アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

登山と写真撮影が大好きな「自称爽やかなオジサン」の登山ブログです。

書策新道・書策小屋!丹沢廃道ルートから塔ノ岳登山とマイナールート巡り(前編)

書策新道景色

 

 

 

書策新道・書策小屋の歴史と丹沢廃道ルートを歩いた経緯について

丹沢山塊をホームグランドにしている私なのですが、地の利もありますので、色々とある登山ルートを全て歩く事を目標にし、実行している最中です。

 

流石にこの蒸し暑い時期になりますと、丹沢名物の「ヤマビル」がモリモリいる山もありますので、ルートを選びながら登っております。

 

そんな丹沢山塊には、多くの廃道ルートがあるのですが、その中でも比較的メジャーなコースとしてあるのが「書策新道」になります。

 

「書策新道」と書くと「かくさくしんどう」や「しょさくしんどう」と読んでしまいますが、正解は「かいさくしんどう」になります。

 

なぜ、登山道に書策新道という名前が付いたかと申しますと、「渋谷書策さん」が整備した登山道だからになります。

 

苗字で名づけていれば「渋谷新道」になっていたと思われます。

 

個人的には「書策新道」よりも「渋谷新道」の方が、国道246号線の様なナウい(死語)感じがするのですが、如何でしょうか!?

 

知らんがな!

 

的確な返事、有難うございます!!(笑)

 

そんな書策新道ですが、残念ながら現在は廃道になっておりまして、地図上(国土地理院の地図)には載っておりません。

 

昭文社の山と高原地図には「破線ルート」として、書策新道が載ってはいるものの、使ってよいのか駄目なのかが良く分からない表記になっております

 

そんな書策新道なのですが、良い機会ですので、丹沢の歴史を絡めて触れたいと思います!

 

まずは、何故、書策新道が出来たのか?になりますが、こちらは鉱山があった為になります。

 

丹沢山塊は、色々な鉱石が採れることで有名ですが、その中でも「マンガン鉱石」を採掘していたのが「大日鉱山」になります。

 

丹沢に鉱山があった事を知らない方もいるやも知れませんが、「大日鉱山」は、そこそこ大きな規模の鉱脈でした。

 

「大日」と聞くとピン♪と来る方もいるやも知れませんが、丹沢表尾根に鎮座する「新大日」の麓に位置する場所に大日鉱山がありました。

 

昭和8年に、大日鉱山の採掘が本格的に始まり、その鉱山用の通路として整備されたのが「書策新道」の前身になります。

 

少し話が逸れるのですが、太平洋戦争中は、このマンガンを採る為に多くの労働者が丹沢で働いていたのですが、廃坑に伴い、その方達の宿舎を買取ったのが、丹沢山塊の表尾根にある登山道の「政次郎尾根」を作った政次郎さんになります。

 

戸沢の歴史は、大日鉱山が作ったといっても大袈裟ではないのかな~と思っております。

 

この事から、丹沢登山の歴史にとって、この「大日鉱山」が果たした役割というのは、結構大きかったことが分かりますよね。

 

そんな大日鉱山が廃坑に伴い、採掘用の通路を再整備し登山道として歩けるようにしたのが、書策小屋のご主人である「渋谷書策さん」になります。

 

そんな書策小屋ですが、ご主人の具合が悪くなり、2000年ごろから休業となり、その後お亡くなりになってしまった影響で廃業となり、現在は山小屋を忍ばせるものは一切残っておりません。

 

私が登山を始めた頃は、廃墟になりながらも書策小屋は辛うじて残っていたのですが、今は更地になっております。

 

そんな歴史ある書策新道から丹沢表尾根へ至る書策小屋までの廃道ルートですが、非常に起伏の富んだ登山コースになってまして、マイナールートが大好きな方におすすめになります!

 

しかしながら、登山道の崩壊が激しく、登山初心者の方は、安易に使ってはいけないルートになります。

 

特に大雨が降った後は渡渉が出来なかったり、落石なども多いところになりますので、書策新道を使う場合は、自己責任の世界になります。

 

過去には、道迷いから滝壺に落ちた登山者もいましたし、歩荷さんが登山道を踏み外し、滑落事故が起きているルートになります。

 

また、書策新道は、ヤマビルの生息地になりますので、蒸し暑い時期になりますと、かなり厄介なルートになります。

 

そんな感じで今回は、丹沢廃道ルートの書策新道から書策小屋跡を経由して塔ノ岳、マイナルートである蛭ヶ岳南稜尾根・臼ヶ岳南尾根の登山について書いてみたいと思います。

 

少し長いルートですので、前・後編の2部作でいきたいと思います!

 

前編は、書策新道から書策小屋跡、新大日、塔ノ岳へのルートになりますが、何度も書きますが、このコースは危ないので十分注意してくださいね!

 

 

書策新道のルート・標高差(書策小屋跡~塔ノ岳~蛭ヶ岳~鍋割山)

書策新道のルート・標高差(書策小屋跡~塔ノ岳~蛭ヶ岳~鍋割山)

書策新道から書策小屋、塔ノ岳への登山ルート地図

前編で歩いた書策新道から書策小屋、塔ノ岳への登山ルート地図になります!

 

上述してますが、書策新道には山ヒルが生息しております。

 

ルート全体が荒れてますので、滑落に要注意です!

 

戸沢から結構な標高差もありますので、体力勝負になってきます。

 

しかしながら、竜泉の泉、作治小屋に水場がありますし、書策新道は沢沿いなので水には困らないと思います。

 

歩く人が少ないマイナールートですので、単独で行く事はお勧め致しません。

 

コースタイム(竜神の泉~作治小屋~書策新道~塔ノ岳)・登山の日程・天候・メンバー

登山日程:5月25日[日帰り]

天  候:5月25日 曇りのち晴れ

メンバー:単独

 

秦野戸川公園(大倉バス停) 5:32 → 5:56 竜神の泉 5:59 → 6:32 作治小屋 6:34 → 6:45 書策新道入口 → 7:16 本谷 7:19 → 7:39 白竜の滝 → 8:00 書策小屋跡 → 8:09 新大日 → 8:36 塔ノ岳

 

今回歩いた書策新道のコースタイムになります。

 

標高差があるものの、距離はそれほど長くないので、書策新道入口から書策小屋跡(丹沢表尾根)まで3時間くらいみとけば大丈夫かな~と思います。

 

白竜の滝から書策小屋跡までのルートがきついので、ここは少し多く時間を見た方が良いと思います!

 

 

大倉バス停~竜神の泉~作治小屋~戸沢までの登山ルートについて

戸川公園吊橋

天気があまり良くないですが、大倉バス停(戸川公園)から書策新道目指して出発です!

 

 

竜神の泉

戸沢(書策新道入口)へ向かう途中に竜神の泉があります。

冷たくて美味いのですが、こちらの水場も煮沸消毒するのが望ましいそうです。

やはり、鹿ふんの影響で丹沢の水場でも大腸菌が地味に検出されているそうです。

私も大腸菌みたいな風貌をしているので要注意ですね!(笑)

 

 

丹沢もお花

竜神の泉からモリモリ歩いていると、お花がおじさんの目を楽しませてくれました!

 

 

作治小屋の水場

さらに書策新道の入口を目指して進むと、作治小屋が見えてきます。

こちらが作治小屋の水場になりまして、冷たくて美味しいお水です!

竜神の泉よりも、こちらで給水した方が良いかもしれません。

 

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新茅山荘、作治小屋、天神尾根について書いた記事になります!

書策新道の入口(取付き地点)についても書いてますので、良かったら参考にしてみてください!

 

書策新道入口~本谷~白竜の滝~書策小屋跡までの廃道ルートについて

書策新道入口

そんな感じでお目当ての書策新道の入口(取付き地点)になります!

ここから先は廃道ルートですので、安易に入ってはいけませぬ!

戸沢から大倉尾根に通じる天神尾根を少し進むと直ぐ右手にこちらの堤防が見えてきます。

沢を渡渉し、写真中央奥の階段を登り左手に進んでいくと・・・

 

 

書策新道取付地点

直ぐにこの「源次郎沢入口」の看板が出てきます。

看板には「源次郎沢入口」と書かれておりますが、こちらが書策新道の取付地点になります。

最近、書策新道の入口にロープ等でバリケードっぽく封鎖されているそうです。

 

 

書策新道ツツジ

書策新道の入口周辺は、ツツジがモリモリ咲いておりました!

 

 

書策新道危なっかしい所

モリモリ進んでいくと、廃道のわりに道は明瞭でした。

有志の方が、少しずつ書策新道の手入れをしているそうです。

それにしても、結構危なっかしい所が多く難儀しました。

こちらの橋もなんとか渡れましたが、踏み抜きそうな朽ち方をしていてビクビクしました。

も~少しダイエットしないといけないな~と思った瞬間でした☆彡

 

 

書策新道一番危ないトラバース箇所

そしてこちらが書策新道で一番危ないと感じたトラーバース箇所になります!

写真だとアレですが、登山道が崩落して進むのが大変でした。

滑落要注意箇所ですので、ここは細心の注意を払ってください。

 

 

書策新道看板がある所が本谷

さらに書策新道を進むと渡渉箇所があります。

こちらの看板がある所が本谷になります。

地味に多くの案内がありますので、この辺までは道迷いはしないと思います。

 

 

書策新道沢沿いの新緑

それにしても新緑が綺麗です!

書策新道は、沢沿いを歩きますので、空気が綺麗でついつい鼻歌が出てしまいます!

 

 

書策新道丸太橋

本谷から進んでいくと、登山道が崩壊してました。

大雨のたびに登山道が崩壊しているそうです。

 

 

書策新道渡渉

さらに渡渉し対岸に進みます。

書策新道は、本当に徒渉が多く、大雨が降ると進めなくなると思います。

そしてここで鹿、猿、猪でもない黒い何かを一瞬見ました。

凄い勢いで谷筋へ逃げて行ったのですが、もしかするとカモシカか熊だったのかも知れません。

書策新道は、歩く人が少ないので、獣がいてもおかしくないですからね~

 

 

案内板

白竜の滝を目指して進んでいくと、登山道の目立つ所に案内板がありました。

この案内を見落として真っすぐ進むと、ルートが分かり難く、道迷いしてしまう方が多いそうです。

 

 

書策新道沢沿いを上流へ詰めていきます

案内の通り、沢沿いを上流へ詰めていきます。

確かに、沢靴でないと危なくて進めませんね~・・・。

かなり滑りそうでした。

 

 

白竜の滝

上流へ進むと白竜の滝が見えてきました!

中々優美な滝ですよね!

雰囲気も良いので、白竜の周辺で少し休憩しちゃいました。

 

 

書策小屋水場

白竜の滝の周辺に「大日湧水」という水場があります。

書策小屋が営業してい時は、こちらの大日湧水が水場だったと思われます。

大日湧水は崖から湧き出ている水場なのですが、冷たく美味いものの、この案内がないと水場には思えない感じでした。

 

 

書策小屋上流へ詰めるとガレ場

白竜の滝、大日湧水からさらに上流へ詰めるとガレ場になってきます。

写真右手に登山道が続きます。

右手に進まずまっすぐ行くと大日鉱山があるそうですが、私は行ったことがございません。

今度、調査を兼ねて行ってみたいですね~

 

 

天空の避難小屋三ノ塔

丹沢表尾根に近づくと、幻想的な雲海が広がっておりました!

天空の避難小屋三ノ塔が見えてますね!

 

 

書策小屋跡地

稜線からの景色を楽しみながら進んでいくと、書策小屋跡地に到着しました!

よ~やく表尾根に合流でございます!

分かっていましたが、ここまで誰とも会わんかったです。

書策小屋が復活することはないと思いますが、多くのドラマがここで生まれたんでしょうね。

 

書策小屋~新大日~塔ノ岳までの登山道の様子について

大倉尾根は雲の中

書策小屋跡からの大倉尾根の景色になります!

標高1,200m付近が天国と地獄の分かれ道になってそうでした!

私は書策新道で思う存分地獄を味わったので、も~十分です!

 

 

烏尾山表尾根

お!天空の城ラピュタの出現か!?っと思ったのですが、よくよく見ると、アソコは「天空の城烏尾山」ですね!

ぎりぎりの世界を思う存分楽しめました!

 

 

ツツジの花

新大日を目指していくと、モリモリとミツバツツジが咲き乱れてました!

 

 

新大日

そんな感じで新大日の山頂でございます!

今日も新大日小屋は営業してませんでした・・・。

むしろ、も~営業再開はしないんでしょうね~

 

 

ミツバツツジ

それにしても丹沢名物ミツバツツジが咲き乱れておりました!

綺麗ですね~♡

 

 

丹沢表尾根富士山

よっ!富士山!!

天気が悪く見れないと思っていたので、お姿を見れて小躍りしてしまいました♡

 

 

雲海

丹沢の雲海でございます!

雲の上に出られてラッキーでございます!!

雲の下ですと、暑いだけで修業の様な登山になってしまいますからね~

 

 

塔ノ岳山頂

そんな感じで塔ノ岳山頂でございます!

到着した時間が早いので、登山者はまばらでした。

数時間後には、凄い数の登山者が上がってくるんでしょうね~~

 

 

塔ノ岳山頂から富士山

 塔ノ岳からみる富士山は、やっぱり最高ですよね!!

雲海と富士山のコラボも悪くないですよね!

 

まとめ

書策新道を無事に歩けて良かったのですが、途中で目撃した黒い物体が非常に気になってしまいました。

 

人が全然歩いていないんだろうな~と感じる事の出来る静かな書策新道だったのですが、個人的には「書策旧道」に改名しても良いのでは?と、思ってしまいました(笑)

 

普通の登山道では快楽が足りない方におすすめなルートになりますが、やはり危ない箇所が多いので、単独山行ではおすすめは出来ない感じです!

 

そんな感じで丹沢廃道ルートの次は、丹沢マイナールートの蛭ヶ岳南稜と、臼ヶ岳南尾根を歩いた時の様子を後編で書きたいと思います!

 

後編も標高差・距離に苦しめられた1日になりました。

 

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書策新道から蛭ヶ岳南稜、臼ヶ岳南尾根、鍋割山~大倉へ縦走した後編の記録になります!