- 大谷崩れ登山と日本三大崩れについて
- 山伏から大谷崩れ(新窪乗越)までのルートと登山の様子について
- 新窪乗越から大谷崩れ登山と扇の要へのルート・紅葉・落石の詳細
- 大谷崩登山口駐車場と大谷崩とは?と熊出没について
- 大谷崩登山のルート標高差・コースタイム詳細
- まとめ
大谷崩れ登山と日本三大崩れについて
前回の山伏登山に引き続きまして、今回は「日本三大崩れ」の1つに選ばれております「大谷崩れ」への登山について書いていきたいと思います!
大谷崩れと聞くと、エンジェルスの大谷さんが乱調気味で、大暴投しつつ二刀流にも失敗したのか!?と思ってしまいますが、野球の方ではなく、山の話になります。
そもそも「日本三大崩れ」という言葉すら聞いたことがないですよね(笑)
私も「山伏へ登山に行こう!」と思った時に大谷崩れについて知ったのですが、名前の通り山体崩壊を起こし、山腹をこじらせている可愛いやつになります。
日本三大崩れは、大谷崩れ以外に「鳶山崩れ(とんびやまくずれ)」と「稗田山崩れ(ひえだやまくずれ)」があります。
3つとも地震や台風などの影響により、山体崩壊をおこし、大規模な土砂災害を起こしたことで有名なのですが、特に「鳶山崩れ(とんびやまくずれ)」、「稗田山崩れ(ひえだやまくずれ)」は死傷者が多数でてかなり悲惨な災害になりました。
大谷崩れは1707年の宝永地震が山体崩壊のきっかけになりまして、鳶山崩れは1858年の飛越地震(立山連峰)、稗田山崩れは1911年の台風(長野県小谷村付近)によってヤンチャに崩れた経緯があります。
日本三大崩れの中でも歴史が古いのが今回訪れた大谷崩れになるのですが、実は登山道が整備されてまして、崩れの中を歩くことが出来たりします!
大谷崩れの登山は、中々痺れる時間になるのですが、周辺は紅葉の名所としても有名でして、時期になると多くの方が押し寄せるそうです!
確かに、大谷崩れ周辺の紅葉が美しく、ウットリ♡の連続となりました!
今回は、日本三大崩れの1つであります大谷崩れの登山と紅葉について掘り下げてみたいと思います!
特にルートと大谷崩れ周辺に停められる駐車場についても触れていきたいと思います!
こちらが前回登山をした山伏(山伏岳)と登りで利用した西日影沢ルートについて書いた記事になります!
上記写真を押すと大谷崩れ、山伏登山の動画(YouTube)を観ることが出来ます!
山伏、大谷崩れ周辺の登山道や紅葉の様子が伝われば幸いです!
山伏から大谷崩れ(新窪乗越)までのルートと登山の様子について
山伏の山頂の様子になります!
天気が悪かったこともありまして、山伏の山頂を貸し切りでした!
山伏の山頂には、色々なパターンの山頂プレートが設置されておりました!
こちらの山伏から見る景色が中々の絶景です!
天気が良いと、ここから富士山を眺められるのですが、今日は残念な感じでした。
富士山は見れませんでしたが、安倍奥の山並みを堪能することが出来ました!
静岡駅の近くまで尾根が続いているのですが、いつかテント担いで縦走したいな~と考えております。
雰囲気の良い縦走路みたいですが、アクセスが悪いのが玉に瑕でございます・・・。
天気も悪く寒いので、山伏の山頂から大谷崩れ(新窪乗越)を目指して進みたいと思います!
道中も雰囲気の良い所が多く、足が止まってしまう事が多かったです!
薄っすらですが、大谷崩れ方面の紅葉が見えてますね!
あとは天気が回復すれば・・・ですが、果たしてどうでしょうかね~
それにしても山伏から大谷崩れのルートは、雰囲気の良い所が多いです!
展望は微妙ですが、強烈なアップダウンも少ないのでサクサク進めます。
ルートが不明瞭な所もありますが、所々に道標が立ってますので道迷いも少ないと思います。
ただ、歩く登山者が少ないコースですので、クマとの遭遇に注意が必要だと思います!
苔むしたルートが素敵ですよね!
雨が降った後なので、非常に滑りやすく滑り落ちました(涙)
大谷崩れに近づいてくると、所々で景色が開けてきます!
いや~雲が多いですが、幻想的な景色ですよね!!
天空の城を彷彿とさせる景色でございます!
山伏の登山中に雨が降っていたので「今日はダメかな~」と思っていたのですが、だいぶ好転してきました!!
アッチは青笹山方面になります!
小河内山から笊ヶ岳まで縦走したいと考えているものの、中々機会がございません。
やっぱり、機会は作るものですよね~・・・。
ブツブツ言いながら大谷崩れを目指す3人でした。
それにしても登山者がいなくて静かで最高でした!
お目当ての大谷崩れが見えてきました!
紅葉が綺麗ですね!!
一気にテンションが上がってきました!!
新窪乗越から大谷崩れ登山と扇の要へのルート・紅葉・落石の詳細
そんな感じで新窪乗越に到着です!
休憩できる平らなスペースがあるので大谷崩れ登山の息抜きに良い場所になります!
今回は大谷嶺には登らず、扇の要へ降りたいと思います!
さ~!本日のメインディッシュであります新窪乗越から大谷崩れへの登山の開始でございます!
新窪乗越から大谷崩れへの登山道は「落石注意」になります。
過去には落石で怪我した方も多数いますので、このルートを甘く見てはいけません。
新窪乗越から最初の方は、それなりに登山道な感じのルートなのですが、下って行くにつれてガラガラ、ゴロゴロの道になっていきます。
大谷崩れの正面の雲海が幻想的ですよね!
雲と紅葉の中に突撃でございます!!
新窪乗越から大谷崩れのルートは、この石だらけの斜面を下って行きます(笑)
お二人から「ここ下るの!?」と罵声に近い悲鳴が聞こえてきたのですが、そんな悶絶する姿に何故か下半身が濡れてしまった誰かさんです(笑)
それにしても大谷崩れの紅葉が素晴らしく、また、中々見る事のない崩れっぷりの斜面とのコラボが妙に新鮮に映りました!
登山道の脇は岩がゴロゴロです。ってか、登山道も岩がゴロゴロで非常に滑ります。
ヤンチャに崩れている大谷崩れです!
まさかこんな所に登山道があるとは思いもしませんよね!
ちなみに昭文社の山と高原地図には「一般登山道」として新窪乗越から大谷崩れのルートは記載されております。
個人的には破線ルートでも良いのでは?と思いつつ、シッカリと整備はされております。
ゴリゴリと大谷崩れを下って行くお二人です!
この辺から落石を起こしちゃいそうになったので、間隔をあけて歩くようにしました。
それにしても大谷崩れの紅葉が素晴らしく、良い時期に来れて大満足でした!!
落葉松の紅葉も旬を迎え、大谷崩れは錦の色に染まっておりました!
振り返っての大谷崩れになります。
凄い崩れっぷりですよね・・・。
今回、大きな落石はありませんでしたが、このルートは本当に危ないので要注意です。
登山道は、落石に遭いにくい地形を選んで作られている感じですが、それでも過信は禁物です。
普通の登山では味わえない行程になること間違いないです!!
扇の要まで岩歩きを満喫できると思います!!
ゴーロ歩きが終わる辺り(木々がある所)が扇の要になります。
中々上手く名付けましたよね!
新窪乗越がだいぶ遠くなってきました。
むしろ、扇の要から新窪乗越へ登るのはかなりキツイと思います。
私はこのルートを登りで利用しないと思います(笑)
新窪乗越から大谷崩れ、扇の要まで適度にマーキングが設置されておりました。
結構マメに管理していると思われます。
落石が好きな変態登山者が多いんでしょうね(笑)
ダブルで落石が訪れる合流地点になります。
ここは立ち止まらず進むのが吉になります!
マーキングのかわりにケルンも結構ありました。
大谷崩れは、岩が豊富ですので、ケルン作るのが楽で良いですよね!!
大谷崩れ(扇の要)周辺の紅葉になります!
新窪乗越まで登らず、この辺で紅葉鑑賞も良いかもしれません。
マエちゃん、ナカジーさんも大谷崩れの紅葉を楽しんでました!
「まさか、こんな道を歩かされるとは・・・」とブツブツ言ってましたが、目は嬉しそうな感じでした。
やっぱり、変態は類を呼ぶのかもしれませんよね(笑)
あちらが大谷嶺になります。
標高2,000mとジャストサイズになるのですが、大谷嶺から見る安倍奥、南アルプスの景色が素晴らしいです!
大谷嶺の右側の尾根もバリエーションルートですが登山できるそうです。
行っていたいな~と考えているので、どこかのタイミングで攻めてみたいと思います!
ゴロゴロ地帯が終わると樹林帯になります。
この辺が扇の要になります。
大きな砂防ダムが目印になります。
それにしても扇の要周辺の紅葉が素晴らしく、帰りたくなくなってしまいます。
扇の要から先も登山道がヤンチャ感じでニヤニヤが止まりませんでした!
自然の力は本当に凄いです。
一応、下山で使ったコースは、「大谷嶺崩~大谷嶺ハイキングコース」として整備されているそうです。
結構、コースが分かり難い所が多いので道迷いに注意してください。
大雨降りますとコースが変わりますので要注意です。
先ほど「バリエーションルートがある」と書きましたが、結構、滑落したり落石喰らって亡くなっている方がいたりします。
場所が場所なだけに安易にバリエーションルートを使わないようにしないとですね。
大谷崩登山口駐車場と大谷崩とは?と熊出没について
こちらが大谷崩登山口にあります「大谷崩とは?」の看板になります。
上述してます通り、大谷崩は1707年の地震によって山体崩壊して出来た大規模な土砂崩れの現場になります。
駐車場の直ぐ近くに大谷崩登山口の看板があります。
山伏と同様に、大谷崩周辺もクマの生息地域になりますので、ニアピンしないように注意してください。
そしてこちらが大谷崩駐車場(大谷嶺登山口)になります。
かなり広い駐車場でして、30台前後は十分駐車できるスペースがあります。
大谷崩駐車場までは、道幅がやや狭い林道ですが舗装されております。
駐車場周辺も紅葉が綺麗ですし、大谷崩れを感じられる景色が広がっております。
個人的には、景色が素晴らしいので、扇の要からゴロゴロが始まる位まで登っていただき、大谷崩れと周辺の紅葉を見て頂きたいな~と思ってしまいます。
そして大谷崩れで熊とは遭わなかったのですが、何故かヤマビルと遭遇してしまいました。
いや~大谷崩れの山ビルは大きくて威勢がいいですね(笑)
山伏と同様、大谷崩れ周辺にも山ビルが生息しておりますので、5月~11月くらいまでは注意してください。
また、大谷崩駐車場から少し下った所に「水場」がありました。
山と高原地図には記載のない水場ですが、冷たくて美味しかったです。
大谷崩れの登山の補給に使えると思います。
大谷崩駐車場から長い舗装路を下って行くと、山伏岳・新田の分岐になります。
山伏岳の方向に車を停めたので、そちらに進みたいと思います!
よ~やく出発地点である山伏登山者用駐車場に到着でございます。
西日影沢ルートで山伏へ登り、大谷崩れのルートで下山すると上手く周回コースを設定できます。
車が2台あるならば、1台を山伏登山者用駐車場に停め、もう1台を大谷崩駐車場に駐車すれば時短になると思います!
そんな感じで楽しくも険しい大谷崩れの登山になりましたが、ルート、コースタイムの詳細がこちらになります!
大谷崩登山のルート標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした山伏から大谷崩登山のルート図になります!
新窪乗越が12km地点になりますので、標高差の地図の通り、駐車場までほぼ全て下り坂になります。
上述してます通り、新窪乗越からのルートは、落石の巣を通りますので、十分注意してください。
また、足元の悪い下り坂が続きますので、転倒や膝関節を痛めやすいルートですので、そちらも注意してください。
そしてこちらが今回の大谷崩れ登山のコースタイムになります!
山伏 12:10 → 12:53 大平沢ノ頭 12:56 → 13:11 新窪乗越 13:27 (大谷崩れ登山) → 14:06 扇の要 14:07 → 14:14 大谷嶺登山道入口 14:16 → 14:21 大谷嶺駐車場 14:23 → 15:19山伏登山駐車場
山伏から駐車場まで、約3時間のコースタイムになりました。
大谷崩駐車場(大谷嶺登山口)からの林道歩きが1時間ほどになりますので、結構、長く感じると思います。
ただ、山伏を絡めて登山となると、大谷崩れのコースを利用した方が時間的にも余裕があるので良いのではないかと感じました。
まとめ
今回歩いた新窪乗越から大谷崩れの登山ルートは、未踏だったこともあり、いつか歩きたいな~と強く思っていただけに、今回行けれて良かった限りでした!
今回は雨降った後だったので、「落石」を警戒しながらの登山になったのですが、新窪乗越から大谷崩れのルートは落石の巣になりますのでヘルメット着用が安心だと思います。
また、雨や風が強い日の登山は、落石の確率が上がってしまいますので、出来るだけ避けた方が良いと思います。
かなりの頻度で大規模な崩落、落石が起き続けている大谷崩れですので、くれぐれも甘く見ないようにしてください。
今回、歩く間隔をだいぶ開けて下山したのですが、落石を起こさない、喰らわない歩き方がとても重要になります。
大谷崩れは、紅葉が美しく、また、いつもと違った登山を味わうことが出来ておすすめですが、くれぐれも落石と浮石による転倒に気を付けていただけたらと思います!
大谷崩れの登山ののち、キャンプした梅ヶ島キャンプ場について書いた記事になります!
料金も安く雰囲気も良いのでおすすめのキャンプ場になります!