- 富士登山初心者向けコースガイドについて
- 登山初心者必見!富士登山の準備と高山病対策について
- 富士登山の標高差・コースルート(須走ルート)
- 富士登山須走ルートの山小屋の詳細!六合目長田山荘・本六合目瀬戸館山・七合目小屋太陽館
- 富士登山須走ルート八合目御来光館・富士山山頂までのコースの詳細
- 富士山のお鉢巡りと剣ヶ峰・奥宮・富士山頂郵便局の詳細
- 砂走ルートの詳細
- 富士登山成功の秘訣とまとめ
富士登山初心者向けコースガイドについて
前回に引き続きまして、今回も「富士登山」について書いていきたいと思います!
日本人なら一度は登ってみたいお山の筆頭に上がるのが富士山だと思いますが、中々強烈な山登りになりますので、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
後編につきましては、登山中の写真を交えながら富士登山初心者向けに詳細に書いていきたいと思います!
とくに須走ルートの山小屋の様子や富士山頂のお鉢巡り、富士山頂郵便局と、下山で使う「砂走り」について触れたいと思います!
前編で書きました、富士登山の装備・携帯電波・高山病・クマ関係の記事につきましては、こちらになります!
富士登山攻略の秘訣について書いた記事になります!
須走ルート以外の登山道の詳細や、富士登山に必要な登山道具、不要な道具など書いてますので、参考にしてみてください!
登山初心者必見!富士登山の準備と高山病対策について
普段から登山をしていない方にとっては、準備や高山病の対策について、あまりご存じないかと思います。
特に初心者の方は、勢いよくスタートし、その後力尽きて断念してしまう方が、富士登山では多いです。
適切な準備と高山病の予防を登山の前に行わないと、ほぼ確実に体調が悪くなってしまいます。
まず、富士山を登るに辺り、五合目に到着しましたら、忘れずに次の事をして下さい!
水分を多めに取る(トイレが近くなるので、カフェインの入っていない物) → ご飯を食べる(満腹にならない程度) → 登る直前にトイレですっきり!
直ぐに登りたい気持ちを抑え、富士山五合目で少し時間を無駄に使ってください。
富士山の五合目の標高が、だいたい2,000mなので、1時間くらいウロチョロしていれば、いつの間にか高度順応が完了し、高山病の予防と対策になります。
富士山に到着して直ぐに登りだしたとしても、七合目付近で高山病を発症してしまえば、ペースが遅くなり、1時間前後遅くスタートしたとしても結果は変わりません。
むしろ、直ぐに登りだした方が富士山の登頂が遅くなるかも知れません!
それだけ高度順応は大事だと思います!
また、登山の基本と一緒ですが、登り始めは特にぺースを上げてはいけません。
大汗をかき、息が上がるような登り方はNGですので、ペースに気を付けてください。
富士登山は長丁場ですので、汗をかかない程度の負荷に徹して下さい。
呼吸が乱れるほどのペースは高山病の原因になります。
富士登山の標高差・コースルート(須走ルート)
富士山の「須走コース」と「標高差」がこちらになります!
富士山のコースの概要としては、須走口のピストン登山で、だいたい13kmの道のりになります。
この13kmは、人生の中でも非常にキツイ時間になるかと思われます。
また、本八合目付近で須走ルートの登りのコースと下りのコースが合流します!
下山途中、この合流地点で道間違いをする方が多いみたいなので、要注意の箇所です!
また、富士山の山頂に着いてからの「お鉢巡り」は、距離が約3km位あり、コースタイムがだいたい1時間半になります。
以下、写真を交えて書いていきたいと思います!
富士登山須走ルートの山小屋の詳細!六合目長田山荘・本六合目瀬戸館山・七合目小屋太陽館
JR御殿場駅から乗ったバスから降りて直ぐの所に富士山須走ルートの道標があります!
近くに有料のトイレ(100円)があり、売店などもあって賑やかです!
富士登山への期待が高まる時間帯でした!
須走ルートの入口は、既に標高2,000mですので、雲の上にいました。
雲海が綺麗ですね~!
目指す富士山の山頂です!
意外なことに、富士山の山頂が結構近くに感じ、そんなに登らないんじゃないか?と思ってしまうのですが、実際は、富士登山はそんなに甘いものではございません・・・。
富士山五合目から六合目までは、しばらく樹林帯を歩きます!
日陰になるので、真夏なのに少し寒く感じるかもしれません。
六合目の長田山荘に近づくにつれて木々がなくなってきます。
ぼちぼちこの辺が富士山の森林限界(木々が成長できない環境)になるかと思います。
風が強ければこの辺で服装を調整することをお勧めします!
富士山はやっぱりデカいです!!
真ん中やや下に見えている砂煙が、下山の時に歩く「大砂走り」になります。
火山灰が厚く積もった斜面を下るので、砂煙がモリモリになります。
前編で触れた登山装備のとおり、マスクがあると重宝します!
少し登れば六合目の長田山荘に到着です!
ここまで傾斜も緩くサクサク来れますが、高山病対策として、ノンビリ時間をかけて歩くことが重要です。
長田山荘から振り返ると山中湖と丹沢山塊が綺麗に見えました!
長田山荘からさらに登ると「本六合目」にある瀬戸館になります。
瀬戸館の標高は、2,700mになりますので、ここから先は「高山病」に細心の注意を払ってください。
傾斜もきつくなりますので、小股で歩き、息切れしないペースで進んでください。
瀬戸館からは足元も悪くなり、風を遮るものがなくなってきます。
落石もないとは言えませんので、頭上にも注意を払ってください。
写真にも小さく写ってますが、七合目が見えているのですが、中々辿り着けずイライラの時間帯になると思います。
よ~やく富士山七合目でございます!
気づくと標高は3,000mを越え、3,090m地点になります。
七合目には「山小屋太陽館」があります。
高山病対策として、こちらで少し長めの休憩をすることをお勧めします!
山小屋で食事をとったり何か飲んだりする事も出来ます。
山小屋太陽館の食事等の料金ですが、こんな感じになっております。
標高が上がるほど値段が上がりますので、参考程度として眺めていただけたらと思います。
少し古い写真ですので、値段も変わっているかと思われます。
下界よりは高いですが、それでも出せない値段ではないですよね!
色々と商品が充実してますので、富士登山でしたら前編でも書いた通り、荷物になるので敢て最小限しか食料を持ってこないというのも私はアリだと思います!
さらに登ると「本七合目」になります。
標高は3,200mになり、日本で2番目に高い「北岳(標高3,193m)」よりも上にいる事になります。
この辺から「ガスバーナー」や「ライター」が着火し難くなりますので、何か調理等を考えている場合は「マッチ」を持参した方が良いかと思います。
標高3,200mの気温は、17度でした。
※7月中旬の気温です。
須走ルートは登山者も少なく、自分のペースで歩けるのも魅力だと思います!
登山道の分岐には必ず道標があります。
下山時に違うルートに行ってしまう方が多いそうなんで、前の方に付いていかず、自分の目で道標を確認する癖をつけてください。
疲れてくると、道標を見落としたりしますからね~
富士登山須走ルート八合目御来光館・富士山山頂までのコースの詳細
よ~やく八合五勺でございます!
ここまで来ると、酸素が薄いと感じる方が多いではないかな~と思います。
私は八合目付近から空気が薄いな~と感じました。
そして、軽い高山病になってしまい、暫く動けなくなりました。
衣服を緩め(特にズボン)、水を多く飲んで目を閉じて瞑想していたら少し良くなりました。
八合五勺には、御来光館があります。
富士山山頂で日の出を見たい方は、こちらで1泊すると次の日の行程が楽かもしれません。
勿論、御来光館からも富士山の日の出を見ることができます!
ただ、あくまでも3,450mという高所にある山小屋ですので、過度のサービスの期待は禁物です。
富士登山のシーズンは、ゆっくり寝られないものと考えてください。
よ~~~~やく九合目でございます!
ここまで来ると富士山の山頂が間近に見えてきます!
こんな感じです!
富士山の山頂まで近いようで結構遠く、相当萎えてしまう時間帯だと思います。
九合目からさらに急斜面になり、道も狭いので渋滞が発生してしまいます。
ノンビリ歩けてラッキー♬と思いながら深呼吸を繰り返し、呼吸を整えて登って行ってください!
努力が報われる瞬間だも~直ぐです!
鳥居をくぐれば富士山の山頂で須走ルートのゴールでございます!!
鳥居の奥に見えているのが久須志神社になります!
須走ルートで富士山登頂でございます!
富士山頂上浅間大社奥宮が目の前にあります!
富士山の最高地点ではないですが、ここに着いた時の感動は忘れられないものになると思います!
富士山のお鉢巡りと剣ヶ峰・奥宮・富士山頂郵便局の詳細
こちらが富士山頂に鎮座する富士山頂奥宮でございます!
富士山頂のお鉢巡りの地図がありました!
「銀明水」、「金明水」で水を得ることはできませんので、お間違いなく!
富士山のお鉢巡りは、一周3km前後ありますので、地味に時間が掛かります。
そんな感じで「日本最高峰の剣ヶ峰(富士山で一番高い場所)」へ行ってみたいと思います!
石垣で重装備した富士山の山小屋と奥宮を振り返っての一枚です!
右手一番手前の建物がトイレになります。
雲が抜け下界を一望できました!!
日本一のお山にふさわしい雄大な景色でございます(´∀`*)
あのモッコリは宝永山かと思われます!
未踏なので、どこかで登りたいな~っと思ってます。
普段登ぼっている山から見る景色とは全然違う迫力がありますね~!!
それにしても富士山のお鉢巡り中は空気が薄く、少し歩くだけでも息が上がってしまいます・・・。
太平洋も一望でございます!
日の出や夕焼けも綺麗でしょうね~!
勿論、夜景も最高だと思います!!!
天気の良い夏の時期になりますと、下界から富士山を夜中登っている人のヘッドライトが見えたりします。
光の列が地味に綺麗なんですよね~♡
そ~とも知らず、富士山に登っている方は必死なんでしょうけどね(笑)
こちらが富士登山で一番きついルートである御殿場口のルートになります。
御殿場口のルートは、五合目までの往復で役17kmなので、4kmほど須走ルートよりも長くなります。
御殿場ルートはこんな感じです!
流石に登る人、下る人が格段に少なかったです。
登山に慣れた玄人が好む富士登山のコースかな~と思います!!
こちらが頂上浅間大社になります!
御朱印やお守り、つえ印を求める登山者で大賑わいでした!!
そして、こちらのお隣に「富士山頂上郵便局」が開設されております!
ここは忘れずに訪れてほしいスポットになります!!
初めて知ったのですが、富士山の山頂の郵便番号が410-1431なのですね!
223-6067だと思ってました(笑)
※上記2枚は、日本郵政出典
富士山頂上郵便局の営業時間は、平日が5:00~14:00まで、土・日・祭日は、6:00~14:00までとなっております!
富士山頂上郵便局の終了時間が少し早いので、お間違いないようにしてください!
なぜ、郵便局へ行くことをお勧めするかと申しますと・・・
こんな感じの富士山登頂記念になるグッツを多く取り扱っているからです!
1,000円前後で色々と発売してますので、富士山登頂の記念品として非常にお勧めでございます!!
勿論、山頂から郵便物を出すこともでき、富士山限定の消印になりますので忘れられない郵便物になるかと思います。
私も自分宛てにこちらから手紙を出したんですが、あまりにもミミズが這いつくばった文字なんで、こちらで紹介するのは控えたいと思います(苦笑)
富士山山頂郵便局は非常に狭いので、ゆっくり手紙を書くスペースがありません。
前もって書いてハガキを持参することをお勧めいたします!
富士山の山頂ほど日の丸が似合う場所もないですよね!
お鉢巡りをすると、富士山の火口を見ることが出来るのが登った者の特権ですよね!
下界からだと見えませんからね~
正面に見えてきたのが、富士山で一番高い場所になる剣ヶ峰になります。
駿河湾も本当に綺麗に見えました!
今回は天気に恵まれ最高の一日でした!!
剣ヶ峰までの最後の登りが心臓破りな急坂で・・・。
最後の最後まで簡単に登らせてくれません・・・。
富士山の火口の迫力が凄く、見入ってしまいます!!
今、噴火したら間違いなく助からないだろうな~と、妄想していた時間帯でした。
こちらが富士山の三角点でございます!
剣ヶ峰を含め、この界隈は登山者で混みますので、時間にゆとりを持って臨んでください!
剣ヶ峰まで、1時間近く待たされることもあるそうです。
日本人なら是非1度、この富士山の頂にお越しください。
人生観がきっと変わるはずですし、自分に自信が持て、今後の糧になる素晴らしい経験になると思います。
本栖湖かな?南アルプス方面は嫌な雲が沸いてました。
お鉢巡りもなかなか楽しいです!
雄大な景色を見ながら歩くことが出来ます!
剣ヶ峰を振り返っての1枚です!
万年雪がモリモリ残ってました。
無事に一周したところで、須走五合目に戻りたいと思います!
登って来た時とルートが違いますのでお間違いないようにしてください!
砂走ルートの詳細
山中湖を眺めながら砂走ルートを目指して下っていきます!
登りの時と比べ、歩きやすい道のりです。
道標も随所にあるので安心です!
分岐についたら、必ず自分の目で進む方向を確認してください!!
疲労もピークになる時間帯ですが、下山が一番道間違いを起こしやすいです。
登山口を間違えると大変なので、特に慎重になってください!!
登りの登山道と合流と別れを繰り返します。
下るにつれて酸素が濃くなり、七合目まで来ると、呼吸が楽になるのを実感できると思います!
そして須走ルートの下山でメインディッシュである、「砂走り」がこちらからスタートになります!
ズボズボと足が沈む火山灰のルートなのですが、時々大きな石もあるので注意してください!
急斜面でスピードも出るので、それこそ1歩で3m位進むことが出来る感じになります!
登りの苦労が嘘のような時間帯になるかと思います♡
砂払い五合目でお水の販売があり、砂を洗い流すことが出来ます。
ここまで来れば、富士山五合目も間近でございます!!
よ~やく富士山五合目のバス乗り場に戻ってきました!
とても長い一日でしたが、達成感と満足度は凄いものがありました(´∀`*)
富士登山成功の秘訣とまとめ
も~少しで富士登山のシーズンに突入ですが、天候や体調などを考慮に入れて、安全に登って欲しいな~と強く思っております。
少なくとも「弾丸富士登山」だけは止めた方が良いかと思います。
登頂成功率も低く、自分の体を危険に晒すだけでございます。
登頂成功の鍵は、重複になりますが「荷物を軽くすること」、「高山病対策」、「無理なペースで歩かない」に尽きると思います。
少なくとも計画の1ヵ月前からトレーニングをしないと中々厳しいかもしれないな~とも思います!
重装備で登りたい気持ちも分かりますし、それが安全に繋がる事ですが、何かあれば定期的にある山小屋に逃げ込めるというメリットを生かす山登りもアリではないかな~と考えます。
今年の夏は、富士登山で素敵で過酷な時間を楽しんでみては如何でしょうか!?
そんな想い出作りの参考になれば幸いでございます。