

本当の登山熟達者と言うのは、俺の力量をシッカリと把握できているはずです。

 

また、憶測になってしまいますが、体調不良・行動不能な2名を残して先を進んでいる事を考えると、山岳会のパーティーではないんでしょうね~。

 

違ったら申し訳ないのですが、20代~70代と幅広い年代ですので、SNSかなにかで知り合い、お互いの登山の力量を分からぬまま一緒に登ったのかな~と想像してしまいました。

 

現在、富士山から下山できていない2名の捜索を警察の方でしているみたいですが、あまりにもお粗末な内容に、捜索隊も色々と思っているのではないかな~と妄想してしまいました。

 

登山は自己責任と言われてますが、何か起これば自己の責任では対応できないことが発生してしまいます。

 

プロでも難しいと言われている厳冬期の富士登山ですが、そんな所を捜索する方の事を考えると、頭が上がらなくなってしまいます。

 

行方不明になっている2名が、1秒でも早く発見できる事を切に願っております。

 

助かって欲しいものですよね。

 

情報がまだ少なく、憶測ばかり書いてしまい、申し訳ございません。

 

※2019年2月11日加筆

2月11日の午後に、二人とも無事に5合目の駐車場で発見されたそうです。

 

いや~本当に良かったですね。

 

寒かったと思いますが、命あっての・・・ですからね。

 

色々と思うところもありますが、無事でよかったです。

 

?

ユーチューバー?が富士登山者の滑落を撮影し動画配信について

富士山登山者の滑落を撮影し動画配信の記事

※テレビ静岡より出典

 

2019年10月28日に、ユーチューバーと思われる登山者が、富士登山をインターネットで配信中に、滑落した登山者を撮影していたそうです。

 

現在、行方不明になっている疑いが強く、警察の方で滑落したと思われる須走登山道の捜索が開始されているのですが、中々凄い話だな~と耳を疑ってしまいました。

 

生配信されていた動画を観ていた視聴者からの通報により、今回滑落者の捜索が開始されたのですが、撮影者は気付かなかったのでしょうかね!?

 

滑落となりますと、大きな声で助けを叫ぶかと思われますので、風が強くなく、距離が離れていなければ悲鳴が聞こえて気付きそうですよね。

 

この時期の富士山の山頂は、最高気温でも既に氷点下10度前後の寒さになっていると思われますので、登山道は凍りつき、アイゼンやピッケル等の冬装備がなければ登る事が出来ない状況だと思われます。

 

富士山の山頂付近からの滑落ですと、大怪我では済まされませんので、一刻も早く救助が必要だと思います。

 

今後の捜索にもよりますが、無事に発見されれば良いですよね。

 

今回、インターネットで富士登山の風景をアップしていたのはユーチューバーなのかな?と思ってしまったのですが、その方が滑落に気付いてならば、迅速な救助ができただけに少し残念だな~と思ってしまいました。

 

しかしながら、極限に近い富士山での行動中ですので、自分のことで精一杯になるのも無理がないよな~とも思ってしまいます。

 

この時期になりますと、標高の高い山では雪が積もっておりますので、装備を整え、天候をみながら山登りを楽しみたいものですよね。

 

2019年10月30日加筆

上述している内容に誤りがありましたので修正と補足をいたします。

 

当初、ユーチューバーだと思っていたのですが、実際は「ニコニコ動画」を使って動画を配信していたそうです。

 

また、富士登山の様子を配信していた本人が滑落した事故になります。

 

動画配信中に、ほかの富士登山者の滑落を撮影していた訳では無く、撮影者本人が滑落事故を起こした話になります。

 

当初、情報が錯綜していたみたいで、ほかの登山者が滑落したのを撮影していたように報道されてましたが、実際は動画配信をしていた本人の滑落事故になります。

 

既に雪山である富士山ですが、アイゼンやピッケルなどの装備もしていなかったと情報があるそうです。

 

富士山は、上述してます通り、冬季の登山は禁止になっております。

 

内容からすると、「目立ちたいだけの無謀登山者」という誹りは免れないかな~と思ってしまいました。

 

夏山と違い、シーズンオフの富士山の登山は大変危険ですので、己の実力をよく考えて頂きたいなと思います。

 

警察の方で捜索した結果、本日(10月30日)、標高3,000m地点で動画配信をしていた登山者の遺体が発見されたそうです。

 

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

遺体が発見された標高3、000m付近ですと、富士山の7合目付近に該当します。

 

約700mほど滑落したわけですので、外傷も凄いことになっていると思われます。

 

富士山の登山道は、標高が上がるほど岩場が多くなりますので、滑落すると岩場に激突し命を落としてしまうといわれております。

 

軽装備で登山をしていたそうですので、滑落停止動作も出来なかったんだと思われます。

 

富士山に限らず、冬山登山で滑落すると命に関わりますので、十分注意しないといけませんよね。

 

2022年1月2日富士山で滑落死について

2022年1月2日に富士山へ登山中の40歳前後の男性が滑落し、お亡くなりました。

 

まずは、心よりお悔やみ申し上げます。

 

この男性は、滑落した当初は意識もあり、それほど重篤な症状は発症していなかったみたいです。

 

富士山の山頂には登れたものの、下山中に滑落し、足の骨を折り身動きが出来ない状態になってしまい、2日14時までは救助隊と電話で応対が出来ておりました。

 

しかし、翌朝捜索すると、既に心肺停止の状態で発見され・・・。

 

山頂から200mほど下った場所で身動きが出来なかったことを考えますと、標高3,500m前後にいたと思われます。

 

2日~3日にかけてもかなり冷え込みましたので、低体温症でお亡くなりになったのかな~と想像しているのですが、標高3,500m付近ですと、下界の気温が0度ならばマイナス20度以下の気温になる計算です。

 

風が吹けばさらに体感気温は下がりますので、想像を絶する寒さだったと思います。

 

冬季の富士登山は、滑落も怖いですが、この寒さによる低体温症の方がさらに深刻だと思います。

 

よっぽど重装備でないと、標高3,000m以上より上では一晩越せないと考えた方が現実的だと思います。

 

冬季の富士登山を計画されている方は、滑落のリスクも高いですが、低体温症もありますので、登るかどうかは慎重に判断されることをおすすめいたします。

 

まとめ

登山シーズンに突入しておりますが、まだまだ3,000m峰は冬山です。

 

冬山は、なにか起こると直ぐ命に直結してしまうのが怖いところですよね。

 

これからの時期は、気温が上がり雪が腐ってきますので、雪崩も怖いですよね。

 

また、雪や凍結にさらされた岩肌が脆くなってますので、雪崩以上に「落石」にも十分注意しないといけませんよね。

 

登山には色々とリスクが伴いますが、1つ1つ危険な芽を摘み取って、安全登山で山を楽しみたいものですよね。

 

www.aohigetozan.com

2021年のGWに、富士山で滑落事故が発生しました。

強い寒気の影響で天候不順だったことが影響してか、槍ヶ岳、白馬岳、八ヶ岳の赤岳でも滑落・遭難事故が発生したりと大荒れな感じでした。

富士山の滑落事故の参考になれば幸いです!