- 塔ノ岳登山(大倉尾根)について
- 塔ノ岳・大倉尾根登山の動画
- 塔ノ岳日帰り登山の日程・天候・メンバー
- 大倉バス停(大倉尾根・塔ノ岳登山の基点)へのアクセス(バス)について
- 塔ノ岳登山の駐車場について
- 塔ノ岳登山(大倉尾根)のルート状況と難易度
- コースタイム・ルート・標高差(観音茶屋~見晴茶屋~駒止茶屋~堀山の家~花立山荘~塔ノ岳)
- 塔ノ岳(大倉尾根)日帰り登山のルート・トイレ・山小屋の山行写真
- まとめ
塔ノ岳登山(大倉尾根)について
久しぶりに地元の丹沢の名峰塔ノ岳へ日帰り登山をしてきました!
日頃歩き慣れた大倉尾根(大倉バス停~塔ノ岳山頂)を使って登ってきました。
相変わらず長くて辛い道のりであった大倉尾根だったのですが、シッカリと塔ノ岳へのルート・山小屋・トイレなどの情報を書いていなかったので、今回詳細に記事にしてみたいと思います!
理由は、「天気が悪く展望がなかった!」になるのですが、晴天の時の写真を少し混ぜながら、塔ノ岳登山(大倉尾根編)のコースガイドを書いてみたいと思います!
塔ノ岳・大倉尾根登山の動画
上記写真を押すと、今回歩いた塔ノ岳登山(大倉尾根)の登山動画を観ることが出来ます!
塔ノ岳から先の丹沢山・蛭ヶ岳へ行っております。
登山の場合、中々写真だけですと、山と登山ルートの雰囲気が伝わりませんので、短い動画になってしまいますが、載せるように心掛けております。
暴風雨で、なんだか良く分からないガスガスの景色ばかりですが、良かったら登山の参考にしてみて下さい!
塔ノ岳日帰り登山の日程・天候・メンバー
登山日程:9月08日(土) [日帰り]
天 候:曇りのち暴風雨時々雷
メンバー:単独
今回登った時の情報になります。
午後から晴れる予報でしたが、午後ほど雨風が強く散々な1日でした・・・。
塔ノ岳は、低山とはいえ悪天候になりますと、かなり厳しい登山になります。
天候に留意し、出来たら単独ではなく、複数のメンバーで登山を楽しんでください!
大倉バス停(大倉尾根・塔ノ岳登山の基点)へのアクセス(バス)について
塔ノ岳登山の基点となる、大倉バス停付近の地図になります!
大倉バス停までのアクセスですが、最寄り駅が小田急渋沢駅になります。
渋沢駅から大倉バス停までの始発の時間が、平日・土日祝同じで6:48になります。
渋沢駅駅のバス停は2番乗場(北口を出てやや左側)になります。
渋沢駅から大倉バス停までの料金は、大人210円(IC206円)になります。
※2018年9月21日ダイヤ改正に対応(2019年9月1日内容確認済み)
塔ノ岳登山の駐車場について
塔ノ岳登山で車を利用される場合、上述してます大倉バス停周辺に有料駐車場があります。
24時間駐車可能なコインパーキングもありますが、周辺のお店等でも場所を貸し出していて、その場合1日500円の所が多いです。
また、大倉バス停の直ぐ近くにある「戸川公園」にも有料駐車場があります。
※県立戸川公園より出典
利用時間が、8:00~と、登山で利用する場合は少し遅いですが、大倉駐車場は広いので、満車で停めれない事はないかと思います。
なお、 バイクは終日無料となっております。
塔ノ岳登山口周辺に、駐車場や、トイレ等の設備が整っているのが、人気の要因になっていると思います。
塔ノ岳登山(大倉尾根)のルート状況と難易度
大倉尾根のルートの状況ですが、大倉バス停付近の標高が290m前後で、目指す塔ノ岳の標高が1,491mになります。
約1,200mの標高差がありますので、日本のアルプス登山に匹敵する感じです。
「塔ノ岳登山は簡単だ!」と、思っている方が多いかも知れませんが、普段から山歩きをしていない方にとっては結構きつい登山になると思います。
大倉尾根は、危ない箇所も少ないので、登山技術的な難易度は低いですが、それでも塔ノ岳登山は「体力勝負」のところがあります。
また、大倉尾根のルートは、登山口から塔ノ岳まで距離が約7kmありまして、参考コースタイムが3:30分になります。
馬鹿みたいに長いルートですので、大倉尾根の事を「バカ尾根」と呼んでいる方もいます。
最近かなり数を減らしてますが、4月下旬から10月下旬位まで大倉尾根のルート上に山ヒルが生息しております。
登山道で山ヒルを見る機会は、ほぼなくなっておりますが、一歩外に出ると草むら等に居る可能性がありますので注意してください。
標高1,000mより上の場所で山ヒルを見たことが少ないので、大倉尾根の登山口から途中にある「堀山の家(山小屋)」まで注意が必要かなと思います。
こちらの記事で、山ヒル対策を書いてますので、塔ノ岳登山の参考にしてみてください!
コースタイム・ルート・標高差(観音茶屋~見晴茶屋~駒止茶屋~堀山の家~花立山荘~塔ノ岳)
大倉バス停 6:04 → 6:09 大倉山の家 → 6:27 観音茶屋 6:28 → 6:41 雑事場ノ平 → 6:45 見晴茶屋 6:46 → 6:58 一本松 → 7:10 駒止茶屋 7:11 → 7:18 堀山 → 7:24 堀山の家 7:26 → 7:41 天神尾根分岐 → 7:57 花立山荘 → 8:04 花立 → 8:08 金冷シ → 8:22 塔ノ岳
大倉尾根を使った塔ノ岳登山のコースタイムになります!
大倉尾根は、長くて急登なところもありますので、山小屋で休憩しながらノンビリ登ってみて下さい!
前編で歩いた塔ノ岳(大倉尾根)の登山ルートと標高差になります!
大倉バス停から入山し、大倉尾根にある山小屋を経由して塔ノ岳までになります!
標高差の通り、塔ノ岳山頂まで、ひたすら急登が続きます。
塔ノ岳(大倉尾根)日帰り登山のルート・トイレ・山小屋の山行写真
塔ノ岳登山の山小屋・ルート・トイレのコースガイドを写真を絡めて書いてみたいと思います!
大倉バス停・トイレ・水場・塔ノ岳登山口周辺の写真
こちらが塔ノ岳登山の起点になる大倉バス停になります。
大倉バス停には、レストハウス・休憩所(写真左)がありますので、登山前や下山後に寄ってみるのも良いかも知れません。
こちらが大倉バス停の近くにあるトイレ・水場になります!
手前に柱が四本見えてますが、ドロドロになった登山靴の汚れを落とせる「洗い場」があります。
タワシやブラシもありますので、地味に便利でございます。
「洗い場」ですので、水場としても利用できますが、衛生面的に飲用にするには問題あるかなと思います。
私はいつも水は持参して、ここで給水はしません。
塔ノ岳登山口は、正面の道路を右に進みます!
写真には写ってませんが、左手に自動販売機があります。
レストハウスの隣にある「休憩所」の前に、登山ポストと登山情報が掲示されております。
塔ノ岳周辺の日の出・日の入りの時間やヤマビル情報なども載ってますので、登山の前に眺めてみるのも良いかと思います。
※日の入り(日没)の時間を把握するのは、登山の安全において重要な事です。
山の中は、日没1時間前から暗くなりますので、日の入り時刻の2時間前には下山する事をお勧めします。(日の入り時刻17時なら15時下山のイメージになります。)
大倉バス停から舗装路をダラダラ600mほど歩いていくと、塔ノ岳登山口になります。
ここから長く辛い大倉尾根が始まります。
塔ノ岳山頂まで6.4kmですので、頑張りましょう!
大倉尾根・観音茶屋(山小屋)の詳細(トイレ)とルートガイドについて
時間が早いので閉まってますが、こちらが丹沢大倉尾根にあります観音茶屋になります。
通年営業しておりますが、宿泊する事は出来ず(休憩のみ)、平日は閉まっている事が多いです。
観音茶屋の名物は、かき氷とミルクプリンになりますので、こちらで休憩するのも良いかも知れません!
観音茶屋の正面には、大きなベンチもあるので、山ガールとイチャイチャするには最高の舞台だと思います(笑)
山ガール特製のミルクをいっぱい出してもらえると、私は少し嬉しいかもです!(?)
観音茶屋には、立派なバイオトレイがありますので、登山中も安心ですよね!
丹沢でのトイレのルールは、1回100円の有料となってまして、紙等は個人でお持ち帰りになっております。
しかし、大抵のトイレには「ゴミ箱」が設置されてますので、そちらで捨てることが出来ます。
普通のトイレのように便器に紙を入れて流すことが出来ませんので、その点は要注意です。
※トイレが壊れる原因になります。
大倉バス停から観音茶屋までの距離は、約1.6kmでございます。
山歩きに慣れてないと、既に息が上がり「なんで私は山の中にいるのだろう!?」と、後悔してしまうかも知れません(笑)
大倉高原山の家と大倉尾根ルートガイドについて
観音茶屋から更に登っていくと、大きな分岐となります。
観音茶屋からですと、左手の方に行くと大倉高原山の家(山小屋)に行くことが出来ます。
平成29年11月30日をもって、大倉高原山の家は閉鎖され営業しておりません。
大倉高原山の家には、丹沢山塊で唯一のテント場があったのですが、現在も利用は可能だそうです。
小屋の前の水場は使えませんが、小屋まで引いていた沢で給水可能です。
大倉高原山の家は、近々「休憩所」や「避難小屋」として整備する予定になっております。
大倉高原山の家の現状と、再整備について書いた記事になります!
良かったら参考にしてみてください!
今回は、大倉高原山の家には寄らず、先ほどの分岐を右に進み塔ノ岳を目指しました。
大倉高原山の家に寄ると、塔ノ岳まで少し遠回りになりますので、下山の時に元気だったら寄ってみるのもアリかと思います!
少し登ると右手のベンチがありますので、休憩するのに良いと思います!
ベンチがある所が「雑事場の平」になりまして、大倉高原山の家を経由して塔ノ岳を登る場合は、ここで合流します。
見晴茶屋の詳細(トイレ)と塔ノ岳ルートガイドについて
大倉尾根登山口から3番目の山小屋が(大倉高原山の家含む)見晴茶屋になります!
見晴茶屋は、土・日祝日のみ営業してまして、宿泊する事も可能です。
宿泊は1泊2食で4,500円、素泊まり料金は2、000円と聞いたことがあるのですが、もしかすると変わっているかも知れません。
こちらが見晴茶屋のトイレになります。
トイレの利用料は、1回100円になります!
名前の通り、見晴茶屋は展望に優れてる山小屋になっております。
夜の夜景や日の出が特に美しいです!
見晴茶屋から先の塔ノ岳までの道のりがとても急で心が砕けそうになります。
大倉尾根の中でも、屈指の急な斜面の区間に突入いたします。
急登をこなすとベンチがありますので、ここで是非、休憩してください!
ここから先も急な所がありますので「白目」にならないよう注意してください。
駒止茶屋の詳細(トイレ)とルートガイドについて
見晴茶屋から急登をこなすと、大倉尾根の4番目の山小屋である駒止茶屋が見えてきます。
駒止茶屋まで来ると、標高も900mを越してくるので、夏は涼しく冬は寒く感じるエリアになります。
駒止茶屋は、通年の週末のみの営業になっておりますが、前もって予約をすれば平日でも宿泊可能だそうです!(食事の提供もしてくれます)
こちらが駒止茶屋のトイレになります!
1回100円で、近代的なバイオトイレではありませんが、良く管理されております。
駒止茶屋から次の山小屋である堀山の家までは、比較的平たんな道が続きます。
大倉尾根でも、この区間が一番歩きやすく、自然に癒されると思います!
駒止茶屋から堀山の家の間には、野生のリスが多く住みついているので、こんな可愛らしいお姿を見れるチャンスがあるかも知れません!
堀山の家の詳細(トイレ)とルートガイドについて
大倉尾根の5番目にある山小屋である堀山の家になります!
トイレは小屋の横にありまして、1回100円だったと記憶しております。
堀山の家は、週末のみ通年営業となっております。
宿泊料金は、1泊2食付 5,000円 、素 泊 3, 000円になってまして、大倉尾根の中間地点にあたる場所にある山小屋です。
とてもファンが多い山小屋でして、週末になると多くの登山者が賑やかな声をあげながら山での時間を楽しんでおります。
個人的に「塔ノ岳ナイトハイク」が好きなもので、週末に真っ暗な大倉尾根を下山していると、堀山の家の小屋番さんに「泊まっていくか~!飯と酒はあるぞ!」と、声をかけられたことがあります。
気さくな感じに話しかけてくれて、利用したことはありませんが、人気があるのが頷けました。
堀山の家の先から急登が始まります・・・。
長い階段を登り終えると、こちらのフラットな場所にベンチがあるので、息を吹き返してください!
さらに道が険しくなります。
塔ノ岳登山で怪我する方の多くが、堀山の家~花立山荘の間にあるこの岩場付近に集中します。
特に雨の日は岩場が滑りますので要注意です!
花立山荘の詳細(トイレ)とルートガイドについて
大倉尾根の6番目にある山小屋が、花立山荘になります!
ここまで来ると標高が1,300mを越してきますので、目指す塔ノ岳まであと少しの地点になります。
だいぶ登山の疲れが溜まっている頃だと思いますので、こちらで休憩する事をお勧めいたします!
花立山荘も、土・日祝日のみの通年営業(平日休み)になりますが、宿泊料金は大人1泊2食付きで6,000円、素泊まり 3,500円になっております。
花立山荘の名物は「月見うどん」になってまして、こちらは500円となっております。
また、花立山荘の夏の名物は「かき氷」になってまして、400円でございます!
ヘロヘロになった体に染み渡る旨さですので、お勧めでございます!
花立山荘は、丹沢の山小屋では珍しく、雨水を濾過する機械がある山小屋になってまして、比較的水が豊富でございます。
昔は「歩荷」で水を荷揚げしていたそうですが、その費用負担が減った分、安く料理を提供できるのかも知れません。
こちらが花立山荘の少し塔ノ岳へ登った地点にあるバイオトイレになります。
利用料金は、1回100円でございます!
天気が良いと、花立山荘から綺麗な富士山を眺めることが出来ます!
今回は、ガスガスで何も見えず・・・。
花立山荘から塔ノ岳へ登っていくと、鍋割山との合流地点である「金冷し」になります。
滑って転んで「玉冷し」にならないよう注意したいものですよね(?)
塔ノ岳・尊仏山荘の詳細(トイレ・水場)について
なんだか分からない杭が建ってますが、こちらが大倉尾根のゴール地点である塔ノ岳山頂でございます!
ヤビツ峠から続く「丹沢表尾根」、蛭ヶ岳・丹沢山方面に延びる「丹沢主脈縦走路」で、ユーシン渓谷から続くルートの合流地点に塔ノ岳はあります。
塔ノ岳山頂は、結構広く、景色も良いのでお弁当休憩に最高の場所になります!
塔ノ岳山頂には、尊仏山荘という山小屋が通年営業しております。
尊仏山荘には、売店がありまして、カップラーメンやジュースなどの購入が可能です。
珈琲とカレーが名物かな~と思います。
尊仏山荘の宿泊料金は、大人1泊2食付で6,500円、 素泊まり4,500円になります。
噂ですと、尊仏山荘が位置している神奈川県秦野市の中で、一番人気のある宿泊施設になるそうです。
小屋の中には、登山者のアイドルである「猫」が飼われていて、また、塔ノ岳山頂からの夜景がとても素晴らしく、多くのファンがいる山小屋ですので、週末は結構混み合います。
「水場」の看板から300mほど下ると「不動の清水」がありまして、そちらで無料で給水可能です。
不動の清水は、塔ノ岳山頂から往復30分ほどの道のりですが、枯れる事はほぼないので、当てにしても大丈夫です!
「水場」の看板の奥に塔ノ岳のトイレがありまして、1回100円になっております。
天気が良いと、こんな素晴らしい富士山の景色を塔ノ岳山頂から見ることが出来ます!
また、日にちや天候などの条件が合うと、塔ノ岳山頂からダイヤモンド富士を見ることもできます!
こちらの写真は、塔ノ岳山頂から撮ったものになるのですが、忘れることが出来ない時間になりました。
塔ノ岳山頂からのダイヤモンド富士の時期などの詳細について書いた記事になります。
良かったらご参考にしてみて下さい!
まとめ
塔ノ岳は、片道7kmの大倉尾根歩きとなりますので、体力的にいはキツイものの、それ以上に素晴らしい展望が山頂で待ってますので、紹介した山小屋を駆使しながら登山を楽しんでいただけたらと思います!
登山初心者の方は、少しでも荷物を軽くすることが塔ノ岳登頂成功の1つの鍵になりますので、「山小屋でご飯を食べる」、「飲料を購入する」等を考慮に入れるのも1つの手かと思います!
しかしながら、山小屋の料金は、下界と比べて高いので、その点お忘れなきようしてください!
これから涼しくなる時期は、塔ノ岳登山はお勧めですので、是非、登ってみてください!
塔ノ岳登山はこの辺で終了し、更に丹沢最高峰の蛭ヶ岳への登山は後編に続きます!
山小屋の料金がなぜ高いのかを書いた記事になります!
歩荷さんの給料にも触れてますので、良かったらご参考にしてみて下さい!
みやま山荘・蛭ヶ岳山荘・鍋割山荘にスポットを当ててみました!
丹沢の山小屋と周辺の登山道の様子について書いた記事になります
良かったらご参考にしてみて下さい!