- 甲武信ヶ岳の概要
- 甲武信ヶ岳日帰り登山(厳冬期)の日程・天候・メンバー・アクセス・駐車場について
- 甲武信ヶ岳登山の登山装備・登山アイテム・トイレ・水場について
- 甲武信ヶ岳のコース状況・コースタイム・ルート・標高差地図
- 道の駅みとみから徳ちゃん新道・近丸新道までのルートの様子
- 徳ちゃん新道・近丸新道分岐から木賊山登山とコースの様子
- 甲武信小屋までの登山とルートの様子
- 甲武信ヶ岳厳冬期登山とコース・積雪・下山の詳細
- 近丸新道のコースの詳細について
- 甲武信ヶ岳厳冬期日帰り登山のまとめ
甲武信ヶ岳の概要
奥秩父の山の中でも1、2を争うほど好きな山が「甲武信ヶ岳(標高2,475m)」でございます。
勿論、一番好きなのは「山ガール」であることに間違いございません!(笑)
そんな山ガール好きでな私なのですが、甲武信ヶ岳は、山梨県・埼玉県・長野県の県境付近にある山なのですが、 甲州( 山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の境にあるので「甲武信ヶ岳」という名前がついた説があったりします。
「三州ヶ岳」にしなかった辺りがセンスあるよな~て思ってしまいますよね(笑)
ちなみに「甲武信ヶ岳」が一般的かな~思いますが、「甲武信岳(こぶしだけ)」でも間違いではないそうです。
甲武信ヶ岳から西に鎮座する名峰「金峰山」も、山梨県側ですと「きんぷさん」と呼び、長野県側ですと「きんぽうさん」と発音するので、ま~少しニュアンスが違いますが、どっちも似たようなものですかね。
そしてテント泊を愛する登山者にとっては、「奥秩父主脈縦走路」をオモザック担いで歩くのが、1つの目標というか憧れに近いものがありますよね!
そんな奥秩父主脈縦走を歩いている時に大きく立ちふさがるお山が今回の甲武信ヶ岳です。
私は何度も痛い目に遭わされているお山なのですが、そんなドSな感じに心が惹かれ好きになってしまった感じです!
も~恋するキモイおじさんは止められない!!
てな感じでなもので、少し前にはなりますが、お正月に甲武信ヶ岳に日帰り登山へ行った記録を今日は書きたいと思います!
甲武信ヶ岳日帰り登山(厳冬期)の日程・天候・メンバー・アクセス・駐車場について
今回の甲武信ヶ岳登山の日程、天候、アクセスなどの詳細がこちらになります!
登った日:1月01日 [日帰り]
天 候:晴れのち曇り(厳冬期の登山ですので、非常に寒く、防寒対策必須です)
メンバー:単独
甲武信ヶ岳へのアクセスですが、今回は道の駅みとみまでバイクで行き、そちらの駐車場を利用いたしました。
甲武信ヶ岳へのアクセス・駐車場・登山口の起点となる、道の駅みとみ周辺の地図がこちらになります!
「道の駅みとみ」駐車場は、モリモリ広いので満車で停めれないことはないと思います。
また、西沢渓谷の入口付近にも無料駐車場がありますが、冬場はあまり除雪されないので凍結が凄いです。
JR山梨市市駅より、甲武信ヶ岳登山口近くの西沢渓谷バス停までアクセスすることも可能ですが、バスの本数が少ないので要注意になります。
甲武信ヶ岳登山の登山装備・登山アイテム・トイレ・水場について
厳冬期に登りました、甲武信ヶ岳登山の登山装備がこちらになります!
水1.5L(余り 0.3L。)、お湯0.5L、スポーツ飲料1.0L
ハンバーグ80g、年越した蕎麦85g、スープ1袋、チョコレート95g、飴15個(梅)、コーヒードリップ2本
バーナー、コッヘル、ヘッドライト、予備電池、合羽、登山用ダウンジャケット、フリース、12本爪アイゼン、ダブルストック、その他諸々
甲武信小屋が営業しているお正月の登山とはいえ、甲武信ヶ岳の標高は2,500m近くありますので、厳冬期の装備が必要になります。
ピッケルを使うような場面は少ないので持って行きませんでしたが、時期によっては、持参したほうが良い場合もあります。
6本爪以上、12本爪アイゼンを装備した方が安心・安全に登山を楽しめると思います。
また、大変冷えますので、ダウンジャケット、フリース等の防寒着も必要です。
そして、厳冬期の甲武信ヶ岳のトイレ・水場になりますが、こんな感じになってました。
道の駅みとみにトイレ・自動販売機があります。
徳ちゃん新道の入口付近にもトイレがあります。
こちらのトイレは、冬季でも利用可能です。
(手前にあるトイレは冬季閉鎖中で利用できません。)
甲武信小屋が営業していれば、そちらで水を購入することが可能です。
トイレにつきましては、1回100円になります。
甲武信ヶ岳のコース状況・コースタイム・ルート・標高差地図
厳冬期の甲武信ヶ岳日帰り登山のコース状況になりますが、近丸新道の合流地点まで急登が続きますが、マーキングも随所にあり、今回登った時はトレースも明瞭でした。
お正月休み付近は、甲武信ヶ岳への入山者も多いので、ある程度トレースを期待しても大丈夫だと思います。
近丸新道を利用する場合、ヌク沢の渡渉があるのですが、雨などで水量が多いと難儀しそうです。
近丸新道は、その後もガレ場が多く、地味に怖いトラバースもあったりしますので、積雪がある時は滑落に要注意です!!
地形のせいか、近丸新道の方が、積雪が多いような気が致しました。
歩き難い箇所も有りますので、積雪期は近丸新道の利用は避けた方が無難です。
また、木賊山の手前からルート上に積雪が増えてきます。
甲武信ヶ岳直下も急登が続き、道が悪いところもありますので、転倒に注意してください!
そして、今回の甲武信ヶ岳日帰り登山のコースタイムがこちらになります!
道の駅みとみ 8:31 → 8:57 徳ちゃん新道入口(アイゼン装備) 9:11 → 10:32 近丸・徳ちゃん新道分岐 10:36 → 12:00 木賊山 → 12:10 甲武信小屋(昼食) 12:47 → 13:04 甲武信ヶ岳山頂(写真撮影) 13:20 → 13:31 甲武信小屋 → 13:46 破風山分岐 → 14:36 近丸・徳ちゃん新道分岐 14:40 → 15:19 ヌク沢出合い → 16:01 近丸新道入口 → 16:28 道の駅みとみ
無雪期に比べ、厳冬期の甲武信ヶ岳への登山は、やはりコースタイムがだいぶ掛かっております。
お正月周辺は日没も早いので、暗い時間から甲武信ヶ岳を目指して登り始める事をおすすめいたします。
そして、今回の甲武信ヶ岳日帰り登山のルート・標高差の地図がこちらになります!
道の駅みとみから、徳ちゃん新道を利用て甲武信ヶ岳山頂を目指し、近丸新道で下山しております。
標高差の地図の通り、登山口からモリモリ登り、甲武信ヶ岳山頂からモリモリ下るコースになります。
道の駅みとみから徳ちゃん新道・近丸新道までのルートの様子
今日は、道の駅みとみから甲武信ヶ岳登山へ出発でございます!
甲武信ヶ岳周辺は、雪がモリモリですね~!
よく、バイクでここまで来きましたよねf^_^;
山で滑落して死んでしまう前に、道路でスリップしてさようなら~になりそうな予感がモリモリしております・・・。
こちらが甲武信ヶ岳登山の起点になる「徳ちゃん新道」の入口になります。
この付近にトイレがあり利用可能です。
「登山あるある」になるかも知れませんが、登山道の名前に「新道」が付いているコースって、かなり急登でキツイ道のりが多いですよね!?
今回の徳ちゃん新道・近丸新道もまさにそれに該当いたします。
徳ちゃん新道から近丸新道への分岐を目指して登っていきます。
それにしても、清々しくも寒々しい日の出でございます。
この時期のお天道様のパワーは弱々しくとても寒いです・・・。
徳ちゃん新道を登っていくと、鶏冠山が見えてきました!
冠次郎ちゃんみたいな名前で可愛いですよね(笑)
チキンハートな私なもので、鶏冠尾根は、とても難儀したルートでございました。
シャクナゲの季節に、鶏冠尾根を使って鶏冠山・甲武信ヶ岳へ登った時の記録になります!
中々ハードなコースですが、良かったらご参考にしてみてください!
徳ちゃん新道のひたすら続く急登をこなすと、近丸新道との分岐に着きました・・。
ルート上に雪が凄く、かなりシンドイ道のりでした・・・。
徳ちゃん新道・近丸新道分岐から木賊山登山とコースの様子
徳ちゃん新道・近丸新道分岐から更に雪道をモリモリ登っていくと、西の方に国師ヶ岳が見えてきました!!
いや~奥秩父らしい山並みでございます!
徳ちゃん新道・近丸新道分岐から積雪が一気に増えてきました・・・。
木賊山に近づいてくると、道の駅みとみと広瀬湖が見えてきました!
あの辺からスタートしたので、だいぶ上がってきましたね~
そんな感じでよ~やく木賊山の山頂でございます!
木賊山は、こんな感じの樹林帯で地味な~山頂なのすが、私は結構好きなお山の1つでございます!
多分、「コンサバ系」の山が好きなんだと思います(笑)
甲武信小屋までの登山とルートの様子
木賊山から少し進めば甲武信ヶ岳が目の前に現れます!!
男前のお山ですよね~!
木賊山と甲武信ヶ岳の鞍部に甲武信小屋があります。
木賊山からですと、甲武信小屋が見えてませんね~
甲武信ヶ岳は男前ですので、今回は特別にアップでございます!(笑)
奥に見えている平らなお山が「三宝山」になりまして、埼玉県の最高峰になります!
十文字小屋方面も久しく行っていないので、今年は出没したいです!
国師ヶ岳・金峰山へ至る奥秩父主脈縦走路でございます!
今年のGWは歩きたいな~と思いつつ、雪が凄そうですよね~・・・。
残雪が凄く、毎日悶絶した奥秩2泊3日テント泊周回の記録になります!
良かったらご参考にしてみてください!
それにしても甲武信小屋周辺は風が強く、目を開けていられませんでした・・。
奥秩父の景色を目に焼き付ける前に目がショートしてしまいます(?)
登山は目が疲れますよね~
下山後の不快感は何なんでしょうかね!?
そんな感じで、よ~~やく甲武信小屋に辿り着けました!
甲武信小屋で、年越しをされた登山者が30人程いたそうです。
ちなみに元旦の予約は0人だと嘆いてました(笑)
この積雪ですので、甲武信小屋でテント泊した登山者は4張と少なかったです。
甲武信小屋・甲武信ヶ岳登山について詳しく書いた記事になります!
テント泊した時の様子についても書いてますので、良かったら参考にしてみてください!
お正月という晴れの日ですので、甲武信小屋でランチとし、メニューは「年越した蕎麦」とハンバーグにしてみました!
なんだか和洋折衷な感じのランチですよね(笑)
甲武信小屋は、雰囲気が良いですよね~♡
無雪期は、テント場が混雑するのがネックなのですよね~
ま~雪がある時期ならガラガラですけどね!
甲武信ヶ岳厳冬期登山とコース・積雪・下山の詳細
さ~甲武信小屋から甲武信ヶ岳に登りたいと思います!
厳冬期の国師ヶ岳と金峰山がとても綺麗でなかなか進みません♡
こんな景色は厳冬期に甲武信ヶ岳へ登らないと見れませんよね~
甲武信ヶ岳へ登っている途中、振り返っての1枚になります!
先ほどまでコンサバ系を味わっていた、木賊山になります。
奥の方に見えているのは破風山と大菩薩方面ですね!
樹林帯で雪が見えてませんが、かなり積もっているので舐めてかかってはいけません。
よっ!甲武信ヶ岳!!
磔の刑になるならこの場所が良いですよね(笑)
甲武信ヶ岳からの厳冬期奥秩父主脈縦走路の眺めでございます!
奥秩父主脈縦走路のクライマックスともいえる縦走路の区間ですよね。
装備が全くヘタレですが、ここから国師ヶ岳へ行ってみたくなってしまいました・・
貧乏セットを食べ終わり、アメとチョコが数個しかないので、アッチへ行ったら間違いなく遭難してしまいますよねf^_^;
残念でございます・・・。
厳冬期の三宝山も雄大な姿を見せてくれました!
こんな素敵な景色を見せてくれる甲武信ヶ岳がやっぱり好きですね~
甲武信ヶ岳の山頂で、アオヒゲさん(私)も、雄大な出ベソを披露してくださいました(笑)
腹巻姿がとても絵になりますよね!
山ガールにもてない理由が良くわかる一枚でした(涙)
非常に寒いので甲武信ヶ岳の山頂から早々に下山をし、甲武信小屋へ戻りました。
同じ道から帰ってもつまらないので、木賊山の巻き道を使って下山したと思います!
それにしてもルート上に凄い積雪量でツボ足三昧でした・・・。
巻き道とは思えない積雪の破壊力に涙目になってしまいました。
そんな感じで、よ~~やく破風山との分岐になります。
破風山へ縦走する場合は、ワカン、スノーシューが必要だと思えるほどの積雪量でした。
この時期も凄い雪の量なのではないかと思われます!
雪がある時期は、甲武信ヶ岳への登山者が少なく静かで最高ですね~!
今回の甲武信ヶ岳へのコースは、樹林帯歩きが長く、展望が良くない尾根なのですが、所々開けた場所があるので癒されます♡
甲武信ヶ岳からモリモリ下山すると、近丸新道と徳ちゃん新道の分岐になりました。
今日は近丸新道から下りたいと思います!
近丸新道は、赤矢印方面に下っていきます。
傾斜がキツイ所もあるので、滑落に要注意です!
近丸新道のコースの詳細について
徳ちゃん新道分岐から、モリモリ下るとヌク沢の渡渉点になります!
こちらは、ヌク沢の天然の芸術作品でございます!
雪と氷と水の流れに癒されました♡
桃・・・流れてこないかな!?(笑)
残念ながら、芸術より団子だったみたいです♡
それにしても、ヌク沢の雰囲気が良いですね~♪
ヌク沢の渡渉に使える棒があったのですが、ま~増水すると流されてしまいますので当てにできませんよね。
そして、滑って落ちそうになった事は言うまでもございません(涙)
なんだか分からない写真ですが、これでも登山道になります。
沢に下りて登り返し、写真真ん中右手の木の辺りをトラバースします。
結構滑るので、痺れる感じでした!
この周辺はピッケルが欲しいな~と思ってしまいました。
近丸新道の核心部になると思います。
粉雪が舞う中、オジサンは歌いながら全力少年でした♡
ここも登山道なのですが、トレースがありませんでした。
積雪期の近丸新道は、色々な意味で面白いです!
あと10歳若ければ、レールの上を歩いたのにな~!
残念無念です!(笑)
近丸新道をモリモリ進むと鶏冠山がよく見える箇所がありました!
名前の通り、凄いゴツゴツとしてお山ですよね~
無事に近丸新道の入口(甲武信ヶ岳登山口)まで戻ってきました!
日没寸前なだけあって、周辺に登山者はいませんでした。
近丸新道から道の駅みとみまで地味に長く・・・。
むしろ、道の駅みとみから私の家までのバイクの運転が、あるいみ本日一番の核心部でしたf^_^;
甲武信ヶ岳厳冬期日帰り登山のまとめ
甲武信ヶ岳の登山の旬の1つの時期は「シャクナゲの花が咲く頃(6月頃)」かな~と思うのですが、今回の積雪期(厳冬期)もお勧めでございます!
特にお正月は、入山者もチラチラいますので、比較的登りやすい時期になります。
甲武信ヶ岳は、大変雪深い地域にある山ですので、モリモリ積もっている時にはかなり厳しい行程になりますが、登りきった時の達成感は、言葉にならないものだと思います。
甲武信ヶ岳の直下に「甲武信小屋」があるのですが、そちらが通年小屋だと有難いのですが、さすがにこの時期は登山者が少なく経営が成り立たないですよね・・・。
今年は雪が凄いので、甲武信ヶ岳周辺もモリモリ積もっているかと思います。
登山を計画している場合は、時間に余裕を持って雪山登山に臨んで下さい!
今回のルートですと、ピッケルは要らないんじゃないかな~と思いますが、ワカン、スノーシューはあると便利だと思われますので、天候を見て判断される事をお勧めいたします!
これから暖かくなると、雪が腐ってズボズボと埋まって動けなくなりますしね・・・。
また、甲武信ヶ岳周辺の山に出没したいな~と思っている誰かさんでした!
雪が積もる時期に甲武信ヶ岳へテント泊縦走した時の記事になります!
甲武信ヶ岳へのテント泊縦走の参考になれば幸いです!