白峰三山へ縦走する際、貴重な山小屋としてあるのが農鳥小屋になります!
名物?悪魔?のおやじさんが営む農鳥小屋ですが、残念ながら体調が優れず小屋に入ってなくて残念だったのですが、小屋泊、テント泊する者にとっては「到着時間」がとても重要な山小屋の1つになります。
名物のおやじがいる時は、ある意味「関所」みたいな機能もしてまして、15時に小屋に到着すると「お叱り」を受けることがしばしばあるのですが、そんな農鳥小屋について今回解説していきたいと思います!
- 農鳥小屋でテント泊した経緯について
- 農鳥小屋のテント泊料金、宿泊料金と売店、標高、手拭いの詳細
- 農鳥おやじの引退と今後の詳細について
- 農鳥小屋のトイレと水場について
- 農鳥小屋のテント場について
- 農鳥小屋からの景色と夜景について
- 農鳥小屋でテント泊の様子と作った山飯について
- まとめ
農鳥小屋でテント泊した経緯について
前回の間ノ岳への登山の続きになるのですが、白峰三山へ縦走するとなると、「何処でテント泊するか?」が計画上、重要になってきます。
今回は3泊4日の行程で計画したのですが、初日は白根御池小屋でテント泊し、2日目のテント場を何処にするかでかなり迷いました。
3日目は、塩見岳へ縦走する計画でしたので、当初「熊の平小屋」を利用してテント泊で2泊するつもりだったのですが、料金が3,000円/日とかなり高く、少しでも経費の節約をすべく料金が半分で済む農鳥小屋でテント泊を2泊する事に致しました。
結果的に、塩見岳への行程がキツクなったものの、奈良田への下山が楽になったので、農鳥小屋で2泊して正解だったな~っと感じております。
そんな感じで今回は、テント泊で2泊した農鳥小屋について詳細に書いていきたいと思います!
特に気になるのが農鳥小屋の料金や、水場、悪名高いトレイになるかと思いますので、テント場からの雄大な景色も絡めながら書いていきたいと思います!
農鳥小屋の詳細に行く前に、前回の間ノ岳、北岳山荘について書いて記事がこちらになります!
北岳の頂上から北岳山荘、間ノ岳、農鳥小屋までの登山の様子について書いた記事になります!
北岳山荘のテント場や、熊の出没についても触れてますので、良かったら参考にしてみてください!
そしてこちらが白峰三山へ縦走した2日目に撮影した登山動画になります!
上記写真を押すと、YouTubeで白根御池小屋から小太郎山、北岳、間ノ岳、農鳥小屋までの登山の様子を観ることが出来ますので、良かったら参考にしてください!
農鳥小屋のテント泊料金、宿泊料金と売店、標高、手拭いの詳細
こちらがテント泊でお世話になった農鳥小屋になります!
正面に見える山が「西農鳥岳」になりまして、非常に景色の良い所に農鳥小屋はあります。
そんな農鳥小屋の標高は2,804mになりまして、森林限界よりも上に位置しているのですが、高所ということもありまして、下界の気温よりも16度前後低い所(下界の気温が30度なら14度前後)になります。
そして農鳥小屋の名物であります「受付」になります。
やはり「ウケケケ」と読んでしまった誰かさんになります(笑)
「ウケケケ」と叫ぶ農鳥親父の笑顔が脳裏に浮かんでしまいました。
農鳥小屋で宿泊する際、気になるのがビール等の売店の品揃いですよね(笑)
農鳥小屋では、ビールを始め、コーラやカップ麵等の販売をしております。
なお、カップ麺の在庫がヤバいそうで、2024年の9月以降は購入出来ない場合があるので、注意して下さいね~っとアナウスされておりました。
ちなみに缶ビールは、350mlで500円でして、水で冷やしているものの、それほど冷たくないです(笑)
また、水の販売もしてまして、1L200円で天水(雨水)を購入することが出来ます。
農鳥小屋には水場があるので、そちらで給水する事も出来るのですが、詳細は後述したいと思います。
最近、このサイズのコーラをや果物ジュースを見なくなりましたよね~
むしろ、何処で売っているんでしょうかね?
農鳥小屋の事を悪く言いたくないですが、20年以上の前の在庫だったら笑えないですよね(笑)
そしてこちらが農鳥小屋の小屋泊の部屋になります。
定員は35名の大部屋になりまして、現在は素泊まりのみの受付で食事の提供はありません。
小屋泊の料金は、素泊まり(寝具あり)で8,000円/1人、 素泊まり(寝具無し)で 7,000円/1人になりまして、 テント泊は1,500円/日で事前予約は不要です。
また、農鳥小屋の売店では手拭いの販売がありまして、500円と1,000円の2タイプがあります。
名物のおやじのイラストと「ウケケケ」が刻印されていて、思わず笑ってしまいました(笑)
農鳥おやじが描かれた手拭いで顔を拭きたくないのは私だけではないはずです(笑)
また、売店には奈良田温泉からのバスの時刻表が掲示されてましたので、登山計画の参考にして下さい!
我々は奈良田温泉バス停を13:50発のバスを目指して下山したのですが間に合わず、15:55発を利用しました。
農鳥おやじの引退と今後の詳細について
そんな農鳥小屋の名物?象徴?として君臨していた農鳥おやじですが、引退が囁かれている中、その後釜?の小屋番さんがこちらになります!
驚いたことに女性が農鳥小屋の小屋番として働いておりまして、慣れていないせいか、かなり忙しくされておりました。
ちなみに農鳥おやじとは違い、非常にフレンドリーで優しい小屋番さんでした!
話し易さは、農鳥親父の100倍ほど良いと思いますが、ドMな乙女心を大事にしている私にとっては、少し刺激が弱い感じでした(笑)
話しやすいので、現在の農鳥小屋の小屋番さんに、おやじの引退について尋ねてみました。
個人情報が絡むので、大雑把な事しか書けませんが、現在入院されていて手術したみたいです。
現在、リハビリ中みたいで、農鳥小屋への復帰は、まだ未定になるそうです。
個人的には農鳥小屋の小屋番として復帰して欲しいのですが、年齢的にも高齢になりますので、現実は引退に近いのかな~っと感じました。
そんな引退が囁かれている農鳥おやじですが、1日に3回ほど小屋へ電話があるそうで、それが悩みだと言ってました(笑)
まだまだ農鳥小屋から引退する気がないんだな~っと悟ったエピソードの1つでした(笑)
農鳥小屋のトイレと水場について
なんだかホラーな文字が建物に書かれておりますが、悪名高い農鳥小屋のトイレについて書いていきたいと思います!
更にホラーな写真になっておりますが、こちらが農鳥小屋のトイレになります。
残念ながら、男女共用のトイレになっておりまして、女性が使用するには、かなりハードルが高いと思ってしまいます。
こちらがトイレの内部になりまして、電灯と紙がないので、持参する必要があります。
特に夜は真っ暗になりますので、ライトがないとボットンに自分がボットン♪してしまうの要注意です!!
ちなみに農鳥小屋のトイレの構造ですが、青い部分がトタン板になっておりまして、そこにアレが乗っかると摩擦係数が低い分、重力によって下に流れる仕組みになっておりまして、科学的にも理にかなった建築物になっております(笑)
ただ、トタン板にアレが渋滞すると見るに堪えない光景となります。
私のはスベリが良かったらしく、醜態をさらさずに済んだのですが、入口に雨水がたまっているドラム缶が設置されておりますので、柄杓ですくって流す必要があります。
なお、鍵は紐を釘に引っ掛けるタイプになりまして、2つあるトイレの片方(右側)は、上部が丸見えなので女性は注意して下さい!
昔、トイレを利用した時は、建物全体が右側に傾き傾斜もきつく、そのまま便器に落ちそうになったことがあったのですが、今回は大丈夫でしたので安心してください!
そしてトレイの直ぐ近くに農鳥小屋の水場の入口があります。
ここから水場まで、片道20分弱もありまして、往復40分はみておく必要があります。
テント場から更に下に水場がありまして、水量は豊富でとても冷たく美味しいお水になります♡
誰もいなかったので、農鳥小屋の水場で沐浴しちゃいました♡
遠い水場ですので、ここで6Lほど給水しました。
結構キツイ山道を往復40分もかかりますので、小屋で売られている天水(雨水)を購入するのもアリかもしれません。
農鳥小屋のテント場について
続きましては、農鳥小屋のテント場について書いていきたいと思います!
農鳥小屋のテント場は、50張可能とアナウスされておりますが、かなり広いので実際はそれ以上可能だと思います。
やはり人気があるのが、小屋周辺のテント場になります。
農鳥小屋は、間ノ岳と農鳥岳のコルにある関係で、風がとても強く吹くことがあります。
特に夜間は風が強いので、防風対策として一段下にあるテントサイトがおすすめになります。
今回は、間ノ岳を望むこちらのテント場で設営しました!
写真には写っておりませんが、右側にもテント場が広がっておりまして、小屋から少し離れておりますが、開放的で甲府の夜景も見れておすすめです!
農鳥小屋からの景色と夜景について
続きましては、農鳥小屋で宿泊すると、こんな景色が見れますよ!ってな感じの事を書いていきたいと思います!
山小屋泊の楽しみにあるのが、夕日と朝日の景色になるかと思います。
こちらは農鳥小屋から眺める夕日の様子になります。
幻想的な景色が広がり、ウットリが止まりませんでした!!
富士山も綺麗に見えていて、空気が澄む早朝が特におすすめになります!
朝日に照らされる間ノ岳のモルゲンロートになります!
この瞬間が見れるからそ、重い荷物を担いでテント泊が出来ると言っても過言ではございません。
日の出を迎えようとしている農鳥小屋になります。
テントの奥に薄っすら見えるのが甲府市街の夜景になります。
条件が良いと、農鳥小屋から綺麗な夜景を見ることが出来ます!
朝日を見ると、ついつい拝みたくなるのが日本人気質ですよね(笑)
いや~今日もいい日になりそうですね!!
朝に照らされる富士山がとても綺麗でした!
この景色を見たいがために農鳥小屋へ足繁く通う登山者、カメラマンが多くいます。
今回も、凄く大きなカメラを担いで農鳥小屋で泊っている方がいました。
朝日に包まれる鳳凰三山の景色が最高でした!
やっぱり、農鳥小屋でのテント泊は最高ですね♡
農鳥小屋から見る富士山も最高です!
今日の登山も頑張れそうな予感がします!
モルゲンロートっぽい農鳥岳方面の景色になります!
日の出前から登っている登山者が多く、朝から気合が入っておりました。
農鳥小屋でテント泊の様子と作った山飯について
それでは農鳥小屋のテント場で設営が完了したので乾杯と行きましょうか!!
この雄大な景色を見ながら飲むビールが最高でした♡
そんな感じで、縦走2日目の山飯(夕食)になります!
今日は「皿うどん」だよ♡
持参した「レトルト中華丼」と「缶詰」の貧乏セットになります。
缶詰を眺めていると、見ちゃいけない「賞味期限」の記載がありました・・・。
あれ?今年って何年でしたっけ???(笑)
SKって「ス(S)ーパーく(K)さっている」の略でしょうかね?(笑)
日付は見なかった事にし、皿うどんの上に焼き鳥缶詰とレトルト中華丼をかければ貧乏山飯の完成でございます!
その上に贅沢にもナッツを振りかければ、なんとなく中華っぽくなりました(笑)
農鳥小屋のテント場で食べる皿うどんは最高でした!!
皿うどん等の調理の際に重宝しているのが、写真に写るチタン皿になります!
スノーピークから発売されているトレックチタンプレートになるのですが、重さが約60gと非常に軽いので、テント泊ではなくてはならないアイテムになっております!
こちらの記事でチタン皿について詳しく書いてますので、良かったら参考にしてみてください!
1枚持っていると山飯の幅も広がり重宝すると思います!
テント場で山飯を食べているとガスガスだった間ノ岳のお姿を見ることが出来ました!
食事が終わり翌朝に備えて就寝すると、日にちが変わった辺りで突風となりまして、凄い事になりました。
ハイマツの直ぐ近くに設営し、ペグダウンもシッカリ行っていたので問題なかったのですが、近くに幕営していたテントが引っ繰り返り、大惨事になっておりました。
何度も書きますが、農鳥小屋のテント場は、標高約2、800mと高所で天候が急変することが多々ありますし、風の通り道になりますので、設営は用心を重ねてシッカリと行ってくださいね!
まとめ
久しぶりにテント泊をした農鳥小屋ですが、小屋番さんが代わってしまった事にショックが隠せない感じです。
評判が2極化する農鳥小屋ですが、小屋番さんが代わると少しずつ変化が目に見えてくると思います。
丁度、今が過渡期だと思いますので、優しく見守りつつ、末永く頑張って欲しい山小屋でもあります!
そんな感じで次回は、農鳥小屋から間ノ岳の巻き道(三国平方面)を使って仙塩尾根から塩見岳への登山について書いていきたいと思います!
過去に農鳥小屋でテント泊した時の記事になります!
名物のおやじさんには、色々と良くして頂きました。
また、逢いたいですね~~
農鳥小屋を拠点にして仙塩尾根を使って塩見岳へ登山した続きの記事になります!
間ノ岳の巻き道を利用して登山したのですが、熊ノ平小屋についても詳細に触れてますので、良かったら参考にしてみてください!