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コンパス使い方!アプリに負けないおすすめと距離を測る雑学!シルバ・スントの比較

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SILVA(シルバ)コンパスNO.7アップ

 

 

コンパスの使い方とアプリ・GPSに負けない山道具

登山の必須装備であるコンパスを山の中で落としてしまったみたいで、先日、新調いたしました!

 

愛用していたコンパスは、長年苦楽を共にした大事な山道具なだけに、非常に落ち込んでしまいました・・・。

 

私の数少ない得意技としてあるのが「道迷い」になるのですが、最近は少なくなったものの、登山を始めた頃はよく山の中でウロウロ徘徊してました。

 

「注意散漫症候群」という新しい病に冒されているのではないかと思ってしまうほど注意力が足らずポカミスを繰り返しておりました。

 

そんな道に迷ってしまった時の希望の光になる山道具がコンパスになりますが、最近はGPSが全盛の世の中ですので、利用している方が減っているのではないかと思っております。

 

世の中便利になりまして、現在ではコンパスアプリや、三座同定アプリなどもありますので、登山でコンパスを使う機会がだいぶ減ってますよね!

 

減っているというよりは、むしろ「コンパスを使ったことがない!」てな方もいらっしゃるかも知れませんよね。

 

私はアナログ人間なもので、未だに地形図とコンパスを駆使して山登りを楽しんでいるのですが、数年前に、重い腰をあげてようやく高度計が付いたGPS内臓腕時計を購入いたしました。

 

やっぱり、GPSは便利だな~と思うものの、

 

電池が切れたらどうしよう?

 

急に壊れたらどうしよう?

 

エイプリフールじゃないのに機械が嘘をついたらどうしよう?

 

こんな懸念がぬぐえず、いまだに紙の地図とコンパス持って登山を楽しんでおります。

 

ま~杞憂と言われればそれまでなのですが、今回は購入したコンパスの詳細と使い方について書いてみたいと思います!

 

コンパスの使い方は、文字で書くと難しく思えてしまうかも知れませんが、実際の作業はいたって単純です。

 

単純なものほど難しい事がありますが、コンパスの使い方については当てはまりませんので、1つの参考になれば幸いです。

 

ただ、色々な登山のサイトやブログ等でコンパスの使い方については書かれてますので、それだけ書いても面白くないですよね!?

 

今回は、私の数少ないノウハウの1つである「身近な物で距離が測れる雑学」を併せて書いてみたいと思います!

 

登山に限らず、普段の生活にも応用できますので、最後まで読んでくだされば幸いです!

 

 

SILVA(シルバ)コンパスNO.7の詳細

SILVA(シルバ)コンパスNO.7詳細

 

こちらが今回購入した、SILVA(シルバ)コンパスNO.7になります!

 

お察しのとおり、SILVAはエバニューが販売しているコンパスになります。

 

写真のとおり、非常にコンパクトなモデルになってまして、気になる重さが22gと軽量になっております。

 

サイズにつきましては、横幅が7.6cm、縦幅が5.1cmになりまして、手のひらに収まる大きさになります。

 

登山で使うアイテムですので、軽量・コンパクトなのは嬉しいですよね!

 

 SILVA(シルバ)コンパスにNO7は、1:25000、1:50000の地図に対応したスケール目盛

SILVA(シルバ)コンパスにNO.7は、1:25000、1:50000の地図に対応したスケール目盛がついてまして、地図上から距離を割り出すことができます!

 

 

SILVA(シルバ)コンパスの上の目盛

コンパスの上の目盛(赤色の枠線)は縮尺1:50000の地図に対応したスケールになってまして、下の方(黄色の枠線)が1:25000になっております。

 

縮尺が1:50000の地図の場合、1cmが500mに相当し、1:25000は、地図上の1cmが250cmに相当します。

 

そして、コンパスを購入する上で気に留めて頂きたいのが耐温度になります。

 

何故かと申しますと、耐温度以上の場所でコンパスを使用すると、正確に方角を導く事が出来なくなります。

 

過去にあったのは、厳冬期の登山中、コンパスの中に気泡が発生し、針が動かなくなったことがあります。

 

購入したシルバのコンパスの耐温度は、-20~60度になっているのですが、-20度ですと、もしかすると厳冬期の山の上ですと動きが怪しくなるかな~と予想しております。

 

ま~油ギッシュな私の腹に忍ばせておけば、-20度の寒さから癒してあげるのは容易い事でございます!

 

また、人生の道に迷ってしまい、癒しが欲しい山ガールがいましたら、プニュプニュの体(腹)で優しく包み込み、大人の温もりを提供できますので、遠慮なくご連絡ください♡

 

お前こそ、人生ブレブレだろ!と、厳しいツッコミが入ったところで、シルバのコンパスを購入するにあたり、非常に迷ったモデルがこちらになります!

 

SUUNTO(スント)M-3Gコンパスの詳細と比較

 

SUUNTO(スント)のコンパスも評判が良く愛用者が多いですよね!

 

現在使っている登山用GPSウォッチのメーカーがスントなもので、シルバにしようか迷ってしまいました。

 

お洒落の基本は合わせ技ですからね!(?)

 

そんなスントのコンパスですが、気になる重さが48gと、シルバとあまり大差のない軽量モデルになっております。

 

シルバのコンパスが22gですので、比較すると26g重いモデルにはなりますが、これ位なら大勢に影響しませんよね。

 

サイズにつきましては、横幅が12cm、縦幅が6.1cmになりまして、シルバのコンパスと比較すると一回り大きい感じになっております。

 

そして上述した耐温度(動作温度)につきましては、-30~60度になっております。

 

シルバと迷った原因が、この耐温度の違いになります。 スントの方は、-30度まで大丈夫なのですが、シルバにつきましては-20度までになっております。

 

この10度の差は大きいよな~と感じ、どちらにするか非常に迷ってしまいました。

 

-30度まで耐えられれば、日本の山なら何処でも使えますからね~!

 

結局、スントとシルバとでは値段差が結構大きく、今回はコンパクトで軽量なシルバのコンパスを選びました。

 

コンパスの使い方について 

簡単ではございますが、コンパスの使い方について書いてみたいと思います!

 

まずは「コンパスの持ち方」がとても重要になります。

 

コンパスを水平にしないと、だいぶズレてしまいますので、必ず下記のようにして下さい!

 

  • 机や椅子など水平が取れる場所があれば、その上で作業をする
  • コンパスの置場がなければ、背筋を伸ばし、肘を90度に曲げてヘソの辺で水平にし、正面に構える
  • 平地で行い、斜面でコンパスは使わない

 

最後の「斜面でコンパスを使わない」のは、実際の登山では難しいのですが、極力水平(平地)な場所で行ってください。

 

また、気になる点としましては

 

「へそ曲りの人はコンパスを扱って大丈夫なのか?」

 

になりますよね!

 

そちらにつきましては、特に問題になるようなことはありません!

 

出来ましたら、清く・正しく・美しい感じの性格になるよう努力が必要かも知れません!

 

お前が言うな!てな感じですが、コンパスを使う場合、電線、携帯電話等の磁気を発する物の近くでは行わないようにしてください。

 

 

磁北線とコンパスを使って進むべき方角を知りたい時の使い方!

続きましては、進むべき方角を知りたい時の使い方を、実際にコンパスを使って記載したいと思います!

 

 

地図

なんだか凄い絵になりますが、簡単な1:25000縮尺地図を作ってみました。

 

右に佇むキャラクターが私にそっくりで妙に気になりますが、オッちゃんが立っている位置から、左上の「山」へ行きたい時の方向(方角)を知りたい時のコンパスの使い方について書いてみたいと思います。

 

 

昭文社の山と高原地図縮尺が1:50000

 まず、地図について簡単に触れますと、こちらは昭文社の山と高原地図になるのですが、縮尺が1:50000になりますので、1cmで500mになります。

 

そして赤枠の所が大事なのですが、地図上の「北」が西(左)に7度ずれた地点になりますので、その角度分をずらしてコンパスを合わせなければなりません。

 

地図上の真北が7度ずれているのは、日本全国統一されているわけではなく、南の沖縄ですと5~6度ズレた形になってまして、北の北海道になりますと約8度ズレております。

 

登る地域によって微妙に位置がズレるのですが、概ね西に7度ズレた位置が地図上の真北になると覚えておけばOKです!

 

 

 地図上に西へ7度ズラした線磁北線

コンパスを真北に合わせるため、地図上に西へ7度ズラした線を入れてあります。

 

この青い縦線の事を「磁北線」と言います。

 

この私が作った地図は、1:25000の縮尺にしてますので、1cmで250m、4cmで1kmの目安になります。

 

写真の吹き出しの通り、地図に磁北線を入れる場合は、線の間隔を500mないし1kmで入れると、距離が読みやすくなるのでお勧めです!

 

地図上の自分の位置から、進みたい山に向けてコンパスを合わせた

地図上の自分の位置から、進みたい山に向けてコンパスの角度を合わせます。

 

今回は、コンパスの長さが足りないので、スケールで繋げております。

 

コンパスの針(北)が度数目盛の240付近

コンパスの針(北)が度数目盛の240付近を指してますが、これは無視します。

 

コンパス内に縦の線が8本入ってますが、この線と磁北線をリングを動かして合わせます。

※黄色の線の所になりますが、磁北線とコンパスの線が一致しております。

 

コンパス回転盤の矢印と赤針が重ねる

そして、セットしたリングは動かさず、コンパスを上述したように水平に持ち、自分の体を動かして、写真のように回転盤の矢印と赤針が重なるようにします。

※赤丸内のように一致させます。

 

回転盤の矢印と赤針が重なった状態が、進むべき方角にセットされた状態になります。

 

青矢印の方向に進みたい山があることになりますので、後は方角がずれない様に歩けばOKになります!

 

しかしながら、登山道は真っすぐに作られてませんので、どうしてもセットした方角に歩けない事がしばしばあります。

 

登山道の方角が大きく変わる箇所や、分岐などの近場を目印にコンパスセット

距離の長い場所や、登りたい山に一気にコンパスで方角を合わせず、地図上の黄色の地点のように登山道の方角が大きく変わる箇所や、分岐などの近場を目指してセットしていきます。

 

コンパスの方角のセットを小まめにして、目指す山頂を徐々に近づいていくのが正しいやり方になります。

 

方角を合わせる距離が長いほど、どうしてもズレてしまいますので、短い距離でコンパスをセットした方が安心安全に繋がります。

 

その点もあるので、コンパスは長辺が短い物を使った方が、ある意味良いのかもしれないな~と思っております。

 

 

進むべき方角

これで進むべき方角はバッチリでございます!!

 

この方法を応用すると、山座同定にも使えます。

 

地図上の自分がいる位置から見たい山(名前を知りたい山)の場所にコンパスをセットし、正面に見える山がそれになります。

 

これで見えている山と名前が一致しますので、ある程度簡単に山座同定することが出来ますので、地図を見る楽しみが増えますよね!!

 

あと、コンパスを使って自分のいる場所も特定することが出来るのですが、これも上述したやり方の応用になります。

 

しかし、自分の場所が分からない時点で、遭難の一歩手前ですよね・・・。

 

自分の居場所をコンパスと地図で同定出来るのですが、失敗すると傷が広がりますので、ここでは記載しないでおきます。

 

天気が悪いと使えないやり方になりますので、道迷い時のセオリー通り自分の居場所が地図上で分かる所まで戻ってください。

 

何度も書きますが、道に迷ったら分かる所まで戻り、そこで上述したやり方でコンパスの方角をセットし進んでください。

 

このコンパスの使い方は、天候に関係なく進みたい方角を導いてくれますので、遭難の危険から回避できるはずです!

 

登山で使える距離を測る雑学について

ここまでの内容は、登山の本でも書かれてますが、ここからは登山・アウトドアで使える雑学を書いてみたいと思います!

 

上述してますとおり、1:25000の縮尺地図ですと、地図上の1cmが250m、1:50000の縮尺ですと1cmが500mになります。

 

この時、スケールがないと、地図から距離が測れないことがありますよね?

 

コンパスを持っていれば、スケールが本体に刻まれていることがありますが、忘れてしまったりすると地図で距離が測れなくなります。

 

モリモリ歩いて疲れてくると、現在地から目的地までどれくらいの距離があるか知りたくなることがありますよね!?

 

そんな時に重宝するのが現金になります!

 

登山の時に現金を持っていかない登山者はいないと思いますが、実はお金で距離を測ることが出来ます!

 

 

千円札の横幅は15cm

こちらは千円札になりますが、実はこのお札の横幅は15cmになります。

 

 

千円札はピッタリ15cm

千円札は、ピッタリ15cmになるのですが、他のお札は端数があるので使えません。

 

 

千円札は15cm3つ折りにすると5cm幅

千円札は15cmなので、3つ折りにすると5cm幅になります。

 

勘の良い方は、も~お分かりですよね?

 

 

500円は2.5cm

それでは500円硬貨はどうでしょうか?

 

写真の通り、500円は2.5cmになります。

 

 

100円硬貨は2cm

100円玉はどうでしょうか?

 

なんと、100円硬貨は2cmになります!

 

 

三つ折りした千円札は、縮尺1:50000地図の場合、2.5kmの長さ

三つ折りした千円札は、縮尺1:50000地図の場合、2.5kmの長さになります。

 

お札は折り曲げることが可能ですので、地味に距離を測るのが便利だったりします。

 

 

縮尺1:50000の地図100円硬貨1枚は1kmの長さ

100円玉は更に使い勝手が良く、縮尺1:50000の地図ですと、100円硬貨1枚は1kmの長さになります!

 

 

縮尺1:25000地図の場合、100円硬貨2枚はどれくらいの距離

ここで問題です。

 

上記写真の縮尺1:25000地図の場合、100円硬貨2枚はどれくらいの距離になりますでしょうか?

 

 も~簡単ですよね!

 

答えは「山まで1kmの距離」になります。

※100円硬貨1枚で500m

 

スケールがなくても、お金の雑学を駆使すれば、こんな感じに地図上の距離を測ることが出来ます!

 

500円硬貨(2.5cm)は少し扱いにくいですが、千円札(15cm)と100円硬貨(2cm)は、非常に重宝しますので、登山の時には必ずお財布の中に忍ばせておいてくださいね!

 

まとめ

 大雑把なコンパスの使い方になってしまいましたが、イザ!という時に頼りになるのは、電源不要なアナログなアイテムであると自分は思っております。

 

GPSを駆使しての登山も、直ぐに自分の居場所が分かり、安心安全に繋がりますので、積極的に装備すべきアイテムであると感じております。

 

個人的な意見になりますが、コンパスの使い方を一通り覚えたのち、GPS等を装備に追加して登山を楽しんだ方が良いのではないかな~と思っております。

 

コンパス自体は軽いので、GPSの予備アイテムとして持ち歩くようにすれば、イザ!という時に自分の命を助けてくれるはずです!

 

登山道が整備され、登山者が多い山域では、地図を広げコンパスで方角を割り出す作業は殆どないかもしれませんが、地形図と照らし合わせながら登山する時間も新鮮で楽しいと思います!

 

登山のスキルアップに繋がると思いますので、是非、コンパス持って山に繰り出し楽し時間を過ごしてください!

 

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 遭難の理由で一番多いのが「道迷い」になります。

コンパスの知識もそうですが、それ以外にも使える小技を書いてますので、良かったら参考にしていただければ幸いです。

 

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 遭難事故の件数や原因などを統計資料を使ってまとめてみました!

人の振り見て我が振り直せではないですが、参考になる部分もあるかと思いますので、良かったらチェックしてみてください!