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軽アイゼンレビュー!使い方と付け方、チェーンスパイク比較とクランポンとの違い

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軽アイゼン エバニューアイゼンレビュー

 

雪のある登山で必須な装備としてあるのがアイゼン(クランポン)になりますが、色々なメーカーから発売されていて迷ってしまいますよね!

 

その中でもグリップ力が良く比較的扱いやすいのが、軽アイゼンの分類になる「6爪アイゼン」になります。

 

そんな6爪アイゼンですが、おすすめなのがエバニューになりまして、長年愛用しております!

 

今回は、軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンについて解説したいと思います!

 

 

軽アイゼンを購入した経緯とアイゼン・クランポンの違いについて

ぼちぼち積雪の便りがアチコチの山から届く時期になってきましたよね!

 

今年の夏は本当に暑く、期間も長くて嫌になってしまいましたが、紅葉も進み標高の高い山ですと雨が雪に変わる時期に突入ですよね。

 

凍結、積雪のある時期に山へ登る際に必要な装備としてあるのがアイゼン・クランポンになりますが、長年愛用していた軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)が壊れてしまいました・・・。

 

グリップ力や重量などを勘案すると、軽アイゼンを使う頻度が高く、かなり酷使していたのですが、かなり丈夫で15年以上使うことが出来ました。

 

しかしながら、徐々にプラスチック製の部品の劣化が顕著化し、ついに壊れてしまったのですが、長年の実績を勘案し、今回もエバニューの6爪アイゼンを買う事に致しました!

 

購入した軽アイゼンのメーカーは、エバニューになりまして、日本の企業になるもので、品質の良さや国産を応援したい気持ちもあって再購入した感じになります。

 

そんなアイゼンですが、実はクランポンと呼ぶこともあります。

 

アイゼンとクランポンの違いについて、よく分かっていない方も多いと思いますが、実は私も正確に理解できてなく、山の師匠が存命していた時に聞いたことがあります。

 

結論は「言語が違うのと、その時のノリだ!」っと力説していたのですが、何となく「こいつ、よく分かっていないな!」っと薄っすら気づいた時間でもありました(笑)

 

アイゼンとクランポンの違いは、まさに言語になるのですが、アイゼンはドイツ度、クランポンは英語とフランス語の名称になります。

 

「なんだ、言語の違いか!」ってなるところですが、微妙にニュアンスが異なっておりまして、低山~中級山岳用の登山道具である4~6本爪アイゼン(軽アイゼン)などの事を「アイゼン」と呼んだりします。

 

一方、クランポンは、10~12爪アイゼンなど、アイスクライミングや急峻な登山、3,000m峰以上のクラスの稜線歩き向けの雪山装備であると言われております。

 

アイゼン、クランポン共に雪や凍結のある場所での歩行を助ける山道具である点は一緒なのですが、使用想定の環境によって言葉を使い分けるのが本来の姿になるのかな~っと思っております。

 

実際は、アイゼン・クランポンと言葉を使い分けている方は少ないと思いますし、どちらかと言うと「アイゼン」の方が馴染みのある方が多いと思います。

 

そんな私も「クランポン」は使わず「アイゼン」の単語を使って話しているのですが、この辺は十人十色の考えになってしまい喧嘩の燃料になってしまうので、深堀しない方が良いかな~っと思っております(笑)

 

そんなアイゼン・クランポンですが、今回はエバニューから発売されている軽アイゼンについてレビューしていきたいと思います!

 

軽アイゼンで気になるのが使い方や付け方になるかと思いますので、そちらについても触れながら書いていきたいと思います!

 

軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)のサイズと重量、チェーンスパイについて

軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)のサイズと重量

 

こちらが今回買い直した軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンになります!

 

名前の通り、爪が6本ついた軽アイゼンになるのですが、似たような商品でチェーンスパイ、4爪アイゼンがあります。

 

個人的な意見になるのですが、4爪アイゼンは軽量で持ち運びが便利で重宝しそうだと感じる方がいるかも知れませんが、私は全くおすすめしません。

 

4爪アイゼンは、足ふまず付近に爪が来る構造の為、どうしても足裏を均等に支えることが出来ず、安定性が悪いです。

 

雪がある登山道でも歩き難いですし、爪が4本ですとグリップ力も弱く、これならチェーンスパイクの方がよっぽど優秀だと判断しております。

 

この辺は好みになるのかもしれませんが、軽アイゼンを買うなら6本爪をおすすめしております。

 

そんなエバニュー6爪アイゼンのサイズですが、2種類発売されております!

 

サイズと重量を纏めると、こんな感じになっております。

 

  • Sサイズ 22.0cm~24.5cm、重量500g
  • Lサイズ 25.0cm~28.0cm、重量520g

 

なぜ、Mサイズがないのかが謎ではありますが、2種類ありますので、自分に合った軽アイゼンを購入してください!

 

なお、28cm以上の場合、サイズが合わないのでバックル式であるこちらの購入は控えていただき、紐で固定できる他社から発売されている軽アイゼンを選んで下さい。

 

 

軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)のサイズ表

サイズ表からLサイズを選んだのですが、6本爪アイゼンは「軽アイゼン」に分類される関係で、装着できる登山靴も「軽登山靴」になります。

 

厳冬期用の重登山靴は、いくら対応シューズサイズが合っていても装着できないモデルがありますので、その点注意が必要です。

 

ちなみに私の履いている重登山靴には、軽アイゼン、チェーンスパイクは装着できませんでした。

 

軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)の付け方と特徴、スノープレートについて

軽アイゼン(エバニュー6爪アイゼン)の付け方

続きましては、軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンの使い方と付け方について触れたいと思います!

 

上記写真が軽アイゼンの装着完成図になるのですが、エバニュー6爪アイゼンは非常に簡単なので、登山初心者の方におすすめになります!

 

エバニュー6爪アイゼンの付け方については、動画で撮影しているので、良かったら参考にしてみてください!

 

上記写真を押すとYouTubeで観れますので、エバニュー6爪アイゼンを初めて使う方は、是非、チェックしてみて下さい!

 

 

軽アイゼンを開封した様子をレビュー

そんな感じでエバニュー6爪アイゼンを購入し、開封した内容になります。

 

 

軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンの特徴

軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンの特徴として挙げることが出来るのが、こちらのスノープレートになります。

 

このスノープレートはとても優秀でして、アイゼンに雪がくっつき難くなりまして、歩行の妨げにならないようになっております。

 

 

軽アイゼンのスノープレートの様子

なお、スノープレートは取り外しが出来るものの、残念ながら別途購入は出来ません。

 

スノープレートは、消耗品だと思うのですが、残念ながらエバニューでは販売していないので、壊れたタイミングで使用不可になります。

 

スノープレートを別売りしてくれても良いのにな~っと思ってしまうのですが、買えませんので、その点は非常に残念に思っております。

 

 

軽アイゼンの収納袋

そしてこちらが軽アイゼンを入れる袋になります。

 

軽アイゼンを購入すると付属されますので、別途購入する必要はございません!

 

中々頑丈な収納袋なので助かっているのですが、他のメーカーですと専用袋が付いてこない事の方が多いです。

 

鋭利な登山道具になりますので、軽アイゼンの保管については、十分注意して下さい。

 

軽アイゼンをザックに入れて持ち運ぶ際、爪が他の道具や衣類を傷付けてしまう事が多いです。

 

特にアイゼンの爪でダウンを傷つけてしまうと羽毛が抜けてかなり悲惨な事になりますので、持ち運びの際は要注意になります。

 

 

軽アイゼンを付ける時の注意点

そして軽アイゼンを付ける際に注意点としてあるのが、左右に分かれているので、間違えて装着しない!になります。

 

登山靴をの節部分に「右」、「左」とシールが貼られてますので、見落とさないようにして下さい!

 

 

登山靴の甲の部分を固定する軽アイゼンの器具

そしてこちらが登山靴の甲の部分を固定する軽アイゼンの器具になります。

 

紐が見えてますが、こちらを上に伸ばすと閉まりますので、自分のサイズに合うよう調整していきます。

 

 

軽アイゼンのベルト

先ほどの部品にベルトを通し紐を引いて固定します。

 

 

軽アイゼンの足首の付け方

足首の固定につきましても同じ要領になります。

 

このベルトの調整の仕方は、動画の方で詳しく撮ってますので、そちらで確認した方が分かりやすいかもしれません。

 

 

登山口に軽アイゼンを付けた様子

足の甲と足首の2箇所で固定しますので、ズレることが少なく、登山靴と一体感がある使用感を楽しめる軽アイゼンになっております!

 

 

軽アイゼンのサイズ感と収納サイズ

こんな感じにコンパクトに出来るので、収納袋に入れる際も簡単ですし、ザックの容積をモリモリ奪うこともありません。

 

 

実際に軽登山靴にエバニュー6爪アイゼンを付けた様子

実際に軽登山靴にエバニュー6爪アイゼンを付けた様子になります

 

やはり爪が6本あると安定感が良いですよね!

 

 

軽アイゼンの幅の調整の仕方

なお、軽アイゼンの幅を調整する事が出来まして、前の部分(足の甲側)は、8.5cm~10.5cm、後部は7cm~9.5cmの範囲で可能です!

 

ちなみにこちらの登山靴はシリオP.F.46-4になりまして、サイズは27cmになります。

 

アイゼンの爪を見ていると「尻にグリグリしてケロ~♪」っと生まれて初めての感情が芽生えてしまいました(笑)

 

 

軽登山靴に軽アイゼンを装着した爪の様子

軽アイゼンを装着した山ガールに頼もうかしら♡っと、よく分からない妄想がモリモリになった瞬間でした☆彡

 

なかなかの破壊力ではありますが、実際にエバニュー6爪アイゼンを雪山で使った際の感想に移りたいと思います!

 

軽アイゼンレビュー!使い方とチェーンスパイとの比較について

雪山で軽アイゼンレビュー開始の様子

長年愛用している軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンですが、買い替えて新しくなると、何故かドキドキ感が違ってきました!

 

 

軽アイゼンを雪山で使ってレビュー中の様子

それでは早速、軽アイゼンを雪山で使ってレビューしていきたいと思います!

 

 

雪の丹沢山で軽アイゼンをレビューしている様子

ちなみに軽アイゼンの「筆おろし」は、地元の丹沢山で行いました。

 

神奈川県に鎮座する丹沢山ですが、地形の影響もあって冬は結構な積雪になります。

 

 

雪山で軽アイゼンを付けている様子

見事な雪山ではありますが、この日は寒かったものの、雪が締まっていて非常に歩き易い環境で、軽アイゼンを使うのには丁度良い感じでした。

 

新雪ですとズブズブ埋まってグリップ力がよく分かりませんからね。

 

 

両足に軽アイゼンを付けてる様子

何故かアイゼンを装着すると「なんだか登山上級者になった気分に浸れるな~」っと思ってしまう誰かさんになります(笑)

 

「お洒落は足元から、性癖は制服から♡」っと、いう名言がありますしね!(???)

 

 

スパッツを穿かずに軽アイゼンを付けている様子

この写真で気が付いた方も多いと思いますが、なんとスパッツ(ゲイター)を忘れてしまいました・・・。

 

まだまだ登山上級者になれない誰かさんでした(涙)

 

ちなみに使う時は「アイゼンが先か?それともゲイターが先か?」と論争になることがありありますよね。

 

私の場合は、アイゼンを装着してからゲイターを履きます。

 

個人的には「ご飯にする?お風呂にする?それとも山ガールにする?」ってなシチュエーションに憧れがあったりもします(笑)

 

 

軽アイゼンの装着時間

ちなみに軽アイゼンであるエバニュー6爪アイゼンの装着の時間は、3分くらいでした。

 

なお、血行不良を防ぐためにもベルトの締め付けは緩めが良いです。

 

個人的にはゴリゴリと締め付けてイジメ抜いて欲しいのですが(?)、血行不良は霜焼けや凍傷の原因になりますので注意してください。

 

ただ、緩すぎると軽アイゼンが外れてしまうので、この塩梅が地味に難しかったりします。

 

その点、軽アイゼンよりもチェーンスパイクの方が外れにくいので、比較すると地味に悩ましい所ですよね。

 

 

真新しい軽アイゼンの様子

まだ新しいこともあって、なんだか歩きたくなくなり、このまま眠りにつきたくなってしまいました・・・。

 

「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。パンツ穿いていない天使達に下界まで運んで欲しいんだ。」

 

こんなやりとりをエバニュー6爪アイゼンと話していた時間帯でした(笑)

 

 

軽アイゼンを使って雪道を歩いている様子をレビュー

それでは、軽アイゼンを使って雪道を歩いてみたいと思います!

 

 

軽アイゼンで出来た雪面のグリップ力

怪しげなチンチロリン♪が写っておりますが、出来ましたら雪の所に注目してください!

 

薄っすらですが、私の生きた証(?)が雪面に残っておりますよね!

 

軽アイゼンながら、シッカリと爪が雪面をとらえてまして、グリップ力がモリモリになりました!

 

チェーンスパイクとグリップ力を比較すると、全然違いますので、安全第一の方は軽アイゼン一択になると思います!

 

 

軽アイゼンのグリップ力をレビューしている様子

また、怪しげなチンチロリン♪が写ってしまっておりますが、ザクザクと雪道を歩くことが出来ますので、雪や凍結が出てきましたら直ぐに軽アイゼンを使う事をおすすめいたします!

 

 

軽アイゼンのスノープレートの性能をレビューしている様子

なお、エバニュー6爪アイゼンのスノープレートはかなり優秀でして、全然雪がくっつきません!

 

安いアイゼンですと、雪が団子状にくっつき歩き難くなるのですが、その点、エバニュー6爪アイゼンならそんな問題はおきません!

 

軽アイゼン、チェーンスパイクも粗悪品が多いので、購入する際は、十分注意してくださいね!

 

 

チェーンスパイクと比較した軽アイゼンのグリップ力

チェーンスパイクよりもグリップ力が高く、こんな圧雪された登山道も軽アイゼンを使えば問題なく歩く事が出来ました!

 

なお、軽アイゼンを使っての歩き方ですが、定石としてあるのが「ガニ股の小股で笑顔で歩く」になります。

 

ガニ股で歩く事により、アイゼンの爪をズボンに引っかけての転倒を防げるメリットがあります。

 

また、登山の歩き方の基本は、「登りも下りも小股で歩く!」になるのですが、小股で歩く事で足さばきが安定し、こちらも登山中の転倒予防に繋がります。

 

特にアイゼンを装着している時は、足元の感覚が変わり普段とは違う歩き方になりやすいので、転倒、滑落に注意したください!

 

そんな感じで実際に雪山で軽アイゼンを使った際のレビューになりますが、ザクザクと雪道に刺さる爪の音が素晴らしく、グリップ力も申し分ありませんでした。

 

やはりチェーンスパイクと比較すると軽アイゼンは、安定感、安心感が全然違うな~っと感じました。

 

これなら12爪アイゼンは不要かも?っと思えてしまう部分もあるのですが、目指す雪山の難易度などを勘案し、上手く使い分けが必要だな~とも思いました。

 

また、軽アイゼンは、脱着も簡単なので、寒い雪山でもストレスがかなり軽減しました。

 

手袋していてもシッカリと装着できますので、「簡単に脱着できる」は、かなり正義だと思います!

 

非常に扱いやすい軽アイゼンですので、登山初心者から玄人までおすすめできる雪山装備になります!

 

まとめ

重量や携帯性を考慮すると、ついついチェーンスパイクを登山に持って行ってしまう事が多いですが、ガチガチに凍結した箇所や、足場が悪い所になりますと、やはり6本爪の軽アイゼンの安定感が群を抜いていると感じてしまいます。

 

軽アイゼンなら、ある程度の山なら無難にこなしてくれるので、安心感が全然違ったりします。

 

インフレの影響でだいぶ値段が高騰しておりますが、それでも登山の安全性の事を考えると「必要経費」だと思っております。

 

耐久性も良いですし、装着もしやすいので、軽アイゼンを購入する際は、エバニュー6爪アイゼンは一考の価値があると思います!

 

 

www.aohigetozan.com

マウンテンダックスから発売されている6本爪アイゼンについて書いたレビュー記事になります!

紐で固定するタイプでの軽アイゼンですが、エバニュー6爪アイゼンよりも軽量なので、女性におすすめ出来るモデルになります!

 

www.aohigetozan.com

6本爪アイゼンよりもグリップ力は弱いですが、軽量で持ち運びが便利なチェーンスパイクについて書いたレビュー記事になります!

低山ならチェーンスパイクでも十分な所が多いですが、お守り・保険として考えると6本爪アイゼンの方に軍配が揚がると思います。