- 山小屋の料金が高い理由について!?
- ヘリコプターの値段と防災ヘリによる救助費用の有料化について
- ヘリコプターの相場と山小屋の料金が高い関係性
- 山小屋の販売価格の妥当性
- カップラーメンの山小屋料金の原価について
- 歩荷の給料と荷揚げの相場について
- 山小屋の料金と歩荷の給料、ヘリコプターの相場のまとめ
山小屋の料金が高い理由について!?
前回の記事で埼玉県の条例改正に伴い、ヘリコプターでの山岳救助の有料化について書きました、そこから少し話が飛んでしまのんですが、「ヘリコプターつながり」として、山小屋の料金について今日は掘り下げて書いてみたと思います!
登山者にとって、山小屋は無くてはならない存在ですが、何処の山小屋でも共通しているのが「なんでこんなに山小屋は値段が高いのか!」かな~と思っております。
山小屋で宿泊する場合、素泊まりで約7,000円前後、1泊2食ですと10,000円前後はしますので、下手なホテルよりも高かったりしますよね~
しかも山小屋ですので個室ではなく、お風呂もなかったりしますので、その辺を加味しても割高感が否めませんよね~・・・。
下界にあるホテルのようなサービスを山小屋に求めるほうが間違ってますよねf^_^;
基本、車で入れない標高の高い場所に山小屋はありますので、「資材の運搬」が重要であることは誰の目から見ても明らかですよね。
ヘリコプターの値段と防災ヘリによる救助費用の有料化について
前回の記事で、ヘリコプターを1時間飛ばすのに燃料代が50,000円前後費用が掛かる事が分かりましたが、こちらは「燃料代だけ」ですので、その他の経費は上乗せされていないと思われます。
行政が所有するヘリコプターですし、パイロットも公務員かと思われますので、さすがに「人件費・固定費分」の請求は相応しくないと判断したのではないのかな~っと思っております。
※前回の防災ヘリでの救助有料化の記事になります。
埼玉県の山に行かれる方には、知って欲しい救助費用の請求についての内容になります。
ヘリコプターの相場と山小屋の料金が高い関係性
何はともあれ、埼玉県に限らず山での遭難・滑落事故には注意したいものですよね!
よく言われているのが「山岳救助でヘリコプターで捜索すると1時間10万円費用が掛かる」と聞きますが、実際はどうなんだろう?と思いヘリコプターの料金について調べてみました。
ヘリコプターでの作業や荷揚げなどを行っている会社の資料なのですが、山小屋へ荷揚げできるヘリコプターをチャーターすると、赤枠の部分になりますが、約376,000円費用が発生することがわかります。
荷揚げ用ではございませんが、青枠の「訓練・空撮」等の小型ヘリコプターですと、81,000円の費用になっております。
また、緑の線の部分には、「業務内容や地域の実勢料金で見積もりを提示します」と書かれております。
このことから、山小屋へ定期的にヘリコプターでの荷揚げを行ってくれるなら、それなりに金額を下げますよ!と言う意味になりますよね。
山小屋が多い日本アルプス等は、ヘリコプターでの荷揚げも多いでしょうから、そこら辺を加味すると「ヘリコプターの値段は1時間10万円」てな話にも信憑性がありますし、ある程度妥当なお値段かな~と私は思っております。
標高の高い山の中で営業している山小屋にとっては、ヘリコプターでの物資輸送費用が、かなり大きな負担になっていることが分かりますよね。
ヘリコプターの費用分を、山小屋の宿泊費や物資の販売価格に上乗せしなければなりませんので、どうしても値段が高くなってしまいますよね。
山小屋の販売価格の妥当性
ヘリコプターでの荷揚げ代金がある程度分かったところで話が変わり、山で食べるカップラーメンって本当に美味しいですが、山小屋でも売られている定番商品ですよね!
ジュースやビール等も売られておりますが、総じて言えるのが何処の山小屋も「値段が高い!」の一言ですよね~ !!
「ボッタクリ料金だな~」と文句をいってしまいたい事もありますが、果たして本当のところはどうなのか気になりませんか!?
「気になりません!」てな声がチラチラ聞こえてきますが、「チラっしゃいませ~♡」の精神で続きを書きたいと思います( ̄O ̄)ノ(?)
カップラーメンの山小屋料金の原価について
今日は、「山小屋で売られているカップラーメンの原価はいくらか?」を掘り下げてみたいと思います!
カップラーメンの原価が分かれば、他に売られている山小屋の食べ物等の値段もある程度分かりますしね。
まず、ヘリコプターを使って山小屋に資材300㎏を運ぶのに10万円費用が掛かる前提で計算してみました。
山小屋が登山者にカップラーメン1個作って販売するのに、カップラーメン、水、お湯を沸かす燃料の3つが必要ですので、そちらを計算してみます。
カップラーメン1個100円・・・①
※スーパー等で売られている値段
水と燃料の運送代金 300Lの水と燃料をヘリコプターで運ぶのに各10万円掛かりますので、
お水1Lあたり333円 燃料1Lあたり333円(比重は1とする。)
水は無料として計算し、燃料はガソリン@125円として計算すると
333円+125円=458円/L
カップラーメンに使うお湯が300mlとすると
333円/L×0.3=100円・・・②
お湯を沸かすのに使う燃料を30mlとすると
458円/L×0.03=14円・・・③
①(カップラーメン代) + ②(お湯代) + ③(燃料代)= 214円・・・④
山小屋は、お湯が入ったカップラーメンを1個売るのに、最低でも214円経費が掛かる計算になります。
そこに割り箸をつけたり、食べ終わった容器を回収し、ゴミとして下界に運ぶのにもお金が掛かります。
また、山小屋の小屋番さんやスタッフの給料、山での生活に必要な物資の費用も掛かってきます。
山小屋とは言え営利目的で運営されておりますので、シッカリと「利益」を上げなければなりませんよね。
そ~しますと、④からさらに「人件費」・「山小屋運営費」・「利益」等が売価に上乗せされます。
これ以上計算すると細かくなってしまうので止めますが、長年、経理の仕事をしている経験からすると、「人件費・経費」としてプラス150円、利益50円かな~と推測いたします。
そ~すると、④+150円+50円となりますので、合計すると、 カップラーメン1個あたりの販売金額は、414円前後になるかな~と思われます。
山の中では細かな1円単位のお金のやり取りはしませんので、端数を切り捨てて1個400円で販売するか、それとも1個500円で売るかは、山小屋の立地やお客さんの数も考慮されているかも知れません。
お客さんが多ければ(販売個数増)、1個あたりの固定費(人件費・経費)は安くなりますので、販売単価も安く出来ますからね。
山小屋で売られているカップラーメンをはじめ、ビールやジュースにお菓子の値段を見ると「どれも高い!」と感じてしまいますが、計算してみると山小屋で売られている値段って、結構妥当な価格であることが分かりますよね!
今回計算してみて、ヘリコプターで資材を荷揚げできるのは、ある程度大きな規模で登山者が多く訪れる山小屋でないと、費用的に難しい事も分かりました。
物資を運べるだけ荷揚げしたいのが人情ですが、売れずに残ってしまうと「廃棄」のリスクもありますよね。
余らした物を山から下ろすにも費用が掛かってしまうので、その辺も考慮する必要がありますしね・・・。
商売するにあたり、お金の流れとしては「仕入」→「販売」の順番ですので、一時的に売上よりも仕入の現金支出が多くなり、運転資金が足りなくなり「倒産」という結果に繋がりかねません。
歩荷の給料と荷揚げの相場について
ヘリコプターで荷揚げが出来ない山小屋も多いと思われますが、そんな時に大活躍するのが「歩荷(ぼっか)」になります。
尾瀬の「歩荷」が有名ですが、名前の由来が「あまりにも多くの荷物を運んでいるので、後ろから見ると人間の姿が見えず、まるで荷物が勝手に歩いているようだ」てな感じだそうです。
※諸説あります
確かに、荷物が歩ているように見えますよね(笑)
山域によって歩荷の値段はマチマチですが、私の地元丹沢山塊ですと、1kg100円~200円が荷揚げの相場になります。
ヘリコプターでの荷揚げが1kg333円ですので、それと比較すると約半分位の経費で荷揚げできる計算になります。
私は、テント泊装備でだいたい20kg以上はいつも背負ってますので、2000円~4,000円位の収入になると思うと急登で白目になりながらも頑張れる気が致します(笑)
お金の力って、本当に凄いものですよね!!
丹沢山塊で営業している某山小屋は、水が入ったペットボトルを登山口に並べ「荷揚げして欲しい」とボランティアを募ってますが、仮に4Lの水を運んであげると400円位の価値がある計算になります。
ボランティアが荷揚げした水を使って商売をする事に私は非常に違和感を覚え、意地でもうどんは食べないようにしているのですが、ま~それでも良いと感じている登山者が多くてビックリでございます。
荷揚げした重さに応じて、少し割り引き位したら?と思うものの、価値観は人それぞれですので、荷揚げをやりたい方が勝手にやれば良いだけですよね。
なんだか「アンチ」であることがバレてしまう物言いですが、下界と違って山の中は色々と経費が掛かる関係で、どうしても割高になってしまいます。
ただ、「値段が高い!」と言うのは簡単ですが、見えないところで企業努力をされていると思いますし、色々掘り下げると「山小屋の料金は妥当な値段かな」と思うところもございます。
山小屋の料金と歩荷の給料、ヘリコプターの相場のまとめ
嫌な山小屋も多くありますが、それでも登山者の安全にとっては、ないよりはマシですので、これからも登山者に寄り添った経営をしてもらいたいな~と願わずにはいられません。
長い目で見ると、時々山小屋でお金を落とすのも、登山者にとっては必要経費なのかも知れませんよね!
山小屋の料金はなんでも高いですが、その理由の1つが「ヘリコプターでの物資の荷揚げ」がネックになっていることが今回よく理解できました。
販売単価など、根拠が怪しい計算になってしまいましたが、こんなニーズの無いニッチな記事を時々書いてみたいと思います!
お金に敏感な登山愛好家に読んで欲しい、過去記事を載せてみましたので、良かったらご参考にしてみてください!
丹沢歩荷大会に参加した時の様子になります!
歩荷をしたのが初めてだったのですが、良い経験になりました!