- 空木岳・南駒ヶ岳日帰り登山について
- 空木岳登山のコースタイム・登山ルート・標高差(南駒ヶ岳~擂鉢窪避難小屋~木曽殿山荘)
- 南駒ヶ岳登山と摺鉢窪避難小屋・登山ルート詳細
- 空木岳登山と赤梛岳・木曽殿山荘の登山ルートの詳細
- まとめ
空木岳・南駒ヶ岳日帰り登山について
前回に引き続き、中央アルプスの越百山~南駒ヶ岳~空木岳を日帰り登山(周回)した記事を書きたいと思います!
今回の空木岳・南駒ヶ岳・越百山登山で撮影した動画を載せてみましたので、お時間許す方はそちらも観ていただけたらと思います!
中々写真だけでは伝えきれいない中央アルプスの魅力がありますので、今後も動画を含めた形の記事を書いていきたいと思っております!
そんな感じで今回は、仙涯嶺の山頂からスタートし、南駒ヶ岳~赤梛岳~空木岳~木曽殿山荘~木曽義仲の力水~仙人の泉~ウサギ平~伊奈川ダム駐車場までの登山についてルートの様子を絡めながら書いていきたいと思います!
まずは、前回書いた越百小屋~越百山~仙涯嶺までの登山の記事がこちらになります!
伊那川ダム上駐車場から出発し、福栃平~遠見尾根~福栃山~越百山小屋~越百山 ~仙涯嶺まで歩いた登山の記事になります!
そしてこちらが今回の空木岳・南駒ヶ岳・越百山日帰り登山の動画になります!
上記写真を押すと、中央アルプスを登山した時の様子を動画(YouTube)で観る事が出来ます!
良かったら空木岳への登山のご参考にしてみて下さい!
そして今回の空木岳・南駒ヶ岳日帰り登山の日程・天候・メンバー・アクセスは、下記の通りになります!
登山日:7月22日
天 候:晴れのち曇り
メンバー:私と登山仲間のSさん
交通手段:伊那川ダム上無料駐車場を利用
空木岳登山のコースタイム・登山ルート・標高差(南駒ヶ岳~擂鉢窪避難小屋~木曽殿山荘)
仙涯嶺 10:03 → 11:10南駒ヶ岳11:13 → 11:44 赤梛岳 11:46 → 12:41 空木岳 (昼食) 13:01 → 14:01 木曽殿山荘 14:04 → 14:18 木曽義仲の力水 14:24 → 14:43 見晴台 14:44 → 15:34 仙人の泉 15:36 → 15:58 北沢吊り橋 → 16:42うさぎ平 16:43 → 18:15伊奈川ダム上駐車場
こちらが今回登山をした空木岳のコースタイムになります。
仙涯嶺の山頂から南駒ヶ岳までのコースタイムは、約1時間になりました。
また、仙涯嶺の山頂から空木岳までのコースタイムは、約3時間ほどになりました。
南駒ヶ岳から空木岳山頂までは、地味なアップダウンが連続しますので、距離以上にコースタイムが掛かる感じでした。
そしてこちらが南駒ヶ岳~擂鉢窪避難小屋~空木岳~木曽殿山荘の登山ルートと標高差の地図になります!
今回の登山ルートであります南駒ヶ岳~擂鉢窪避難小屋~空木岳~木曽殿山荘の区間になります!
9Km地点のピークが越百山になりまして、南駒ヶ岳が12km地点、空木岳が14km前後の地点に鎮座しております。
標高差の地図の通り、距離は短いのですが、アップダウンが多く体力の消耗が激しい感じになりました。
空木岳の山頂から木曽殿山荘までは、標高差の地図の通りかなり急な坂道になりますので、転倒、滑落に注意が必要です。
南駒ヶ岳登山と摺鉢窪避難小屋・登山ルート詳細
さ~~次の獲物は名峰南駒ヶ岳でございます!
近くで見ると更に険しさが伝わってきますよね~~・・・。
早速、仙涯嶺の山頂から南駒ヶ岳・摺鉢窪避難小屋へ登ってみたいと思います!
急登が終わったと思ったら、今度は急降下でございます・・・。
南駒ヶ岳・空木岳方面の登山ルートは、凄い斜面を下りていきます。
かなり怖いトラバース箇所です。
仙涯嶺から南駒ヶ岳の間は、滑落に要注意です!!
残雪があると非常にイヤらしい箇所になると思います。
過去には、西田由香里さんが仙涯嶺の周辺で滑落しお亡くなりになる山岳事故が発生しております。
これ以外にも、滑落事故がよく起きる場所になりますので、注意して下さい!
中央アルプスの宝剣岳、仙涯嶺の滑落事故について書いた記事になりますので、良かったら参考にしてみて下さい!
南駒ヶ岳・仙涯嶺の登山ルートを振り返っての一枚です!
鎖もありますし、人一人通れるくらいの道幅ですので、慎重に進めば問題ございません!
南駒ヶ岳までは、巨石の横を縫うように進んでいきます!
落石があると怖い所でございます・・・。
滑落も怖いですし、下も上も油断ならん所でございます。
空木岳の登山は、この辺が核心部になると思います。
圧巻なお姿でございます!
中央アルプスも、なかなかヤンチャな所があるのですね~
モリモリ下ると、邪悪なお姿の南駒ヶ岳の全容が見えてきました・・・。
アレを登るのか~~と、絶望的な気持ちになってしまいました・・・。
そして、このピークは偽ピークで、南駒ヶ岳はさらに裏側にあり、空木岳は遥か先という現実が待ち構えておりました・・・
登山って本当にMな乙女心がないと務まらないですよね(笑)
越百山方面の稜線の様子です!
も~ガスガスの世界になってきました・・・。
南斜面に暖かな風がぶつかり雲が湧いているんでしょうね~
あれくらいお金が湧いてくれれば嬉しんですけどね(笑)
それにしても南駒ヶ岳は、登っても登っても一向に近づかない感じでした・・。
いや~~南駒ヶ岳も越百山と同じくらい、いや、それ以上に極悪なお山でございます・・・。
そして、仙涯嶺があんなにヤンチャな「お岩ロード」だとは知りませんでした・・・。
滑落するとシャレになりませんので、こちらの通行は慎重に!
チングルマでしょうかね!?
打首獄門な急登の時間帯だけに、だいぶ癒されました♡
そしてとても貴重なクロユリも登山ルート上で咲いてました!!
なかなかグロテスクな色ですが、中央アルプスでもクロユリは自生しているのですね!
南駒ヶ岳に近づくにつれて、お花畑が点在していて、目を楽しませくれます!
こんな砂畑な場所もあって、ズルズル滑って登るのが本当に大変でした(笑)
なんじゃありゃ~~!ってな感じですが、崩れた斜面付近が「百間ナギ」になります。
どんどん崩壊が進んでいるんでしょうね~・・・。
私の人生とダブってしまい、なんだか仲間意識が芽生えました(苦笑)
足元を見ると、お花畑が広がっており、イワカガミが満開でした!
後先何も考えず、お花畑な志向も悪くないのかも知れませんよね。
この岩を登の???と思ったら、小さく「右へ行け」とマーキングされてました。
登れなくはないんでしょうけど、下るのは至難の業ですよね~~
ま~登れと言われても怖いから登りませんけどね!
空木岳方面の展望になります!
あちこちからガスが湧いてるのですが、これはこれで幻想的な感じで嫌いじゃない景色でございます!
なんだか防御力高めの凄い要塞だな~~と思ってしまった南駒ヶ岳への最後の急登でございます。
この斜面でスキーやスノボーをやったら、面白いことになりそうですよね♡
途中、右手に摺鉢窪避難小屋が見えてきました!
今回歩いた中央アルプス周回コースですと、こちらの擂鉢窪避難小屋で一泊すると、楽な感じになるかと思います!
こちらの摺鉢窪避難小屋は、水場はないみたいですが、トイレは完備されているそうです。
凄いロケーションの所に建っている摺鉢窪避難小屋でございます。
そして、稜線からだいぶ下の場所にありますよね~・・・。
コースタイムですと、摺鉢窪避難小屋は稜線から下り15分、登り30分みたいです。
南駒ヶ岳の山頂が見えているものの、そこからが遠いです・・・。
まだ着かないのか~~~と、ため息の連発でした・・・。
よ~~やく南駒ヶ岳の山頂でございます!
真っ白け~~な景色ですが、登り終えた達成感はモリモリでした!
いや~空木岳はまだまだ先なので、白目になってきました・・・。
南駒ヶ岳の山頂近くに小さな祠があり、Sさんが何やら祈祷をしておりました。
そんな亀頭な姿に惚れてしまった誰かさんです(笑)
展望もないので早々に南駒ヶ岳から撤退し、空木岳を目指していると、段々とガスが晴れてきました!
雪渓がまだ残り、風も冷たく心地良かったです!!てか、寒いくらいでした・・・。
赤梛岳の登りがこれまらシンドイ時間帯でした・・・。
いや~越百山からアップダウンの連続でございます・・・。
ここまで強烈だとは想定外でした・・・。
空木岳への期待が高まる景色でございます!
目まぐるしく天候が変わり、一期一会の景色が広がっておりました!
ガスのお姿も幻想的ですし、晴れた姿も雄大で綺麗ですよね!!
ま~私の笑顔には勝てませんけどね(笑)
歩いても歩いても近づかないのは何故でしょうか・・・。
浮石も多く、結構歩き難いルートでございます。
赤梛岳の山頂までは、捻挫に注意してください!
赤梛岳を空木岳と間違えてしまう人が多いみたいですが、まだまだ先でございます。
振り返って南駒ヶ岳の山頂でございます!
写真の撮り方がアレですが、それでもかなりの急坂を滑り落ちてくる感じです。
空木岳から逆コースも、かなりの試練の時間になりそうですね~~
よ~やく擂鉢窪避難小屋への分岐でございます!
も~こちらで泊ってしまいたい感じでした・・・。
振り返ると奴がいる!って感じの南駒ヶ岳でございます。
落石注意報を発令したくなるようなゴツゴツ具合です!
擂鉢窪避難小屋で今度マッタリしたいです♡
張って良いのか分かりませんが、幕営適地が広がっているように見えるのは私だけではないはずです!
空木岳登山と赤梛岳・木曽殿山荘の登山ルートの詳細
摺鉢窪避難小屋の分岐を進むと、目指す空木岳の稜線が見えてきました!
南駒ヶ岳・仙涯嶺も展望が良くて本当に良いお山でした!!
空気が澄んで展望抜群な時期である秋に再訪したいですね~!
紅葉も綺麗でしょうね~♡
仙涯嶺方面の景色も、ガスがモリモリになってきたので、そろそろ打ち止めな感じですね・・・。
そんな感じで赤梛岳からの空木方面の景色になります!
空木岳直下は、何とも恐ろしい登りが待ち構えておりますよね・・・。
空木岳の山頂は、右側のピーク(赤梛岳)ではなく左奥になります。
越百山からアップダウンが強烈で、だいぶ良い具合に白目になってきました・・。
アオヒゲが抜けだしたら最後の時が間近ですので、何処かのお山でそんな私を見かけたら、「黄色い声援」を送ってください♡
可愛い山ガールの声援なら、アオヒゲがフサフサに復活すると思います!(?)
そんなフサフサには興味を示さないSさんでございます!
やっぱり、青空が出ると写真に収めたくなってしまいます。
赤梛岳の山頂の様子です!
山名プレートはなかったのですが、武骨な杭が一本突き刺さった山頂でした。
「空木岳の展望台」と呼んでも良い素晴らしい山頂でした!
それにしても空木岳への登山ルートは、アップダウンが強烈で・・・。
稜線を巻くようにコースがあるのですが、一部分かり難い箇所がございます。
とくに下りで使う場合は、道迷いしないように注意してください!
過去に遭難した方がいたみたいで、慰霊碑がありました。
この空木岳界隈は、少し分かり難いですからね~~
雪の時期に天候が荒れてしまうと、この周辺はルートファインディングが難しいでしょうね~・・・。
よ~やく空木岳山頂に至る最後のビクトリーロードでございます!!
いや~~本当にここまで遠かった・・・。
空木岳の山頂に着きそうなところでガスがモリモリになってきました・・・。
「ガス男」のパワーはおそるべしですね~(笑)
無事に空木岳山頂まで辿り着くことが出来ました。
達成感モリモリでした!!
空木岳の山頂から直ぐの所に駒峰ヒュッテが見えました。
宿泊者が数人いるみたいで、テラスでマッタリしている姿が見えました。
中々ロケーションが良いところに小屋がありますよね!
あのゴリゴリ(赤梛岳)をひたすら登ってきた感じです!
泣きたくなるような斜度ですよね・・・。
よっ!!空木岳!!
セクシーに決めてみました!
越百山の山頂と比べ、流石に疲労の色が隠せないのか、モッコリ具合が解消しております。
普段から慣れ親しんだ「38式歩兵銃」に戻った感じですかね(?)
空木岳から見る木曽殿山荘方面の稜線なのですが、こっちもお岩様ロードが続き、悪路の予感が・・・。
空木岳の山頂から見る駒峰ヒュッテと池山方面です!
このルートも何時か歩いてみたいな~と思っております!
あの南駒ヶ岳周辺のアップダウンを見ると吐き気が・・・
そして、空木岳から木曽殿山荘までの登山ルートも非常に険しくて悶絶しました・・・。
いや~今回のルートは難所が多いです・・・。
空木岳周辺も滑落に充分注意して下さい!
木曽殿山荘までは、浮石も多いルートで油断なりません・・・。
石の代わりにお金が落ちていれば嬉しいんですけどね~♡
まさに「ボーナスタイム」ですよね!
そんなボーナスタイムは皆無な空木岳山頂付近のゴツゴツでした。
風も強くなり、段々と天気が悪くなってきました。
よ~~やく次のお目当てである木曽殿山荘が小さく見えてきました!
それにしても、空木岳から相当下るのですね・・・。
膝が大笑いする登山ルートでございます。
これだけ爆笑を取れるルートも少ないと思います(?)
空木岳から木曽殿山荘までは、綺麗な稜線なのですが、それ以上に激下りが長く膝に負担が掛かるコースです。
木曽殿山荘から空木岳へ登るとなると、白目だけではすまないでしょうね・・・。
東川岳の迫力も凄いですね!!
木曽殿山荘からの登り返しも凄そうですよね~・・・。
東川岳を登らないルートにして本当に良かったと思った瞬間でした。
よ~やく木曽殿山荘に着地できました。
Sさん曰く、木曽殿山荘の小屋番さんの対応が微妙だったそうです。
それを聞いて、「泊まる事はないだろうな~」と思ってしまいました。
ちなみに木曽殿山荘も事前予約が必要です。
ちなみに2023年現在の、木曽殿山荘の料金は、下記の通りになります!
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素泊まり 7,000円
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1泊夕食のみ 10,000円
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1泊朝食のみ 9,000円
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1泊2食 12,000円
下りてきた空木岳~木曽殿山荘のコースを振り返っての一枚です。
も~ここを登るのは暫く避けたい感じですね・・・。
空木岳は、下るのも登るもハードな道のりでございます!
木曽殿山荘から歩いて10分弱の所にある、「木曽義仲の力水(水場)」でございます!
愛用のLAKEN(ラーケン)ボトルも力がみなぎっているようでした!!(?)
縦走路(木曽殿山荘)から、それほど離れていないので、テント泊で縦走する場合や、避難小屋泊等の場合重宝しそうな水場でした。
また、木曽義仲の力水(水場)は夏場や晴天が続くとよく枯れますので注意して下さい。
木曽義仲の力水で元気モッコリになったのでゴリゴリ下って行くと、よ~やく八合目に辿り着けました。
うさぎ平まで、地味に遠いです・・・。
さらに下って行くと、今度は「仙人の泉(水場)」がありました。
こちらが水量が細いものの、給水可能です!
今後の天候によっては、枯れてしまう可能性もあるかな~って感じでした。
こちらが六合目付近の吊橋になります!
川のせせらぎが心地良く、吹き抜ける風がアソコをスースーして涼しかったです♡
水が本当に透き通っていて綺麗でした!!
対岸に渡ると、まさかの急登が待ち構えておりました。
も~登りはないと思っていただけに、この精神的・肉体的ダメージは相当なものでした・・・。
も~アタイの事を許してくだされ・・・と、斜面に対して頼んでしまった時間帯でした(笑)
ウサギよりもバニーガールが座って待っていてくれたらな~~ってな感じのうさぎ平でございました!
ここでよ~やく林道歩きになります。
しかし、ここから伊奈川ダムの駐車場までが長かった・・・。
無の境地で林道歩きをこなし、よ~やく伊奈川ダムの駐車場まで戻ってきました・・・。
この顔が中央アルプス日帰り登山の辛さを物語っておりますよね(笑)
まとめ
今回歩いた空木岳へのコースは、思った以上にアップダウンが凄く、時間をモリモリ吸い取られ非常にキツイ一日になりました!
しかし、それ以上に綺麗な景色や開放的な稜線歩きが出来て「飴と鞭」が共存しているルートであるとも感じました。
中央アルプスは、家からかなり遠いので、中々頻繁に訪れることが出来ない山域ですが、機会を作ってこんな感じの日帰り周回や、テント泊縦走をしてみたいな~と考えております!
登ってみたいお山が多いものの、時間とお金が無いのが本当にネックでございます。
サマージャンボに夢を託すしかないよな~と淡い期待を抱いている誰かさんでした!
木曽駒ヶ岳へ日帰り登山した時の記事になります!
厳冬期に登ったのですが、素晴らしい景色の連続に発狂してしまいました(笑)