- 寄から鍋割山登山について
- 鍋割山登山に使える駐車場とアクセス・トイレについて
- 鍋割山の山ビルの時期について
- 寄から鍋割山登山とルートの様子(寄展望台・櫟山・栗ノ木洞)
- 後沢乗越から鍋割山登山のルートの詳細について
- 鍋割山荘と山頂の様子について
- 鍋割峠・茅ノ木棚沢ノ頭・雨山峠までのルート・鎖場の詳細
- 寄から鍋割山登山のルート・標高差・コースタイムについて
- まとめ
寄から鍋割山登山について
久しぶりに地元の丹沢山塊に鎮座する鍋割山へ登山してきました。
今回は、「寄(やどりぎ)」を登山の起点にして出発したのですが、新型コロナウイスの影響か、登山者が少なく驚いてしまいました。
むしろ、それほど早い出発ではなかったのですが、寄から鍋割山への登山ルートは誰も歩いてなく、蜘蛛の巣がモリモリと張り巡らされていて違う意味で苦痛の時間になりました。
また、この時期はまだ山ビルの活動時期になるのですが、寄から鍋割山への登山ルート上にも多く生息してまして、結構厄介な存在だったりします。
家と仕事の事情で3ヵ月ぶりの登山になってしまい、体力・気力共に萎え萎えな感じで臨んだのですが、当初の計画では、鍋割山から 雨山峠を経由し、雨山・檜岳・秦野峠へ一旦降りて、そこからジダンゴ山を絡めて寄に戻る予定でした。
しかし、伊勢沢ノ頭から秦野峠までのルートが非常に不鮮明で道迷いをし、計画通りに進みませんでした。
道迷いについては後編で書きたいと思いますが、体が鉛のように重い中、鍋割山への行軍が非常に辛く、蜘蛛の巣と山ビルの攻撃に疲弊し、散々な前半戦になりました。
丹沢の鍋割山への登山ですと、大倉バス停や表丹沢県民の森からのルートを利用する方が多いと思いますが、折角なので「寄」の駐車場やアクセスについても触れながら書いていきたいと思います!
そんな感じでお忙しい方向けに、今回の鍋割山への登山のダイジェスト動画?がこちらになります!
上記写真を押すと、寄から鍋割山~道迷の登山動画を観る事が出来ます!
特に編集等はしてませんが、登山の雰囲気は伝わるかな?と思いますので、良かったらご確認ください!!
鍋割山登山に使える駐車場とアクセス・トイレについて
寄から鍋割山登山で使える駐車場が、こちらの「みやま運動広場」の駐車場になります。
寄は蝋梅(ろうばい)が有名な所になりまして、見頃である1月~2月になりますと、こちらの駐車場も混雑いたしますので注意が必要です。
「無断駐車お断り」になってまして、看板に記載の通り、正面にある寄自然休暇村管理センターの管理人の方に一声掛けたことがあるのですが、料金は無料(車・バイク)でした。
寄から鍋割山を目指す登山者が少ないこともあってか、こちらの駐車場は、土日でも結構空いております。
また、後編で触れますが、みやま運動広場の駐車場から更に北上した所にあります水源管理棟(写真左)と寄大橋(写真右)の所にも無料の駐車場がありまして、この周辺で20台くらい駐車可能です。
寄大橋を渡るとゲートがあるのですが、その手前にある駐車場になります。
約10台ほどの駐車場になりまして、こちらは結構混雑しますので早朝の到着がおすすめです。
そしてトイレになりますが、先ほどのみやま運動場と、寄自然休暇村管理センター、水源管理棟にあります。
こちらは、みやま運動公園のトイレになるのですが、駐車場からグランドに入ると左手の方にあります。
こちらがみやま運動公園の正面にあります「寄バス停」になります。
寄バス停の右隣に「寄自然休暇村管理センター」がありまして、そちらに無料のトイレがあります。
寄自然休暇村管理センターのトイレは、1階にあるのですが、必ず管理人さんに一言掛けて下さい。
一言掛ければ無料なのですが、無断でトイレを使用すると500円だか請求されますので要注意です。
とても感じの良い管理人さんなのですが、礼儀には煩い感じになるのですが、ま~当然と言えば当然ですよね。
こちらが駐車場とトイレがある、寄のみやま運動公園周辺の地図になります。
そして鍋割山登山の拠点になる寄までのアクセスですが、高速道路ですと「大井松田インターチェンジ」が最寄になります。
渋谷方面から国道246号線でアクセスする場合は、渋沢の「堀川入口」の信号から三廻部(みくるべ)を目指し中山峠(太平洋クラブゴルフ場)を経由した方が最短ルートで時間も早いです。
小田急渋沢駅周辺は、結構渋滞しますので、道が少し狭いですが中山峠を使って寄へアクセスした方がイライラが低減すると思います。
松田駅から寄行のバスが出てますので、公共交通機関を使ってアクセスすることも可能です!
ちなみに聞き慣れない「寄」の地名の由来は、色々と諸説有るのですが、一番有力なのが、「部落の集まり(寄り合い)が木の下で行われていた事から寄木=やどりぎになった」になります。
「寄」の漢字一文字でやどりぎと読めず、若い頃は「より」だと思ってました。
今日は、よりから鍋割山へ登山するぞ!と、真顔で言っていた自分が恥ずかしいです(笑)
鍋割山の山ビルの時期について
今回登山をした鍋割山ですが、山ビルの生息域になってまして、今回は久しぶりに噛まれて流血の事態になってしまいました。
汚い生足でムラムラしている山ガールが多いと思いますが(?)、くるぶしの近くを山ビルに噛まれてしまいまして、異変に気づき靴下を脱いで確認すると、案の定、モゾモゾとバキュームのように吸い付いておりました。
山ガールのバキュームなら、1分持たないのではないか?と思われるほどの吸い付き具合に、おじさんビックリしながらも全てを受けれてしまった時間になりました(笑)
鍋割山周辺も山ビルがいますので十分注意して下さい。
山ビル生息域と分布図について書いた記事になります!
丹沢山塊の登山の参考なれば幸いです!
そして、山ビルの活動時期ですが、おおよそ3月末~11月上旬頃まで注意が必要です。
正確に書きますと、時期と言うよりは気温が重要で、山ビルは20度以上にならないと活動せず冬眠してしまいます。
標高が高いほど気温は下がりますので、山ビルに注意が必要になるのは、登山口から1,000m位(下界より気温が6度低くなる)のルート上になると思います。
今回登山した寄から鍋割山までのルート上ですと、登山口から栗ノ木洞(標高908m)位まで要注意になりまして、この間で5匹の山ビルに襲われました。
梅雨の時期が一番山ビルの活動が活発なのですが、若い頃、そんなこと露知らず同じルートを歩くと、30匹以上に襲われて涙目になった記憶が残っております。
寄から鍋割山登山とルートの様子(寄展望台・櫟山・栗ノ木洞)
寄から鍋割山を目指したいと思います!
色々とあって、3ヶ月近く登山から離れてしまいました。
愚痴になるので理由は割愛いたします!
そんな感じで寄の駐車場であるみやま運動公園から東に進むとこの案内が左手に見えてきます。
きつい舗装路を登っていくと寄の市街を一望できました!て、山しかないですね(笑)
少ないながらも鍋割山への道標があるので素直に導かれて登っていきます。
途中、寄展望台があったので寄ってみました!
名前の通り展望の良い所なので、鍋割山へ向かう前に寄ってみて下さい!
寄展望台からの眺めになります!
ジダンゴ山、宮地山や、目指す檜岳方面も綺麗に見えました。
天気が良いと富士山も見れると思います!
寄展望台から見る高松山・大野山方面と、手前が宮地山ですね!
寄は盆地になりますので、朝晩の冷え込みが結構きつく、今回も少し寒かったです。
寄展望台周辺は、彼岸花が多く自生していて綺麗でした!
この辺までは山ビルはいなかったのですが、寄展望台から先の山道から生息域になりますので要注意です!
寄展望台から鍋割山へのルートなのですが、日陰でジメジメとした道が続き、山ビルにとっては格好の餌場になります。
櫟山(くぬぎやま)・鍋割山を目指して進むと宇津茂集落(寄バス停方面)・土佐原集落との分岐になりまして東屋が設置されております。
分岐から櫟山を目指して進むとゲートが出てきます。
この辺で山ビルが2匹登山靴にくっ付いているのを確認し、ミディアムレアな感じに始末しておきました。
モリモリ進むと林道と合流します。
ここまで順調だったのですが、櫟山が近づくにつれ藪が凄く歩き難いです・・・
何だか分かりませんが、こちらが櫟山の山頂になります。
櫟山の標高は、810mになりまして、標高が低いのでこの辺も山ビルに要注意です。
ここでズボンの中に山ビルが1匹いることが発覚し驚いてしまいました。
血気盛んな暴れん棒が鎮座していますので、少し血を抜いてもらった方が山ガールも安心かもしれません(?)
櫟山から栗ノ木洞へ進みたいと思います。
尾根沿いは道が明瞭なのですが、栗ノ木洞山頂直下は道が荒れてまして、踏み跡不明瞭でした。
櫟山から地味に登ると栗ノ木洞(標高908m)の山頂になります!
栗ノ木洞から鍋割山まで1時間20分の道のりだそうです。
も~体力・気力が底を尽き、家に帰ろうかと真剣に考えてしまいました。
虫除けスプレーを持ってきていたことを栗ノ木洞の名前を見て思い出しました!
思い出すキッカケが常人離れしているな~と、我ながら思ってしまいました(笑)
後沢乗越から鍋割山登山のルートの詳細について
栗ノ木洞から一気に降下して後沢乗越になります。
後沢乗越で本日初めて登山者に会いました。
キモイ笑顔で「おはようございます!」と叫んだのですが、乗越な感じに終わりました(?)
乗越な感じってなんざんす???
こんな感じです。
「後ろめたさ乗越」に改名をおすすめしたいです!
「洗濯板乗越」に改名をおすすめいたします!
なんだか分からなくなってきましたが、鍋割山への登山ルート上に3、4つほど偽ピークが鎮座しております。
アレが鍋割山の頂上よね!!
と、思う心を打ち砕くので要注意です!
鍋割山荘の歩荷さんが登ってました。
山荘のオヤジじゃなくて良かったです。
鍋割山のルート上は、雰囲気の良い樹林帯が続きます!
「樹林帯マニア」なもので、こんな展望のない登山道も結構好きだったりします。
一部ですが、鍋割山の登山ルート上の木々が紅葉しておりました。
も~そんな季節ですか~と、紅葉と同じような色の溜息を出してしまいました。
鍋割山の登山道も、結構整備が進み木道の箇所が多くなってました。
鍋割山の山頂付近からの景色になります!
目指す檜岳方面も見れたのですが、嫌な雲が広がってますよね~
私の心模様とそっくりでビックリ致しました。
鍋割山荘と山頂の様子について
寄から鍋割山荘に来たのは本当に久しぶりになります!
新型コロナウイスの影響か、鍋割山荘も登山者が少なく、時間も早いせいか名物の鍋焼きうどんを求める方もいませんでした。
鍋割山荘の隣にあります公衆トイレになります。
1回100円の有料ですが、バイオトイレになりますので非常に綺麗で臭くありません。
鍋割山荘の昔のトイレを知っているだけに、この改善は本当にすごいです!
鍋割山荘の北側に鍋割山の頂上が鎮座しております。
鍋割山の標高は、1,272mになりまして、本日の登山の最高峰になります。
ちなみに栗ノ木洞から鍋割山までのルート上に今回山ビルはいませんでした。
鍋割山の山頂からの景色になるのですが、モザイクに慣れた私にも処理のできないモヤモヤ~な感じでした。
鍋割山の相模湾方面の景色になります!
こちらは雲の切れ間で景色を堪能することが出来ました。
新型コロナウイスの影響で登山者が少なく、思いのほか静かな鍋割山荘での時間になりました。
鍋割山荘を始め、丹沢の通年営業している山小屋の詳細について書いた記事になります!
山小屋の料金やルートについても触れてますので、何かの参考になれば幸いです。
鍋割峠・茅ノ木棚沢ノ頭・雨山峠までのルート・鎖場の詳細
鍋割山荘と鍋割山を堪能したところ、雨山峠を目指したいと思います。
目指す茅ノ木棚沢ノ頭・雨山峠までのルート上には長い鎖場があったりと、今までのようなお気楽ハイクから一転いたします。
登山初心者は、こちらのコースは利用しないほうが良いかな~と思います。
まずは鍋割峠を目指し下って行くと、檜洞丸(中央右)と同角ノ頭(中央左)が綺麗に見えました!
紅葉の時期に同角山稜も歩きたいですね~
目指す雨山・檜岳方面です!
水墨画の様な世界観ですね~~
鍋割山周辺は、目まぐるしく天候が変わる1日でした。
きっと、私が来ることを見越しての嫌がらせですね(笑)
鍋割峠を目指して進むと「鍋割山北尾根」の入口が右手にあります。
久しく鍋割山北尾根も歩いていないので、何処かで利用したいですね~
下りのルートって天国ですよね~
良く滑る木の階段ですので、リアルに天国へ行かないよう注意して下さい!
鍋割峠周辺からの丹沢山塊オールスターズの景色になります!
よ~やく青空がモリモリになってきました!
丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳はご機嫌が斜めのようで、山頂付近のモザイクが濃い感じでした。
鍋割峠周辺で「なんだっけ?」が咲いてました(笑)
女性の名前を覚えるのは得意なのですが、花の方は全然ダメでございます。
そんな感じで鍋割峠です。
この裏側にもルートが続くのですが、道が結構荒れているので鍋割峠から進む(下る)のはおすすめしておりません。
鍋割峠から茅ノ木棚沢ノ頭までのルートは、ブナ林が広が雰囲気がとても良いです!
平和なルートが終わり、茅ノ木棚沢ノ頭周辺の鎖場が始まります。
何しろ長い鎖場になりまして、丹沢山塊で一番の長さではないかと思います。
高度感があるというよりは、足元が落ち葉とザレザレでよく滑って怖いです。
鎖場右手が崖なので、滑落すると死んでしまうかもしれません。
よく整備されておりますが、鍋割山から茅ノ木棚沢ノ頭を目指す場合は下りの鎖場になりますので、慣れていない方は逆ルートを選択してください!
登りの鎖場の方が難易度が一気に下がりますので安心です。
長い鎖場をこなしアップダウンを繰り返し、よ~やく茅ノ木棚沢ノ頭に到着です!
狭い山頂で展望もありません。
さらにアップダウンを繰り返して雨山峠に到着です。
次回後編で、檜岳方面を書きたいと思います!
寄から鍋割山登山のルート・標高差・コースタイムについて
こちらが今回の寄から鍋割山登山の詳細になります!
登山日程:10月3日[日帰り登山]
天 候:午前中曇りのち薄日
メンバー:単独
鍋割山の山頂は肌寒い感じでした。
そろそろ防寒対策が必要な時期だと思います!
そしてこちらが今回の寄から鍋割山登山のルート、標高差の地図になります!
地図の通り、前編は寄からから入山し、櫟山~栗ノ木洞~鍋割山~雨山峠までのルートになります!
上記記載の通り、今回のルートは山ビルの生息域になり、10月はまだ活動してますので、要注意になります。
寄から鍋割山登山は、標高差が結構ありますので、中々ハードな道のりになります。
そしてこちらが今回のコースタイムになります!
みやま運動広場駐車場 6:36 → 6:45 寄ロウバイ園 → 6:51土佐原の大きなしだれ桜 → 7:51 櫟山 → 8:07 栗ノ木洞 8:18 → 8:35 後沢乗越 → 9:23 鍋割山・鍋割山荘 9:33 → 9:52 鍋割峠 → 10:12 茅ノ木棚沢ノ頭 → 10:33 雨山峠
寄から鍋割山のコースタイムは、昭文社の山と高原地図ですと約3時間30分になります。
山ビルに襲撃され、その処理でだいぶ時間を吸い取られてしまった感じです。
山ビルが活動している時期は、思いかけず時間が掛かりますので、コースタイムは甘めに設定した方が良いかもしれません。
まとめ
久しぶりの登山で選んだコースが「寄から鍋割山周回」と、少し楽なルートを設定したつもりだったのですが、いざ登ってみるとかなり苦しく「ドラえもん助けてくれ~!」と何度も叫ぶ展開になりました。
体力・脚力の低下が著しく、また、足元には山ビルが控え、頭の周辺には蜘蛛の巣だらけという最悪なコンデションも災いしてか、疲労困憊な前半戦になりました。
そんな状況で臨んだ後半戦は、登山道を見失い、迷いながらの下山になったのですが、そちらの詳細は後編で詳しく書いてみたいと思います!
鍋割山から檜岳山稜・秦野峠廃道ルートを歩いた後編の記事になります!
寄ロウバイ園から鍋割山・塔ノ岳登山した時の様子になります!
ロウバイの花が満開でとても綺麗でした!
開花状況や料金等についても書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!