アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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山梨県の坪山と乾徳山の遭難事故に思うこと。低体温症と滑落事故か!?

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坪山と乾徳山の遭難事故

 ※テレ朝newsより出典

 

 

 

坪山と乾徳山の遭難事故の概況

山梨県の上野原市にある標高1,102mの坪山で、男女3人が遭難してしまい、心肺停止の状態で見つかったとニュースでやっていて驚いてしまいました。

 

23日に坪山に入山し、その後連絡が取れなくなり、26日の朝に発見されたそうです。

 

また、同じような時期(12月22日)に山梨の乾徳山(標高2,031m)でも20代の男性が下山していないみたいで、こちらも遭難が疑われる状態だそうです。

 

 

まずは坪山でお亡くなりになった3人に対して心よりお悔やみを申し上げますと共に、安否が不明な20代の男性が早く発見される事をお祈りしております。

 

 

4人とも面識はございませんが、私と同じく登山を愛していた仲間みたいなものですからね。

 

あと少しで新年を迎えるというタイミングで、命を落としてしまうのは、色々と考えさせられてしまいます。

 

坪山の3人の遭難者は、年齢が70代とのことですが、もしかすると滑落して動けなくなってしまったのかもしれませんよね。

 

憶測になりますが、次の日の冷たい雨に曝されて低体温症でお亡くなりになったのかも知れませんよね。

 

坪山の登山道は、急登で尾根が細い箇所がありますので、「足を滑らせて落ちてしまったのかな~」、「それとも枝尾根に入り込んでしまって道迷いから遭難してしまったのかな~と推測しております。

 

坪山と言うと、ヒカゲツツジやイワウチワのお花が咲き乱れ、春になると多くのハイカーで賑わう山になるのですが、何故この季節に山登り?と思ってしまいました。

 

よっぽど坪山に登りたかったのでしょうね~。

 

 

 

滑落遭難事故が遭った坪山について

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※国土地理院より出典

 

写真の赤丸地点が坪山の山頂なのですが、等高線を見れば一目で分かるように、急登が続き尾根が痩せている箇所がある事が分かります。

※破線の表示は「登山道」になります。

 

山登りを愛する人にとっては、等高線を見ただけで、ある程度は地形を想像できるのが特権ですよね!

 

特に北に延びる登山道と、ピーク1,034m~坪山山頂までの南斜面は曲者ですよね。

 

滑落すると、50m前後は軽く落ちてしまい止まらないだろうな~と読み取れます。

 

坪山の山頂周辺で滑落すると、「痛そうだな~」と言うよりは「致命傷」になりかねないですよね。

 

そにれしても、「坪山」は少し珍しい名前の山ですよね。

 

山名の由来は、坪山の山頂が1坪ほどの広さしかなく、非常に狭いのでその名が付けられたそうです。

 

地形図からしても、非常に狭い山頂であることが分かりますよね!

 

遭難事故がおきた日の坪山の状況

遭難事故がおきた12月23日は、冬至(12月22日)の次の日ですので、日没時間も早いですからね~

 

12月23日の日没(日の入り)時間を調べてみると、16:32でしたので、山の中ですと16:00前後には薄暗くなっていたのではないかと思われます。

 

暗い中での行動は、道迷いや滑落リスクが上昇してしまうので、非常に危険ですよね。

 

実は同じ日(12月23日)に、今回の遭難事故がおきた坪山からそれほど遠くない「滝子山」周辺を登っていたのですが、16:00頃でかなり薄暗くなっておりました。

 

その日は、お昼頃まで冷たい風がとても強く、痩せ尾根歩きの場合ですと、風の影響を受けてバランスを崩してしまうこともありますからね~・・・。

 

また、その日の早朝にバイクで駅まで向かったのですが、標高400m付近の道路上にある温度計を見ると「-4度」と大変寒かったです。

 

標高が100m上がるにつれて気温が0.6度下がるといわれておりますが、坪山の標高が約1,100mですので、山頂付近の気温はー10度近くになっていたかも知れません。

 

若い頃、登山中にトラブルにみまわれ、10月頃の山中でビバーク(緊急野営)をした事があるのですが、とても寒くて眠れる環境ではありませんでした。

 

仮に滑落して致命傷を負わなくても、この寒い時期に装備もない状態で夜を越すのは至難の業だと私は思っております。

 

寒い山中で雨まで降り出したら、結果はいうまでもないですよね・・・。

 

低山であろうが、冬の山登りはリスクがある事を肝に銘じておかないといけませんよね。

 

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山中で緊急野営(ビバーク)をした時の悲惨な体験談でございます。

良かったらご参考にしてみてください。

 

 

 

滑落事故が遭った乾徳山について

また、乾徳山(標高2,031m)でも遭難事故が疑われるみたいで、そちらも無事に発見されれば良いのですが・・・。

 

乾徳山は、危なくて怖い行程がありますが、それでも魅力溢れる景色に引き寄せられ、多くの登山者が訪れている名峰になります。

 

山頂から大360度のパノラマを見ることが出来ますので、個人的にもお勧めな1座になります。

 

そんな乾徳山は、こんな場所に鎮座しております!

 

 

 

 

ちょうど、1ヶ月前(11月26日)に乾徳山に登っているのですが、既に山頂付近は積雪があり凍結してました。

 

特に乾徳山の北斜面の凍結が酷く、アイゼンがないと安全に歩けないほどでした。

 

先日も雨が降りましたが、標高が高いので山頂付近は雪だったと思います。

 

私が登った時以上に積雪や凍結があるかと思いますので、近々で乾徳山へ登山を考えている方は、「冬山装備」が必要です。

 

乾徳山は、長い鎖場や梯子の箇所もあったりと、毎年必ずと言ってよいほど滑落事故がおきているお山になります。

 

特に乾徳山の山頂直下にある「鳳岩の鎖場」での事故が多いみたいですが、その手前にある地味に怖いトラバース箇所も、滑落するとシャレにならない事態になってしまいます。

 

 

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こちらの写真が、滑落するとシャレにならない岩場のトラバース箇所になります。

 

左側が切れ落ちていて、地味に高度感があって怖い所です。

 

岩に雪や凍結があると、嫌な場所でございます・・・。

 

 

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こちらが乾徳山のメインディッシュである鳳岩の鎖場になります。

 

20m前後の鎖場になるのですが、なかなかスリリングな時間を過ごすことが出来ます。

 

巻き道も用意されてますので、鎖場の状況に応じて使い分けをした方が良い場所になります。

 

行方不明の男性は、もしかすると山頂付近の岩場から滑落し遭難してしまったのかな~と推測しております。

 

12月22日から連絡が取れていないとのことですので、1日も早く見つかって欲しいですよね。

 

 

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 ※今回の滑落事故?が起きた乾徳山へ登った時の記録になります。

 

まとめ

どんな山でも滑落や遭難のリスクがありますので、特に冬山は慎重な行動が求められますよね。

 

慎重に行動していても、不測の事態が起こってしまうのが山登りの怖いところですしね。

 

年末年始を山の中で過ごされる方も多いかと思いますが、天候や体調等には気をつけて、山の時間を楽しみたいものですよね。

 

特に今年の大晦日・元旦は、今のところ天気が悪い予報ですし、山域によっては荒れそうですので「山へ行かない」という決断もアリなのかも知れませんよね。

 

遭難すると、自分も辛いですが、残された家族にとっても厳しい今日になってしまいますからね。

 

 

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※過去に山で滑落した方の救助のお手伝いをしたことがあります。

それを基に、レスキュー費用(民間)を算出してみた記事になります。

  

新年早々、遭難事故や滑落事故でニュースに載らないように、慎重な行動をしたいものですよね!

  

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※今度は八ヶ岳の東天狗岳で、雪山の遭難事故が起きてしまいました。良かったらご参考にしてみてください!