北岳山荘でクマ出没と料金・営業期間について
南アルプス北部を代表する山小屋である「北岳山荘」でツキノワグマの出没があったそうです。
8月19日の夕方に、北岳山荘から1分程の距離にクマが出たそうです。
それも、テント場から直ぐの場所に現れたみたいで、ビックリしちゃいますよね~!
クマの大きさが「山岳テント」と同じくらいだったそうなので、150cm前後か、それ以上の大物かも知れませんよね。
今年の春に秋田県でも熊の出没が相次ぎ死傷事故がおきましたが、その時の犯人であるクマも150cm位の大きさであると言われております。
それからすると、人を傷つけ殺害できるだけの力を持った熊の出没ですので、十分注意をしないと危険ですよね。
北岳山荘について少し触れると、日本で2番目の標高がある北岳の近くに建つ山小屋(標高2,900m)になりまして、収容人員は150人前後となっております。
1978(昭和53)年に建てられ、7月中旬頃から8月中旬までは、昭和大学により診療所が開設されております。
今回、クマの出没の現場になった北岳山荘の「キャンプ指定地」は、テントが80張り前後可能なのですが、個人的にはもう少し多く張れるんじゃないかな~と思っております。
北岳山荘の営業期間は、6月中旬~11月上旬で、大人1泊2食の宿泊料金が9,000円、幕営料は1,100円/日(2024年現在)になっております。
北岳山荘の所在地につきましては、南アルプス北部のこんな場所にあります!
<北岳山荘地図>
地図の通り、北岳山荘は、北岳の直ぐ近くにある山小屋になります!
北岳山荘で出没したクマの足跡と大きさについて
今回、北岳山荘に出没したクマの足跡は、こんな感じだったそうです!
クマの体長が150cm前後あると思われるので、足跡もやっぱり大きいですよね!
こちらは、私の地元である丹沢山塊で、冬山登山中に見つけたクマの足跡なのですが、やっぱり形がソックリですよね!
手のひらより大きいサイズですと、私が見つけたこちらの熊の足跡よりも大きいですね~・・・。
あれだけクッキリと足跡が残っているという事は、それなりに体重もある訳ですので、足跡からある程度クマの大きさが分かりますよね~・・・。
南アルプス市観光協からも、こんなクマ出没の注意喚起が出ておりました!
こりゃ~かなり大きい熊かも知れませんね!!
北岳山荘のテント場近くでの出没ですので、人間にかなり慣れたクマの仕業である事が分かりますよね。
人間を恐れないクマほどタチが悪いものはありませんので、今回のクマは注意しなければならい相手ですし、今後も出没する事が予想されますよね。
クマを呼び寄せない対策について
北岳山荘も注意喚起しておりますが、テント泊においては「食材」や「残飯」の管理を徹底し、匂いでクマを呼び寄せないようにしないと危ないですよね。
犬の嗅覚は人間の1億倍ですが、クマは犬の数倍嗅覚が優れておりますので、油断ならない相手でございます。
クマは、5km前後離れた死肉の臭いを嗅ぎつけて獲物に向かって来ると言われておりますので、相当凄い能力ですよね!
私はせいぜい3m位ならオネーちゃんの匂いを嗅ぎ付けて後ろをホイホイ付いてってしまう事しかできません(笑)
きっと、素敵にボッタクられちゃうんでしょうね~(笑)
え~~今回のクマは、もしかすると心無い登山者が捨てた残飯の味を覚えてしまい、今回の行動に至ったのかも知れませんよね。
嗅覚に優れたクマですが、登山者にとっては、食材や残飯・ゴミの管理が面倒ですよね。
テントの前室にゴミを置いたりする事が多いかと思いますが、なかなか匂いを防ぐことは出来ませんからね~
私は、クマを呼び寄せない対策の1つとして、モンベルから発売されている「専用ゴミ袋」を持って日帰り登山やテント泊に行っております。
写真の袋になるのですが、ペラペラに見えて意外と生地が強く、簡単には切れそうに無い感じです。
ゴミ用の袋ですので、密封性が非常に良く、防水性も高いので登山中に出たゴミ以外にも小物等の荷物を入れることも出来ます。
水漏れする事も無く、食材や残飯を入れれば臭いを相当抑えることが出来ますので、今回のようなクマ騒動の時には勿論のこと、日帰り登山においても非常に重宝するアイテムになります。
※こちらの記事でモンベルガベッジバッグ(ゴミ袋)について詳しく書いておりますので、良かったらご参考にしてみてください!
南アルプスのクマ多発地帯について
若い頃からクマについて興味があり、色々な本やネットの情報を観てはニヤニヤしている日々なのですが、先日の記事でも書いたとおり、南アルプスには多くのクマが生息しております。
正確な数字は残念ながら把握できていないのですが、ある程度の熊の頭数は、ザックリと分かっている感じです。
南アルプスも広いですが、北部と南部で区切ってみると、人里が近く、入山しやすい北部の方がクマの頭数は少ないんじゃないかな~と思っております。
※こちらの記事で南アルプスの熊について詳しく書いておりますので、良かったらご参考にしてみてください!
生息頭数が少ないと言っても、人が多く入ればそれだけクマを目撃する確率も増えてしまいますよね。
長年、南アルプスの熊出没情報を気にしているのですが、こんな場所(山・尾根)に目撃情報(クマ多発地帯)が多いように感じております。
地図に加筆してみましたので、ご参考になれば幸いです!
加筆した地図になりますが、あくまでも私の情報によるものですし、基本、クマは何処でも出る可能性がありますので、その点、ご理解ください!
早川尾根(早川尾根小屋)周辺(赤い線)
数年前に、早川尾根小屋にクマが侵入し小屋を荒らされた事があったそうです。(小屋番さんの談)
早川尾根は、鳳凰三山の地蔵岳~甲斐駒ヶ岳へ延びる長い尾根になるのですが、登山者がかなり少なく樹林帯で静かなルートになっております。
現在、早川尾根小屋は営業休止中(2024年再開してます)ですので、人の往来が更に少なくなり、熊の出没リスクは高いんじゃないかな~と思っております。
地図に加筆しておりませんが、晩秋になると鳳凰三山のドンドコ沢付近にもクマの目撃があったりします。
栗沢山・アサヨ峰周辺(赤い線)
ここも熊の出没を時々聞くお山です。
南アルプス早川尾根上に鎮座するお山ですので、理由は上記と一緒になります。
栗沢山やアサヨ峰周辺で、目撃はしてませんが、私もクマ?とニアピンの経験があります。
かなりの獣臭とガサガサと大きな動物が藪を動く所を見てまして、あれは何だったんだろう?っと思っております。
仙塩尾根周辺(青い線)
仙塩尾根は、仙丈ヶ岳~塩見岳へ至る広大な尾根道ですが、歩く方が少ないので要注意です。
伊那荒倉岳近くの高望池の水場付近は、クマを見かけたと言う情報を聞いたことがあります。
クマも生き物ですので、水を求めて出没するんでしょうかね。
両俣小屋周辺(緑の線)
両俣小屋でテント泊をした時に、野呂川沿いの林道(治山運搬路)を歩いて来た登山者がクマらしき動物を目撃したと話を聞きました。
両俣小屋周辺は、クマ出没騒ぎが結構ありますので、注意した方が良いかと思います。
両俣小屋~北岳のルート(中白峰沢ノ頭経由)も、熊の目撃が多いみたいですが、先日、両俣小屋泊をした登山仲間の情報だと、現在通行止めで歩けないそうです。
(2024年現在、通行可能です)
熊ノ平周辺~農鳥小屋への巻き道(緑の線)
熊ノ平は、名前からしてクマがいそうですよね!
私が歩いた時はいませんでしたが、クマが生息してそうだな~っと感じる雰囲気がモリモリありました。
南アルプスは、上記の内容以外でもクマは出没しますので、あくまでも目安であり、個人的主観に基づいております。
クマと遭遇すると最悪命を落としかねませんので、熊鈴などを用いて十分注意して山歩きを楽しみたいですよね!
これからの季節は、冬眠に向けて栄養を蓄える為に普段以上にクマの行動範囲が広くなります。
クマは、一晩で30km前後歩く事もありますので、最新の「クマ出没情報」を得たとしても、鮮度としてはかなり悪くなります。
近くに居るかも知れませんし、移動して違う所に行っているかも知れませんので、クマに居場所を聞かないと正直分からんですよね・・。
夕方から明け方にかけてクマの行動が活発になりますので、その点も登山計画で考慮する必要がありますよね!
クマとのニアピンは、お互いにとってなんら得になりませんしね。
まとめ
登山やアウトドアは、クマを怖がっていたら何も出来ませんが、何処にでも居るという心積もりがあれば、色々と対処も出来ますよね。
野生動物と共存共栄できれば良いんでしょうけど、中々難しいですよね・・・。
北岳山荘のクマ出没の今後が気になりますが、被害等が出なければ良な~と思う今日この頃でした。
熊の出没が相次いでますので、最近は「熊撃退スプレー」を持って登山することが増えました。
持っていると安心ですので、登山装備の追加を検討してみるのも良いかもしれません!
北岳山荘、間ノ岳へ登山した時の記事になります!
最新の北岳山荘についても触れてますので、良かったら登山の参考にしてみて下さい!