- 分離式バーナープリムスP-155Sの購入の経緯について
- プリムスウルトラ・スパイダーストーブIIP-155Sの詳細
- プリムスエクスプレス・スパイダーストーブⅡP-136Sの詳細と比較
- EPIガスAPSA-III S-1020分離式バーナーの詳細と比較
- 分離式バーナーSOTOストームブレイカーSOD-372の詳細と比較
- プリムスP-155Sの燃料と大きさ、収納サイズ、Oリングについて
- 分離式バーナーとガス缶までの距離と輻射熱からの安全について
- 分離式バーナーとヒーターアタッチメントとの相性について
- 一体式ガスバーナーP-153と分離式ガスバーナーP-155Sとの比較
- まとめ
分離式バーナープリムスP-155Sの購入の経緯について
「そうだ!分離式バーナーを買おう!」
突然、そんな気分となり、前から気になっていたプリムス(PRIMUS)の分離式バーナーであるP-155Sを購入することに致しました!
まさに「衝動買い」とはこのこと言うのだと思うのですが、「そうだ!京都行こう!」でも良かったかな~と今更ながら思ったり思わなかったりです。
今回衝動買いをしたプリムスP-155Sは、単独登山用のバーナーというよりは、2人~4人前後の団体登山の調理の時に活躍するスペックになるのですが、ま~「大は小を兼ねる」と思い使ってみることに致しました。
「分離式」という言葉もなんだかムラムラしますしね!(?)
シングルガスバーナーには、今回購入したP-155Sの「分離式」と、「一体型」の2つがございます。
あまり「分離式」と「一体型」という言葉を聞きませんよね?
むしろ、なぜ「一体型」を「合体型」と言わないのか不思議でなりません!
ガスカートリッジと結合し、モリモリ燃え盛る炎を見ると、そりゃ~「合体式だろう!」と思ってしまうのが普通の感性だと思います!!
え~いつもの流れになってきしたので、ここで止めたいと思いますが、普段、日帰り登山やキャンプなどで使われているガスバーナーは、一体型の物が多いと思います。
見た事はあるけど聞いた事のない方もいるやも知れませんので、念のため、分離式と一体式のガスバーナーを写真で撮ってみましたのでご確認ください!
写真左側が「一体型バーナー」になりまして、右側が「分離式バーナー」になります。
写真で見ると、違いが一目瞭然ですし、左側のバーナーは、良く山で登山者が使っているのを見かけますよね!?
それに引き換え、右側の分離式バーナーは、出来損ないのヒトデみたいで可愛くないですよね~
そんな可愛くない物ほど何故か愛おしく感じてしまう性癖の持ち主である私なのですが、今回購入したプリムスP-155Sの詳細に移らせていただきます!
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プリムスウルトラ・スパイダーストーブIIP-155Sの詳細
こちらが今回購入した分離式バーナーである、プリムスウルトラ・スパイダーストーブIIP-155Sになります!
正式名称が長いので、P-155Sの方が聞いた事がある方も多いと思います。
スペックにつきましては、こんな感じになっております。
- 重量:167g
- 出力(火力):3,000kcal/h
- 燃焼時間:約65分(IP-250ガス缶使用時)
- 収納サイズ:縦9.3cm、横10cm、幅3.5cm
商品に書かれていた更に細かな仕様がこちらになります!
調べた限り、プリムスの分離式バーナーでは、一番の高出力になるのがP-155Sになります!
やはり、バーナーで重視すべくスペックは、出力(火力)と、本体の重さになるかと思います。
今回、P-155Sを選んだ最大の要因は、この火力の強さになります。
冒頭にも書きましたが、分離式バーナーであるP-155Sは、2人~4人程度の調理を想定したバーナーになりますので、火力が弱いと中々調理が進まずお腹ばかり空いてしまいます。
空腹になると、気性が荒くなる方が多いので、火力が弱いのは使えませぬ。
また、寒い環境下での調理になりますと、火力が弱いと外気温に負けて中々熱々になりません。
長年シングルガスバーナーを使っている経験上、やはり火力は3,000kcal/hは欲しいと思ってましたので、まさにドストライクな存在であったP-155Sになります。
重量も165gですので、テント泊に持っていっても苦にならない重さですしね!
それにしても、P-155Sの「s」には、どんな意味が込められているのでしょうかね!?
「155人(People)のドS達に捧げたい分離式バーナーです!」
てな意味でしょうかね?(笑)
多分、全く違うだろうな~と思いつつ、プリムス分離式バーナーP-155Sを購入する前に迷ったモデルがこちらになります!
プリムスエクスプレス・スパイダーストーブⅡP-136Sの詳細と比較
こちらがプリムスエクスプレス・スパイダーストーブⅡP-136Sになるのですが、こちらもP-136Sと略して呼ばれることが多いです。
P-136Sの特筆すべき点としましては、非常にコンパクトに収納することが出来る点になります!
こちらも仕様を簡単にまとめてみたいと思います!
- 重量:195g
- 出力(火力):2,400kcal/h
- 燃焼時間:約70分(IP-250ガス缶使用時)
- 収納サイズ:縦8.7cm、横8.3cm、幅4cm
P-155Sとスペックを比較させるとこんな感じになります!
P-155S 重量165g、火力3,000kcal/h、燃焼時間約65分
P-136S 重量195g、火力2,400kcal/h、燃焼時間約70分
P-136Sは、火力が弱い分、燃焼時間が少し長いですが、それでも重量が30g重くなっております。
収納サイズは、一回りとまではいきませんがかなりコンパクトになるので良いのですが、それでも火力差が600kcal/hになりますので、高火力を重視してP-155Sを選んだ次第です。
3シーズンでしたら2,400kcal/hでも問題ないかな~と思いますが、冬の時期ですと力不足です。
厳冬期に登山をしない方や、単独でテント泊に行かれる方は、分離式バーナーP-136Sでも良いかな~と思いますが、火力等を比較してしまうと、やっぱりP-155Sの方を選んでしますよね(笑)
そして、プリムス以外の分離式ガスバーナーも候補に挙がりましたので、そちらにつきましても触れたいと思います!
EPIガスAPSA-III S-1020分離式バーナーの詳細と比較
プリムスと肩を並べるガスバーナーのメーカーといえばEPIですよね!
P-155Sと同じ分離式バーナーをEPIからも発売されているのですが、その中でも目に留まったのが「EPIgas APSA-III S-1020」になります!
EPIgas APSA-III S-1020の目玉になるのが「高出力(高火力)」になるのですが、スペックについてはこんな感じになっております。
- 重量:425g
- 出力(火力):4,000kcal/h(230P使用時)
- 燃焼時間:約85分
- 収納サイズ:縦18cm、横10.4cm、幅9.6cm
重量が重く、サイズがデカイのが難点ですが、それでも出力が4,000kcal/hは凄いですよね!!
これだけの高火力なら、調理するのも早くて便利だと思います!
また、EPIgas APSA-III S-1020の特筆すべて点としましては、CB缶、OD缶(ガス缶の接続部分(口)の規格)両方とも使えます。
CB缶、OD缶と言ってもピンとこないかもしれませんが、家庭用のカセットコンロで使われるボンベ(ガス缶)の事をCB缶、アウトドア用のボンベ(ガス缶)をOD缶と言います。
規格が違うガス缶を両方とも燃料として使えますので、とても便利だと思います!
ちなみに、今回購入した分離式バーナーであるプリムスP-155Sは、OD缶しか使えませんので、お間違えないようにしてください。
EPIの分離式バーナーも良いな~と思ったのですが、P-155Sと比較すると、重量と収納サイズがひっかかり、今回は購入しませんでした。
日帰り登山やキャンプ、4人以上のテント泊時の共同装備なら高火力で便利かも知れないな~と思います!
分離式バーナーSOTOストームブレイカーSOD-372の詳細と比較
そして分離式バーナーといったら、SOTO(ソト)を外す事はできませんよね!
軽量で高出力のバーナーが多いSOTOですが、P-155Sと比較してみると、非常に魅力的な商品だったのがこちらの分離式バーナーSOTOストームブレイカーSOD-372ガス・ガソリンストーブシングルバーナーになります!
SOTOストームブレイカーSOD-372のスペックについては、こんな感じになっております。
- 重量:225g
- 出力(火力):3,000kcal/h(230P使用時)
- 燃焼時間:約50分
- 収納サイズ:縦9cm、横15cm、幅13cm
分離式バーナーなのに重量も軽く、収納サイズもコンパクトながら、SOTOストームブレイカーSOD-372は、EPIと同様に、ノズル交換をしなくてもOD缶(アウトドア用ガスボンベ)とガソリン燃料を使うことができます。
しかし、家庭用カセットコンロの燃料であるCB缶は使えませんので、注意して下さい!
寒い環境下でもガソリン燃料は安定した火力になりますので、厳冬期に登山やアウトドアを楽しむ方には有り難い分離式バーナーだと思います。
自動車用レギュラーガソリンと、ホワイトガソリン両方とも使用可能だそうです。
燃料でガソリンを使う場合、余熱作業が必要ですが、SOTOストームブレイカーSOD-372は必要ありません。
私はガソリンを燃料にしたバーナーは使ってないのですが、山仲間は結構愛用している方が多いです。
ガソリン燃料のストーブの火が点くところを観察していると、高火力であることに驚いてしまったのですが、プリムスP-155Sにするか、それともSOTOストームブレイカーSOD-372にするかでだいぶ迷ってしまいました。
結局、プリムスP-155Sよりもお値段が高く、
「そうだ!分離式バーナーを買おう!」
ではなく、
「そうだ!消費者金融に行こう!」
になってしまうので断念しました(笑)
借金してまで何かを買いたいと言う欲求がないのでアレですが、それでもSOTOの分離式バーナーは、やっぱり魅力的だな~と感じました。
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プリムスP-155Sの燃料と大きさ、収納サイズ、Oリングについて
上述してますが、プリムスP-155Sの燃料の形態は、OD缶になりますので、間違わないようにして下さい。
プリムス製品ですので、専用のガスを使うのが望ましいですが、ま~私の場合は自己責任で違うメーカーのOD缶を使うことがあります。
危ないので真似しては駄目ですよ!
こちらがP-155Sの商品の詳細になります。
本体と説明書のみ入っておりました。
それにしてもコンパクトですね~
プリムスP-155Sの収納した時のサイズがこちらになります。
分離式ガスバーナーですので、ホースが長いのが特徴になります。
P-155Sの五徳の様子になります!
広げた状態で、約5cmの大きさになります。
足の部分もかなり安定しております!
P-155Sの特徴の1つとしてあるのが、燃焼熱を利用して、ガスの気化を促進させる「プレヒートパイプ機能」を装備しております。
五徳の左側についている金色の金属が「プレヒートパイプ」になります。
寒い環境下でバーナーを使うと、燃料のガスの気化が進まず、途中で消えてしまうことがあるのですが、この機能により安定した火力を得ることが出来ます。
山の上は寒いので、このプレヒートパイプがあるバーナーがおすすめになります!
燃焼効率が良くなりますので、ガスの節約にも繋がります。
バーナーの燃焼部分になりますが、こちらを見てお気づきになりますでしょうか!?
実は、P-155Sには「自動点火装置」が付いておりません。
一体式のバーナーの場合は、ほぼ全てに自動点火装置が付いているかと思いますが、こちらはありませんので、マッチ、ライター、ファイヤースターター(火打石)が必要になります。
そしてこちらがOリングになります。
プリムスP-155S分離式バーナーのOリングサイズは、「#4」になります。
使用頻度や保管状況によって劣化具合が変わってきますが、だいたい5年に1度はOリングの交換をした方が良いかな~と思います。
早い方ですと、3年に1度Oリングの交換をしている方もいらっしゃいます。
分離式バーナーとガス缶までの距離と輻射熱からの安全について
折角なので、分離式バーナーのメリットである、ガスボンベまでの長さを測ってみたいと思います!
分離式バーナーを使う理由の1つが、「ガスボンベの破裂を防ぐ」になりますからね!
バーナーの輻射熱でボンベが熱せられ、爆発する事故が多いですが、分離式バーナーは、距離が離れているので安心です。
まずはプリムスIP-250Tで距離を測ると、バーナーまで11cmほどありました。
バーナーの五徳の長さが約5cmですので、差引6cmほどガス缶と距離が離れている計算になります。
続きまして、250Tより大きいプリムスIP-500Tで距離を測ってみたいと思います。
250Tよりも高さのある500Tですので、約1cm縮まりまして、五徳までの距離が10cmになりました。
五徳の幅が5cmですので、ガスボンベまでの距離は約5cm離れている計算になります。
5cm離れていれば、ボンベまで熱が届かず安全だと思います!
言葉で書いても分かり難いので、今度は登山用のフライパンを使って大きさの比較をしてみたいと思います!
こちらの写真で、分離式バーナーとガス缶の距離のイメージがつくのではないでしょうか!?
フライパンの幅は、約7cmになるのですが、それでも5cmほどボンベと離れてますので、輻射熱の心配はなさそうです!
アクロバティックな体位になりやすい中華料理を作る時でも安心ですよね!(?)
分離式バーナーとヒーターアタッチメントとの相性について
分離式バーナーを購入した最大の要因の1つとしてあるのが、こちらの「ヒーターアタッチメント」を安全に使用できるからになります!
ヒーターアタッチメントについて簡単に書きますと、シングルガスバーナーでヒーターアタッチメントを熱し、その熱を増幅させる暖房装置になります。
ヒーターアタッチメントは、こんな感じにギザギザな形をしてまして、その溝にガスバーナーの五徳をセットさせます。
P-155Sにヒーターアタッチメントをセットさせた状態です。
シッカリ溝にセットされている事を確認した上で、このまま火を点ければOKになります!
熱せられると、本体が真っ赤になって結構周辺が暖かくなります。
輻射熱が凄くガスボンベが熱せられて危険なため、一体式のバーナーでの使用は不可になっております。
分離式バーナーである、プリムスP-155Sならボンベとの距離がありますので、比較的安全にヒーターアタッチメントを使って暖房する事ができます!
ヒーターアタッチメントの上部はかなり熱くなりますので、そちらで調理することも可能です!
コールマンから発売されている、遠赤ヒーターアタッチメントについて書いた記事になります!
テント泊・キャンプの寒さ対策になる簡易暖房器具ですので、良かったら参考にしてみて下さい!
一体式ガスバーナーP-153と分離式ガスバーナーP-155Sとの比較
折角なので、現在愛用している一体式のシングルバーナーであるプリムスP-153
とP-155Sと大きさを比較したいと思います!
まずは高さになりますが、一目瞭然ですよね~・・・。
P-155Sの高さは、ガスボンベとほぼ同じ高さになります。
比較すると、かなり高さで差が出ますね~・・・。
見難い写真で申し訳ございませんが、一体型のバーナーの高さは、約6cmになります。
分離型のバーナーの高さは、約3.1cmになりますので、約半分の高さになります。
フライパンで高さを比較すると、更に差が目立ってきます。
一体式のP-153バーナーの方は、重心が上にあるので安定性が悪いですよね!?
P-153一体式バーナーと比べ、分離式バーナーであるP-155Sでフライパンを使った場合、かなり低い位置で調理が可能になります。
重心が低いので、引っくり返すリスクをかなり改善できると思います。
狭いテント内で調理しますと、体を動かした拍子にガスボンベやバーナーにぶつけて倒してしまうことがありますので、安定性の高いP-155Sを始めるとする分離式バーナーの使用がおすすめになります!
一体式シングルガスバーナーを使う上での安全対策の1つになるのが「カートリッジホルダー」になります。
テント泊、キャンプの火災防止になりますので、おすすめの山道具になるのですが、そちらについて書いた記事になります!
まとめ
分離式バーナープリムスP-155Sは、テント内で調理する方におすすめでございます!
狭いテント内での調理の場合、誤ってバーナーを倒してしまうと、大火傷や火災の原因になってしまいます。
火力も強く、重量も軽いので、登山を始めキャンプなどで大活躍してくれると思います!
プリムスP-155Sは、お値段が高いのがネックになりますが、性能を妥協して安価なものを購入するよりは、シッカリとしたものを長く使い続けるほうが結果的に安上がりだと信じております。
アウトドアが好きな方にとっては、「分離式バーナー」は、気になるけど高額だし、装備するまで色々と考えてしまうアイテムだと思います。
予算の兼ね合いもあるかと思いますが、登山シーンに合わせて色々なバーナーを使い分けてみるのも安全に繋がると思いますので、それはそれで良い事だと思います。
やっぱり、火を扱う時間って楽しいですよね!
また、長期間使用してみて感じたことをレビューしたいと思います!