
南アルプスには、数多くの山小屋が営業しており、登山者を受け入れてくれております。
まさに「登山者のオアシス」なのが山小屋だと思いますが、各々「名物料理」等もあって趣向を凝らしていたりします。
今回は久しぶりにテント泊をした鳳凰三山で営業している南御室小屋について解説したいと思います!
- 南御室小屋でテント泊した経緯について
- 南御室小屋の駐車場(夜叉神峠駐車場)の料金、トイレの詳細について
- 南御室小屋テント泊!夜叉神峠駐車場から夜叉神峠小屋、杖立峠への登山ルート詳細
- 杖立峠から大崖頭山、苺平への登山の様子
- 南御室小屋の標高と登山ルート詳細
- 南御室小屋の料金と水場、トイレ、テント場、冬季小屋の様子
- 南御室小屋テント泊!辻山登山と南アルプスの夕焼けの景色の様子
- 夜叉神峠から南御室小屋登山の登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
南御室小屋でテント泊した経緯について
去年、鳳凰三山のメジャールートの1つであります「ドンドコ沢ルート」を利用して縦走し、南御室小屋、大ナジカ峠からのバリエーションルートで青木鉱泉へ登山しました。
その際、通過した南御室小屋で数多くのテントが張られていて、皆さん楽しそうにしてました。
そ~言えば、南御室小屋でテント泊してないな~っと思ったものの、いつの間にか月日が流れてゆきました。
すっかり、そんな事を忘れていたのですが、先日、今年の登山計画を考えている時に急に思い出し、「どうせ行くなら残雪気が良いな」と思い、GWにテント泊で利用することに致しました。
当ブログをキッカケに仲良くなった方たちに「鳳凰三山の南御室小屋でテント泊します!」ってな感じで伝えると、3名の方が参加することになりまして、久しぶりの団体テント泊登山となりました。
まだまだ真冬の寒さになる鳳凰三山でのテント泊ですので、万全な準備をして臨んだのですが、南御室小屋のテント場には雪がない場所もあり、気温の方もそれほど下がらず拍子抜けしちゃいました。
2025年の南御室小屋の開業日が、私たちがテント泊した日にと同じ日にオープンしたこともありまして、なお、心強い感じになりました。
そんな感じで今回は、南アルプスの鳳凰三山で営業している南御室小屋でのテント泊について詳細に書いていきたいと思います!
特に気になるのが、南御室小屋のテント泊の料金や、水場、トイレ、テント場の様子などになるかと思いますので、そちらについても触れながら書いていきたいと思います!
まずは南御室小屋へテント泊した際に撮影した登山動画がこちらになります!

上記写真を押すと、YouTubeで動画を観ることが出来ますので、夜叉神峠駐車場から南御室小屋への登山ルートの様子や、辻山からの南アルプスの夕焼けの景色を堪能していただけたらと思います!
南御室小屋の駐車場(夜叉神峠駐車場)の料金、トイレの詳細について
こちらが南御室小屋へのテント泊で利用した、夜叉神峠駐車場周辺の地図になります。
南御室小屋を利用する方は、夜叉神峠駐車場から入山する方が多いと思います。

そんな南御室小屋の駐車場と呼んでよい夜叉神峠駐車場ですが、料金は無料となっております。

こちらの写真は、夜叉神峠駐車場の様子になるのですが、駐車スペースもかなり広く、50台前後は駐車できる感じです。
また、夜叉神峠駐車場には、自転車やバイクの駐輪スペースも完備されておりますし、甲府駅からバスが出てますので、公共交通機関でもアクセスしやすかったりします。

そしてこちらが夜叉神峠駐車場にあります公衆トイレになります。

冬季は利用できないのですが、とても綺麗に管理されておりました。
例年、4月下旬頃から南御室小屋等の小屋締めになる11月下旬頃まで利用できます。
今回は4月26日に訪れましたが、トイレは利用可能でした。
夜叉神峠駐車場には、自動販売機もありますし、夏の登山シーズンになると登山口の横にあります水道(水場)も利用できます。
凍結防止のためか、今回は水場は利用できませんでした。
南御室小屋テント泊!夜叉神峠駐車場から夜叉神峠小屋、杖立峠への登山ルート詳細

それでは早速、夜叉神峠駐車場から今宵のお宿である南御室小屋を目指して登山スタートしたいと思います!

こちらが夜叉神峠駐車場の登山口入口になります。
GW初日ということもありまして、登山口には警察関係者が登山の啓もう活動を行っておりました。

南御室小屋でテント泊を一緒にするメンバーになります。
先頭がオオヤマさん、次がマエちゃん、久しぶりに紅一点のマッちゃんの計4名でお送りいたします!

夜叉神峠小屋を目指し駐車場から登って行くと、高谷山と夜叉神峠小屋の分岐に辿り着きました。
高谷山へは、翌日登山する事に致しました。
なお、西口登山道は、現在通行止めになっておりまして、林道へ下りることが出来ませんので注意して下さい。

そんな感じで夜叉神峠小屋に到着です!
南御室小屋と同じくテント泊する事が出来るのですが、夜叉神峠小屋も本日(2025年4月26日)から営業開始しておりました。

夜叉神峠小屋に到着すると、雲に隠れていた南アルプスの景色が徐々に見え始めました♡

うわ~~!!っと、4人で雄たけびを上げてしまいました!!

南アルプスの間ノ岳になります!
去年テント泊縦走して登ったのですが、天気が悪くてイマイチだったので、鳳凰三山から綺麗に見えて感激しちゃいました♡

ちなみに夜叉神峠小屋は、南御室小屋と同じでテント泊を楽しむことが出来ます。
こちらがテント場の様子になりまして、写真左側に綺麗なトイレがあります。
夜叉神峠小屋のテント泊料金は、1、000円になります。

夜叉神峠小屋から綺麗な南アルプスの景色を堪能した所で、南御室小屋へ向けて登山再開です!
杖立峠まで急登な登山ルートとなります。

重いザックに意識不明の重体になりながらも杖立峠まで登ってきました。
ここまでの登山ルート上に凍結、積雪はありませんでした。
杖立峠から大崖頭山、苺平への登山の様子

時間に余裕があるとの事で、前から登ってみたかったマイナーな1座であります大崖頭山へ寄ってみました。
杖立峠から薄っすらですが踏み跡とテープが付いておりました。

もしかしてアレが大崖頭山の山頂か!?っと思いおそろおそろ近寄ってみました。

こちらの三角点が大崖頭山でした!
山頂には山名プレートもなく、樹林帯になるので展望もありませんでした。
非常に渋い山頂ですが、私は嫌いじゃございません♡

私は大満足だった大崖頭山への登山だったのですが、他3名は何故か不完全燃焼というか、「騙された感」がモリモリな背中姿をさらしておりました(笑)
ここで一気に険悪なムードとなりまして大崖頭山の事が嫌いになった誰かさんになります(笑)

この写真の中に鹿が隠れているのですが、見つけれたでしょうか?
ウォーリーを探せ!ではなく、「ディアー(deer)を探せ!」として絵本をモリモリ売りさばき印税をゲットしたいと野望に燃えた時間帯でした!!

南御室小屋へ進んで行くと「火事場跡」に到着しました。
この辺から凍結、積雪がチラチラ増えてきました。

火事場跡周辺も展望が素晴らしく、白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の景色を楽しむことが出来ます!

間ノ岳の迫力に圧倒されてしまいました!!
登山している方がいるんでしょうね~

火事場跡から一気に積雪がモリモリになってきました。
しかしながら、チェーンスパイク、6爪アイゼン程度で問題ない感じでした。

そんな感じで苺平に到着です!
ここから辻山へのバリエーションルートがあるのですが、この時はノートレースでした。
※大ナジカ峠方面もノートレース
南御室小屋の標高と登山ルート詳細

苺平から南御室小屋へ向かっていくと、大量の荷物を担いでいる「歩荷さん」とすれ違いました。
今日から南御室小屋の営業が開始になっているので、準備等で忙しのでしょうね~
ちなみに歩荷さんの給料っていくらかご存じですか!?
山小屋の料金と歩荷さんの給料について書いた記事になります。
インフレの世の中ですので、多少、給料も上がっているとは思いますので、参考程度に眺めて頂けますと幸いです!

雪がモリモリですが、南御室小屋までの登山ルートはシッカリしていて道迷いはしませんでした!
かなり圧雪されているので、チェーンスパイク、軽アイゼンは必須になります。

開けた空間に出ると、そこが本日のテント泊地であります南御室小屋でした!

南アルプス鳳凰三山で営業している南御室小屋の標高は、2,420mと結構高い所に位置しております。
下界の気温よりも16度前後寒いので、夏でも防寒対策が必要な感じになります。

標高の高い所で営業している南御室小屋の入口の様子になります。
営業初日ながら、小屋泊の方で賑わっておりました。
ちなみに南御室小屋の小屋泊(素泊まり)の料金は、1泊6,000円になります。
小屋番さん曰く「学生にも利用して欲しいので値段を上げていない」と漢気溢れる発言をしてました。
南御室小屋の料金と水場、トイレ、テント場、冬季小屋の様子

続きましては、南御室小屋で宿泊する際に気になる料金と水場、トイレ、テント場の様子について書いていきたいと思います!
こちらは南御室小屋の売店の様子になるのですが、おやつ(200円)を始め、色々販売してました。

こちらがアルコール、ペットボトルなどのソフトドリンクのメニューと料金になります。
ビール(350ml)が700円、500mlが900円になりまして、チューハイ、日本酒ワンカップは600円でした。
500mlペットボトルが600円、南アルプスの天然水で淹れたコーヒーが300円でした!

売店の横には自炊室がありました。

こちらが南御室小屋の部屋の様子になります。
寝室は2階にもありまして、見た目以上にかなり広い山小屋になっております。

そしてこちらが南御室小屋の冬季小屋になります。
水場、トイレの直ぐ隣にあります。

南御室小屋の冬季小屋の中の様子になります。
5畳ほどの広さ(大人6人前後)になるのですが、毛布なども置かれいてかなり綺麗でした!
結構、利用する方が多いみたいです。

南御室小屋に来たならば是非飲んで欲しいのが南アルプスの天然水になります!

南御室小屋の東側に水場が有るのですが、こちらは年中枯れることはありません。
冷たくて非常に美味しいお水です♡

水場の近くにトイレがあります。
こちらのトイレは、現在、小屋泊者専用になってました。

テント泊者は、冬季トイレの方を利用する形になります。

こちらが南御室小屋のテント場の様子になります。
かなり広いテント場になるのですが、半分ほど雪に埋まっておりました。

雪がない所もあるので、濡れずにテントを張ることが出来ました。
雪の上でのテント泊は、かなり冷え込みますので、出来る事なら張りたくないですからね~

凸凹しているものの1段上の所にテントを設営することが出来ました!
現在、ファイトラックのカミナドーム2をテント泊に使用しているのですが、居住性が良くお気に入りだったりします♡
カミナドーム2について書いたレビュー記事になります!
テント泊に最適ですので、是非、チェックしてみて下さい!
南御室小屋テント泊!辻山登山と南アルプスの夕焼けの景色の様子

テントの設営も終わった所で、テント泊の楽しみであります山飯作りを開始しました!
行きつけのスーパーに行くと、「買って下さい!」と言わんばかりに半額シールが輝いておりまして、私の瞳も負けず劣らずのガン決まり(100万ボルトの瞳)な感じになってしまいました♡

南御室小屋の夜は相当冷えるだろうな~っと思い、温かい料理が恋しくなると想像し、今回は「蒸し料理系」で攻めてみる事に致しました♡
トランギアビリーコッヘルとユニフレームのミニトースターで蒸し料理が出来るので、寒い季節のテント泊では欠かせないアイテムになっております。
また、朝ご飯も兼ねてメスティンで炊飯する事に致しました。
炊飯しなければメスティンでも蒸し料理が出来るので、この辺は山飯のメニューによりますね。

南御室小屋の前で宴会し盛り上がっているオオヤマさん(左)と邪悪なドラえもんに変身していたマエちゃん(右)になります。
何でもポケット?で喪服の似合う美女を南御室小屋に召喚して欲しいな~っと願わずにはいられませんでした(???)

とりあえず、謎肉を焼いてみました。

「キモっ!!」っとドン引きしていたマッちゃん(左)とお通夜な感じのオオヤマさんでした。
謎肉をテント泊で食べたくて荷揚げしたのですが、焼いていた私自身も「キモっ!」っと、ドン引きだったのは内緒ですよ♡

謎肉の祟りによるものか、胃がムカムカしながらも南御室小屋から辻山登山へ向かい南アルプスの夕日を見に登る事に致しました。

辻山まではノートレースとの事でしたが、2名ほど途中まで歩いていた形跡がありました。

「ズボニー」の快楽がモリモリになりながらも辻山まで登ることが出来ました。
辻山の標高は、2,585mになりまして、南御室小屋の展望台だと私は思っております。

辻山からの南アルプスの夕日になります。
いや~~惚れてしまいうやろ~♡っと、何故が方言になってしまいました。

辻山に到着すると、徐々に夕焼けチックになってきました。

風も収まりそれほど寒くなかったので、辻山の山頂でノンビリしてしまいました。

白峰三山を望める辻山がお気に入りだったりします。
夕日を見るなら辻山に限る!っと強く思っております。

辻山から臨む鳳凰三山の景色になります!
明日登るので今から楽しみですね~♪

それにしても南アルプスの夕日が美しく、自然と涙が零れてしまいました(嘘)

夕日に染まる辻山の山頂の様子になります。
風の強さがよく分かる木々の傾き具合ですよね。
私の下半身のアレもこんな感じに曲がっているのですが、そんな角度が好き♡っと言っていた女性がいたな~っと思い出してしまいました(???)

謎が深まる発言を辻山でしてしまいましたが、見事な夕焼けに見入ってしまいました。

夕日に染まる八ヶ岳が美しく、今年も登ろう!っと固く決意してしまいました!

文句なしの絶景ですよね!

重い荷物を担いで南御室小屋でテント泊してよかった!っと、強く思った時間帯でした。

ここで愛の告白をすれば間違いなく大成功でしょうかね!?

今日と言う日が終わろうとしております。
この時間帯が大好きだったりします♡

今日もお疲れ様!明日も頑張ろう!っと、思えた南アルプスの夕日の景色でした。

最後の輝く瞬間が切ないというか、何というか・・・
才能が有れば、ここで一句詠みたい所ですが、何故か「お金を信じる者が救われる!」っと、よく分からない説法が始まった誰かさんでした(笑)

この景色を見たくて南御室小屋へテント泊したと言っても過言ではありません。
ツボ足にヒーヒー言いましたが、(実際は雪が締まっていて苦労しなかった)南御室小屋に宿泊される方は、是非、辻山で夕日の景色を楽しんで欲しいです!

南アルプスの夕日の景色に心が綺麗に洗われ真っ当な人間になったのも束の間、直ぐにブレブレの人生に戻ってしまった誰かさんになります(笑)
そんな感じで今回の南御室小屋テント泊の詳細に移りたいと思います!
夜叉神峠から南御室小屋登山の登山ルート・標高差・コースタイム詳細


こちらが今回テント泊をした夜叉神峠駐車場から南御室小屋、辻山への登山ルートと標高差の地図になります。
登山をした日は、4月26、27日なりまして、夜叉神峠駐車場周辺の気温が朝の6時で6度前後、テント泊した南御室小屋の22時頃の気温がマイナス2度とかなり冷え込みました。
また、標高差の地図の通り、夜叉神峠駐車場から夜叉神峠まで地味な急坂、その後も杖立峠まできつい急登が続きますが、距離がそれほどないのが救いになります。
なお、時間があることから、無理を言って前から登ってみたかった大崖頭山へ足を運んだのですが、絶望的な樹林帯で景色を見ることはできませんでしたが、綺麗な森に私はかなり癒されました。(心が疲れている証拠か?)
そしてこちらが今回テント泊をした夜叉神峠から南御室小屋までのコースタイムになります!
夜叉神峠登山口 6:20 → 7:23 夜叉神峠小屋 → 8:50 杖立峠 → 9:05 大崖頭山 → 9:20 杖立峠 → 10:37 火事場跡 → 11:21 苺平 → 11:46 南御室小屋 17:36 → 17:52 辻山 18:30 → 18:44 南御室小屋(泊)
大崖頭山へ寄り道しておりますが、それでも夜叉神峠登山口から南御室小屋までのコースタイムが約5時間ほどでした。
今回はテント泊装備になりますので、重量が多いことを加味しましても、おおよそ5時間前後で南御室小屋に到着出来ましたので、無雪期なら更に30分前後はコースタイムを短縮できると思います。
なお、テント設営後出没した辻山までのコースタイムは、南御室小屋から約20分前後になります。
辻山は、景色た大変良い所になるのですが、南御室小屋で宿泊しないと見られない「南アルプスの夕焼けの景色」を楽しむことが出来ますので、是非、出没してみてください!
まとめ
南御室小屋の魅力は、美味しいお水と美しい星空だと思っております。
今回も冷たくて美味しい「南アルプスの天然水」に感動し、また、夜空に広がる満天の星空にモリモリ癒されるテント泊の時間になりました。
樹林に囲まれている山小屋になりますので、展望には恵まれておりませんが、小屋番さんを始め、スタッフの皆さんも優しく迎え入れてくれますので、安心して利用できると思います。
テント泊をする上での注意点になりますが、樹林帯といえども結構強い風が吹き抜けますので、ペグダウンはシッカリ行ってください。
また、上述の通り、かなり標高が高い位置に山小屋がありますので、季節問わず防寒対策はシッカリしたうえでご利用ください!
そんな感じで次回は、南御室小屋を起点にして鳳凰三山へ縦走した登山の様子について書いていきたいと思います!
