- 満開のシャクナゲの甲武信ヶ岳テント泊縦走と柳避難小屋について
- 甲武信ヶ岳・三宝山・十文字小屋テント泊装備について
- コースタイム・ルート・標高差(雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山-十文字小屋~柳避難小屋)
- 雁坂峠~甲武信ヶ岳までの登山の様子とシャクナゲの花
- 三宝山・武信白岩山・十文字小屋テント泊縦走の様子とシャクナゲの花
- 柳避難小屋へのルートと真ノ沢林道分岐詳細
- まとめ
満開のシャクナゲの甲武信ヶ岳テント泊縦走と柳避難小屋について
前回に引き続き今回も奥秩父のシャクナゲ目当てに甲武信ヶ岳~三宝山~柳避難小屋を1泊2日テント泊で縦走した記録を書きたいと思います!
奥秩父の中でもシャクナゲが特に美しく、お花も多い甲武信ヶ岳と十文字小屋周辺は、噂通りの満開なシャクナゲパラダイス登山道にウットリ♡の連続でした!
奥秩父の山々は、これからシャクナゲのピークを迎えますが、是非、甲武信ヶ岳・十文字小屋周辺を歩いて欲しいと思います!
また、今回はシャクナゲの花と同じくらい柳避難小屋に行ってみたいく、どんなコースなのかドキドキしながら歩いた感じです。
柳避難小屋までのルートは、想像よりも静かで奥秩父らしい登山道だったのですが、思いのほか悪路も多く骨の折れる時間になりました。
そんな感じでシャクナゲの甲武信ヶ岳・柳避難小屋への縦走に移らせていただきます!
こちらが前編で歩いた奥秩父のシャクナゲ(黒岩尾根~雁坂峠テント泊)の記事になります!
入川渓谷夕暮れキャンプ場から入山し、奥秩父の名水ゴボゴボ水を経由し、黒岩尾根~あせみ峠~黒岩展望所~雁坂小屋(幕営)~雁坂峠までの区間の記事になります!
そしてこちらが今回のテント泊縦走の日程・天候・メンバーになります!
登った日:6月06日(土) ~6月07日(日)
天 候:6月7日(日) AM晴/曇 PM曇
メンバー:単独
甲武信ヶ岳・三宝山・十文字小屋周辺のシャクナゲの花の見ごろは、例年6月上旬頃になります。
甲武信ヶ岳・三宝山・十文字小屋テント泊装備について
こちらが今回の甲武信ヶ岳・三宝山・十文字小屋へのテント泊装備になります!
1泊2日テント泊装備:<装備:約16kg(水の重量は含めず)>
水 6日(土) 2Lスタート 余り0.3L、7日(日) 3.5Lスタート 余り0.3L
豚丼 1個(約300g)、菓子パン 2個(約300g) 、チョコ・飴他 約200g、インスタントラーメン 2個(約200g)、無洗米 250g(1.5合)、ビール 500ml、味付け肉(牛・鶏)約510g、カット野菜 140g、スティックコーヒー2本、味噌汁・お茶漬けの素 各2つ、調味料 ごま油・醤油・塩・胡椒、コーヒー一式 約100g
シングルガスバーナー・メスティン・チタンコッヘル・フライパン・フライパン返し・フォーク
プリムスガス缶 小1缶(2/5消費。)
※米を1回炊き、水を2L前後沸かしております。
テント泊用大型ザック75L(2.65kg)、パイネ登山用テント一式 約1.7kg(ペグ6本含む)、寝袋 約600g、クラーボックス(5L) 約450g、トイレットペーパー 1ロール(4/5消費)、エアー枕・サーマレストSサイズ・サンダル・タオル2枚、着替え(長袖2枚、靴下1枚)、合羽・ザックカバー・ヘッドライト・予備電池・ダブルストック、熊鈴・歯ブラシ・胃薬・頭痛薬・コンタクト・コンパス、虫除けスプレー日焼け止め、その他諸々
コースタイム・ルート・標高差(雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山-十文字小屋~柳避難小屋)
雁坂小屋 5:45 → 雁坂峠 6:04 → 6:29 雁坂嶺 6:31 → 7:09 東破風山 7:12 → 8:02 破風山避難小屋 8:18 → 9:07 甲武信小屋 9:10 → 9:22 甲武信ヶ岳 9:26 → 9:50 三宝山 9:55 → 10:56 武信白岩山 → 11:29 大山 11:33 → 11:56 十文字小屋分岐 11:58 → 12:12 栃本分岐 12:15 → 12:52 作業場跡 12:55 → 14:12 柳避難小屋 14:23 → 16:07 赤沢吊橋 16:13 → 16:53 入川林道出合 16:55 → 17:11 入川渓谷夕暮れキャンプ場
こちらが今回のテント泊で縦走した雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山-十文字小屋~柳避難小屋までのコースタイムになります!
思いのほか時間がかかり、日没ぎりぎりの下山になりました。
そして今回の雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山-十文字小屋~柳避難小屋までのルート・標高差がこちらにになります!
後編で歩いた雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山~武信白岩山~十文字小屋~柳避難小屋~入川渓谷夕暮れキャンプ場までの登山ルートと標高差になります!
奥秩父の山々を満喫できるコースだと思いますが、かなりきつい急登が連続いたします。
シャクナゲの花が唯一の癒しの時間になりますが、三宝山~十文字小屋までもアップダウンが多く、鎖場もありますので、注意してください。
雁坂峠~甲武信ヶ岳までの登山の様子とシャクナゲの花
幻想的なガスガスの朝でございます!
ヒンヤリして歩きやすいですね~
ってな感じで、とりあえず雁坂峠から甲武信ヶ岳を目指します!
雁坂峠から結構な急登をこなすと、「雁坂嶺」に到着しました。
こちらの雁坂嶺山頂は、展望は良くないです。
ぼりぼちシャクナゲの花が登山道に出てくる頃ですね~!
暫くすると、シャクナゲではなく、この世の終わりのような景色になってきます(笑)
雰囲気が良いのですが、それに比例して熊が出没しそうで怖いですよね~~
奥秩父にも熊は生息してますので、注意しないとですよね~~~
所々でシャクナゲのお花ではなく「イワカガミ」が咲いておりました!
可愛いお花ですよね~!
私がお金を拾った時の笑顔と良い勝負です(笑)
地味なアップダウンをこなし、よ~やく東破風山でございます!
こちら双耳峰?で、もう1つ似たような名前のピークがございます。
それにしても「風を破く山」ですからね~
どんな「キリキリマイ」のシュートをお見舞いしてくれるんでしょうかね~(?)
色々と妄想していると、今回の奥秩父テント泊登山のお目当てであるシャクナゲの花がモリモリと咲いておりました!
先ほどの東破風山から破風山の間はシャクナゲが多く、標高も2,200mと高いので、結構遅くまでお花が残っているみたいです。
ここよりも標高の低い雁坂峠周辺のシャクナゲの花は全然咲いていませんでした。
まだまだ登山の脇にはシャクナゲの蕾もかなりありました。
ここよりも標高の低い西沢渓谷のシャクナゲは、だいたい6月初旬に終わることが多いのですが、その時期でもこの甲武信ヶ岳界隈は開花していない感じです。
標高が高いぶん、まだまだ寒いんでしょうね~~~
破風山から「これでもか!!!」てくらい下ると「破風山避難小屋」が見えてきました。
こちらの破風山避難小屋は、チョット曰くつきなので、少し近寄りがたいところがございます。
ま~噂なんでしょうけど、火のないところに・・・ですからね~・・・。
破風山避難小屋の水場は、写真左の斜面になり、枯れてなかったみたいです。
シャクナゲのお花が落ち着くと、小さくて可愛いお花がモリモリ咲いておりました!
朝露をまとった姿が愛おしい感じでした(´∀`*)
破風山避難小屋から「これでもか!!!」てくらい登り返すと「甲武信小屋」が見えてきました。
シャクナゲの季節は、甲武信小屋や十文字小屋は、登山者で凄い賑わいになります。
甲武信小屋のテント場も相当混雑したみたいです。
シャクナゲの季節の時に、甲武信小屋で小屋泊・テント泊を考えている方は、混むことを前提に計画してください!
早めの到着が吉だと思います!
そんな感じで甲武信ヶ岳に到着です!
写真に写ってませんが、登山者モリモリでお祭りの様相を呈していた山頂でしたf^_^;
人間嫌いなもので、早々に甲武信ヶ岳の山頂を後にいたしました・・・。
三宝山・武信白岩山・十文字小屋テント泊縦走の様子とシャクナゲの花
甲武信ヶ岳から地味なアップダウンをこなすと、埼玉県の最高峰である「三宝山」でございます!
こちらの三宝山も、凄い登山者の数でゲッソリし、早々に立ち去りました・・・。
シャクナゲの季節は、甲武信ヶ岳・三宝山周辺は凄い混雑になりますね~~
三宝山の山頂からの景色になるのですが、 左に見えているのが「三宝岩」で、薄いモザイクなお姿が甲武信ヶ岳になります!
なんだか雰囲気良いのですが、三宝山からはっきりとしたお姿を見たかったですね~
ガスガスの世界ですが、次は武信白岩山を目指して進んで行きます!
奥秩父らしい美しい原生林が広がっていて空気が美味かったです!
なんだかすごい絵ですよね~!!
石の上にも三年と言いますが、この木は何年なんでしょうかね!?
これくらい、ガッツ溢れる人生を送りたいものです!
十文字小屋へ向かっていると、途中からシャクナゲの花がモリモリになってきました!
いや~~お見事ですね!!!
今年の奥秩父は「シャクナゲの花の当たり年!」ですね~(´∀`*)
このシャクナゲの花の時期に甲武信ヶ岳・三宝山・十文字小屋に来て大正解ですね!!
噂通り、甲武信ヶ岳と十文字小屋までの稜線は、シャクナゲの花が多く咲いていて、素晴らしい縦走路でございます!!
武信白岩山を過ぎると展望が良いところがチョコチョコ出てきます!
そしてようやくガスが晴れました!!
いや~~奥秩父らしい良い景色ですね~!!
「この景色が見れて、今日はこれで勘弁してやろ~~」っと叫んでしまいました(笑)
シャクナゲの次は、「とろろ昆布」が見頃な感じでした(?)
僕は、「都昆布」の方が好きかな~・・・。
十文字小屋の前衛と呼んでよい大山の山頂直下にある鎖場です。
ホールドがシッカリしてますし、鎖もあるので落ち着いて上り下りすれば特に問題ありません!
長い下りをこなすと十文字小屋への分岐になりました。
十文字小屋の方から賑やかな声が聞こえたので、一気に行く気がなくなってしまいました。
甲武信小屋と同様、十文字小屋もシャクナゲの花の季節はテント場も大混雑いたします。
そんな感じで十文字小屋には寄らず、栃本・川俣(柳避難小屋)方面に進みたいと思います!
柳避難小屋へのルートと真ノ沢林道分岐詳細
十文字小屋から柳避難小屋詳細までのルートは、静かな原生林に癒されました(´∀`*)
奥秩父の山々は、一歩入ると人も少なく、本当に良いところでございます!!
こちらが栃本分岐になります!
栃本方面に進むと、四里観音避難小屋があり、水場とトイレがあります。
今日のメインディッシュである股ノ沢・柳避難小屋へ進みたいと思います!
え!?っとビックリしたんですが、今回は特にルート上に問題はありませんでした。
何本か渡渉する所があるので、柳避難小屋方面に行く場合は、直近の天気にも気を付けた方が良いかも知れません!
こんな感じの渡渉がルート上に結構あります。
ま~大雨降っても大丈夫のような気がしますけどね~・・・。
柳避難小屋を目指し進んでいくと、こちらが「作業場跡」になります。
昔の産業遺産が残っておりました!
この周辺は、平坦で森も美しく雰囲気がとても良かったです!
こんな感じの登山道が柳避難小屋まで続きます!
一応、正面真っ直ぐが登山道になります。
斜面にしか見えないですよねf^_^;
柳避難小屋までは、地味に滑落しそうなポイントがあるので、滑らないように気を付けてください!
このルートは、歩く登山者が特に少ないそうなので、なにかトラブルあっても助けがなかなか来ません。
とにかく緑が綺麗です!!
いや~肺胞が綺麗になるのが分かる感じでした(笑)
も~少し「心」と「腹の中」が綺麗に浄化されると人気者になれんでしょうけどね~(笑)
そんな感じで「真ノ沢吊橋」です!
十文字小屋からここまで思った以上に遠かったです・・・。
踏み跡も不明瞭なところがあって、中々痺れる区間でした。
柳避難小屋がそろそろ見えてきそうですね!
奥秩父の森も綺麗ですが、水はもっと綺麗でした!
柳避難小屋周辺に、沢釣り師がモリモリ入渓するのが良く分かりました!!
こちらが「真ノ沢林道分岐」になります。
十文字小屋から赤い矢印な感じに進んできました。
青矢印方面が真ノ沢林道になり甲武信ヶ岳の近くに至るルートになります。
廃道扱いですが、踏み跡明瞭でした。
気になるコースなので今度行ってみたいですね~♡
「スケベキケン」と読んでしまい「ドキッ!!!」としてしまいました(笑)
日頃の行いが悪いのも、考えものですよね~~
股ノ沢がとても綺麗で、渓流釣りの聖地と言うだけはありますね~!!
モリモリ釣れるんでしょうね~(´∀`*)
ご相伴にあずかりたいもんですな~~
よ~やく柳避難小屋が見えてきました!
なんだかとても雰囲気が良い所ですね~
昔、この吊橋がない時代は、増水すると渡渉できず、ここで立ち往生しちゃったんだと思われます。
そんな歴史があるので「増水注意」の看板があるんだと思います。
折角なので、柳避難小屋の中の様子です!
柳避難小屋は、とても綺麗な避難小屋でした。
釣り師の定宿ですからね~!
ファンがとても多いのも頷けます♪
柳避難小屋の外にトイレがあるのですが、雪の重み(?)で壊れてましたが、なんとか使える状態でした。
それでも、凄い体勢を強いられますので、変な筋を傷めないように注意してください(笑)
時間も押してますので、赤沢吊橋を目指します!
柳避難避難小屋から道が細くて悪く、こんな感じのトラバーが続きます。
片側が切れ落ちていて、高度感もあり注意を要します。
この付近で「落石」があり、大変怖い思いをしました。
思いのほか柳避難小屋から時間が掛かりましたが、よ~やく赤沢吊橋まで来れました。
十文字小屋から柳避難小屋へのルートの写真がありましたので、載せたいと思います!
こちらの地図から、かなり長丁場のルートであることが分かるかと思います。
水も綺麗で癒されました!
ここから先は、川と並行して進んで行きます!
こんな感じの「森林軌道跡」を歩いていきます!
渓谷沿いを歩くので、景色を見ながら飽きずに楽しめました♪
チカチカ草がモリモリ咲いていて、私のハートもクラッシュ寸前でした(?)
よ~~やく入川谷登山口でございます!
この付近にゲートがあり、車はこの付近までしかこれません。
※駐車スペースもないので、キャンプ場に停めてください!
そんな感じでバイクを置いたトイレまで戻ってきました!
まとめ
柳避難小屋の先で、途中で想定しいなかった「落石」があり、大変恐ろしい目に遭いました。
この時の顛末を記事にしてますので、もし良かったらこちらの最後に添付しておきますので、ご参考に読んでみてください!
ちなみに、雁坂小屋の小屋番さんたちは、今回私が歩いた雁坂峠~甲武信ヶ岳~三宝山~十文字小屋~柳避難小屋のルートはお勧めしてませんでした。
その理由が良く分かった山行になりました。
色々とヤンチャなコースですが、、山小屋の方の助言には耳を傾けるのが賢明ですよね・・・。
それにしても、甲武信ヶ岳や三宝山・十文字小屋周辺のシャクナゲがとても綺麗で、森の美しさと静けさに大変癒されました!
十文字小屋から柳避難小屋までは、少し怖いルートですが、個人的には「ツボ」な感じで嫌いじゃないコースでございます!
単独で歩くとリスクも高いので、グループで歩く分には良いのかな~っと思います!
甲武信ヶ岳から十文字小屋~柳避難小屋へ歩く場合は、落石・滑落に十分注意して下さい!
今回遭遇してしまった落石について書いた記事になります!
甲武信ヶ岳・十文字小屋でテント泊をした時の記事になります
こちらの記事は、こんかい歩かなった栃本~一里観音~白泰山のクラシックルートになります。