新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致しますm(_ _)m
待ちに待ったお正月になってしまいましたね~~
一族郎党にお年玉で散財し、既にゲッソリしている誰かさんでございます・・・。
あと、何年続くのかと思うと、将来の展望が見えぬ誰かさんでございます(苦笑)
朝からお酒飲んでほろ酔い気分なのですが、TVがあまりにも面白くなく、ネットのニュースを観ていると1月1日の午前4時頃に兵庫県に鎮座する有名な「六甲山(標高931m)」で滑落事故がありました。
状況からすると、大晦日に滑落事故が起きたのかな~と思われますが、新年早々、本当に残念なニュースが飛び込んできて大変驚いていしまいました。
まずは、お亡くなりになった大学生のご冥福をお祈り申し上げます。
元旦早々、滑落事故を記事にするのもアレかと思ったのですが、自分への戒めにもなるかと思いますので、滑落事故の経緯を含めて記載してみたいと思います。
六甲山の滑落事故の概況
大晦日に、22歳の大学生が六甲山へ登山をしたみたいですが、登山道を踏み外して滑落事故を起こしたみたいで、倒れている所を初日の出登山できていた別の登山者に発見されたみたいです。
午前4時頃ですと、日の出の時間まではだいぶありますし、登山道は真っ暗だったと思われます。
兵庫県神戸市の元旦の日の出時間が 7:06ですので、それに間に合うように発見した大学生は六甲山の山頂を目指していたのでしょうね~。
大晦日にでかけ、初日の出を見れずにこの世を去ってしまった無念さを思うと、言葉も出ないですよね。
お正月という時期でもありますので、ご遺族の事を思うと・・・。
まことにご愁傷様でございます。
発見した大学生は、六甲山の山頂から美しい初日の出を見て、今日から始まる将来に思いを馳せながら癒しの時間を求めていたのだろうな~と思うと、今回の事故に巻き込まれてしまった感じですので、とても複雑な気分だったでしょうね~
六甲山について
今回の滑落事故が起きた場所ですが、こちらになります!
滑落事故が、神戸市東灘区本山町森の山中との事ですので、六甲山からもかなり近い場所でございます。
※国土地理院より出典
上記地図の赤丸が六甲山になるのですが、私が過去に登った事があるルートは、北側にある天下の名湯有馬温泉から入山しました。
だいぶ前の記憶なのでアレなのですが、有馬温泉の登山口から3時間は掛からない程度で六甲山の山頂に到着できた感じです。
少し道が荒れている箇所もあったのですが、雰囲気がとても良いコースであったことを記憶しております。
六甲山の山頂からは、素晴らしい景色が見えるので、また機会を作って再訪したいな~と思っている一座でございます。
有馬温泉にも近く、神戸市からも近いので、六甲山はアクセスが大変よいのもあって、関西でも大人気のお山ですよね!
関東で言うならば「高尾山」が該当するかな~と思われますが、どちらも人が多いのが難点ではないでしょうか。
「六甲山全山縦走大会」とかも毎年行われているほどですので、それだけファンが多い山域であるともいえますよね!
※六甲山全山縦走大会は、大人気のため、中々参加資格(抽選)をゲットできないそうです。
六甲山の近くには、ロッククライミングの聖地とも呼べれる「ロックガーデン(万物相)」があり、奇岩のオブジェが連なっていて、「見て良し」、「登って良し」のお山になっております。
ロックガーデンへは、阪急芦屋川駅から「高座の滝」経由で中央尾根を通って風吹岩に向かうルートが人気があるそうで、私も行く時にはそのルートで歩いてみたいな~と考えております。
六甲山の山岳歴史を調べてみると、1924年に藤木九三氏等の関西のクライマーによって多くの岩場のルートが開拓され、今の主要なコースの原型になっているそうです。
そのことから、六甲山は「近代登山発祥の地」とも呼ばれていて、一般ハイカーやロッククライミング愛好家にとって、無くてはならない一座になっております。
六甲山の滑落事故・遭難事故について
上述した通り、六甲山は、ロックガーデンのような「ロッククライミングの聖地」でもありますので、全体的に岩場が多いルートがたくさんあります。
岩場が多いと、どうしても登山中に体勢を崩したり、足を滑らせたりして「滑落事故」が多くなってしまいます。
上記の写真は少し古い資料になりますが、今回の大学生が滑落事故を起こした六甲山を擁する兵庫県では、2015年の遭難者数が111人と非常に多い状態で推移しております。
「登山ブーム」と言う言葉が聞こえだした2007年前後から遭難者が急増しておりますが、これは兵庫県だけの問題ではないですよね~
※最新の山岳遭難事故・滑落事故等の推移や現状をまとめた記事になります。
良かったらご参考にしてみてください。
今回の六甲山での滑落事故も、岩場が多く歩きにくい登山道を暗闇の中を歩いたのが1つの原因だろうなと思っております。
明るい時ですら岩場歩きは神経を使うものですが、それが暗闇の中を歩くとなると、より一層難易度が上がりますからね~
この寒い時期ですので、山頂付近では「凍結」していた箇所もあったと思います。
ヘッドランプを点けていたとしても、暗闇の中だと凍結箇所に気づかないこともありますからね~
いきなり滑って驚いたことが過去に何度も経験しております・・・。
また、明け方付近になると、登山道に露出した「木の根っこ」や「石・岩」の表面が濡れて異様に滑りやすくなりますしね。
また、六甲山の標高が約900mと低山とはいえ、山の難易度は標高だけでは測れませんしね。
日本アルプスのように有名な高山の場合ですと、登山道の整備がとても進んでいて拍子抜けするほど歩きやすい事が多いですが、それに引き換え低山の方が意外と整備されていない区間が多く、難易度が高いことが多いですしね。
地元の六甲山でトレランに出かけ、もしかしたら登り慣れた山という事もあって気の緩みがあったのかな~・・・。
それとも、大晦日という慌ただしい時期に出かけてお正月の事を考えながら走っていて気が散ってしまったのかな~と色々とその時の状況を考えてしまいます。
今回の滑落事故は、大晦日でしたが、今日のような晴天の元旦ですと、初日の出登山はとても魅力的ですが、ルートや状況等によっては、非常に怖いナイトハイクになってしまいますよね。
まとめ
去年のクリスマス付近から、登山者の遭難事故・滑落事故が相次いでおりますが、山岳事故が本当に後を絶たないですよね。
注意していても防げないのが山岳事故ですが、それでも最近は多いよな~と感じております。
誰だって、好んで遭難事故を起こしたいと思っている人はいないはずですが、それでも遭難事故や滑落事故を起こしてしまうと、自分だけでなく周りに対しても大きな迷惑をかけてしまいますしね。
今回は、六甲山という低山で起きた滑落事故ですが、どんな山にもリスクがあり、滑落し打ちどころが悪いと最悪な事態になってしまう事が分かりますよね。
2018年は、遭難事故や滑落事故で山を愛する登山者が、1人でも最悪な事態にならないよう、願わずにはいられません。
未来ある若者が、山の中で命を落とすニュースをこれ以上聞きたくないですよね。
山登りをするくらいですから、精神的にも肉体的にも素晴らしいものを持っていたはずですしね。
これほど日本の国にとって大きな損失なものはないかな~と思ってしまいます。
私も細心の注意を払って、登山を楽しみたいな~と思っております。
今年も遭難事故や滑落事故、クマ関係は積極的に記事に取り上げたいと思りますし、登山道具等もレビューして、少しで登山に役立てる情報を書けたら良いなと思っております。
本年も引き続きよろしくお願い致しますm(_ _)m
※クリスマス付近で起きた山梨県にある坪山と乾徳山での遭難事故・滑落事故について書いた記事になります。
乾徳山の滑落事故については、まだ、遭難者は発見されていないみたいです。
※年末に八ヶ岳の天狗岳付近で起きた雪山遭難事故について書いた記事になります。