
苗場山周辺の登山地図を眺めていると「読めない名前の山があるな~」っと思い妙に気になってしまったのが今回ご紹介する佐武流山になります。
佐武流山について色々調べていくと、非常にアクセスが悪いことから、入山する方も少なく静かな山行を楽しめ売事が分かりました。
神奈川県に住む私にとっては、中々簡単に出没できるエリアではないので、苗場山や周辺の名山を絡めて出没しようと計画し、今回臨みました。
苗場山から佐武流山を目指したのですが、あまり歩く人がいないみたいですので、今回詳しく解説したいたいと思います!
- 佐武流山へ登山した経緯と読み方について
- 佐武流山登山!赤倉山までの登山ルート詳細
- 佐武流山登山!ナラズ山までの登山ルート詳細
- 佐武流山登山!山頂までの登山ルートと土舞台、坊主平詳細
- 水無尾根で佐武流山から下山の様子と渡渉について
- 佐武流山登山の標高差・コースタイム詳細
- まとめ
佐武流山へ登山した経緯と読み方について
冒頭に記載の通り、非常にアクセスが悪いエリアになる関係で、日帰り登山が難しく、周辺のキャンプ場を拠点にしながら佐武流山へ登ることに致しました。
少し変態を拗らせている関係で、単純なピストン登山だと佐武流山に対して失礼だと感じ、どうした物かと地図を眺めながら考えることにしました。
すると、苗場山から尾根が繋がっている事が分かり、登山ルートについて調べてみても、一応、刈払いされているので歩けなくはない!ってことが分かりました。
苗場山から佐武流山までは、少し距離も長くアップダウンが連続するものの、陽の長いこの時期なら周回登山も可能と判断し、登山することに致しました。
結果的に苗場山から佐武流山への登山は、決して甘いものではなく、白目確定の素晴らしい時間になったのですが、そもそも「佐武流山」ってなかなか読めない山の名前ですよね。
無知なもので「佐武流山」と書いて「さぶりゅうやま」だと思っていたのですが、珍しく読み方が正解で自分が一番驚いてしまいました(笑)
なお、「佐武流山」と書いて「さぶるやま」と呼んでも正解だったりします。
私に当てはめると「アオヒゲ」と書いて「イケメン」、「二枚目」と呼ぶのと同じだな~っと妙に親近感が湧いてしまいました♡(???)
え~・・・佐武流山の語源の方は、中津川支流の佐武流沢からきている説がありまして、佐武は「錆び」が訛ったものと言われております。
昔から錆びが流れる沢だったんだろうな~っと思いつつ佐武流山名物の渡渉に臨んだのですが、早速、苗場山からの登山の様子について書いていきたいと思います!
佐武流山への登山に移る前に、前回の苗場山登山の様子について書いた記事がこちらになります!
キャンプをした「よのさの里キャンプ場」から平太郎尾根から苗場山を目指した前回の記事になります。
そしてこちらが、苗場山、佐武流山で撮影した登山動画になります!

上記写真を押すと、YouTubeで動画を観ることが出来ますので、苗場山、佐武流山への登山ルートの様子や、山頂周辺の美しい景色を堪能していただけたらと思います!
佐武流山登山!赤倉山までの登山ルート詳細

苗場山神社で「佐武流山までの安全登山の祈願」をした所で、まずは1つ目の難所である赤倉山を目指して登山再開したいと思います。
苗場山神社から赤倉山方面は、暫くの間は苗場山の高層湿原の中に登山ルートがありますして、木道で整備されているので非常に歩きやすいです。

こちらは、龍ノ峰三角点付近の大きな池塘になります!非常に綺麗な蒼色のお姿に、思わず足が止まり見入ってしまいました。
だいぶイカ臭いおじさんになってきたので、この池塘で沐浴したかったですね~

それにしても雄大な景色が広がっております♡
目指す佐武流山が見えてます。
ちたみに中央奥に見えているのがナラズ山で、佐武流山は更にその奥になります。

赤倉山への登山ルートは、この辺で木道が終わり、その先は細い藪道をモリモリ下っていきます。

赤倉山の登山ルート上に咲いていたニッコウキスゲになります!

ニッコウキスゲの群落が結構ありまして、時期的に遅いので見れないと思っていただけに、ラッキーでした!

赤倉山、佐武流山登山においての最後の池塘になります。この先からは獣臭立ち込める藪交じりの登山コースになります。
ただ、この辺は崖の際を進むルートが続くので、景色もよく足取りは比較的軽かったです。

佐武流山を目指して登っ行くと左手に平標山が綺麗に見えました!
平標山も久しく登っていないので、谷川岳と絡めて出没したいですね~

赤倉山登山道から振り返っての苗場山方面の景色になります。
写真の通り、グングン高度を下げていきます。
思った以上に標高が下がるので、赤倉山への登り返しが嫌だな~っと、この時は思っておりました。

モリモリ下ると今度は藪道がモリモリとなりました。
ルートはなんとなく分かるのですが、蒸し暑いのと藪が濃厚に絡んでくるので「これが山ガールだったらな~・・・」っと思ってしまった赤倉山への登山となりました。

苗場神社から唯一の道標になります。
大丈夫だとは思っておりましたが、改めて赤倉山の登山道を歩いている事が分かったので、少しホッと致しました。
ただ、赤倉山の登山ルートは、ツキノワグマの大好物の1つであります「ネマガリダケ」の宝庫な事もありまして、非常に強い獣臭がしました。
ちなみにこの道標が最初で最後になりまして、佐武流山の手前まで一切ありませんので注意して下さい。

かなりキツイ急登をこなすと赤倉山の山頂となりました。
赤倉山の標高は1,938mになります。
この山頂の手前に赤湯温泉方面の分岐があったのですが、道標はありませんでしたので要注意です。
ただ、赤倉山から赤湯温泉方面の道は苗場山よりもシッカリしてました。
佐武流山登山!ナラズ山までの登山ルート詳細

赤倉山の山頂は樹林に囲まれ展望がなく、風もないのでやる気もなくなったので、佐武流山を目指して登山スタートしたいと思います。
夢と希望に満ち溢れた佐武流山への意思をゴリゴリと砕く赤倉山からナラズ山への濃い藪道がスタートとなります。
踏み跡はあるもののかなり薄い箇所が多く、アチコチから獣臭が立ち込めてだいぶビビりました。

薮とツキノワグマに怯えながらナラズ山を目指して進んで行くと、開けた空間に出ました!
正面に見えている山がナラズ山になりまして、佐武流山はこの山の更に先になります。
赤倉山からナラズ山への登山ルートも一気に下り急登を登り返すコースになっておりまして、体力と気力をゴリゴリと削り取っていきます。

地味に歩いてみたい忠次郎山、上ノ倉山方面の景色になります。
白砂山から平標山目指して縦走したいものですね!

噂をすれば平標山でございます。
佐武流山はどうでもよくなってしまい、無性に平標山へ登りたくなってしまいました!!
も~10年以上登ってないので、谷川岳へ行きたいですね!!!
赤倉山の登り返しと良い勝負だった急登をこなすとナラズ山に辿り着くことが出来ました!
ナラズ山の標高は2,051.7mになります。
ならず者たちがこの山頂プレートを設置したのが1980年みたいですね。
私が生まれたのが1979年なので、今年で45年も経過したことになります。
きっと、設置した登山者達は還暦を通り過ぎ65歳前後になってらっしゃんるんだろうな~っと考えると月日の流れは無常と言うか、なんというか・・・。
佐武流山登山!山頂までの登山ルートと土舞台、坊主平詳細

私も「ならず者」の仲間に入りたいな~っと思っていると、更に酷い藪地帯となりました・・・。
久しく登山者が歩いていない様子でして、この界隈も非常に濃い獣臭がしてました。
熊おどしを連発して「厄除け?熊除け?」をしたのが功を奏し、遭遇こそありませんでしたが、生きた心地がしない登山ルートでございます。

ホッとしたくて獣臭がする場所で昼食用に作ったホットサンドを食べてみました。
なんだか周囲が気になって食べた気がしませんでした・・・。

昭文社の山と高原地図に記載のある土舞台周辺の様子です。
地図には「テント泊可能な広場」みたいな記載があるのですが、実際は笹藪が凄く、この季節は難しいと思います。

土舞台で仮面舞踏会を披露したかったのですが、そんな事を言っていられない急登が見えてきました。
これが目指す佐武流山で良いのかな?っと、絶望気味に聞いてしまった瞬間でした。

少年隊と言うよりは「アオヒゲ隊」な感じで進軍していくと佐武流山山頂とワルサ峰への分岐である西赤沢源頭に辿り着けました。
ただ、ここから佐武流山の山頂まで70分との事で、更に絶望してしまいました・・・。

西赤沢源頭にあった水場の案内になります。
赤倉山方面から佐武流山を目指して登ってきたのですが、水場の音は聞こえませんでした。
ただ、意味深な薄い踏み跡があったので、水場への分岐だったのかもしれません。

昔は佐武流山から白砂山へのルートもシッカリしていたんでしょうね。
妙に気になるルートなので、佐武流山の山頂から白砂山へ行けるか調査したいと思います!
既に精魂も尽き果てて、坊主丸儲けの様な状態で辿り着いた坊主平でございます。
ここで世の無常を嘆きながらお経をあげさせていただきました(?)
「すべての物事は常ならざるものである!」by四法印 (しほういん)ですね!

世は無常ながら登らなければ道は開けない!byアオヒゲ(私)
時々良いこと言うのですが、自分で「良い事」を言っている辺りとても痛いですよね(笑)

なんだよ!偽ピークかよ!っと世の無常を嘆いていたニセ佐武流山の山頂の時間でした。
いや~~中々遠いぞ!!

世の無常を振り返って見ようと思い来た道を振り返ると、遠くに苗場山、手前にナラズ山、赤倉山が見えてました。
いや~よくここまで来ましたね!

そんな感じで日本二百名山である佐武流山の山頂に到着です!
佐武流山の標高は2,192mになりまして、本日の登山の最高点になります。
苗場山よりも標高が高いとは思いもしませんでした。

そしてこちらが佐武流山から白砂山への登山ルートの様子になります!
想像以上に藪が凄く、この状況で突破するのは1日仕事になると思います。
薄っすらですが佐武流山から白砂山へ人が通った跡があったので、猛者がいるんでしょうね。

佐武流山の山頂からの景色になります。
苗場山方面の展望があるものの、それほど景色が良い感じではありませんでした。
水無尾根で佐武流山から下山の様子と渡渉について

天気が下り坂になってきたのと日没時間が迫ってきたので、水無尾根を使って急いで佐武流山から下山する事に致しました。
佐武流山の山頂からは下るだけだと思っていたのですが、こんな痩せ尾根もあったりと、油断ならない感じでした。

そんな感じでワルサ峰になります!
ワルサ峰は、結構キツイアップダウンがありまして、「俺のワルサーP38でぶち抜くよ!」っと叫んでしまいました(?)

ワルサ峰は展望が良く名前の分からない山が綺麗に見えました!
ここで休憩したい所ですが、時間が微妙なので下山を優先したいと思います!

ワルサ峰からは激下りとなりまして、時間をむしり取っていきます・・・。
水無尾根は、予想以上にキツイルートでした。

非常に急な坂道を転がるように落ちていくと、物思平に到着出来ました!
珍しく休憩に適した場所になりますので、佐武流山へ登山の際には、有効にご活用ください!

佐武流山登山の人気スポット?である、檜俣川渡渉地点になります。
基本的に水量が多い川になるみたいで、地味に流も早く驚きました。

水虫の治療になるかな?っと思い、裸足で渡渉したのですが、少し上流に行けば岩伝いに渡れそうな感じでした。
それにしてもムレムレの登山靴から異臭がし、写真撮影しながら意識が遠のいてしまいました・・・。
写真のように世界がグルグル回ってしまったので、山ガールと一緒に佐武流山へ登山しなくて本当に良かった思った瞬間でした(笑)

こちらが林道から佐武流山への分岐地点になります。
ここを下ると先ほどの渡渉地点となり水無尾根が始まります。

佐武流山登山口駐車場に至る分岐地点にある看板なのですが、この直ぐ近くに丁字路があります。
左手に進むと歩きやすいけど少し距離が長い林道となり、右側に進むと距離は短いけど濃い藪道になる感じです。
少しでも早く下山してキャンプ場の温泉に浸かりたいと思い、右側の濃い藪道の方を選んだのですが、この選択が大間違いでした・・・。

佐武流山登山口駐車場に至るルートは、途中までテープで案内があるものの、藪で登山道が消失し、非常に歩きにくく分かり難かったです。
あまりの藪の攻撃にサングラスを落としてしまい、「アオヒゲブルー」になってしまいました。
悪いことは言いませんので、先ほどの分岐は左に曲がり距離は長いけど歩きやすい林道で下山して頂けたらと思います。

足腰の疲労がモッコリの為、写真がかなりブレブレになってしまっておりますが、こちらが佐武流山登山口駐車場付近にあります水場になります。
昭文社山と高原地図には記載のない佐武流山登山口の水場になるのですが、大量に飲んだもののお腹の方は平気でした。
ゲート付近から来た道を少し戻った所にある沢になりますので、少し分かり難いと思います。気になる方は煮沸して使用してくださいね。
冷たくて非常に美味しく水量豊富なので当てにできると思います。

何とか宿泊地である「よのさの里キャンプ場」に戻ってくることが出来ました・・・。 いや~とても長い一日になりました・・・。
結局、キャンプ場の入浴時間に間に合わず(18:30最終受付)、炊事場で体を清め、その日は床に就いたのですが、疲労感がモッコリで食欲がわかず翌日も厳しい鳥甲山への登山になってしまいました。
そんな感じで今回の佐武流山登山の詳細に移りたいと思います。
佐武流山登山の標高差・コースタイム詳細


こちらが今回登山をした佐武流山と苗場山の登山コースと標高差の地図になります。
登山をした日は、7月19日なりまして、標高が上がれば涼しくなるかな~っと予想していたのですが、残念ながら終始蒸し暑く、水切れの心配をしながらの佐武流山への登山となってしまいました。
今回は、水切れして悲惨な目に遭った御正体山への登山の教訓から、約5Lの水を担いで佐武流山へ臨んだのですが、ギリギリ足りた状況でした。
水分の取り過ぎで体内のナトリウムバランスが悪くなったみたいで、途中から調子が上がらず苦しい展開になってしまいました。
やはり、夏の時期のロング登山は、水分と塩分のバランスにも気を配る必要があるな~っと改めて感じた登山の時間になりました。
なお、佐武流山への登山ルートは、標高差の地図の通り、結構アップ段が強烈で、藪で登山道も分かり難いので、十分時間に余裕がないと厳しいと思います。
エスケープルートもほぼありませんので、苗場山から佐武流山へ縦走する場合は、その辺も加味したうえで挑戦していただけたらと思います。
そしてこちらが佐武流山へ登山をした時のコースタイムになります!
苗場山神社 9:24 → 9:36 龍ノ峰三角点 → 10:57 赤倉山 → 11:57 ナラズ山 → 13:11 西赤沢源頭 → 13:20 坊主平 → 13:55 佐武流山 14:07 → 14:32 西赤沢源頭 → 14:58 ワルサ峰 → 15:28 物思平 → 16:04 檜俣川渡渉地点 16:16 → 18:14 和山登山口 → 19:02 よのさの里キャンプ場
苗場山神社から赤倉山までのコースタイムが約1時間30分ほどでした。
赤倉山から地味にキツイナラズ山の山頂までのコースタイムが1時間弱、そこから佐武流山へのコースタイムが2時間でしたので、苗場山神社から合計で5時間弱かかりました。
また、佐武流山からの下山も中々骨る作業になっておりまして、ワルサ峰へ登り返し、檜俣川の渡渉などもあったりと、かなり痺れる時間になりました。
更に林道を使わず佐武流山登山口付近に至るルートで下山を試みたのですが、非常に藪が濃くてコースが消失していてこちらでも道間違いを連発し、余計時間が掛かってしまいました。
無理せずゲートのある林道を使って下山した方が距離は長いですが確実ですので、私が使った登山ルートは止めた方が良いと思います。
まとめ
初めて登る佐武流山でしたが、苗場山から縦走す登山者は少ないみたいで、想像以上に藪が多く登山ルートが分かり難かったのが印象的でした。
ただ、山慣れしている方なら問題ないと思いますし、苗場山和山登山口か、佐武流山登山口に車を駐車すれば、周回登山の難易度も下がるな~と思いました。
なお、上述しておりますが、赤倉山周辺から佐武流山までの登山ルートは、獣臭がかなりしましたし、フレッシュな糞が多数ありましたので、ツキノワグマの要警戒区間だと感じました。
鼻がへそ曲がっている私の嗅覚ですら感じられる獣臭の濃度でしたので、確実に近くにいたと思います。
苗場山から佐武流山を目指す場合は、登山者も非常に少なくツキノワグマの高濃度生息域だと感じたので、単独山行は避けて頂ければと思います。
また、機会作って佐武流山から白砂山へ縦走したいな~っと考えていたもので、稜線の藪の確認も兼ねての登山だったのですが、あまりにも濃い登山道の姿に開いた口が塞がらない感じでした。
佐武流山から白砂山へのクラシックルートを狙うなら、やはり残雪期だな~っと強く思いました。
非常にアクセスに難のある佐武流山ですが、また機会を作って再訪出来たらな~っと思っております!
佐武流山への登山の翌日に登った鳥甲山について書いた記事になります!
佐武流山と同じ二百名山になるのですが、難易度は鳥甲山の方が上かな~と感じました。
駐車場やトイレ、登山ルートについて詳細に書いてますので、良かったら参考にしてみてください!
佐武流山から尾根で繋がっている白砂山へ登山した際の記事になります!
野反湖から入山したのですが、美しい朝焼けの景色と佐武流山方面の展望にウットリ♡が止まらなくなってしまいました!!
