- 西黒尾根から谷川岳馬蹄形テント泊縦走について
- 西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走のコースタイム(土合~オキノ耳・トマノ耳~一ノ倉岳~茂倉岳)
- 茂倉岳避難小屋(テント場・水場・トイレ)について
- コース・高低差 (西黒尾根から谷川岳馬蹄形形)
- 西黒尾根から谷川岳オキノ耳・トマノ耳までのテント泊登山の様子
- 一ノ倉岳~茂倉岳登山の様子とルートの詳細
- 西黒尾根から谷川岳馬蹄形テント泊縦走のまとめ
西黒尾根から谷川岳馬蹄形テント泊縦走について
前回の武尊山日帰り登山に引き続き、今日は、西黒尾根から谷川岳を馬蹄形で縦走した時の山行を記事にしたいと思います!
谷川岳馬蹄形日帰り登山が、「ロング山行愛好家者」の1つの目標になっているのではないかな~と、思われますが、今回はテント泊で縦走してみました!
急登で名高ない西黒尾根ですが、とても忘れられない絶景の連続であった谷川岳馬蹄形縦走でございます!
日本三大急登の1つとして西黒尾根は日本中にその名を轟かせておりますので、登山愛好家でしたら、尾根の名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか!?
そんな急登である西黒尾根を使い、谷川岳の山頂方面からぐるっと左回りの馬蹄形で縦走したのですが、天気にも恵まれ素晴らしい景色を見ることが出来ました!
しかしながら、日帰り装備でも結構きつい西黒尾根をテント泊装備で登るのは、結構しんどいプレイになりまして、違う意味でも忘れられない登山となりました。
そんな感じで今回も地味に長いので、前・後編の2部作で行きたいと思います!
前編の今回は、土合駅から西黒尾根でラクダのコル~谷川岳オキノ耳・トマノ耳~一ノ倉山~茂倉岳~茂倉岳避難小屋までになります!
こんな西黒尾根からの谷川岳馬蹄形登山の一日になりました!
西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走の日程・天候・メンバーの詳細は、下記の通りになっております!
登った日:9月27日
天 候:晴れ
メンバー:計4名(2名は茂倉岳避難小屋泊で、私ともう一人はテント泊)
交通手段:土合駅、土合橋に無料駐車場があります。土合橋は50台程車が停められます。
そしてこちらが武尊山日帰り登山を行った前日の記録になります!
谷川岳馬蹄形縦走の前日に登った武尊山の記事になります。
良かったら登山の参考にしてみてください!
西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走のコースタイム(土合~オキノ耳・トマノ耳~一ノ倉岳~茂倉岳)
土合橋 8:55 → 9:18 登山指導センター 9:21 → 11:59 ラクダのコル(昼飯)12:34 → 14:25 トマノ耳 14:29 → 14:52 オキノ耳 15:01 → 16:05 一ノ倉岳 16:07 → 16:31 茂倉岳 16:37 → 16:49 茂倉岳避難小屋(幕営)
こちらが今回の西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走の前編のコースタイムになります!
西黒尾根が始まる「登山指導センター」から谷川岳山頂(トマノ耳・オキノ耳)まで、約5時間のコースタイムになりました。
テント泊装備で登っているのでアレですが、日帰り装備なら、3時間前後で谷川岳の山頂まで登れると思います。
また、谷川岳山頂から一ノ蔵岳~茂倉岳の区間は、長い鎖場がありまして、地味に時間が掛かります。
余裕を持ったコースタイムの計画で臨むことをおすすめします!
茂倉岳避難小屋(テント場・水場・トイレ)について
茂倉岳避難小屋は、広くシッカリとした造りの避難小屋で、最大20人前後は宿泊できます。
茂倉岳避難小屋の周りには、約3張程のテントスペースあります。
今回、私の1張りと、もう1張りの2張がテント泊でした。
トイレも綺麗に管理されていて、避難小屋から2分前後の所の斜面に水場があります。
茂倉岳避難小屋の水場は、踏み跡も明瞭で、水量豊富ですので、枯れることはないかと思われます。
茂倉岳避難小屋は名前の通り「避難小屋」ですので、「緊急避難」のみ利用が許されておりますが、現状は宿泊施設になっております。
我々は、「蓬ヒュッテ」でテント泊の予定でしたが、日没までに間に合わないので、茂倉岳避難小屋で幕営しました。
その点、申し訳ございません。
コース・高低差 (西黒尾根から谷川岳馬蹄形形)
こちらが前編で歩いた西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走のルートと標高差になります!
土合駅から入山し、日本三大急登の1つである西黒尾根から谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、茂倉岳避難小屋までになります!
谷川岳周辺の地図がこちらになります!
谷川岳は、車や電車などの公共交通機関でアクセスしやすいので、比較的登りやすい山ですよね!
標高も2,000mに満たない山ですが、谷川岳山頂からの景色は本当に素晴らしいです!
その分、標高差の通り、結構きつき道のりになりますので、甘く見ないほうが無難です!
西黒尾根から谷川岳オキノ耳・トマノ耳までのテント泊登山の様子
宝台樹キャンプ場で前泊し、今日は日本三大急登の1つ西黒尾根から谷川岳馬蹄形縦走をテント泊装備で登りたいと思います!
「日本三大急登」は、登山をしているとよく聞く言葉ですよね!
今回の谷川岳西黒尾根以外ですと、北アルプス 烏帽子岳に登るブナ立尾根、南アルプス甲斐駒ヶ岳に登る黒戸尾根になります。
ブナ立尾根を登ったことがないのでアレですが、個人的には南アルプスの笹山(ダイレクト尾根)と笊ヶ岳の方がキツイと感じております。
西黒尾根登山口近くにある「登山指導センター」の水場です!
冷たくて非常に美味しいお水ですが、山と高原地図には記載がございません。
恥ずかしがり屋の水場なんでしょうね(笑)
さ~!!日本三大急登、西黒尾根のスタートです!
いきなり急登が始まり、テント泊装備が肩に食い込んで快楽を注入してくれます♡
西黒尾根は、標高が低いと木々が邪魔してスッキリとした景色を見れないのですが、こちらの絵を少し見ただけでテンションが上がり、馬力に火が付くというものです!!
西黒尾根のあまりの急登に馬力が直ぐにとろ火になりながらも、よ~やく天神平が見えてきました。
谷川岳ロープウェイを使えば、あの付近まで楽に来ることができます。
天神山(天神峠)までロープウェイで行けるのですが、標高が1502mに位置しているので、そこから谷川岳(標高1977m)を目指せば非常に楽な行程になります。
テント泊で谷川岳馬蹄形縦走を考えているなら、西黒尾根よりも天神山経由の方が現実的です。
ロープウェイも楽で良いですが、自分の足で頑張って登るのも悪くないですよね!
少し強がってみました(笑)
西黒尾根には、3本ぐらい鎖場があります。
西黒尾根も滑落事故のメッカですので、十分注意してください!
そんな滑落ポイントをテント泊装備で登るのも「山を舐めている」と言われてもしょうがないですかね!?
でも、良い練習になること間違ないです!!
アッチは、明日歩く朝日岳と笠ヶ岳に白毛門ですね!
谷川岳馬蹄形日帰り縦走を完歩すると、「ドM登山者」の仲間入りできるみたいなので、私も挑戦したいですね~!
如何せん、家から谷川岳登山口までが遠いのがネックでございます・・・。
一ノ倉沢の大岩壁でございます!
凄い迫力で吸い込まれそうでした!!!
この周辺は、多くのロッククライマーが命を落とした現場です。
谷川岳は、世界で一番遭難死(約800人)が多い山としてギネスブックにも登録されているほどです。
登山は「一番死亡率が高いスポーツ(趣味)」ですので、その事を忘れないようにしないとですね!
谷川岳の山頂を目指し登っていくと、さらに鎖場が続き・・・。
西黒尾根は、登りはまだ良いのですが、下りで使うときは滑落に要注意だと思います!
雨降って濡れている場合や、雪がある時期は、西黒尾根を使わずに天神尾根の利用をお勧めいたします!
それでも西黒尾根でしか見れない景色がありますからね~(´∀`*)
朝日岳方面から延びる谷川岳馬蹄形の縦走路が丸見えました!
この周辺が、ラクダのコルになるかと思われます。
ここから先もゲッソリするほど急登が続きます・・・。
谷川岳の山頂まで急登が続きます・・・。
綺麗な景色にウットリ♡なのですが、それと引き換えにゲッソリする行程になります。
谷川岳は双耳峰になりまして、左のピークが「トマノ耳(標高1963m)」、右のピークが「オキノ耳(標高1977m)」で右のオキノ耳の方が谷川岳の最高点になります。
ラクダのコルから先は、一気に道が険しくなります。
滑る滑る・・・。
勘弁してください(-∧-) と懇願してしまう感じの登りが続きます。
天気が良いだけマシなのですが、雨・風強い日は西黒尾根は歩きたくないですね~
必死さが伝わる一枚ですかね!?
谷川岳の西黒尾根は、テント泊装備で登るような尾根じゃないですよねf^_^;
谷川連峰主脈縦走路が見えてきました!
ナイフリッジな稜線に見えますよね。
実際は、全然高度感を感じない稜線です。
ただ、アップダウンが強烈で、なかなか厳しい縦走路でございます・・・。
左手に見えてる小屋が「谷川岳肩の小屋」になります。
ロケーション抜群の所にある山小屋ですよね!
正面に見えているのが谷川連峰主脈縦走路です。
ここから万太郎山・仙ノ倉山・平標山へと続く至福の縦走路です♡
私はさらに「苗場山」まで2泊3日で縦走したのですが、思い出深い山行になりました。
谷川連峰主脈縦走と赤湯温泉に寄ってから苗場山へテント泊で登ってます!
良かったら登山のご参考にしてみてください!
よ~やく1つ目のピークである谷川岳トマノ耳が見えてきました!
ここまで本当にキツかった・・・(>_<)
西黒尾根は「日本三大急登」の名前の通り極悪急登な尾根でした・・・。
トマノ耳からのもう1つのピークであるオキノ耳でございます!
奥に見えるのが一ノ倉岳(標高1,974m)と茂倉岳(標高1,977.9m)ですね!
谷川岳のトマノ耳からオキノ耳も近いようで地味に遠く・・・。
そして、登山者も今まで嘘のようにモリモリになってきました・・・。
全国から「耳フェチ」が集まってくるんでしょうね~♡
耳も好きですが、私は「制服」と「脚」の方かな~(´∀`*)
私の「熱いフェチの話」をしっかりと聞いてくれる人は皆無でした(>_<)
紅葉には少し早いですが、この時期(9月末)でも薄っすら色づいておりました。
荒々しさの中に美しさを兼ね備えてある谷川岳の山頂です!
一ノ倉岳・茂倉岳への稜線がこれまた見事でした!
振り返っての谷川岳主脈縦走路です!
いや~アッチも歩きたくなってきました!!
稜線が美しいですよね!
そんな感じで谷川岳の最高峰オキノ耳山頂でございます!
私が書くよりも達筆な文字にウットリ♡してしまいました(´∀`*)
谷川岳の山頂からは納得の景色が広がっておりました!!
明日歩く谷川岳馬蹄形縦走路が丸見えで、ゲッソリした瞬間です(苦笑)
一ノ倉岳~茂倉岳登山の様子とルートの詳細
次の獲物は一ノ倉岳と茂倉岳でございます!
これまた近いようで遠いのです・・・。
そして、ルートは明瞭なものの登山道が少しやんちゃになってきます。
一ノ倉岳までのルートは、地味に高度感がある岩稜歩きになり、長い鎖場もあったりと、アスレッチクなコースでした!
この辺も、雨・風が強いと難儀するかと思いますので、天候にも注意が必要です。
谷底に吸い込まれてしまいそうになります。
谷川岳の紅葉の時期は凄く綺麗なんでしょうね~(´∀`*)
今年は天候不順が続いているので、紅葉などうなんでしょうかね!?
一ノ倉岳・茂倉岳が本当に綺麗です!
最高の稜線歩きでございます(´∀`*)
谷川岳のファンが多いのも頷ける景色の数々です!
そんな私も谷川岳は大のお気に入りです♡
も~少し家から近かったらモリモリ出没するんですけどね~・・・。
そんな感じで一ノ倉岳の山頂です!
「中芝新道」も、結構な悪路で有名なルートなのですが、私は未踏なので歩いてみたいコースの1つだったりです!
「難路・熟達者」の看板が光り輝いてますよね~!!
谷川岳主脈縦走路から仙ノ倉山と平標山も見えてますね!
山深く本当に迫力がある山並みです!!
一ノ倉岳から振り返っての谷川岳の山頂です!
左のピークがオキノ耳ですね!
「ボクノ鼻」と言うピークはないのでしょうかね!?(笑)
そしてこちらが茂倉岳の山頂からの景色です!
文句なしの360度広がる絶景でした(´∀`*)
いや~谷川岳から茂倉岳の稜線は、展望が本当に良いのでお勧めです!!
ただ、少しルート上に危ない所があるので、そこだけ注意ですね!
ナニーするのかな???と思ったんですが、この稜線にただただ見入っておりました。
日本にいるとは思えない景色ですよね~~
これが山の醍醐味なんでしょうね!
も~谷川岳周辺は日が暮れようとしております・・・。
このまま谷川岳馬蹄形縦走をしても、蓬ヒュッテまでには辿り着けないと察し、近くにある茂倉岳避難小屋で幕営することにしました。
苗場山に太陽が沈もうとしております。
茂倉岳の山頂で日没を見れるとは予定外だったのですが、思いのほかコースタイムが掛かりゲッソリな1日でした。
やはりテント泊装備で西黒尾根を上がるのは時間が掛かりますよね(笑)
西黒尾根から谷川岳馬蹄形テント泊縦走のまとめ
やはり、テント泊装備で谷川岳の西黒尾根を登るのは計画に無理があった感じですf^_^;
ただ、茂倉岳避難小屋にテントを張れるスペースがあったのが救いでした。
茂倉岳避難小屋から水場も近く、暗い中でも水を汲む事ができたのも救いでした。
そんな感じでテント泊での谷川岳馬蹄形縦走は、次回後編(茂倉岳~武能岳~蓬ヒュッテ~朝日岳~笠ヶ岳~白毛門)に続きます!
後編で歩きました谷川岳馬蹄形縦走の記事になります!