宮之浦岳山頂付近の写真:wikipediaより出典
宮之浦岳(屋久島)の遭難状況について
静岡県在住の登山愛好家(60代)が、3月3日に鹿児島県の屋久島に鎮座する宮之浦岳へ登山中に連絡取れなくなり、4日の朝になっても下山していないそうです。
当初、2人で屋久島の宮之浦岳へ登ったみたいですが、途中で相方が体力的な問題で先に下山をし、その後単独で宮之浦岳へ進んだものの、その後連絡が取れなくなってしまったみたいです。
屋久島は、温暖で雨が多く降るイメージがありますが、宮之浦岳は標高が高いので、山頂付近はこの時期でもガッツリとした冬山であると言われております。
今年の冬は、特に寒さが厳しい感じですが、屋久島の宮之浦岳も例外ではなく、登山道には1m前後の積雪があるみたいです。
まさに「冬山」であると言える状況ですよね。
行方不明になった登山者達は、「淀川登山口」から入山したみたいですが、一日も早く見つかって元気な姿を見せて欲しいものですよね。
色々な屋久島のガイド本を読んでますと、今回遭難が発生してしまった、「淀川ルート」は、健脚者なら日帰りで宮之浦岳の登頂が可能なコースになっております。
他の登山口からのコースですと、アプローチが長く、途中の山小屋で1泊しないとチョット厳しいと言われております。
今回「淀川ルート」を使ったことを考えると、もしかしたら日程の都合もあって、強行軍と言うか、少し無理をしてしまったのかな?と、この屋久島宮之浦岳の遭難のニュースを聞いて思ってしまいました。
屋久島は、雨が多い島ですし、天候によっては飛行機やフェリーも運休してしまうので、色々と制約が多い登山になりやすい山域だと思っております。
サラリーマンである私にとっては、なかなか日程の調整が難しく、宮之浦岳へ登りたい気持ちはあるものの、長く休みが取れないので、悶々とした日々を送っております。
屋久島宮之浦岳について
屋久島の島宮之浦岳は、標高が1,936mで屋久島の最高峰になります!
屋久島は鹿児島県になりますが、こちらの宮之浦岳は、九州地方の最高峰にもなります!
宮之浦岳は、日本百名山にも選ばれている山ですので、登山愛好家なら、一度は登ってみたい山の1つではないかな~と思っております。
標高が1,936mですと、それほど高い山ではないですが、それでも山容がとても綺麗で、私もいつか登ってみたいな~っと思っている一座になります!
宮之浦岳の名前の由来は、屋久島の宮之浦集落の山岳信仰として登られていた山にちなんで名づけられたと言われております。
日本各地ある山も、同じような経緯で名づけられたものが多いですよね。
日本人にとって山は、どこの地域でも信仰の対象物なのでしょうね~
屋久島宮之浦岳周辺の地図と山小屋について
屋久島の宮之浦岳周辺の地図なのですが、屋久島って本当に大きな島ですよね!
宮之浦岳以外にも、永田岳標高1,886m、栗生岳標高1,867mなどもありますので、登山好きにはたまらない島ですよね!
宮之浦岳周辺には無人の避難小屋が点在しておりまして、淀川小屋、新高塚小屋、高塚小屋などがあったりします。
特に高塚小屋は、屋久島を代表する縄文杉の近くにある小屋でして、多くの登山者やハイカーの憩いの場所になっております!
私はテント泊が好きなのですが、もし、屋久島の宮之浦岳に登るときは、高塚小屋に寄ってみたいな~と思っております。
また、屋久島内にはテントを張れるスペースもありますので、私みたいな貧乏登山者にとっては、嬉しい感じでございます。
屋久島のヤマビルについて
今回の宮之浦岳の遭難から話が脱線してしまうのですが、屋久島には「ヤマビル」が生息してまして、暖かい時期には対策が必要だと言われております。
本州ですと、関西の鈴鹿山脈と、関東ですと丹沢山塊にヤマビルが多く生息していて問題になっておりますが、この寒い時期ですと、ヤマビルは冬眠しているので活動をしておりません。
もしかすると、今回、遭難してしまった登山者は、ヤマビルが活動していないこの寒い時期を敢えて狙ったのかな?と、深読みしてしまった誰かさんでございます。
私は何度もヤマビルにかまれて血を吸われてしまった経験があるのですが、なかなか傷が治りませんし、ナメクジみたいな姿をしているので、非常に気持ち悪いです。
私もかなり気持ち悪い容姿をしているのですが、もしかしたらヤマビルとよい勝負なのかもしれません。
でも、血は吸わないので、人畜無害なだけまだマシかな?と、自分で自分を慰めている状況です。
ヤマビルにつては、こちらの記事で詳しく書いてますので、良かったらご参考にしてみてください!
屋久島のヤマビルの方が、丹沢や鈴鹿よりも大きいみたいです。
屋久島宮之浦岳の遭難と単独山行のリスクのまとめ
屋久島の天気予報を見てみると、明日(6日)は天候がよさそうですが、7日以降は雨が降るものの、最低気温が15度前後の予報ですので、それほど冷え込んでいないのが救いですよね。
ただ、この時期の宮之浦岳は、まだまだ本格的な冬山シーズンですので、天候も読みにくい部分がありますよね。
標高が100m上がると、気温が0.6度下がりますので、遭難してしまった場所によっては、相当寒いのではないかと思われます。
登山においては、「パーティを別けて(バラバラで)行動するのは良くない」と言われてますが、今回はまさにその通りの展開になってしまいましたよね。
単独で山頂を目指さなければ、また違った展開になっていたはずですので、その点の判断が悔やまれますよね。
単独登山は、トラブルがあっても自分だけで対応しなければならず、リスクが高い面がありますが、色々と日程や休みの関係で、複数人で行動するのも難しい部分もありますからね。
私は山の中でビバーク(緊急野営)をした経験があるのですが、あの時の寒さと言ったら言葉にならない感じです。
山の中は暗く寂しいので、相当心細いのではないかと思っております。
一日も早く無事に下山できることを切に願っております。
山の中でビバークをした時の記事になります。
チョットしたことで下山できなくなり、かなり大変な出来事でした。
2度とビバークはしたくないです。