- アルコールストーブで暖房が出来るか試してみた経緯
- コールマンヒーターアタッチメントとは!?
- 岩谷ジュニアコンパクトバーナーで暖房してみる!ヒーターアタッチメントの相性について
- アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントとの相性について
- チタンブルーについて
- アルコールストーブで暖房は出来るのか!?暖かさと時間について
- アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントのスタッキングについて
- まとめ
アルコールストーブで暖房が出来るか試してみた経緯
先日、寒い時期のテント泊、アウトドア、登山の防寒対策に「コールマンヒーターアタッチメント」を購入して実戦投入してみました。
年末の寒い時期にテント泊でヒーターアタッチメントを使ってみたいのですが、思った以上に暖かったので、今度は「アルコールストーブ」で使えるかどうか試してみました。
アルコールストーブと比べ、シングルガスバーナーの方が扱いやすいので良いのですが、ガス代(ガス缶)が地味に高いので、更に安価な「アルコール」で使えたら良いな~と考えたのが、事の始まりでございます。
数年前に、登山・キャンプ用の燃料である「ガス缶」と「アルコール」と比較すると、どちらが安いのか!?を計算したことがあるのですが、その時は「アルコール燃料」が圧勝だったので、その記憶が影響しております。
ガスバーナーとアルコールストーブの燃費について書いた記事になります。
ざっくりな計算ですが、良かったらご参考にしてみてください!
燃料の単価が安くても、実戦で使えなければ意味がないので、どこかの山でアルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントを使って暖房したいと思っておりました。
調度、地元の丹沢山塊に登る機会があったので、アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントを持っていき、寒い山の中で暖房として使ってみました!
今回は、アルコールストーブを暖房として使って感じたことを記事にしたいと思います!
アルコールストーブが大好きな方にお届けしたい内容になります!
コールマンヒーターアタッチメントとは!?
多分、コールマンヒーターアタッチメントについてご存じない方もいるかも知れませんが、簡単に書くと、お持ちのシングルガスバーナーの五徳(火が出るところ)に置いて火にかけ、それにより発熱する暖房器具になります。
ヒーターアタッチメントだけでは暖房効果は得られませんので、お間違いないようにしてください!
上記の記事でコールマンヒーターアタッチメントについて詳しく書いているのですが、重さも100gと軽量なモデルになってまして、あるのとないのとでは暖かさが違う感じになります。
こちらがコールマンヒーターアタッチメントになるのですが、なんだか「灰皿」や「換気扇の蓋」みたいな感じですよね(笑)
岩谷ジュニアコンパクトバーナーで暖房してみる!ヒーターアタッチメントの相性について
コールマンヒーターアタッチメントを実践投入する時に使ったガスバーナーが、「岩谷ジュニアコンパクトバーナー」になります。
岩谷ジュニアコンパクトバーナーは、シングルガスバーナーとしては、少し大きく重たいモデルになりますが、安価な「CD缶」が使えるガスバーナーになります。
CD缶と書くとイメージが湧きにくいですが、鍋料理等で使う家庭用の卓上コンロの長細い燃料(ガス缶)になります。
CD缶は、1缶100円前後で購入できますので、非常にコスパの良いガス燃料になるのですが、寒い所ですとガスが気化せず使えないこともあったりしますので、気温に注意が必要なガス缶になります。
こちらが岩谷ジュニアコンパクトバーナーとコールマンヒーターアタッチメントを装着した写真になります!
写真の通り、岩谷ジュニアコンパクトバーナーの五徳と相性が良く、シッカリとコールマンヒーターアタッチメントを固定できるので、問題なく暖房として利用する事が出来ます!
岩谷ジュニアコンパクトバーナーにセットして、暖房をする直前の写真になります。
火をつけてコールマンヒーターアタッチメントを熱するだけで暖房になりますので、使い方は非常に簡単です!
火をつけてコールマンヒーターアタッチメントを熱している最中の写真になります!
コールマンヒーターアタッチメントの周辺が暖かくなり、思った以上に暖房としての効果がありました。
コールマンヒーターアタッチメントの上部にコッヘル(鍋)や登山用フライパンを置く事もできるので、調理と暖房で一石二鳥になります!
岩谷ジュニアコンパクトバーナーについて詳細に書いた記事になります!
アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントとの相性について
今回のメインディッシュであるアルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントになります。
左のアイテムがエバニューのアルコールストーブになりまして、右側がコールマンヒーターアタッチメントになります!
エバニューのアルコールストーブについて詳細に書いた記事になります!
アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントをセットした状態になります!
アルコールストーブは、エバニューを使っているのですが、五徳とコールマンヒーターアタッチメントの相性も良く、シッカリと合体させることができます!
「合体♡」と聞くと、なんだか色々と妄想してしまう誰かさんでございます♡
私も山ガールと良い感じに合体したいのですが、なかなか私の妄想に付いてこれる方がいないのが悩みの種でございます(?)
そしてアルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントのスタッキングですが、いい感じに収納できるのですが、そちらについては後述したいと思います!
チタンブルーについて
アルコールストーブと合体させたコールマンヒーターアタッチメントの上部になります!
1回しか使ってないのですが、いい感じのブルーのオコゲ(?)がついた感じになりました。
コールマンヒーターアタッチメントの素材がチタンではないので、「チタンブルー(焼き色)」ではないと思うのですが、いい感じの色合いになってきました。
話が脱線してしまうのですが、「チタンブルー」の正体は「酸化皮膜」になりまして、チタンを焼いたときに酸素とチタン原子が結合してブルーの皮膜を形成します。
結構高温でないと「酸化被膜」が形成されないのですが、アルコールストーブでチタン製のアイテムを熱にかけると、「チタンブルー」になることが多いです。
経験上、ガスバーナーですと熱が足りずチタンブルーの色合いになることは少ないと思います。
ちなみに私の口の周りは、熱量が豊富なので、「アオヒゲブルー」になっております。
何とかしたいのですが、この「アオヒゲブルー」は、なかなか治りません。
「酸化被膜」というよりは「髭剃り被膜」なのかも知れません(?)
アルコールストーブで暖房は出来るのか!?暖かさと時間について
話が脱線しておりますが、用意が出来ましたので、アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントを使って暖房として使えるか実験してみたいと思います!
実験の舞台ですが、標高1,600mほどで、気温は-3でございます。
風が強く、アルコールストーブを使う環境としては微妙な状況でした。
折角なので、アルコール(燃料)を60ml使い、450mlのチタン製マグカップに水を400ml入れた状態で沸かしてみたいと思います!
何度も書きますが、エバニューのアルコールストーブの五徳とコールマンヒーターアタッチメントはシッカリとセットできますので、鍋やフライパンなどを置いて調理することが可能です。
火力が落ちるかしら!?と、思ったのですが、コールマンヒーターアタッチメントが熱をさらに強くしますので、火力はむしろアップすると思います。
約10分で水が沸騰しました。
この環境(寒さ・風の強さ)でシッカリとお湯が沸くので、アルコールストーブの火力をコールマンヒーターアタッチメントが上手に熱交換していると感じることができました。
アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントを使って美味しく貧乏セット(カップラーメン)を作ることに成功しました!
お湯を沸かしたり、調理用の火器として十分使えることが分かりましたが、肝心の「暖房」について書いてみたいと思います!
暖房としての性能はイマイチ
残念ながら、想像していたよりは暖かくなく、「暖房」として使うにはちょっと役不足であると感じました。
アルコールストーブに火をつけると、それなりに暖かくなりますが、コールマンヒーターアタッチメントを装着させると更に暖かくなるのは間違いございません。
どこまで暖房効果を求めるか!?によって感じ方は違うと思いますが、アルコールストーブですと暖房効果は限定的だと思います。
アルコールストーブの燃料補給が面倒くさい
アルコールストーブの弱点の1つである「燃料の補給」ですが、コールマンヒーターアタッチメントを装着していると、かなり面倒くさいです。
高温に熱せられたコールマンヒーターアタッチメントを火傷しないように外さないといといけませんので、結構危ないです。
アルコールストーブの燃料は、マックス60ml前後になるかと思いますが、この量で約10分~15分前後燃焼します。
※温度・風などの環境によって燃焼時間は変わります。
10分前後で燃料を補給しないといけませんので、かなり面倒ですよね。
暖房効果を期待せず、アルコールストーブの火力アップとしてコールマンヒーターアタッチメントを使うぐらいで考えた方が良いかなと思いました。
アルコールストーブは、テント内での暖房には向かない
アルコールストーブは、そもそもテント内で使う火器としては不適合であると思っております。
燃料であるアルコールは「液体燃料」になりますので、どうしてもこぼしてしまうリスクがあったりします。
また、アルコールストーブは火力の調整が出来ませんので、風の影響を受けて炎が高くが上がることがあります。
狭いテント内で大きな炎が出てしまうと火事の危険がありますので、大変危険です。
コールマンヒーターアタッチメント以前の問題として、アルコールストーブをテント内で使用するのはお勧めしません。
テントの生地は大変燃えやすいので、火災を発生させないためにも、火器の取り扱いには注意しないといけませんよね。
アルコールストーブで暖房の結論
実験した限り、アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントを使っての暖房はお勧めしません!
火力アップと絡めて少し暖かくなりたいなら使った方が良いですが、荷物が増えるので私は持っていかないと思います。
しかし、ガスバーナーとコールマンヒーターアタッチメントなら十分暖房効果がありますのでお勧めになります!
燃料が安くてコスパの良いアルコールストーブですが、暖房で使うには無理があると結論になりました。
アルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントのスタッキングについて
いやいや、アオヒゲ(私)が言ってても、俺はアルコールストーブとコールマンヒーターアタッチメントで暖房するぜ!てな方もいるかもしれませんので、スタッキングについて触れたいと思います。
写真の通り、コールマンヒーターアタッチメントと450mlのシングルマグカップとスタッキングすることが可能です!
※スタッキングは、重ねてコンパクトに収納するという意味になります。
コールマンヒーターアタッチメントと450mlのカップの中にエバニューのアルコールストーブと五徳、燃料(アルコール)60mlを収納することができます。
勿論、ライター等も入りますので、コンパクトに収納できるのは良い点かなと思います!
まとめ
今回、アルコールストーブを暖房器具として使えたら良いな~と思い試してみたのですが、少し残念な感じになってしまいました。
しかしながら、コールマンヒーターアタッチメントと450mlのカップと相性が良く、綺麗にスタッキングが出来ますので、荷物のコンパクト化に貢献してくれることが分かったのが収穫でした。
また、アルコールストーブの火力をアップさせる効果も確認できました。
若干、暖かいですし、寒い時期にアルコールストーブを使うなら、積極的にコールマンヒーターアタッチメントを装着させた方が調理の時短になるかと思います!
色々と面倒くさいアルコールストーブですが、そんなジレッタイ感じが大好きな誰かさんでございます。
不便を楽しむのもアウトドアの醍醐味だと思ってますので、これからもアルコールストーブの活用方法について色々と試してみたいと思います!
あくまでも私の感じたことを記載してますが、何かのご参考になれば幸いです。