今回は、中々選ぶのが難しい「登山保険(山岳保険)」について深掘りしていきたいと思います!
登山の補償を担う保険には、大まかに「1日登山保険」と「年間登山保険」の2種類があるのですが、そちらの違いと注意すべき契約内容について書いていきたいと思います!
- 登山保険の選び方の重要性について
- 1日登山保険と年間登山保険の違いと選び方!メリット・デメリットについて
- 登山保険に使われて理宇用語の意味と注意すべき契約内容について
- どれくらいの補償が登山保険にあると安心か!?について
- まとめ
登山保険の選び方の重要性について
「保険」と聞くと「難し」、「仕組みが複雑」、「自分に合ったプランが分からない」といった悩みを抱えている方が多いと思います。
巷には「保険無料相談」を謳ったお店が点在し、TVやネットのCMが目に留まることが多いですが、胡散臭いのも目につきますので不信感を抱いている方もいるだろうと感じております。
そんな私もその一人になるのですが、特に失敗だったな~っと後悔しているのが生命保険会社選びになります。
そこそこ大きな金額を毎月支払う生命保険なもので、もう少しよく吟味して保険会社を選べばよかったな~っと感じる事が本当に多いです。
先日も保険について担当者に確認すると、何時しか本題から会話内容がズレていき、いつしか興味のない金融商品の話に乗っ取られてしまい、長々と演説を聞く羽目になってしまいました。
失礼だけど「アクビ」をすれば察してくれるかな~っと思い試してみると、マスクしている事に気が付きました。
マスクしてたら気が付かんだろう!
と、独りボケツッコミをしていたら何だか楽しくなってしまい、マスク越しでも分かるほど「爽やかな笑顔」になってしまいました!
結果、「話に興味がある上客」だと勘違いしたらしく、中々逃がしてくれなかったのですが、担当者(保険のおばちゃん)の質が非常に低く、営利目的丸だしな態度に嫌気がさしてしまい、保険会社選びは本当に大事だなと改めて思ってしまいました。
同じことが山岳保険にも言えるかと思いますので、今回は後悔しないためにも重要な「登山保険の選び方」について掘り下げてみたいと思います!
また、登山保険を選ぶ際に難解な「用語の意味」や「どれ位の補償があれば安心できるか!?」、「注意すべき契約内容」についても触れていきたいと思います!
1日登山保険と年間登山保険の違いと選び方!メリット・デメリットについて
色々な保険会社から発売されている山岳保険を選んでいると、最初にぶつかる壁が「1日登山保険」にすべきか「年間登山保険」になるかと思います。
私自身、登山保険を選ぶ際に迷ってしまったのですが、各々メリットとデメリットが存在します。
1日登山保険と年間登山保険の違いについて纏めると、こんな感じになります!
- 1日登山保険は保険料が安い
- 名前の通り1日から登山の保険に加入できる
- 保険加入期間を設定できるので無駄なく補償を受けられる
- 保険加入の手続きが簡単(コンビニやweb操作で完結できるものが多い)
1日登山保険と年間登山保険を比較しますと、大きなメリットは、やはり保険料が安い点と、登山に行く日だけの保険の加入で済むので、無駄がない所になります。
年に数回しか登山に行かないのに、年間の登山保険に加入してしまうと、かなり無駄な保険になってしまいますので、1日保険は登山を始めたばかりの方におすすめな山岳保険になるかなと思っております。
しかしながら、年間登山保険と比較すると、1日登山保険にもデメリットが存在するのですが、そちらについて纏めるとこんな感じになります!
- 保険の加入を忘れてしまう
- 補償金額が少し弱い(金額が少ない)
- 年に5回前後登山に行く場合は割高になる
まず、大きなデメリットになるのが「保険をかけ忘れる」かと思います。
1日登山保険ですと、保険期間を細かく設定することが出来るのがメリットになるものの、その都度加入しなければなりませんので、私みたいに「うっかり八兵衛」をリスペクトしている登山愛好家にとっては、かなりハードルが高いプレイになるかも知れません(笑)
その点、年間登山保険ならば、「保険のかけ忘れ」を防ぐことが出来ますよね!
また、保険料が安いということは、それだけ補償内容も低くなってしまいます。
年間登山保険と比較すると「補償が弱い」と感じてしまうかもしれません。
そして最後に記載しましたが、年に5回前後登山に行かれるならば、年間登山保険を選んだ方が安かったりします。
塵も積もれば・・・ではないですが、1回の保険料は安いものの、1日登山保険は回数を重ねると割高になってしまうデメリットがありますので、登山へ行くであろう必須を考慮した上で年間登山保険へ加入した方が補償も厚く大きなメリットになるかと思います!
山岳保険に加入するメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説してますので、良かったら参考にしてみてください!
登山保険に使われて理宇用語の意味と注意すべき契約内容について
登山保険を選ぶ際に重要なのは、保険に使われている用語の意味をシッカリと理解し、納得の上で契約する事になります!
保険会社によって、使われている用語が微妙に違っていたり、そもそも意味が異なることがありますので、契約する際には「契約内容」に注意する必要があります。
各社色々な表現を使っているのですが、主だった登山保険で使われている用語について解説したいと思います!
- 死亡・後遺障害・・登山中の事故等による死亡、後遺障害の補償
- 入院日額・・・・・登山の事故による入院した日数分の補償
- 入院一時金・・・・入院した時点で支払われる金額(補償)
- 通院日額・・・・・1回の通院で支払われる金額
- 救援者費用・・・・遭難者の捜索費用、捜索に関わる諸費用
- 遭難捜索費補償・・山岳登はん時の遭難者の捜索費用、捜索に関わる諸費用
こちらは登山保険で使われる主な用語になるのですが、読んで字のごとくのものや、意味が分かり難い言葉が並んでいるものもあったりします。
「死亡・後遺障害」から「通院日額」までの用語の意味は、記載の通りになりますので、イメージが湧きやすいかと思いますが、「救援者費用」、「遭難捜索費補償」の違いが分かり難いですよね。
この2つの補償には大きな違いがありますので、登山保険を選ぶ際には要注意だったりします。
気をつけて頂きたいのは、普段の登山で「山岳登はん」をするかどうかになります。
山岳登はんとは、主に冬山で使用するアイゼン、ピッケルを使う登山や、ロッククライミング等のことを指しております。
本格的な冬山登山やロッククライミングをする方は、補償の中に「山岳登はんを含む」かどうかの確認が必要です。
山岳保険に入っていれば、冬山やロッククライミングも補償されると考えている方が多いと思いますが、保険によっては補償されませんので、契約内容に注意が必要です。
調べた限り、1日登山保険では「山岳登はん」を含む登山は補償されないものが多いので、契約する前にチェックしてください!
私が契約していた登山保険は、まさに「山岳登はん」は補償対象外でした。
いや~~無知とは本当に怖い事ですよね・・・。
どれくらいの補償が登山保険にあると安心か!?について
登山保険を選ぶ際に重要な点としてあるのは、やはり「どれくらいの補償があると安心か!?」になりますよね。
こちらについては、皆様背負っているものが違いますので、単純に計算は出来ませんが、少なくとも登山中に起こりえる「遭難時の捜索費用」や、「怪我をした場合の補償(通院補償)」は厚い保険を選びたいですよね!
また、扶養親族がいたり、お子さんが小さかったりする場合は、「死亡・後遺障害補償」についても考えておかないと、残された家族が経済的に悲惨な状態になってしまう可能性がありますよね。
しかしながら、保険というのは補償が厚いほど保険料が上がってしまいますので、何処かで折り合いをつける必要があります。
ここからは個人的(ファイナンシャルプランナー)な目線として是非、選んで欲しい登山保険の補償を纏めるとこんな感じになります!
- 救援者費用(捜索費用) 500万円前後
- 死亡補償 500万円前後(年収を目安)
- 通院補償 3,000円/日前後
解説しますと、捜索費用の補償は、多いほど安心ですが、それでも500万円前後の補償がある登山保険ならば、ある程度安心できると思ってます!
根拠としましては、山で遭難しますとヘリコプターを使っての捜索になりますが、民間でお願いすると、10万~20万/時の請求が相場になります。
ちなみに1日の値段ではなく、1時間の値段ですので注意してください!
ヘリコプターでの捜索は、夜間は行いませんので、朝の7:00~16:00の9時間くらいが1つの目安になります。
ヘリコプター操縦士の休憩もありますし、燃料補給等もありますので、実質の稼働時間は8時間前後になります。
1時間20万円の請求の場合、160万円/日になりますので、500万円の捜索費用の補償があれば約3日分は賄える計算になります。
3日間しか捜索出来ないではないか!と思ってしまいますが、初動捜索は警察、消防の方で無料で行ってくれますので、その期間は金銭的に大きな負担は発生いたしません。
また、事前に登山計画書を警察や自治体に提出していれば、捜索範囲を狭めることが出来ますので、発券・救助が迅速に行われる可能性もあります。
しかしながら、山岳遭難の場合、長期間の操作は行わないことが通例ですので、警察・消防の捜索打ち切り後、改めて民間の捜索隊(有料)に依頼するのかの判断が必要になります。
3日前後は、警察・消防の方で捜索してくれることが多いので(更に長く捜索してくれる事もあり)、その辺を踏まえますと+3日間くらいは自腹で捜索できる補償があれば良いのではないかと考えてます。
1週間ほど捜索しても見つからない場合、生存の確率は限りなく低くなりますので、それ以上の捜索に意味があるのか?と考えると、意見が分かれる部分かと思います。
警察、消防等の捜索を加味しますと、登山保険の捜索費用補償は、500万円前後あれば大きな力になってくれると思っております。
また、死亡・後遺障害補償につきましては、生命保険に未加入の場合、年収前後の補償が登山保険についてあれば、残された家族の生活に直ちに影響は出ないかと思います。
生命保険に加入されている方が殆どだと思いますし、厚生年金加入者ならば、「遺族年金」が遺族に支給されますし、国民年金、厚生年金加入者ならば怪我や病気で障がい者になってしまっても「障害年金」が支給されます。
色々と支給要件があるにせよ、公的保障制度を加味しますと、死亡・後遺障害はそれほど補償が厚くなくても大丈夫ではないかと思ってます。
遭難死しなくても、登山には事故がつきものですし、重い障害が残る怪我が起きやすいスポーツである事を考えると、補償が厚い年間登山保険への加入がベストなチョイスだと思っております。
まとめ
登山保険につきましても、色々な保険会社や団体から発売されておりますので、用語の意味や契約内容をよく読んで選ばないと痛い目に遭う恐れがあります。
特に「山岳保険」ではないのに、「山岳保険」のようなニュアンスの商品もあったりしますので、運営会社や保険の補償内容に注意を払う必要もあります。
また、上述の通り1日登山保険は、料金も安くメリットが多いものの、それ以上に気を付けなければならない点もありますので、個人的には年間契約の登山保険を選んだ方が良いのではないかと思っております。
皆様も良く分かっているかと思いますが、登山中は「想定外」の出来事が非常に多く発生します。
「遭難事故は私には関係ない!」とは思わず、もしもの危険に備えるためにも適切な登山保険を選んでいただけたらと思います!
保険によっては、近年増加の一途を辿っている「熱中症の補償」や「登山道具等の盗難補償」が幅広く付いてものもありますので、登山保険を選ぶ際にはチェックしてみて下さい!
【PR】登山時の「危険」に備える日新火災のジョイエ傷害保険
傷害保険で登山や自転車事故の補償を受ける事が出来るのか?について書いた記事になります!
登山保険を探す際の参考になれば幸いです!