毎年、熊の出没に伴う事故が多発しておりますが、熊鈴や熊よけスプレー等で対策している方が多いと思います。
私も熊よけグッズを使い登山を楽しんでいるのですが、熊鈴の効果に疑問に感じ、更に強力な「熊おどし」を使うようになりました。
今回は、爆竹を使った熊よけグッズであります「熊おどし」について解説したいと思います!
- 熊おどしを熊よけグッズとして使うようになった経緯について
- 熊おどしのサイズと重量、爆竹の保管について
- おすすめの熊よけグッズ熊おどし「村の鍛冶屋」、「スミス(SMITH LTD)」について
- 熊おどしの使い方と注意点について
- 熊よけグッズに使用する爆竹と熊おどしのコストについて
- 熊よけグッズ熊おどしレビュー!効果と有効範囲について
- まとめ
熊おどしを熊よけグッズとして使うようになった経緯について
夏休みを利用して北海道へテント泊縦走を考えているのですが、有給調整を兼ねてモリモリ休んでゴリゴリ歩こうと計画中でございます。
登山ルートについては、ほぼ決まった感じなのですが、色々と不安があるものの、今から楽しみにしていたりします。
そんな北海道への登山で気になるのがヒグマだと思います。
ここ数年ほどヒグマを始め、日本各地で熊の出没が相次いでおりますし、痛ましい事故も多いだけに、私も他人事ではないな~っと思っております。
ヒグマ対策として「熊撃退スプレー」を持っているのですが、そもそも至近距離で遭遇しないことが重要だと思い、なにか効果的な熊よけグッズがないかと思い調べてみることに致しました。
すると、登山仲間から「熊よけグッズとして熊おどしがおすすめよ!」っと聞き、購入して効果を確かめてみることに致しました。
実際に熊おどしを使ってみると、想像以上に大きな音が鳴り響き、熊よけグッズとしてかなり優秀だと感じました。
今回は、熊鈴だと効果が乏しい環境で威力を発揮してくれる「熊おどし」についてレビューしたいと思います!
熊おどしを自作している方も多いのですが、今回は既製品を購入いたしました。
一般的にはあまり聞きなれない熊よけグッズである「熊おどし」になりますので、どのような道具で、どんな使い方をするのか動画で撮影してみました!
上記写真を押すと、YouTubeで熊おどしの使い方や、どんな熊よけグッズなのかを確認できると思いますので、是非、チェックしてみて下さい!
なお、熊おどしは、構造が簡単なので自作することも可能です。
自作する際の参考になれば幸いです!
熊おどしのサイズと重量、爆竹の保管について
こちらが今回購入した爆竹を使う熊よけグッズである「熊おどし」になります。
不思議な形をした熊よけグッズになりますが、上記の動画の通り、本体の先っちょに爆竹をセットして大きな音を鳴らす道具になります。
熊おどしの使い方や効果については後述したいと思いますが、登山で持ち運ぶ上で気になるのがサイズと重量だと思います。
購入した熊おどしのサイズになりますが、長さが10.9cm、直径2.5cm、重量が約50gになっております。
使われている材料は、ムラサキタガヤサンと言う珍し木材となっております。
この木材の質感と木目の美しさに惹かれて衝動買いしてしまいました♡
350mlのペットボトルと熊おどしとのサイズの比較になります。
かなりコンパクトな熊よけグッズである事が分かるかと思います。
当初、既製品を検討していたのですが、色々と調べていくうちに上記のハンドメイドの熊おどしを購入したのですが、こちらの特徴としましては、本体の下部に爆竹を8本ほど保管することが出来ます。
こちらが熊おどしの下部になりまして、燃料?の爆竹を保管できるようになっております。
こんな感じにキャップを回すと爆竹を入れる事が出来る密閉容器になっております。
キャップには、密着度を上げるOリングが施されておりまして、なかなか芸が細かい仕様になっております♡
私も山ガールと密着度を上げたいので「Hリング」をハメたいです!!(???)
それでは早速、爆竹を保管したいと思います!
こんな感じに爆竹を入れていきます。
8~9本ほど爆竹を入れる事が出来たのですが、防水性、防湿性のある容器になっておりまして、爆竹を長期間保管しても湿気ないので、その点、便利だな~っと感じております。
そして既製品の熊おどしも発売されているのですが、気になったおすすめモデルについて触れたいと思います!
おすすめの熊よけグッズ熊おどし「村の鍛冶屋」、「スミス(SMITH LTD)」について
熊おどしを選ぶ際、気になったモデルをご紹介したいと思います!
まず、デザインと先人達の口コミ・レビューが良かったこちらの「村の鍛冶屋×高三 熊おどし」になります!
私が購入した熊おどしとデザインが似ているのですが、若干、本体が大きく重いので購入を躊躇った感じです。
それ以外は特に不満はなく、おすすめ出来る「村の鍛冶屋×高三 熊おどし」のサイズになりますが、全長が16cm、内径1.6cm、パイプの深さが4.2cmになっておりまして、少し大きい事から重量は約70gになっております。
使われている素材は、ステンレス製で強度も高い熊おどしになるのですが、残念ながら爆竹を保管できる仕様にはなっておりません。
ただ、爆竹の音を増幅させる効果が高く、愛用者が多い熊よけグッズになっております。
爆竹もセットで付いてくるので、初めて熊おどしを使う方は、エントリーモデルとして申し分ないと思います!
そして購入する上で迷った熊おどしのモデルとしてあるのが、こちらのスミス(SMITH LTD)になります!
私が購入した熊おどしよりもサイズが小さく、全長約10cmになっております。
コンパクトなモデルですので、登山で持ち運んでも邪魔にならなくて良いな~っと思い、かなり迷ってしまいました。
重量については記載がなかったので分からないのですが、サイズが小さいのでかなり軽いと思われます。
また、爆竹の導火線を安全に支えるスリットがパイプの先端に付いているので使いやすいモデルになります!
個人的には、上記2つの熊おどしがデザインも良く、扱いやすいのでおすすめ出来る熊よけグッズになります!
熊おどしの使い方と注意点について
続きましては、熊よけグッズである熊おどしの使い方と注意点について書いていきたいと思います!
持っているのが「赤い蝋燭でSMプレイ♡」ではなく、解した爆竹になります。
こちらを熊おどしのパイプの先端にセットします。
こんな感じに熊おどしの先端に爆竹を置きます。
なお、熊おどしで使用する爆竹は、基本1本になります。
複数の爆竹を同時に使用すると、熊おどしのパイプが破損する恐れがあります。
パイプに厚みがあれば問題ないみたいですが、私が購入した熊おどしのスペックを見ると、同時に使える爆竹の本数は、最大2本までかな~っと思っております。
話を熊おどしの使い方に戻しますが、パイプの先端に置いた爆竹の導火線を着火させ、着火後は本体(銃身)を立てて、本体(銃身)の底に爆竹を滑り落とします。
※銃身が滑り台のようなイメージです。
注意点としましては、爆竹に着火後、約2~3秒ほどで爆発しますので、なるべく早くパイプの底に落とす必要があります。
途中で爆竹が爆発すると、音が大きくなり難いです。
また、ライターで爆竹を着火させますので、くれぐれも火傷に注意して下さい!
なお、爆竹を着火後、熊おどしのパイプの先端から落としてしまう事が有るのですが、その際は、その場から全力ダッシュで逃げて下さい!!(笑)
熊よけグッズに使用する爆竹と熊おどしのコストについて
熊よけグッズとして優秀なアイテムの1つであります爆竹ですが、熊おどし用に購入したのがこちらになります!
熊鈴は初期費用が掛かりますが、それ以降はコストが掛からず懐に優しい熊よけグッズですが、熊おどしは爆竹のコストが発生し続けるのがネックの1つになります。
熊おどしを購入する際、爆竹のコストが気になり計算したので、共有したいと思います!
まず、爆竹は1箱で200本の爆竹が入っております。
通常、こんな感じに20本で1つの爆竹(1巻き)になるのですが、このまま熊おどしに使うとコストが膨らむので(破損にも繋がる)、私の場合は解して1本ずつ使うようにしております。
こんな感じに導火線から爆竹を1本ずつバラしていきます。
バラす際、カッターなどを使うと簡単に紐が解けるので時短になります。
写真に写っている刃物は、「チタンナイフ・マルチツールRovyVonU4」になるのですが、手術にも使われるチタン製の鋭利な刃先になっておりまして、繊細な作業がとてもしやすく重宝しております。
非常に軽いマルチツールになっておりますので、登山やキャンプに最適だったりします!
爆竹をこの状態にして熊おどしに使用します。
ここのところ精神が崩壊してまして、気が付いたら購入した爆竹の大半を一心不乱に解してしまいました(笑)
いや~現実逃避するのに最適な爆竹の解き作業でございます♡
爆竹の解し作業ですが、慣れてしまえば1巻き(20本)で5分位で出来てしまいます。
なお、導火線を引っ張ってしまうと、火薬が漏れたりするので注意して下さい。
そして気になる爆竹のコストを計算すると、こんな感じになりました。
爆竹1箱(200本)の値段が500円として、爆竹1本の値段は2.5円となります。
※爆竹は値差が大ききいです。また、インフレですので今後値上がりすると思われます。
ただ、爆竹は中華製の物が多く、「不発弾」が結構あります。
熊おどしを使ってきた験上、1巻きで3本前後は不発弾がありまして音が鳴りません。
失敗率を加味した爆竹のコストとしましては、≒3円/本ですので、熊おどしのランニングコストの参考になれば幸いです。
爆竹の保管ですが、ジップロック等の密封できる容器に入れておけばOKになります!
やはり火薬は湿度に弱いので、なるべく日陰に置いて空気に触れないように保管してくださいね。
いざ、熊が近くに居そうな時に熊おどしを炸裂したものの、湿気て音が出ずスカスカだと洒落になりませんしね(笑)
熊よけグッズ熊おどしレビュー!効果と有効範囲について
実際に登山中に熊よけグッズである熊おどしを使って感じた事をレビューしたいと思います!
まず、大きな音で熊を遠ざけるグッズになるので、使う前に気になっていたのが「音量」になります。
実際に熊おどしを使ってみると、十分過ぎるほど大きな音がしまして、これは熊鈴の比ではないと感じました。
そして熊おどしの効果になりますが、登山中に使用したところ、普段ならよく見かける鹿や猿などの姿が皆無で、これはこれで寂しいな~っと感じてしまいました。
また、熊おどしの効果だと信じているのですが、私の近くに山ガールが接近する事がなく、「登山中の癒しスポット」である「急登を登っている時の吐息」や「汗の匂い」、「汗でくっつくうなじの髪の毛」を楽しむことが出来ませんでした(涙)
特に「うなじに絡みつく汗ばんだ髪の毛」が最近素敵だな~っと思うことが増えてまして、チラチラ見える「オーバーヘアー」が登山中の楽しみだったりします(?)
多分、この記事がUPされたのち「熊おどし」ではなく「アオヒゲ(私)おどし」の購入量が急増するんだろうな~っと思っている誰かさんになります(笑)
閑話休題
そして熊おどしの効果と同じニュアンスになるのですが、「効果の範囲」も気になる所ですよね!
熊おどしの効果の範囲につきましては、色々な説があるのですが、私が使用した限りでは、こんな感じだと思ってます。
- 熊おどしの有効範囲 直径3km前後
- 熊おどしの有効時間 30分から1時間前後
- 熊おどしの火薬の臭 直径1km前後
地形や風向き等、熊おどしを使用する環境によって異なりますが、爆竹を鳴らすと、これ位の範囲内の獣との遭遇を回避できると思ってます。
特に「火薬の臭」は、獣を遠ざける効果があると言われておりますので、大きな音と同じくらい有効になります。
爆竹1本とはいえ、結構な火薬の臭いが周囲に立ち込めますし、2~3kmほど離れた場所でも音が聞こえたと証言もあるので、熊おどしを使用する際の目安にしてもらえばと思います。
登山の行程にもよりますが、爆竹を10本ほど携帯しておけば、1日の熊よけ対策として万全ではないかな~っと思ってます。
熊おどしを使う事により、爆竹をそのまま鳴らすよりも爆発音がこだまして響き渡りやすくなりますので、非常に効果的であると感じております!!
まとめ
当初、熊おどしの効果に疑問を感じていたのですが、実際に使ってみると、かなり大きな音がしてビックリしてしまいました。
ビックリどころの騒ぎではなく、鼓膜がおかしくなるプレイになったのですが、熊鈴と比べて安心感がマシマシになりました。
爆竹を扱いますので、火傷や保管など注意が必要なものの、熊鈴が聞こえにくい沢沿いや強風時に威力を発揮してくれる熊よけグッズだと感じました。
費用対効果も抜群に良いので、熊の出没に怯えている方は、登山装備の追加を検討されたら如何でしょうか!
熊よけグッズの最強アイテムの1つであります「熊よけスプレー」について書いたレビュー記事になります!
使い方や注意点など、詳細に書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
熊に襲われた場合、保険金は下りるのか?について書いた記事になります。
リンクの保険は「傷害保険」になるのですが、熊を始め、野生動物に襲われても対象内であると確認が取れてますので、良かったら参考にしてみて下さい!