- 笠取小屋でテント泊について
- 笠取小屋周辺(雁峠~小さな分水嶺~水干)の動画
- 笠取小屋の宿泊料金(テント泊料金)・営業期間について
- 笠取小屋の水場・トイレ・テント場について
- 笠取小屋の冬季小屋について
- 雁峠~小さな分水嶺~水干テント泊登山の日程・天候・メンバー
- コース・標高差・コースタイム(新地平~雁峠~小さな分水嶺~笠取小屋~水干)
- 亀田林業所ゲートから雁峠までのテント泊登山とルートの様子
- 小さな分水嶺・笠取小屋までのルートの様子
- 笠取小屋から水干までのルートの様子
- 笠取小屋でテント泊の様子と山飯について
- まとめ
笠取小屋でテント泊について
寒いだろうな~と思いつつ、お気に入りのテント場である「笠取小屋」でテント泊してきました!
まだまだテント泊が不慣れな相方からの要望もあって、今回出没したのですが、思った以上に寒く難儀した2日間でした。
3連休になりますので、私達以外にもテント泊をする方がいると思ったのですが、まさかの笠取小屋貸切状態でした。
ま~世の中は「クリスマス」ですので、流石にその日を山の中でテント泊する方も稀な存在なのかもしれませんよね~
それでも、貸切の笠取小屋を二人で満喫できたので良かったのですが、今回は久しぶりにロングコースを歩こうと思い、大菩薩嶺の近くまで縦走する計画で望みました。
数年前にも、大菩薩嶺から笠取小屋(笠取山)へ縦走したことがあるのですが、非常に辛い思いをした記憶が残っていて、今回はだいぶビビリながらの縦走となりました。
実際は、想像以上の白目となり目玉が零れ落ちるほどの大ダメージを負ってしまったのですが、地味に長いので、今回も前・後編の2部作で書いてみたいと思います!
折角なので、今回お世話になった笠取小屋についても、深堀してみたいと思います!
笠取小屋周辺(雁峠~小さな分水嶺~水干)の動画
上記写真を押すと、今回歩いた新地平~雁峠~小さな分水嶺~笠取小屋~水干周辺の動画を観る事が出来ます!
水場の様子も動画で撮ってますので、この時期の笠取小屋テント泊の参考になれば幸いです!
動画の通り、結構雪が積もってますので要注意です!
例年、雁坂小屋周辺の雪解けはGWくらいになります。
積雪が多い年は、GWになっても雁坂小屋周辺に雪が残り、テント泊するのに苦労します。
笠取小屋の宿泊料金(テント泊料金)・営業期間について
こちらが今回お世話になった笠取小屋になります。
標高1776mのところに位置している山小屋になりまして、 営業期間は4月下旬頃から1月3日前後になります。
基本的に、年末年始と連休、夏休み以外の週末のみ営業しております。
「小屋番さん、今日はいないだろうな~」と思い出没すると、ヒョッコリ登場する事もありますので、神出鬼没な感じになっております(笑)
そんな笠取小屋の宿泊料金ですが、1泊2食つきで6,000円、素泊まり3,500円になります。
ビール等も販売されていて、350mlで1本500円になります。
笠取小屋の嬉しいところは、飲んだビールの缶を捨てることが出来る点になります。
売っているのに「缶は捨てるな!」てな山小屋が多いですが、その点配慮されている感じです。
また、笠取小屋のテント泊料金(幕営料)は、1張500円になります。
笠取小屋の水場・トイレ・テント場について
こちらが笠取小屋の水場になっております。
水量豊富でとても美味しいお水になりまして、小屋から2、3分下ったところにあります。
道が少し険しいところがありますので、サンダルなどで行かないほうが良いかと思います。
また、笠取小屋の水場につきましては、よほどのことがない限り枯れたり凍結して使えない事はないと思います。
そして、こちらが笠取小屋のトイレになっておりまして、宿泊者以外は1回100円になっております。
バイオトイレになってますので、トイレットペーパー以外は捨てないようにして下さい。
冬季も通常通りトイレは使用が可能です。
こちらが笠取小屋のテント場になります。
右のが私のテントで、左が相方の物になります。
今回はクリスマス付近でのテント泊ですので、二人で寄り添うようにテントを設営してみました♡(?)
テント場につきましては、だいたい30~40張くらいは設営できるくらいの広さになりまして、ペグもよく刺さるサイトになっております。
手頃の岩が少ないので、ペグを持参した方が良いかと思います。
雁坂小屋のテント場は、周辺が樹林に囲まれてまして、風の影響を受けにくい感じです。
しかし、奥秩父周辺は、夏場になりますと雷雲がモリモリ湧き出す地形になりますので、夏のテント泊は落雷に要注意です。
笠取小屋の冬季小屋について
笠取小屋には、冬季小屋が用意されております。
こちらが冬季小屋の入口になります。
笠取小屋の冬季小屋の様子になります。
布団や掛布団も用意されているので、テント装備を持ってこなくても宿泊可能です。
大人6人前後が快適に過ごせる広さかな~と思います。
笠取小屋の冬季小屋の料金は、1泊2,000円になってまして、入口のところに料金箱が設置されております。
バスの時刻表なども置いてありますので、必要な場合は冬季小屋で確認してください。
ストーブもありますので、かなり快適に過ごせると思います。
雁峠~小さな分水嶺~水干テント泊登山の日程・天候・メンバー
登った日:12月23(日)~12月24日(月) [1泊2日]
天 候:12月23日曇りのち夕方は雨から雪
メンバー:Sさんと私の2名
天候・気温になりますが、終日曇り空で朝から寒く、15時頃から一気に冷え込みが強くなりました。
雁峠のだいぶ手前から凍結箇所がありますので、軽アイゼンは必須です。
特に、笠取小屋周辺はガチガチに凍ってますので非常に危険です。
私とSさんの二人メンバー以外、他には登山者はいないと思ったのですが、奥秩父主脈縦走路上にビバークしているパーティーがチラホラいました。
コース・標高差・コースタイム(新地平~雁峠~小さな分水嶺~笠取小屋~水干)
前編で歩いた新地平バス停~雁峠~小さな分水嶺~水干~笠取小屋への登山ルートと標高差になります!
標高1,500m前後から雪が5cm前後積もってます。
登山ルートは明瞭ですが、渡渉が多く、沢沿いを歩くのでコース間違いに注意してください。
そしてこちらが新地平バス停~雁峠~小さな分水嶺~水干~笠取小屋までのコースタイムになります!
新地平バス停 10:15 → 10:25 亀田林業所ゲート → 13:09 雁峠 → 13:27 小さな分水嶺 → 13:30 雁峠分岐 → 13:37 笠取小屋(テント設営) 13:57 → 14:31 雁峠分岐 → 14:43 水干 15:00 → 15:02 水干尾根 15:05 → 15:18 シラベ尾根 15:19 → 15:48 笠取小屋泊
凍結が結構厄介で、歩くスピードがだいぶ遅いと思います。
テント泊装備で荷物も多いので、コースタイムは参考程度に見て頂けたら幸いです!
亀田林業所ゲートから雁峠までのテント泊登山とルートの様子
今日は、新地平バス停から亀田林業所のゲートから入山し、雁峠、笠取小屋を目指して出発したいと思います!
雁峠へは、鶏冠山荘の丁字路を右(みとみ方面を見て)に進みます。
雁峠・笠取小屋方面に進んでいくとゲートが見えてきます。
こちらが「亀田林業所ゲート」になります。
立入禁止になってますが、登山者は黙認になっているそうです。
それでも、仕事の邪魔にならないようにしたいものですよね。
亀田林業内は、道標が少ないので進路に注意してください。
こちらが渡渉点になります。
雁峠まで、5、6回ほど渡渉がありますので、増水していると難儀すると思います。
雁峠までのルートは、沢沿いの雰囲気の良い道を歩いていきます。
この時期は寒々しいですよね~
標高が上がっていくと雪が積もってきました・・・。
前日の雨は、笠取山周辺は雪だったみたいです。
ガスと苔と雪景色が何とも言えない幻想的な姿を醸し出しておりました!
静かで最高ですね~!!
あちこち凍結していて滑って危険でした。
軽アイゼン必須ですので、忘れずに持ってきてください!
幻想的で良いのですが、天気が悪く視界不良でございます。
雁峠まで登山道が分かり難い箇所もあるので、こんなガスの時には要注意です!
雁峠の近くにある水場も凍結せず使える状態でした!
ここのお水は少し癖があるので私はあまり好きではありません。
よ~~やく雁峠でございます!
ここまで来れば今宵の宿である笠取小屋も近いです!
小さな分水嶺・笠取小屋までのルートの様子
雁峠から小さな分水嶺へのルートは、雪と凍結のミックスで歩き難いったらありゃしません!
笠取小屋まで、本当に遠く感じました。
笠取小屋を目指していると、雁峠小屋近くでテント泊しているパーティーがいました。
笹の上は暖かそうですね~
今は営業していない雁峠小屋になります。
一応、避難小屋として使えるみたいですが、なんだか近寄り難い感じですよね~
笠取小屋の近くになる小さな分水嶺になります!
小さな分水嶺は、雨が降った場所によって流れる川が変わる分岐点になります。
富士川・荒川・多摩川の国境みたいなところですかね!?
小さな分水嶺から笠取小屋までのルート上は凄い凍結でした。
ガチガチなので、アイゼン必須です!
3連休なので、笠取小屋は営業しているかな~と思ったのですが、残念ながら休業中でした。
笠取小屋から水干までのルートの様子
笠取小屋でテントを設営し、本日のメインディッシュである水干に行きたいと思います!
水干(みずひ)は、多摩川の源流になります。
笠取小屋から進んでいくと、右に進むと多摩川の最初の一滴を見る事が出来、真っすぐ進むと水干になります。
折角なので、多摩川の最初の一滴を見てみたいと思います!
見えにくいですが、こちらが多摩川の最初の一滴?になります。
一滴というよりはジャバジャバな感じに染み出ていたのですが、こちらが多摩川源頭部になります。
折角なので、登り返して水干にも寄ってみました!
ここから138kmも離れた東京湾に最初の一滴が流れ込むと思うとロマン溢れる場所ですよね~
こちらが水干の道標になります。
源頭マニアにお勧めな所ですね!
来た道で戻っても面白くないので、水干からシラベ尾根経由で笠取小屋へ戻りたいと思います!
途中の沢なのですが、氷瀑な感じになりつつでした。
この寒さなら納得でございます・・・。
木橋も良く滑り滑り落ちました(涙)
笠取小屋まで地味に遠く、溜息が飴色の玉ねぎのようになってきました(?)
よ~~やく笠取小屋へ戻ってきました。
到着した時よりも寒々しい姿になっていて驚きました!
今にも雪が降りそうな感じですよね~
笠取小屋でテント泊の様子と山飯について
腹も減ったので、今日はチゲ鍋にしてみました!
テント泊の楽しみの1つは、やっぱり山飯ですよね!
ソロのテント泊ならテント内で調理をするところですが、今回は相方もいますので、笠取小屋の冬季小屋で山飯を作ることにしました。
チゲ鍋です!と、言わないとなんだか分からない感じですが、正真正銘チゲ鍋でございます(笑)
ま~腹に入れば味の方は何とでもなりますからね~(笑)
山飯の鉄則は、ビジュアルよりも量と味ですよね!
あまりにも寒いので、今回初めて投入したコールマン遠赤ヒーターアタッチメントになります!
前回の記事で詳しく書いてますが、なかなか簡易暖房器具としては優秀だと思います!
寒い時期のテント泊に大活躍しそうな予感がしております!
笠取小屋でのテント泊でも大活躍しました!
まとめ
久しぶりに訪れた笠取小屋でのテント泊ですが、この時期は本当に寒いです!
結局、夜から雪が降り始め、朝になると吹雪の時間帯もあり、チョットした修羅場になりました。
それでも相方のSさんと色々話せて楽しい時間になりました。
ソロテント泊も良いですが、気の合う仲間と一緒に過ごす時間も代えがたいものですよね。
そんな感じで、笠取小屋でのテント泊は次回後編に続きます!
とても長い1日なりました。
笠取小屋から笠取山・倉掛山を縦走し大菩薩の湯で温泉に入った記録になります!