アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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残雪期農鳥岳登山!大門沢小屋泊で1泊で臨むも・・リベンジを誓って

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農鳥岳

 

 

残雪期に農鳥岳登山敗退と大門沢小屋ついて

今日は、南アルプスの白峰三山の一角である「農鳥岳を残雪期に大門沢起点で登山した時の事を書いていきたいと思います!

 

残雪期と言う事もありまして、今回の登山は大門沢小屋の冬季開放小屋で1泊致しました。

 

雪崩の巣と言われている大門沢ですが、とても濃い農鳥岳での1日になりまして、忘れられない山行の1つでございます。

 

負けず嫌いで頑固者の私なのですが、この日は清々しいほどの完敗でした。

 

負けて知る事の方が多いと思いますが、実際にそうだった感じております。

 

中々残雪期に農鳥岳へ登山する方も少ないと思いますので、写真多めに書いていき、が何かのお役にたてれば幸いです!

 

特に残雪期の農鳥岳への登山の場合、気になるのが大門沢小屋の様子や水場などになるかと思いますので、そちらについても触れていきたいと思います!

 

農鳥岳登山の日程・天気・メンバー・交通手段

登った日:4月26日(土) ~4月27日(日)

天  候:晴れのち薄曇り時々小雪

メンバー:登山仲間のKさん、山ガールのKさんと私の3人

交通手段:奈良田の登山口までバイクで移動。

 

農鳥岳登山の起点となる奈良田周辺の地図になります!

 

奈良田には日帰り温泉や無料の駐車場がありますので、何かと便利だったりします。

 

今回バイクでアクセスした関係で、農鳥岳の登山口のゲートまで歩かずに済みました。

 

また、残雪期の南アルプスは、天候が安定しないことが多いので、最新の天気予報をチェックする事をおすすめいたします!

 

 

コースタイム・標高差・ルート地図(大門沢~大門沢小屋~農鳥岳)

26日のコースタイム

農鳥岳登山口 4:30 → 5:07 第3吊橋 → 8:40 大門沢小屋 → 12:08 広河内岳谷筋 → 12:43 P2490  → 13:15 夏道尾根取付き → 14:40 大門沢小屋(泊)

 

27日のコースタイム

 7:15 大門沢小屋  →  8:40 P1515  →  9:20 第3吊橋  →  9:40 登山口

 

こちら今回残雪期に農鳥岳へ登山した時のコースタイムになります!

 

奈良田の登山口から大門沢小屋まで、コースタイムで7時間ほどかかりました。

 

そしてこちらが農鳥岳登山・大門沢小屋泊のコースと標高差の地図になります!

 

 

農鳥岳登山・大門沢小屋泊のコース・標高差

コースの地図の通り、大門沢の徒渉が多く、地味に時間が掛かりました。

 

標高差の地図の通り、大門沢小屋から急登が始まり一気に高度を稼ぎますので、残雪期の登山の場合は、滑落、雪崩に要注意になります。

 

また、ルートが不鮮明なため、道間違いをしてしまったのが農鳥岳登山敗退の主な要因になっております。 

 

 

農鳥岳下山後立ち寄った温泉の詳細

 

西山温泉 湯島の湯

 

農鳥岳下山後に立ち寄った温泉が、上記の西山温泉湯島の湯になります!

 

源泉掛け流しの温泉で、とても泉質が良くポカポカになりました!

 

雰囲気の良い温泉ですので、お勧めでございます!

 

農鳥岳の登山口からは一本道になりますので、温泉施設を直ぐに見つける事が出来ると思います!

 

残雪期の農鳥岳・大門沢小屋のコース状況について

コースの積雪具合にもよりますが、それでも12本爪アイゼン、ピッケルが必要です。

 

樹林帯は雪が深く、スノーシューが大活躍でした。

 

積雪の状況によって農鳥岳への登山は、難易度が大きく変わりますので要注意です。

 

なお、夏道も一部出てましたが、殆ど埋まっておりました。

 

大門沢は雪崩の巣窟なので、積雪期は大唐松山方面からのコースを利用して農鳥岳へ目指すのが一般的みたいです。

 

大門沢小屋までのルートの様子と山行写真

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 農鳥岳登山口近くにある吊橋です!

去年の5月位にこの辺を歩いたのですが、工事が進み雰囲気がだいぶ変わっておりました。

 

 

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 登山口のある奈良田から大門沢小屋まで3、4個位吊り橋があります。

どれも結構揺れるのでチビってしまいます・・。

 

 

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農鳥岳への登山は、この時期でもまだ寒いです・・・

それにしても凄い荷物ですね(笑)

 

 

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 大門沢小屋までの登山ルートは、橋がだいぶ流されちゃっていて、渡渉に苦労しました。

水が冷たそうなので、ドボン♬だけは何としても阻止したかったんです!

 

 

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進んでMな感じのコースを歩きたがるKさん!

私もMだと思っているのですが、Kさんには遠く及びません・・・ 

 

 

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 ここは道間違いしている最中です(笑)

左側がキレ落ちていて洒落にならない感じなのですが、自然と笑みがこぼれております(笑)

 

 

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 農鳥岳を目指しているんだな~っと改めて実感いたしました。

マーキングも結構あるので、ルートは明瞭です。

ただ、沢沿いが少し分かり難いかもです。

 

 

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 自然と笑みがこぼれる所にはロープが張られております。

憎い演出ですね!(?)

大門沢小屋までの登山は、結構危ない所が多いので油断なきようして下さい!

 

 

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 白峰南嶺の稜線が見えてきました!!

後でアソコに立つんだ~!!と、この時の興奮は凄かったです!!

 

 

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 ・・・大門沢小屋まで結構登るのね~~

こりゃ~農鳥岳への登山はかなり大変だな・・・っとこの時悟りました・・・

 

 

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 結構怖いスノーブリッジがありました・・・。

ドボン♬だけはなんとしても阻止したいんです!!

 

 

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 アップダウンが結構多いものの、整備されていて助かります。

こ~ゆ~アクラバティックな体位になると、脚とか攣っちゃうんですよね~~

 

大門沢小屋から残雪期の農鳥岳登山の様子について

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 よ~やく今日のお宿の大門沢小屋でございます!

冬季小屋が解放されており、布団もあって非常に綺麗です。

 

 

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 さ~~大門沢小屋から農鳥岳を目指して・・・

樹林帯は一気に積雪が増えて、時間と体力を容赦なく削ってきます。

 

 

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 アソコから雪崩が来たみたいです・・・

デブリがアチコチありました。

怖いですね~~・・・。

残雪期の農鳥岳への登山は、やはり雪崩が一番怖いです。

次に怖いのは、農鳥おやじの激昂ですかね(笑)

 

 

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 雪崩が起きそうな危ない所は高速移動で!!!

これが鉄則ですね!!!

私、小さな頃から逃げ足だけは速いので、産んでくれた両親に感謝しております(笑)

 

 

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さ~~農鳥岳への急登が始まってきました・・・

私は12本爪アイゼンなので、ズボズボ埋まりちっとも前に進みません・・・。

 

 

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 気づくとだいぶ上がってきました・・・

それにしても凄い雪の量ですね~~

想像以上の深さに悶絶してきました・・・

 

 

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 雪崩が怖いのでルート取りにも神経を使います。

樹林帯に逃げると雪が深く、沢筋だと雪崩が怖く、進退窮まってきましたね♡

 

 

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ツボ足を奮闘するkさんにも疲労の色が・・・

ってか、3人とも疲労の色が・・・

私のアオヒゲも、段々と青から白色になってきました(?)

 

 

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 パオ~~ン♪も~お手上げだよ~\(^o^)/っと、高々に宣言しちゃいました!

も~少しで大門沢降下点なのですが、その少しが非常にキツかったです。

 

 

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 そんな感じで標高2500m前後で撤退する事にしました!

残念ですが、大門沢降下点の壁は高かったです!!

残雪期の農鳥岳への登山は、総合力が試されますね~~

 

 

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 アッチが大唐松山方面です!

雪崩を避けて、アッチの尾根から農鳥岳へ登る意味が良く分かりました。

ただ樹林帯なので、雪が凄そうですけどね・・・

 

 

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 近いようで遠い農鳥岳への稜線でございます・・・。

見事に返り討ちに遭いました。

でも、何故か清々しいのは、一生懸命頑張ったからでしょうね。

 

 

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 それにしてもアチコチで雪崩が・・・

状況次第でしょけど、積雪期はコッチから農鳥岳へ登るのは死に行くようなもんですね!

 

 

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 言葉はありませんでしたが、考えていた事は一緒だったと思います。

次回こそは農鳥岳の山頂に・・・

 

大門沢小屋の様子と水場について

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 そんな感じで、大門沢小屋に戻ってきました!

水場も使える状態で、非常に冷たくて味の方も美味しいお水で、ウットリ♡してしまいました!!

 

 

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 さ~今日は「宴会ヶ岳」で癒されたいと思います♡

大門沢小屋の中は広くてとても綺麗でした!

 

 

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この時間が楽しみなんです♡

登山をやっていて本当に良かったと思う瞬間です!

 

 

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 Kさん特製の、油林鶏行者ニンニク添えでございます!!

肉食男子にはたまらない逸品でした♡

この写真だけでご飯3杯は軽くイケますね!(笑)

 

 

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大門沢小屋の外でボ~~っとしていると、富士山が・・・♡

 

 

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 長い長い農鳥岳への登山の一日が終わろうとしております。

今日は濃い一日でした。

農鳥岳の山頂からこの景色を見たかったですね~

 

 

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 そんな感じで翌日です!

大門沢小屋も雰囲気が良いですよね~!

シャワーもあるので、今度、テント泊してみたいですね~♡

 

 

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 忘れちゃいけない大門沢小屋での1枚です!

皆さん、清々しい笑顔でございます!!

 

農鳥岳からの下山の様子について

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 さ~奈良田へ戻りましょう!って感じですが、橋が流されていて・・・

ど~も、大門沢小屋付近の沢まで雪崩が来たみたいです。

自然の力は本当に凄いです!!

残雪期とは言え農鳥岳を舐めてはいけませんね。

 

 

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 農鳥岳から下山していると、美味しそうなフキノトウが咲いておりました!

優しい笑顔で話し掛けたのですが、返事はありませんでした。

も~慣れっこですよ。(?)

 

 

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 昨日よりも農鳥岳方面が、優しく見えるのは気のせいでしょうかね!?

 

 

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 まだまだ寒々しい感じですが、新緑の時期が待ち遠しいですね!

 

 

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 農鳥岳からの下山道は、落ち葉が結構深く、ズルズル滑って帰りの方が危なかったです。

雪がないだけマシですけどね~~

 

 

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 職人技の橋でございます!

去年歩いた時には無くなってました。

 

 

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 楽しかった農鳥岳屁の登山の時間が終わろうとしております・・・

なんだか寂しいもんですね。

 

 

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 少しづつ農鳥岳周辺は季節が変わろうとしてました。

 

 

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 綺麗ですね~~~!

自然と笑みがこぼれてきます♡

 

 

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 農鳥岳からの帰りに寄った温泉です!

源泉かけ流しで、非常に良いお湯でした!!

ここはまた浸かりたいですね~♡

 

 

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 温泉の周辺は、お花がモリモリで桃源郷でした♬

 

 

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 ここで宴会したいですよね~!

見事な紅白の競演にウットリ♡してしまいました!!

 

 

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 Kさんおすすめの蕎麦屋さんに寄って「農鳥岳登山の反省会」となりました!

お蕎麦の方は、文句なしの美味しさでした。

ここも再訪したいんですが、タイミングがなく・・・

 

まとめ

今回は農鳥岳登頂の目的を達成できませんでしたが、冬山に不慣れな私にとっては、非常に良い経験になりました。

 

雪崩の怖さを身をもって知る事が出来、普段歩けない「農鳥岳冬季ルート」も行けたので大満足でした!

 

冬山は厳しい世界ですが、それ以上に素晴らしい景色が溢れる世界である事も分かった1日でした。

 

残雪期の農鳥岳への登山は、単独で行けるほど技術も体力もありませんのでアレですが、またこの時期を狙って何時かリベンジしたいと思っております!

 

そんな思いもあって、季節が少し違いますが下記のコースで歩いてみた感じです。

 

www.aohigetozan.com

南アルプス・・・やっぱり、私は大好きですね~♡

とても静かで山深く、1つ1つの山が大きく迫力が有りますよね。

今年も南アルプスの何処かの山を歩く事でしょう。

その時は優しく微笑んで欲しいものです。

 

www.aohigetozan.com

お盆休みに農鳥岳へ登山した時の様子になります!

白峰三山+小太郎山+塩見岳への登山になるのですが、3泊4日のテント泊縦走で楽しんできました!