南アルプスへ登山する際、重要な登山の拠点になるのが広河原になります。
現在、広河原まではマイカー規制が実施されている関係で、手前の「夜叉神峠」までしかアクセス出来ないのですが、それ以降はバスやタクシーに乗り換える必要があります。
どうしてもスタートが遅くなってしまうのですが、北岳を目指す際に好立地な場所で営業しているのが白根御池小屋になります!
今回は、テント泊も出来る白根御池小屋について解説していきたいと思います!
- 白根御池小屋でテント泊した経緯について
- 白根御池小屋へのアクセスの仕方とバスの料金、タクシーについて
- 広河原山荘の水場とトイレ、シャワーに生ビール詳細!
- 白根御池小屋へ登山!登山ルートの詳細について
- 白根御池小屋テント泊!テント場の様子と標高、混雑、料金、予約について
- 白根御池小屋の水場・トイレと生ビール!売店の詳細について
- 白根御池小屋での食事の様子について
- 広河原山荘から白根御池小屋までのルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
白根御池小屋でテント泊した経緯について
今年は山梨百名山をモリモリ登りたい!っと思い、あちこち出没しているのですが、アクセスが非常に悪い小太郎山が残ってしまい、どこかのタイミングで山頂を踏みたいな~っと考えておりました。
また、仙丈ヶ岳から塩見岳に至る長大な「仙塩尾根」も未踏部分があるので、この際一気に登ってしまおう!っという良く分からない考えが芽生えてしまいました。
行程を考えると、3泊は必要だな~っと思い、何処の山小屋を利用しようか考えた結果、初日はテント場がある白根御池小屋のお世話になることに致しました。
白根御池小屋は、名前の通り小屋の前に「白根御池(しらねおいけ)」があって、非常に雰囲気の良いテント場が広がっております。
テント場周辺の雰囲気も良く、小屋も綺麗で居心地の良い白根御池小屋について今回は書いていきたいと思います!
特に気になるのがテント場の様子やアクセスの仕方、標高(気温)や、小屋で売っている生ビール等になるかな~っと思いますので、その辺につきましても触れたいと思います!
まずは今回登山をした広河原から白根御池小屋までを撮影した登山動画がこちらになります!
上記写真を押すと、YouTubeでテント泊をした白根御池小屋の動画を観る事が出来ますので、良かったら参考にしてみて下さい!
白根御池小屋へのアクセスの仕方とバスの料金、タクシーについて
上述の通り、白根御池小屋を利用するには、マイカーでアクセスする事が出来ません。
今回は、JR甲府駅から出ております「快速広河原」行きのバスに乗ってアクセス致しました。
バスの本数は結構多く、料金の方は、JR甲府駅から広河原までで片道2,700円になります。
ちなみに甲府駅の始発バスの時刻は、4:35発になりまして、終点の広河原には6:13に到着します。
私たちは、9:05発のバスに乗車し、広河原には10:58に到着しました。
平日に利用したのですが、それでも利用者が多くバス2台で広河原へ向かうことになりました。
ちなみに甲府駅から広河原までタクシーを利用すると(4人乗り)、だいたい14,000円くらいになります。
そんな感じでバスに揺られて甲府駅から2時間で広河原バス停に到着致しました。
「CCNet光号」ってなんか速そうなバスの名前だな~っと思ったのですが、なんか違いますよね(笑)
広河原山荘の水場とトイレ、シャワーに生ビール詳細!
そして移転工事を経て新しくなった広河原山荘がバス停の目の前にありました!
北岳登山の前線基地になる広河原山荘ですが、宿泊も出来ますし、水場とトイレ、シャワーもりますので、登山者の心強い味方になります。
白根御池小屋へ行く前に、折角新しくなった広河原山荘を堪能すべく昼食を食べてみました!
メニューはやや少なく、料金は1,000円前後の物が多かったです。
生ビールの販売もあったのですが、これから白根御池小屋へ向かう身にとっては・・・となり、注文しませんでした(涙)
広河原山荘での食事については、別途記事にしたいと思いますが、宿泊は勿論のこと、シャワー室などもありまして、下山後汗を流してサッパリしたい方におすすめです!
ちなみに広河原山荘のシャワーは、10分で800円になります。
そしてこちらが広河原山荘の正面裏手にあります水場(炊事場)になります。
自由に水を汲んでよいとの事で、今回も利用させていただきました。
広河原山荘にはテント場もありますので、バスの乗車に間に合わない時とか便利かもしれません。
なお、広河原山荘のトイレは、食事などの利用者に限られます。
白根御池小屋へ登山!登山ルートの詳細について
広河原山荘を堪能した処で、白根御池小屋を目指して登山開始したいと思います!
こちらが広河原インフォメーションセンターになりまして、バスのチケット売り場も兼ねております。
中にトイレもあるので、登山する前に周辺の状況をチェックしてみて下さい!
いざ!北岳へ!!って感じですが、夕方頃から天気が崩れる予報なので、今宵のお宿である白根御池小屋のテント場へ急ぎたいと思います。
右手に見えている林道が戸台方面に至るルートになるのですが、崩落のため現在も通行止めが続いております。
復旧する日を待ちわびているのですが、長い年月が必要でしょうね~
吊り橋を渡ると正面に北岳を見ることが出来るのですが、今日は雲の中ですね~~
なんかテント泊出来そうなスペースが川沿いにありますよね(笑)
昔は写真左手に広河原山荘がありました。
白根御池小屋までは、暫く平坦な登山ルートになります。
ただ、段々と急登となり永遠に続きます・・・。
白根御池小屋までのアクセスは、苦行の連続になります(笑)
今回ご一緒したオガワさん(赤ザック)とマエちゃん(黒ザック)です。
二人とも荷物の量が尋常じゃないですよね(笑)
広河原山荘から白根御池小屋の登山ルートには、2箇所ほど休憩スポットとしてベンチが設置されております。
天気が良いと、ベンチから南アルプスの景色を見ることが出来るのです、今日はガスガスでした。
平地に到着しホッとしている3人です。
いや~平地って最高ですよね!
チョットした事ですが、平地の有難みが身に沁みます。
白根御池小屋の水平道に差し掛かったのですが、今までの様な強烈な登りはないものの、それでも小さなアップダウンが多くオジサン達に素敵な快楽を注入してくれました(涙)
3人で悲鳴を上げていると南アルプスの鳳凰三山が見えてきました♡
左に見えているモッコリが地蔵岳のオリベスクですね!
鳳凰三山も久しく登っていないので何処かで行きたいですね~
飲めそうな沢水がモリモリ湧きだしておりました。
水が豊富な南アルプスらしい景色ですよね!
そんな感じで広河原山荘から2時間30分ほど登り、よ~やく今宵のお宿である白根御池小屋に到着致しました!
ソフトクリームの看板が「グッ♡」ときますよね!!
白根御池小屋テント泊!テント場の様子と標高、混雑、料金、予約について
天気が微妙なので、とりあえずテント場に向かい設営したいと思います!
私は事前にWEBでテント泊の予約をしました。
小屋に入ると正面に受付があるのですが、そちらで「テント泊で予約しているアオヒゲ(私)です。」と伝えると直ぐチェックインすることが出来ました。
事前にテント泊料金(1,000円/日)をクレジット決済していたのでお金のやり取りもなく、非常に便利でした。
なお、白根御池小屋でのテント泊は、事前予約制ですので、忘れず行ってください!
白根御池小屋から歩いて2分位の所に白根御池があります。
白根御池の標高は2,230mになりまして、周辺がテント場になっております。
2,230mの所に山小屋(テント場)がありますので、朝晩は結構涼しいです。
下界よりもザックリ14度前後気温が下がりますので(下界が30度なら白根御池小屋の気温は16度前後になります)、小屋泊、テント泊の服装の参考にして下さい。
そんな感じで白根御池小屋のテント場の様子になります。
事前予約になってからは、無制限に受け入れる事はせず、結構ゆったりと幕営できるよう予約制限を行っているそうです。
料金も上がってしまいましたが、それでも満杯でテントが張れない事がないので、計画にもゆとりが出ますので、個人的には有難い制度だな~っと思っております。
なお、現在は80張までテント泊出来るようになっておりますが、昔は最盛期に100張以上テント泊者がいた事もあったそうです。
テントから眺める白根御池になります!
写真上部中央に岩がありますが、あの辺もテント場になっております。
なんだか「斧」を投げ入れてみたくなってしまった瞬間です☆彡
きっと「桃」が浮かび上がり、鬼退治の仲間に入れてくれるプレイが発動するんでしょうね(笑)
また、写真の通り大きな岩がゴロゴロありますので、ペグがなくても大丈夫でした。
ここで奈良田から白根御池小屋へアクセスしていたナカジーさん(右)が登場となりました!
新しいテントで白根御池小屋でのテント泊に臨んだのですが、設営したテントを眺めてはニヤニヤしご満悦な感じでした!
「どんなプレイの撮影を行おうかな~♡」と映画監督の様な振る舞いに隣のサイトで寝るのに恐怖した瞬間でした☆彡
天気予報の通り、夕方から白根御池小屋は雨になりました。
いや~早くテント場に到着して正解でした。
そして白根御池小屋のテント場になりますが、白根御池周辺を始め、小屋の周囲に点在してました。
何だかんだでかなり広いテント場になりますし、事前予約制ですので、混雑は限定的だと思います。
テント場の周辺にはベンチが多数配置されているので、自炊するのに便利でした。
ただ、白根御池小屋の中には「自炊室」はありませんので、雨の日のテント泊はチョット大変かもしれません。
やはり象徴であります白根御池周辺のテント場は人気がありまして、結構混雑してました。
人気のある白根御池周辺のテント場で幕営したい場合は、遅くとも14時前後には到着しないと厳しいかもしれません。
白根御池小屋の水場・トイレと生ビール!売店の詳細について
続きましては、白根御池小屋の水場とトイレや販売している生ビール等の売店の詳細について触れたいと思います!
こちらは白根御池小屋の食堂の様子になるのですが、山小屋とは思えない明るく綺麗な内装になっておりました。
2006年に新築された山小屋になるのですが、まだまだ新しいので小屋泊も良いかもしれません!
ちなみに白根御池小屋の宿泊料金は、1泊2食で10,500円になります。
こちらが食堂の厨房の様子になります。
ぼちぼち夕食の時間帯ですので、忙しく用意してました。
白根御池小屋では、お酒の販売がありまして、日本酒や焼酎を始め、ワインや生ビール等、メニューがとても豊富でした。
お酒以外にも売店ではコーラやスポーツドリンク、お茶などのペットボトル飲料の販売もありました。
料金の方は500円でしたので、ま~いわゆる「山料金」ってやつですね。
そして食堂には生ビールのサーバーが置かれてまして、日帰り登山者やテント泊者でも購入することが出来ます!
また、小屋の受付の所にはお酒の自動販売機がありまして、こちらでも購入できるようになっておりました。
缶ビールは350mlで600円、500mlが800円でした。
そんな感じで白根御池小屋で購入した生ビールになります!
生ビールの料金は、1,000円になります。
下界で生ビールを飲むと600円前後かと思いますので、ま~こちらも「山料金」になりますね。
そしてこちらが白根御池小屋の水場になります。
小屋の横にありまして、24時間無料で利用することが出来ます。
蛇口が1つしかないので、よく渋滞してました。
そしてこちらが白根御池小屋のトイレになります。
簡易トイレながら数も多く紙もシッカリあって綺麗に保たれておりました。
テント泊の場合は、トレイの料金も含まれておりますが、それ以外の方はチップ制になっております。
白根御池小屋での食事の様子について
設営も完了し、生ビールもゲットできたところで白根御池小屋で食事(宴会)を楽しみたいと思います!
皆様、思い思いの食材、つまみを荷揚げしてくれて豪華な夕飯になりました!
3泊の計画なのに1週間分の食材を荷揚げしているマエちゃんになります。
食に対するこだわりが強いんでしょうね(笑)
疲労困憊なのか、ストックと話し込んでいたナカジーさんになります。
その気持ち、よく分かります(笑)
そんなナカジーさんを心配そうにしていたオガワさんになります。
オガワさんとは何度か飲み会でご一緒していたのですが、何故か今まで一度も登山したことがなく、「本当に登山好きなのか!?」といった疑惑が周囲にあった感じでした。
今回、本当に登山することが分かり大きな収穫となりました(笑)
ストックと語り尽くしたみたいで、おもむろに調理を開始したナカジーさんになります。
ナカジーさんは、私と一緒で色々雑なのですが、食に対する考え方は一流でして、手の込んだ料理を毎回披露してくれます!
今日は、何を作るんでしょうかね?
ナカジーさんの影響を受けて、私も「貧乏セット」の調理を開始しました!
メスティンで米を炊き、カレーと缶詰のテキトー山飯になります。
私の場合、「食のこだわり」はなく「値段」に執着する感じです(笑)
段々職人の手つきになってきたナカジーさんを見つめるマエちゃんでした。
日頃からVRで鍛えている影響か、「高速上下運動」を披露してくださいました♡(?)
あんな強引にかき混ぜられてしまうと、私も吹いてしまうな~っと、ドキドキな時間になりました♡(???)
ナカジーさんから配給を頂きました♡
ど~やら強引に(?)肉を焼いていたみたいです!
山の上ではお肉は大変貴重な食材ですからね~!
お気遣いいただきありがとうございます!
そんな感じで私の方も米が炊き上がりました!
白根御池小屋の標高は2,300mくらいですので、それほど気圧の影響(沸点)を受けない感じです。
ただ、その後テント泊した農鳥小屋は、標高2,800m前後になるのですが、気圧の影響を受けて微妙な感じでしたので、やはり標高が高い所での調理は難しいな~っと感じました。
白根御池小屋のディナーは、カレーと焼き鳥缶詰トッピングでございます!
このチープな感じが美味しいですよね~♡
7日分の食材を荷揚げしたマエちゃんがなんか作り始めました。
あの袋の中に「元気になる薬」がモリモリ入っているんでしょうね♡
そうだね~そうだね~~おいらも元気になる薬が欲しいや!
っと、ロックなリズムで同意していたナカジーさんでした。
白根御池小屋の入口の軒先には、有難い事に上記写真の様な調理&食事がとれるような炊事場チックなスペースがありました。
こちらで食事をしていると、愛知から来られた3人組(男性1名、女性2名)の登山者と仲良くなったのですが、明後日に塩見岳へ登るとの事で、また会えそうですね~っとお別れしました。
も~会えんだろうな~っと思っていたのですが、塩見岳の頂上で再開しビックリしたのですが、そちらは次回以降書いていきたいと思います!
そんな感じで、今回の広河原山荘から白根御池小屋までの登山の詳細に移りたいと思います。
広河原山荘から白根御池小屋までのルート・標高差・コースタイム詳細
今回の南アルプスへの登山は、3泊4日の行程で広河原から入山し、小太郎山、北岳、間ノ岳、塩見岳、農鳥岳から大門沢経由で奈良田へ下山しております。
下段の方は、今回登山をした広河原山荘から白根御池小屋までの登山ルートと標高差の地図になります。
登山をした日は、8月9日なりまして、とても蒸し暑い1日になりました。
また、標高差の地図の通り、歩いた距離は5、6kmほどなのですが、急登が続き荷物が多い私達にとっては試練の時間になりました。
ただ、白根御池小屋までの登山ルートは、道標もありますし踏み跡明瞭ですので、迷う事はないと思います!
そしてこちらが今回登山をした白根御池小屋までのコースタイムになります!
広河原インフォメーションセンター 11:56 → 11:58 広河原・吊り橋分岐 → 12:02 旧広河原山荘 12:15 → 12:24 白根御池分岐 12:51 → 13:06 第一ベンチ(1880m) → 13:39 第二ベンチ(2059m) → 14:26 白根御池小屋
広河原山荘から白根御池小屋までのコースタイムが約2時間30分になりました。
甲府駅からの白根御池小屋までアクセスする場合、バスの時間が2時間掛かりますので、合計で5時間位は必要な感じになります。
やっぱり、北岳への登山はアクセスに時間が掛かるのがネックですよね。
まとめ
白根御池小屋のテント場で寝ていると、神奈川県で地震があり、「ドスン♪」と言った地響き?と同時に結構揺れました。
テント泊中に地震に遭ったことがなく驚いたのですが、山の上でもしっかり揺れるんだな~っと改めて感じた時間になりました(揺れるのは当たり前ですよね)
地震もそうですが、白根御池小屋へのアクセスで利用した甲府~広河原の林道は、土砂崩れが多くよく通行止めになりますので注意して下さい。
そんな感じで次回は白根御池小屋から山梨百名山に選ばれている小太郎山への登山について書いていきたいと思います!
白根御池小屋から小太郎尾根を使って山梨百名山に選ばれている小太郎山へ登った続きの記事になります!