山梨百名山四天王と呼ばれている登るのが困難な鋸岳・鶏冠山・笹山・笊ヶ岳につきましては、既に登頂しているのですが、今回は未踏で残っている最後の2,000m峰の小太郎山への登山について解説したいと思います!
- 小太郎山へ登山した経緯について
- 小太郎山登山!白根御池小屋から草すべりの登山ルート詳細!
- 小太郎山登山!小太郎尾根の登山ルート詳細について
- 小太郎山から北岳登山の詳細
- 小太郎山登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
小太郎山へ登山した経緯について
お盆休みの登山の計画については、大分前から南アルプスの白峰三山と未踏だった小太郎山、これまた未踏区間がある仙塩尾根の続きを歩こうと計画しておりました。
仙塩尾根の未踏区間は、三国平から塩見岳の区間になるのですが、そちらは次回以降でも良いかな~っと考え、あくまでも今回は小太郎山と白峰三山テント泊縦走に軸足を置いて臨みました。
結果、天候にも恵まれ計画通りに登山を楽しむことが出来たのですが、前半のクライマックスに挙げることが出来るのが、今回記事にする小太郎山になります。
冒頭に記載の通り、山梨百名山を集めている登山者にとっては、最後の方に残りがちな山として小太郎山を挙げている人が多いのですが、そんな私も同じように残ってしまいました。
前回の記事にも記載した通り、非常にアクセスに難のある小太郎山ですし、そもそも11月~6月くらいまでは登る事すら難しい山になりますので、夏の時期に攻略しなくては!っとなり臨んだ感じです。
事前に登山仲間から情報収集していたのですが、小太郎山への登山道は藪があり、危なくはないけど岩稜もあるので注意してね~っと言われていたのでドキドキしながらの登山になりました。
そんな感じで今回は、山梨百名山に選ばれている小太郎山への登山について書いていきたいとます!
まずは前回歩いた広河原山荘から白根御池小屋までの登山とテント泊についての記事がこちらになります!
そしてこちらが白根御池小屋から小太郎山への登山中に撮った動画になります!
北岳、間ノ岳、農鳥岳までの登山についても撮ってますので、登山ルートの参考になれば幸いです!
小太郎山登山!白根御池小屋から草すべりの登山ルート詳細!
白根御池小屋でテント泊していると、夜中に地震がありまして、一斉に「緊急地震速報」が鳴り響き驚いてしまいました。
そんな感じで大きな地震が来なければ良いな~っと思いつつ、夜明けを迎える白根御池小屋と白根御池になります。
さ~~小太郎山を目指して登山スタートしたいと思います!
早朝から心臓に悪い激急な草すべりを登って行くと、鳳凰三山方面が明るくなってきました!
あまりの急登にクラクラしてきた誰かさんです・・・。
荷物の多いテン泊装備で草すべりルートは、やっぱりキツイですね~
急登をこなしていくと、正面に北岳のお姿を見ることが出来ました!
いや~白根御池小屋からだいぶ上がってきましたね~
草すべりルール上には、お花が咲き乱れる区間があって、目の保養になりました!
お花も良いですが、山ガールの黄色い声援が欲しいですね~~(笑)
そんな感じで草すべりルート上でご来光となりました!
いや~日本人気質なのか、ご来光を見ると祈りを捧げたくなってしまいます!!
モルゲンロートになれば良いな~と思いながら北岳を見つつ登って行ったのですが、残念ながら普通のお姿のままでした。
ご褒美のないまま、小太郎山を目指して登って行きます!
気絶しそうな状況を踏ん張りながら、よ~~やく白根御池小屋と二俣・北岳への分岐になりました。
草すべりルートは、本当に急登が続き辛いです・・・。
草すべりらしいお花がモリモリ咲いていて、少しだけ元気になってきました!
美しい鳳凰三山の景色に癒されました!
白根御池小屋からの急登に耐えたご褒美ですよね♡
アッチはボーコン沢の頭方面ですね!
山ガールに投げキッスしてもノーコンなもので、近々ボーコン沢の頭で修業したいと思います!(?)
なんだか思い伝わっていない感じですが、あちらも未踏なので、何かのタイミングで歩きたいですね~~
分岐から先も地味にキツイ登りが続きます。
あの稜線まで登れば小太郎山の分岐ですね。
よっ!富士山!日本一!!!
北岳方面から見る富士山も美しいですね!!
そして南アルプスの女王仙丈ヶ岳になります!
仙丈ヶ岳も久しく登っていないので、何処かで行きたいですね~
そして目指す小太郎山と、その中央奥に鎮座するのが甲斐駒ヶ岳になります。
右手に見えているのが八ヶ岳ですね。
薄っすらですが北アルプスが見えました!
槍ヶ岳も見えてますね!!
北アルプスから南アルプスを眺めている登山者も多いんでしょうね。
なんとなく、北アルプスから私に黄色い声援を送っている山ガールを感じることが出来ました(嘘)
それにしても甲斐駒ヶ岳の迫力が凄いですね!!
見ているとアッチに縦走したくなってしまいました(笑)
小太郎山登山!小太郎尾根の登山ルート詳細について
小太郎山分岐から眺める小太郎山(中央)になります!
「小太郎尾根」と呼ばれている稜線なのですが、とても綺麗な景色ですよね!
さ~~「山梨百名山ゲット」にこだわらず、山を楽しみたいと思います!
小太郎山から眺める仙丈ヶ岳がやっぱり気になってしまいます。
女王様は大好物なので、ドSな急坂で痛めつけて欲しいものです!!
振り返っての北岳と小太郎山分岐になります。
分岐で休んでいる登山者が見えてますね。
きっと、「あいつら何処へ行くんだ?」っと、想いながら石でも投げつているんでしょうね~(笑)
そんな感じで小太郎山への登山にお付き合いしてくれたオガワさんになります。
当初、北岳への登山だけを考えていたみたいですが、「きっと将来、山梨百名山を集めるようになるから小太郎山を早めにゲットすると良いと思いますよ!」っと口説き倒しました(笑)
それにしても、小太郎山へ進みたいのですが、景色が良すぎて中々進みません(笑)
こんな快晴の中、小太郎山へ登れてラッキーでした!
富士山のパワーを背中に受けながら小太郎山を目指したいと思います!
それにしても小太郎山への登山ルートは、思いのほかアップダウンがあるように見えるのですが・・・。
あれ?結構水平移動だと聞いていたのですが・・・。
あれ?あれ?っと混乱してしまった誰かさんでした(笑)
なんだか「ガセ情報」を掴まされてしまったみたいです(涙)
え~~こちらが小太郎山の登山道になります。
いきなりガレガレの急坂となりました。
「聞いてないよ!」っと、オガワさんと二人で見つめ合う瞬間でした☆彡
想像以上に下って、想像以上に登るのですが・・・。
小太郎山の山頂まで水平移動だから大丈夫!っと、聞いていたのですが、私の目の錯覚でしょうか?(笑)
気を取り直して小太郎山の山頂を目指して進みたいと思います。
写真の通り、岩場のガレガレ地帯を慎重に進んで行きます。
振り返っての北岳になります!
いや~~本当に美しいですね。
そして、どんどん遠ざかっていくお姿に「後でアレを登るの嫌だな~」っと恐怖の時間にもなりました。
小太郎山の登山ルートは、ペンキのマークやピンクテープ等もありました。
ただ、藪が結構深く、踏み跡がない区間もあるので、結構分かり難いです。
こんな感じの藪道もあったりと、地味に体力を削り取っていきます。
朝露で濡れた藪を進むとビショビショになってしまい、オガワさんと二人でシースルー姿の鑑賞会となりました♡(???)
アレが小太郎山だよね!?っと、叫びに似た奇声を発していたオガワさんになります。
残念ながら、アレは偽ピークになりまして、絶望の淵に立たされた瞬間になりました・・・。
小太郎山の偽ピークですので「ニセ太郎」に改名することをおすすめいたします!
ニセ太郎?の直下の登山道も岩場の急登で悶絶しちゃいました♡
鎖のない岩稜歩きになりますので、雨で濡れている時は要注意です。
そんな感じでニセ太郎だと思っていた山頂は「前小太郎山」でした。
シッカリと山の名前があってビックリしました!
「前ニセ太郎」と呼んでおけば、まだ傷は深くなかったと思うと申し訳なさでモッコリになりました(?)
むしろ「お前ニセ太郎だろ!」っと山頂プレートに向かってツッコミを入れたかったです(???)
前小太郎から見る北岳の景色になります!
いや~雄大な風景にウットリが止まりませんでした!!
そして前小太郎山から見る小太郎山になります。
後に見えているの「裏小太郎山」ではなく甲斐駒ヶ岳になります。
前小太郎山から小太郎山の稜線も岩稜ルートになってまして、結構藪も深いです。
オガワさんも藪好きみたいで、藪と同化できる色のTシャツを着てました(笑)
近いようで遠い小太郎山になります。
この辺で滑落すると、ちょっと洒落になりませんね~
藪道、岩稜歩きをこなすと、ピークが見えてきました。
さ~~あと少しで小太郎山とのご対面でございます!
よっ!山梨百名山小太郎山!!
小太郎山の標高は、2,725mになります!
前から小太郎に逢いたかったんだよ♡
小太郎山の山頂からの北岳の景色になります!
も~「最高ですか?」、「最高です♡」と、独りで「教祖プレイ」をしてしまった小太郎山の山頂でした!
北岳バットレスが怪しい輝きを放っておりました。
それにしても、小太郎山の山頂から北岳の山頂はかなり遠いですね・・・・
綺麗な景色なのですが、北岳方面に戻る事を考えると、かなり萎えてしまいました・・・。
チラリズムを心得ている甲斐駒ヶ岳でした!
手前のピークはアサヨ峰ですかね。
そして、小太郎山の山頂からの仙丈ヶ岳になります!
仙丈カールの迫力凄かったです!!
ありゃ~!カールオジサンもビックリだ~!!と、よく分からない心理になってしまいました(笑)
この北岳から延びる小太郎山尾根の景色を前から見たかったのです!
小太郎山の山頂直下には、地味に広いスペースがありまして、テント泊の跡が少し残っておりました。
ここでテント泊したら最高でしょうね!!
最高の景色を楽しませてくれた小太郎山の山頂でした!
違う季節に再訪したいですね!!
さ~ぼちぼち小太郎山の山頂から北岳の山頂を目指して登山スタートしますか!
甲斐駒ヶ岳の方もガスが湧きだしてきました。
こりゃ~午後は天気が崩れそうですね・・・。
小太郎山から北岳登山の詳細
凄い角度の写真ですが、小太郎山から北岳を目指して登山スタートしたいと思います!
小太郎さん、また来ますね!
小太郎山からは、ず~~~~っと正面に北岳の雄姿を見ながら登山を楽しむことが出来ます!
こりゃ~惚れちゃいますよね♡
分かっていた事ですが、来た時の岩稜を登って下りなければなりません・・・。
藪も深く、油断して滑落すると「さようなら~~」になってしまう箇所もあるので油断ならん感じです。
段々と北岳にもガスが湧いてきました。
山頂に着くまで晴れていて欲しいですが・・・。
オガワさんと北岳のコラボになります!
いや~絵になる男でございます。
やり遂げた感を醸し出しながら北岳を目指してモクモクと進んでおりました。
私の場合は「いやらしい感」を醸し出しながら北岳を目指してモクモクと進んだ感じです。
この差は一体なんざんすかね?(笑)
小太郎山・北岳の稜線でモリモリ咲いておりました!
名前が分からんですが、とにかく可愛いな~っと思った瞬間です☆彡
北岳の稜線との合流手前の登りがキツク、泡吹いて血まで吐き出すほどでした・・・。
よ~やく小太郎山から無事に帰還した瞬間です。
ちなみに小太郎山の距離は、片道4kmになりまして、往復のコースタイムが3時間位になります。
そんな感じで、今回の山梨百名山である小太郎山への登山の詳細に移りたいと思います。
小太郎山登山ルート・標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした小太郎山へのルートと標高差の地図になります。
登山をした日は、8月10日なりまして、朝から天気が良かったのですが、標高2,700m付近をウロウロしていたので、風が涼しくマズマズの登山日和になりました。
そして小太郎山の標高差になりますが、地図の通り(5km~10km付近)、小さなアップダウンが連続します。
上述の通り、ルートには藪やガレ場もあったりと、結構癖のある登山ルートでした。
ちなみに小太郎への登山ルートは、山と高原地図では「破線ルート」になっておりますので、単独での登山はなるべ回避した方が良いかな~っと感じました。
そしてこちらが今回登山をした小太郎山登山のコースタイムになります!
白根御池小屋 4:28 → 5:34 草すべり分岐 → 6:09 小太郎尾根分岐 → 7:36 小太郎山 8:49 → 9:04 小太郎尾根分岐
暑さ対策と綺麗な景色が見たくて日の出と同じ位の4:30頃テント泊した白根御池小屋を出発しました。
この戦略が大成功しまして、急登の草すべりを涼しい状態で登ることが出来ました。
ただ、それでも結構きつい時間になりましたので、なるべく涼しい時間帯に攻略する事をおすすめいたします!
また、北岳・小太郎山分岐から小太郎山の山頂までのコースタイムが約1時間30分になりました。
往復で3時間ほどのコースタイムになりますが、天気が良いと絶景が待っているので、是非、挑戦していただけたらと思います!
まとめ
今年の重要な目標であった小太郎山を無事に登れて嬉しくも楽しい時間になりました!
小太郎山を登ったことで、山梨百名山コンプリートまであと4座になったのですが、個人的にはピークハントは性に合わないので、山の景色や森を楽しめる登山ルートで登りたいな~っと考えております。
そんな感じで白根御池小屋からの急登と藪を堪能したところで、次回は北岳への登山の様子について書いていきたいと思います!
小太郎山への登山から北岳の山頂を目指した続きの記事になります!
北岳の山頂直下で営業している北岳肩の小屋についても詳細に触れてますので、良かったら参考にしてみてください!