- 梅花皮小屋の詳細と小屋泊・テント泊・コロナ対策について
- 梅花皮岳テント場の様子と混雑について
- 梅花皮小屋(避難小屋)での小屋泊・内部・トイレの詳細
- 梅花皮小屋のテント泊料金・宿泊料金・食べ物・飲み物の料金と売店について
- 梅花皮小屋の水場の様子について
- テント泊で作った料理について
- 梅花皮小屋周辺の景色とお花について
- まとめ
梅花皮小屋の詳細と小屋泊・テント泊・コロナ対策について
関東に住む方にとっては、飯豊連峰は非常に遠い山になりますよね。
登山口に辿り着くのも一苦労ですが、どうせ登るなら山小屋泊、テント泊で飯豊連峰を楽しみたいと考えている方も多いと思います。
飯豊連峰には、「避難小屋」がいくつかあるものの「営業小屋」はないのですが、夏の時期だけ管理人さんが常駐し、山小屋や売店としての機能を有する形になってまして、利用しやすい状態になっております。
避難小屋の場合、食事は自分で荷揚げしなければなりませんが、夏の時期は営業小屋のようになりますので、種類が少ないものの食べ物や飲み物を購入する事が出来、荷物を軽くすることが出来るメリットがあります。
そんな飯豊連峰の避難小屋ですが、今回は初めて梅花皮小屋でテント泊をしました!
それにしても「梅花皮小屋」って難しい漢字ですよね~・・・。
無知なもので「ばいかひ小屋」や「もいかひ小屋」かな?と妄想していたのですが、正解は「かいらぎ」になります。
梅花皮について調べてみると、「梅の木の皮」を指しているそうで、「鮫の皮のようにザラザラと突起物が並んでいるような景色」に由来しているそうです。
「数の子天井みたいな由来だな」と、その時は思ったのですが、こんな事をブログで書いてよいのかどうかは、私にも良く分かりません(笑)
話が逸れてきましたので止めたいと思いますが、そもそも梅花皮小屋についてご存じない方もいるかと思いますので詳しく書きますと、先ず正式名称は「梅花皮小屋」や「梅花皮避難小屋」ではありません!
正式名称は「北股岳避難小屋」になっているのですが、昭文社の山と高原地図等には記載がなく、やはり「梅花皮小屋」となっております。
そんな梅花皮小屋ですが、こちらは山形県が設置した避難小屋になってまして、1,797mに位置し、1999年に改修され収容人数は53人前後(実際は100人位は泊まれるそうです)、2階建てになっております。
7月中旬頃~8月下旬まで管理人が常駐するのですが、その期間外は「避難小屋」として無人で通年開放されております。
今回、時間もあったので、テント場と併せて梅花皮小屋の内部もモリモリと探索してきましたので、テント泊や小屋泊の時に気になる料金、テント場、トイレ、水場、売店について詳細に書いてみたいと思います!
詳細を書く前に、山小屋泊で気になるのが新型コロナウイルスかと思います。
梅花皮小屋などを所管する山形県より新型コロナウイルス対策についてお達しが出てましたので、載せたいと思います!
新型コロナウイルス感染症感染防止に向けた長期的な取り組みが求められています。
山形県が設置している避難小屋利用の際は以下の事項を遵守のうえご利用ください。
特に避難小屋の中では3密になる可能性がありますので集団の利用は控えるようお願いします。
① マスク、消毒液を携行する。
② 自分用の寝袋(マット)を携行する。(寝具の貸与不可)
③ 就寝スペースは他人との距離を2m以上とる。
④ 小屋内では会話を控え、 マスクを常時着用する。
⑤ 部屋の換気を行う。(開放厳禁)
⑥ 連泊、集団利用、長期滞在を控える。
⑦ 混雑が予想される土日祝日の利用は極力避ける。
引用元:山形県「避難小屋利用の注意喚起について」2021年6月10日
梅花皮小屋に限らず、飯豊連峰の避難小屋を利用する際には、上記内容を順守してください!
梅花皮岳テント場の様子と混雑について
こちらが梅花皮小屋になりまして、右にそびえる山が「北股岳」になります。
梅花皮小屋から北股岳山頂へのコースタイムは、約40分になります。
梅花皮小屋のテント場は、小屋の手前と、北股岳方面の2ヵ所となります。
テント場の右手に進むと、石転び沢の雪渓ルートの入口があります。
こちらが梅花皮小屋のテント場の様子になります。
一見、平地に見えるのですが、場所によっては岩がモリモリで、居住性がかなり悪くなり、テントの生地にも良くないですよね。
今回は、梅花皮岳側(梅花皮小屋の手前)のテント場でテントを張りました!
写真の通り、非常に混みあっておりました。
13:30頃梅花皮小屋に到着したのですが、ギリギリテントを張れるスペースがあった状況でして、私達より遅く到着された方は、小屋泊に切り替えたり、急斜面に設営したりと苦労されておりました。
なんとかテントを張れて安堵しているマエちゃん(同行者)になります!
生脚がセクシーですよね~♡
粗い網タイツを穿かせたかったです♡
梅花皮小屋のテント場から梅花皮岳方面が綺麗に見えるのですが、登山道に併設されたテント場なので、結構夜中の足音が気になりました。
結局、このテント場には15張くらい、北股岳方面のテント場にも10張くらい設営されてました。
トータル25張くらいが梅花皮小屋のテント場のキャパシティーかな~と思います。
また、梅花皮小屋のテント場は、平地が少なく、斜めになっている所や岩がゴツゴツしているところが多く、居住性は悪いです。
平地で晴れるのは10張前後だと思いますので、快適性を求めるならば、早めの到着が必要になります。
夜明けを迎える梅花皮小屋のテント場の様子です!
結構密集してまして、大賑わいでした。
ゆっくり眠りたい方にとっては、梅花皮小屋のテント場は試練の場かも知れません。
ただ、北股岳の景色が素晴らしく、テント場の展望は非常に良いです!
梅花皮小屋からの展望については、別途後述したいと思います!
梅花皮小屋(避難小屋)での小屋泊・内部・トイレの詳細
続きましては、梅花皮避難小屋の内部の様子やトイレについて書いてみたいと思います!
小屋泊の場合、やっぱり内部の様子が気になりますよね!
こちらが梅花皮小屋の内部になっております。
1階と2階に宿泊する形になってまして、トイレは写真手前の右手になります。
靴入れや土間もありますし、窓も広いので中は結構明るいです。
新型コロナウイルス対策として、窓を全開にしてましたが、窓も大きいので換気の方も良い感じでした。
写真の通り、それほど小屋の内部は広くはないものの、快適に過ごせそうな感じでした。
そしてこちらが梅花皮小屋のトイレになります!
なんと!水洗トイレになってまして、非常に綺麗で臭いもほとんどありませんでした!!
ペーパーも用意されていて、避難小屋のトイレとは思えない造りになってました。
全部で5つ個室のトイレがありますので、混雑はほとんど有りませんでした。
また、宿泊者以外の使用料は、1回100円になります。
建屋内部にトイレがありますので、テント泊者もこちらを利用する形になります。
夜中トイレを利用する方もいますので、結構音がしてしまいます。
小屋泊の場合、トイレの近くで寝る場合は、耳栓などの対策が必要になると思います。
梅花皮小屋のテント泊料金・宿泊料金・食べ物・飲み物の料金と売店について
そして気になるのが梅花皮小屋のテント泊料金や、宿泊料金ですよね!
写真の通り、梅花皮小屋のテント泊料金は1人1,000円になってまして、小屋泊の場合は1人2,000円になります。
素泊まりでも2,000円なら安いですよね!
そして、管理人がいる期間は、売店?もありまして、こちらで食料や飲み物を購入する事が出来ます!
売店で販売されているメニューがこちらになります!
レトルトのご飯とカレー等になりますが、どちらも500円になっております。
地域的にレトルトご飯が「越後製菓」である事に、妙に納得してしまいました。
なんだか強いこだわりを感じますよね(笑)
とりあえず1,000円払えば1食分はありつけますので、これはこれで有難いですよね!
ただ、在庫がなくなり次第販売は終了となりますので、8月下旬頃利用を考えている場合は、注意した方が良いかと思います。
また、お湯を入れてくれたりレトルトを温めてはくれませんので、自分でガスバーナー等の火器を用意する必要があります。
ただ、自分で温める事ができない場合は、有料で行ってくれるそうなので、管理人に相談してみて下さい。
そしてこちらが購入できる飲み物の種類と料金になります!
コカ・コーラと焼酎の値段が一緒な事に驚きました(笑)
また、ビールが800円なのも驚きつつ、ま~山料金ってやつですよね。
ちなみにビールの値段は、門内小屋が安く350mlで500円だったそうです。
御西小屋の値段が800円で梅花皮小屋と同じで、飯豊本山小屋は1,000円になります。
集めている方も多いかもしれませんが、梅花皮小屋でも「飯豊連峰」のオリジナル手ぬぐいを発売しております。
料金が700円になりますので、興味があれば購入してみても良いかもしれません。
ちなみに売店は、梅花皮小屋の隣にあります「管理人室」の小屋になります。
新型コロナもあるので、管理人室には入らないルールになってまして、呼び出したうえで購入する流れになります。
梅花皮小屋の水場の様子について
テントの設営終わり、水浴びを兼ねて梅花皮小屋の水場へ行ってみたいと思います!
こちらが梅花皮小屋の水場の案内になります!
「治二清水」という名前が水場に付けられておりまして、小屋から50m位の所にあります。
こちらが治二清水(水場)になります!
水量も豊富で、冷たく非常に美味しいお水になります!!
梅花皮小屋からトラバース気味に歩くので、水場までアップダウンはほとんどありませんし、危険な所もありません。
冷たい水なので、水場でビールや飲み物を冷やしている方がおりました。
石転び沢雪渓歩きで汗でビショビショに濡らされてしまったので、この水場で思う存分水浴びをしちゃいました♡
全裸で入浴?沐浴?したかったのですが、地味に梅花皮小屋から丸見えチャンネルなもので、そちらは自重した感じです(笑)
水浴びを楽しんだ二人でした♡
水場で洗いっこ♡したかどうかは内緒にしたいと思います♡
テント泊で作った料理について
梅花皮小屋で購入した高級ビールでございます!
1本800円になりますので、チビチビ味わう事に致しました。
急に腹が減り、夕飯を作ろうとすると雨が降ってきたので、テント内で調理する事にしました。
今晩の夕飯は、大好きな「皿うどん」にしてみました!
大事に飲んでいたビールがあっという間になくなり、2本目に突入となりました。
これで1,600円ですからね~
山でお酒飲むと破産しちゃいますね(涙)
そんな感じで久しぶりに登場した塩味の焼き鳥缶になります!
大人買いしたものの、新型コロナでテント泊をする回数が激減してしまい、賞味期限切れとなっていて処理に困っている感じです・・・。
山飯の醍醐味は、何も考えず「ド~~ン」とぶっかける事ですよね!
皿うどんに塩味の焼き鳥缶を乗せて、その上にレトルトの中華丼を温めて投入すれば、「アオヒゲ皿うどん」の完成でございます!
「アオヒゲ皿うどん」って、食欲中枢を全く刺激しないネーミングですよね(笑)
ま~定年後は「フィンガーハット」を開店し、指技でお客を虜にしたいと思ってます♡
レトルトの中華丼と、焼き鳥缶があれば、簡単に皿うどんを作ることが出来るので、テント泊は勿論のこと、小屋泊の食事にもおすすめですよ!
皿うどん自体もそこそこ軽いので、結構テント泊で食べる事が多かったりします!
梅花皮小屋周辺の景色とお花について
腹も膨れたのテントの外に出てみると北股岳がいい感じになってました!
登ろうかな~と思ったのですが、雨が降ったり止んだりだったので、今回はパスしました。
梅花皮小屋周辺は、お花も多く写真撮影の時間になりました!
梅花皮岳も雲が取れると絶景でございます!
明日登るので今から楽しみですね!
実はあのピークは梅花皮岳ではなく、あの奥になりますので、梅花皮小屋からは山頂は見えません。
猫じゃらしがモリモリ咲いておりました!
猫耳のオネーさんに虐めてもらいたいです♡
梅花皮小屋から見る、飯豊連峰最高峰大日岳になります!
なんと、途中から虹まで出るサプライズとなりました!
それにしても大日岳がとても綺麗でした!
梅花皮小屋から近いようで遠いですね~・・・。
天候が目まぐるしく変わり、幻想的な大日岳を見ることが出来ました!
梅花皮小屋で宿泊した者の特権ですよね!
そんな感じで翌日の梅花皮小屋からの日の出の様子になります!
この日が出る前の静寂が大好きです♡
夜明けを迎える北股岳が本当に綺麗でした!
梅花皮小屋からの景色は素晴らしいので、是非、テント泊、小屋泊をしてみて下さい!
まとめ
石転び沢の雪渓を登りきった所に梅花皮小屋はありますので、非常に便利な立地にある山小屋(避難小屋)だと思っております。
広大な飯豊連峰において、梅花皮小屋は御西小屋・門内小屋の中間点にありますので、悪天時や体調不良等で逃げ込むのにも適した立地であると感じております。
当初、石転び沢の雪渓を登ったのち御西小屋でテント泊を考えていたのですが、コースタイム的にも少し厳しく、梅花皮小屋の存在が非常にありがたく感じました。
飯豊本山小屋や切合小屋から縦走の場合、梅花皮小屋は、幕営、小屋泊に丁度良い場所だと思いますので、利用価値が非常に高いですよね!
また、飯豊連峰へ訪れることがあると思いますので、その時は梅花皮小屋にお世話になりたいなと考えております。
そんな感じで次回は、梅花皮小屋から御西小屋までの登山について掘り下げてみたいと思います!
飯豊連峰らしい縦走コースであると個人的には思っているのですが、期待を裏切らない素晴らしい登山の時間になりました!!
梅花皮小屋から梅花皮岳・烏帽子岳・御西小屋・飯豊連峰最高峰の大日岳までの登山について書いた記事になります!