- 登山中の落雷とそれ以外に怖いものについて
- 落雷と野菜、肥料との関係について
- 落雷の多い時期の統計と登山、アウトドア中の稲妻、落雷事故被害の状況について
- 登山中の怖い落雷、稲妻の恐怖体験について
- 雷の前兆と、何時頃、雷と遭遇したのか
- 登山中に落雷、稲妻と間近で遭遇した体験について
- 落雷地点の計算の仕方について
- 目の前に稲妻が見えたときにとった行動とは
- 登山中やアウトドアでの落雷対策について
- まとめ
登山中の落雷とそれ以外に怖いものについて
昔から怖いものの代名詞として「地震・雷・火事・オヤジ」と言われ続けておりますが、最後の「オヤジ」だけは徐々に「過去の話」になってますよね。
私の場合、怖い物はなんだろ?と少し考えてみたらこんな感じになりました。
「老化・借金・請求書・女性からの冷たい視線」かな~って感じです。
もう少し具体的に書くと、「キモイ、クサイ、ダサイ、でも大好き♡」と言われたときの視線ですかね~(´∀`*)
山登りの場合ですと、「雷・落石・熊・ハチ・蛇・猪」辺りが怖いですが、忘れちゃいけない一番怖いのは「人間」ですよね。
「人間」については、語りつくせないほどエピソードがあるんですが、今日は登山中に体験した「雷(落雷)」について書いてみたいと思います。
山を登れば天気の急変が多く、なかなか予想できない部分がありますよね。
晴天だったと思ったら急に天候が悪化し、それが雨雲ではなく「雷雲」ですと、一気に「生命の危険」に繋がってしまいますよね。
後述しますが、落雷によって多くの方が毎年命を落としております。
雷の凄いパワーの前には、人間なんてチッポケな存在ですからね。
いかに怖い落雷から、どのようにして身を守るか等についても、触れていきたいと思っております。
特に「雷センサー」については、登山やアウトドアの時にも雷対策になり、なかなか面白いアイテムかな~と思っております!
色々と怖い落雷ですが、実は良い面もあったりします。
まず、落雷のメリットから書いてみたいと思います!
落雷と野菜、肥料との関係について
話が脱線してしまうのですが、私は昔から「家庭菜園」が趣味でして、今の家に引越す前は少し庭があったので、そこで野菜を育てて食費を浮かせる生活をしておりました。
家庭菜園が好き!というよりは、ただの貧乏というか「生活のため」と言った感じです(笑)
正確に測った訳ではないのでアレですが、多分、「3坪」位の広さはあったかと思います。
3坪だとチョッと狭いな~っと感じていたのですが、それでも結構な収穫を得ることが出来てました。
「石橋を叩いて足まで叩く」性格が幸いしてか、地道に「畑を耕す」のが性に合っているみたいです。
祖先を辿ると米どころの「宮城県」に辿り付くのですが、昔から農家を営んでいる親族が今でも多くいます。
もしかすると、何かを育てる事に喜びを感じる気質が、私のDNAにも刻まれているんだろうな~と思っております。
あまり馴染みがないかと思いますが、米農家の言い伝えとして、こんなのがあります。
「田んぼに雷が落ちると豊作になる」
???って感じですし、雷落ちると稲が燃えちゃうんじゃないの?ってな感じですが、雷は別名「稲妻」とも言いますよね。
聡明な方ならピン♪ときそうですが、昔から「稲」と「雷」は深い繋がりがあります。
地球の大気は、約80%が窒素で残りの20%が酸素等と言われております。
雷の放電により、大気中の窒素が酸化され、それが「窒素酸化物」となり雨に溶けて地上に降り注ぎます。
植物の3大栄養素が「チッソ(N)、リンサン(P)、カリ(K)」ですので、そのうちの1つであるチッソが雷によって供給される仕組みになります。
よ~は落雷が「天然の肥料」になる訳です。
窒素は葉肥といわれ、葉や茎を育てる大事な肥料になります。
多くの実りをつけるには、先ずは根、茎、葉が丈夫でないと始まりませんからね~
自然の力って凄いよな~と言うか、全て無駄のない合理的な世界になってますよね~!
家庭菜園をしている時は、雷が鳴ると
「もっと鳴れ!もっと光れ!我に実りを与えたまえ~~(-∧-) 」
と独りで騒いでおりました(笑)
夏の暑い時期に雷は頻発しますが、田んぼはその時期大事な収穫前の育成期間を迎えますので、雷が「追肥」の意味合いになり「雷落ちると豊作になる」に繋がったんだと思われます。
雷に「稲」と「妻」を付けて「稲妻」ってな言葉を作ってしまうあたり、よっぽど稲作には無くてはならない大事な伴侶だった事が伺えますよね!
なんだか「登山ブログ」とは思えない内容になってきましたよね~!
「稲作危機一髪♪肥料の中身はなんだろう!?」
そのうち、「農業ブログ」でも立ち上げるかも知れませんので、その時はよろしくお願いしますm(__)m
年季の入ったアオヒゲなので、カールオジサンっぽい感じになって、結構面白いかも知れませんよね(笑)
それにしても、昔の人の観察力には脱帽ですよね~~
当時は、科学的に解明されていた訳でもなかったのに「経験」で理解していた訳ですからね~!
落雷の多い時期の統計と登山、アウトドア中の稲妻、落雷事故被害の状況について
農家にとっては大事な雷ですが、残念ながら「諸刃の剣」である事は私が説明するまでもないですよね~
少し古い資料ですが、1994年~2003年の統計(警察白書)によると、我が国では、落雷によって、平均20人/年前後の方が被害に遭っているそうです。
そのうち70%前後の方が、落雷によって残念ながらお亡くなりになっているそうです。
それだけ落雷、稲妻は強力な電圧であるという事ですよね~~・・・
「落雷」と聞くと、登山やアウトドアのシーズンである「夏」と言うイメージがありますが、数の差はあれど年中何処かしらでゴロゴロ~♪と落雷は起きております。
※出典:気象庁2007年集計表
こちら、雷の放電数を集計し、月別に平均値を求めたものになります
落雷のイメージとおり「夏」が多いのですが、それ以外に特筆すべき点を挙げるならば、これから突入する「3月」から急増するのがグラフから読み取れるかと思います。
今の時期は、ニュースで「春の嵐」と聞く事が多くなりますが、そんな不安定な気象が落雷に影響しているんでしょうね~
「この時期の登山やアウトドアなら落雷な大丈夫だろう」、「登山中、自分には雷が落ちないだろう」、「aohige0718は良い奴だな」と、思っている方がいたら要注意でございます!!
特に、最後に挙げたこのブログの管理者である「aohig0718」は、かなりの曲者ですので、油断するとアレヨアレヨと脱がれ、いつの間にか夜の床の餌食になちゃいますので注意してください!
色んな意味で稲妻が走る、忘れられない1日をプレゼントできるかと思われます(笑)
登山中の怖い落雷、稲妻の恐怖体験について
え~話がアッチコッチ飛んで前置きが長くなってしまいましたが、私は20年弱ほど登山をしているのですが、その期間で一番のニアピンと言うか、かなり危ない目に遭った「登山中の落雷、稲妻との遭遇」の話を書いてみたいと思います!
今回は登山中に遭遇した稲妻の怖い体験談と、アウトドア等でも使える落雷対策について書いていきたいと思います!
登山中に遭遇した落雷とニアピンしたあの日の出来事は、今でも忘れられないのですが、何時の出来事かな?と調べてみると7月28日でした。
7月は雷が特に多い時期ですよね~
その時の山行は、1泊2日で多摩駅から出発し、七ッ石山~雲取山~蕎麦粒山~川乗山~大仁多山で奥多摩駅に戻るルートで登りました。
落雷、稲妻に遭遇した時のコースはこんな感じになります!
その時の参考記録をこちらのブログには書いていないので、そのうち何処かでUPしたいと考えております!
奥多摩に到着し、入山した初日は雨が降る事もなく平和な感じだったのですが、縦走2日目の蕎麦粒山と言う標高1,473mの手前で雷雲に遭遇しました。
奥多摩の方は、地形的な要因でかなりの確立で夏場の昼過ぎには雷雲が湧き、夕立になることが多いです。
夏場の奥多摩方面は、雷雲の通り道になりますので、テント泊をしないようにしております。
雨でテントが濡れると泥でかなり汚れますし、乾かすのも大変ですからね~・・・
雷の前兆と、何時頃、雷と遭遇したのか
その日も12時前頃から西の空(大菩薩方面)が暗くなり、遠くでゴロゴロ~♪と聞こえてきました。
「デベソ大丈夫かな???」
と思ったものの、気にも留めずモリモリと進む事にしました。
今思うと、これが雷との遭遇の前兆でした。
段々と雲に包まれ周りが暗くなり、風も強くなると「雨の匂」がしてきました。
「ヤベ、ゴマがついたデベソ大丈夫かな???」
その時はまだまだ余裕で特にアクションは起こさず「戦隊ヒーロー」な気分で山道を行進しておりました。
いや、「戦隊」ではなく「変態ヒーロー」が正解かも知れません(?)
雨の匂いを感じた5分後位でしょうか。
時間にすると12:30前後かと思われます。
雨がポツポツと降り出し、それと合わせて風が急速に強くなってきました。
登山中に落雷、稲妻と間近で遭遇した体験について
今までの静寂が嘘のような強い雨が降りだし、たまらず木の陰に隠れて合羽を着込み、ザックカバーを着けていた時でございます。
強い光(稲妻)とホボ同時に
「ゴロゴロゴロ~~!!!」
と、馬鹿デカイ音が直ぐソコで聞こえ、何かが焦げるような独特な匂いが立ち込めてきました。
間髪を容れずに、
「ゴロゴロゴロ!!!」
と、アチコチから容赦なく鳴り響き、色々な方向からピカピカ光るではないですか・・・
「これはヤバイ」と思った瞬間、目の前を水平に稲妻が走り、この時自分が「雷雲の中にいる」と悟りました。
雷は、上から下に落ちるものだと思ってましたが、稲妻は水平にも動くんだな~っと初めて知りました。
今思うと稲妻が「龍が泳いでいる姿」に見えるような見えないようなそんな感じでした。
妄想中の龍と稲妻のイメージになります!
落雷地点の計算の仕方について
ちなみに、稲妻が見えてから雷鳴が聞こえるまでの時間で、おおよその落雷地点が分かります。
正に、「光と音の速さの差」でございます。
具体的に書いてもアレなのでザックリにしますが、雷の光が見えてから3秒後(正確に書くと3.4秒後)に音が聞こえた場合で大体1kmほどの距離に落雷があったと計算ができます。
雷の光が見えてから6秒後なら2km、9秒後なら3kmに落雷があったとなります。
音は、大気の振動によって伝わりますので、耳が良い方でもだいたい10km前後の雷鳴しか聞き取れないと言われております。
時々、遠くの方で空がピカピカと光っているのに音が聞こえない事がありますが、それは耳に振動が届かなかったからになります。
因みに、私は地獄耳ですので、自分の悪口なら20km位まで聞き取れる能力があります(笑)
パソコンやスマホの画面を観ながら私の悪口を言わない方が身のためでございます(笑)
悪口を確認出来次第、ネット回線を経由して私の臭い足の臭いを貴女に届けちゃうぞ♡ってな感じです(笑)
目の前に稲妻が見えたときにとった行動とは
そんな感じで、稲妻の光と落雷の音からすると、相当近くで(500m以内かと思われます)雷雲が発生していると感じ、このままだと黒焦げになると思い、近くに避難する事にしました。
落雷によって、まさに、こんな感じのオジサンになってしまう!!と恐怖におののいておりました(*ノωノ)
雷ですので、金属性のストックを持っていると危ないよな~と思い、自分の場所から離れた所に置き、隠れることが出来そうな場所を探したのですが、そんな良い場所はありませんでした。
木の下にいると雷が落ちるので危ないと聞いたことがあったので、少しでも離れようと思ったものの、アチコチに樹木が生い茂り、何処が安全なんだか分からなくなってしまいました。
結局、樹木から離れた登山道の真ん中で背を低くしながら雷雲が離れるのをジッと待つことに致しました。
雷雲の中にいたのは、だいたい10分前後ですかね~
四方八方アチコチで「ゴロゴロ~ゴロゴロ~♪」と雷が鳴り響、少し焦げ臭い匂いをさせながらピカピカと光り、本当に生きた心地がしませんでした。
そして、猛烈な雨と風で合羽を着ていても意味がないほど濡れてしまいました。
結局、無事に雷からやり過ごすことができましたが、あの時の恐怖体験は今でも忘れられません。
これが逃げる所や遮る物が全くない稜線上で稲妻に遭っていたらと思うと言葉も出ません。
登山中やアウトドアでの落雷対策について
山登りに限らず、アウトドア中や普段の生活をしているエリアでも落雷は起きますので、決して他人事ではないですよね。
落雷の知識を深め、少しで身の危険を減らす努力が必要かと思いますので、よく言われている事ではありますが、少し記載したいと思います!
朝早く出発し夕方近くには稜線歩きをしない
朝早く出発するのは登山の基本ですよね!
特に夏場は、温度が上がる午後ほど大気の状態が不安定になりますので、身を守るためにも早い時間に出発し、夕前には下山や宿泊場所への到着を心掛けたいものですよね!
雷警報器を装備する
この落雷と稲妻の経験から、軽量でコンパクトな「雷センサー」である、こちらを買いたいな~っと思いつつも値段がネックで断念しました。
商品の名前が「雷探くん 携帯型 雷探知機」になるのですが、電池込みで65gと軽く、40km以内の雷を検知してくれる優れものになります!
予算とお値段に差があって購入には至りませんでしたが、山や海などの落雷の恐れのある場面では非常に重宝するかと思います!
また、私が使っている登山用GPS時計に「雷センサー」が内蔵されております。
気圧の変化で雷雲を感知するみたいなのですが、しっかりと警報を鳴らしてくれるので重宝しております!
スントのGPS内臓の時計になります!
気圧から落雷の警告をしてくれますし、電池のもちも良く、登山にお勧めなモデルですので、良かったらご参考にしてみてください!
雷鳴が聞こえた方角と風向きに注意を払う
風向きにもよりますが、基本、雲は偏西風の影響で西から東へ流れていきます。
今回、西の方から雷が聞こえ、風向きも自分を追いかける形になる「東風」でしたので、雲が発達しながら私の所に到来したかと思われます。
雷が発達しながら迫ってくるのか分かりませんが、雷鳴が聞こえたら注意した方が良いと思います。
雷が鳴っている時は木の下に避難してはいけません
こちらはよく言われてる落雷の注意事項の1つですよね!
木に落ちた雷の電流が、地中に向かって流れている途中に電気を伝えやすい人が近くに居ると飛び移ることがあり、とても危険な行為になります。
被害を受けないためにも、4メートル以上は木から離れて身をかがめてください。
家の中や車の中に避難する
出来るだけ家の壁から離れた場所に居た方が安全です。
家や車に落雷すると、壁を伝って電流が流れますので、部屋の真ん中が安全で会うと言われております。
また、雷雲が近づいている時は、お風呂に浸かったり、洗い物等の水仕事は控えた方が良さそうです。
最近の家では対策されてますが、昔は固定電話(黒電話)の電話線を伝って落雷の電流が流れ、感電する事故が起きたそうです。
ガソリンスタンドや電線の近くが比較的安全です
危険物を取扱っているガソリンスタンドには、「避雷針」の設置が義務付けられております。
電気を運ぶ電線も、避雷針のような効果があるみたいですが、電柱の近くにいると木に落雷があるのと同じような現象が起きますので注意が必要です。
分かりやすい落雷の安全対策の写真があったので載せたいと思います!
※日本大学電気学会より出典
まとめ
温暖化と言われて久しいですが、その影響で今後落雷がさらに起きやすい気象条件になっていくと思われます。
落雷の被害が年間20件前後ではありますが、死亡率だけを見れ70%前後と非常に高く、クマに襲われて命を落とすよりも確率は高いといえます。
何が起こるかわからないのが登山ですので、これからの雷シーズンを安全に、そして楽しい時間を過ごしていきたいもんですよね!
も~雷のニアピンにはコリゴリですので、同じ轍を踏まないように、私も気を付けていきたいと思っております。
落雷や稲妻によって、写真のようにならないよう、皆様も十分気を付けてくださいね!!
雷から身を守る方法について書いた記事になります!
登山中の雷は、大きなリスクになりますので、最後の手段として知っておくと助かる確率が少し上がるかもしれません!