前回の岩手山への登山に引き続きまして、宿泊で利用しました八合目避難小屋について今回詳しく解説したいと思います!
避難小屋になりますので、「無料で利用出来るのか?」、「事前予約が必要なのか?」等、疑問になる点が多いと思いますので、その点を絡めながら書いていきたいと思います!
- 岩手山八合目避難小屋で宿泊した経緯について
- 岩手山八合目避難小屋の予約と料金について
- 岩手山八合目避難小屋の水場(御成清水)とトイレの詳細について
- 岩手山八合目避難小屋で作った山飯の様子と混雑について
- 岩手山八合目避難小屋の寝床と内部の広さとレビューについて
- まとめ
岩手山八合目避難小屋で宿泊した経緯について
岩手山には、数多くの登山ルートと避難小屋が整備されているのですが、残念ながらテント場がありません。
普段から、金銭的な事情により(?)、小屋泊ではなくテント泊がメインな私なのですが、岩手山にはテント場がないので、強制的に山小屋泊で登山を楽しむ事になりました!
しかしながら、岩手山には避難小屋はあるものの「通年営業小屋」もなく、そもそも避難小屋を宿泊目当てに使って良いのか!?っと言った疑問が残りますよね。
本来なら、宿泊ありきでの避難小屋の利用は自粛する必要がありますが、岩手山の場合、期間限定で「営業小屋」になりますので、その辺の心配はない感じです。
東北や北海道の避難小屋は、夏のシーズンのみ営業小屋になる事が多い感じです。
そんな事情もあって、岩手山の登山の際に、何処の避難小屋を利用しようかと考えた結果、水場や山頂が近い八合目避難小屋が良いと感じ、そちらのお世話になる事になりました!
そんな感じで今回は、岩手山八合目避難小屋について掘り下げてみたいと思います!
特に気になるのが水場やトイレ、料金、寝床の広さなどの詳細になるかと思いますので、そちらについて触れながら書いていきたいと思います!
岩手山八合目避難小屋に移る前に、まずは前回歩いた岩手山への登山の記事がこちらになります。
大地獄谷からお花畑を経由して、御釜湖、御苗代湖、岩手山のお鉢巡りをした時の様子になります!
岩手山八合目避難小屋の予約と料金について
こちらが今回宿泊で利用した岩手山八合目避難小屋の料金になります!
まず、岩手山八合目避難小屋の予約になりますが、こちらは不要になります。
受付をしていた時に、8人前後の団体の方が来たのですが、その方は事前に予約をしてました。
ただ、寝床の確保は出来ないみたいで、あくまでも事前連絡のような扱いになっておりまして、他の方と同様に「到着順」でした。
あくまでも「避難小屋」として機能してますので、どんなに遅く到着し、どんなに宿泊者で混雑していても、利用者は受け入れるスタンスになりますので、事前予約はしなくても大丈夫です。
ただ、避難小屋ながら宿泊するのに利用料(管理協力金)が発生します。
料金の方は、大人1泊1,700円、毛布1枚500円になっております。
なお、岩手山八合目避難小屋は「素泊まりのみ」ですので、食事の提供はありません。
ただ、カップ麺(料金400円)、珈琲(100円)等は売られておりましたので、そちらを利用するのもアリかもしれません。
そしてこちらが宿泊した岩手山八合目避難小屋の外観になります。
3階建てになってまして、中はかなり広く収納人数は約120人になります。
岩手山八合目避難小屋の標高は、1,760mになりまして、下界よりも10度ほど気温が低いので、その点注意して下さい!
こちらが避難小屋の入口になるのですが、数多くのサンダルがあるので、持参する必要はありません。
また、下駄箱がないので、小屋で用意されているビニール袋に靴を入れて寝床に置いて管理するシステムになっております。
ただ、ストックを置けるスペースはあったのですが、間違って持っていかれてしまう恐れが高いので、寝床に保管した方が良いかと思います。
そしてこちらが岩手山八合目避難小屋の受付と売店になります。
今年は6月26日から10月12日まで小屋番が常駐し営業小屋になりまして、それ以降は無人の避難小屋になります。
調べた限り、毎年同じような時期に営業小屋になっておりました。
宿泊する際は、こちらで必要事項を記載し、料金を払うと使用できる寝床に案内されるシステムになっております。
岩手山八合目避難小屋の水場(御成清水)とトイレの詳細について
岩手山八合目避難小屋の予約と料金に引き続きまして、水場とトイレについて書いていきたいと思います!
こちらが避難小屋の目の前にあります「御成清水」と名前が付いている水場になります!
岩手山八合目避難小屋の水場は、水量豊富で非常に冷たく、荷揚げしたお酒や飲み物などを冷やしてました!
お水自体も非常に美味しく、ついつい飲み過ぎてしまいました!
水場は無料で使えますので、避難小屋に宿泊してなくても大丈夫です。
飲み物を等を水場で冷やす時に使用するブルーのネットは借りられるのかな?っと思ったのですが、残念ながら皆様持参したアイテムになります。
いや~よく分かっているな~っと、感心しちゃいました!
なお、水場の左側(手前)は、手洗い用になりますので、地味に使い分けが必要な感じでした。
そしてこちらが岩手山八合目避難小屋のトイレになります。
避難小屋に宿泊する方は、トイレの利用料金も含まれているのですが、それ以外の方は、1回100円になってました。
階段昇った右手に料金箱がありますので、そちらに入れて使用する形になります。
※土足OKです
こちらはトイレの内部になるのですが、掃除が行き届いていて、非常に綺麗に管理されておりました!!
男女別に分かれたトイレですので、女性も安心して利用することが出来ると思います。
なお、トイレの紙も十分ありましたので、持参する必要はありません。
また、小屋の内部からもトイレに行けるようになってましたが、扉が堅く、開閉するのに結構大きな音がするので、夜間の利用は慎重にする必要があります。
なお、岩手山八合目避難小屋の消灯は20時になりまして建物内は禁煙になります。
岩手山八合目避難小屋で作った山飯の様子と混雑について
そんな感じで一緒に岩手山へ登山したマエちゃんとチビチビしながら夕飯を作って食べたいと思います!
岩手山八合目避難小屋の前には、数多くのベンチと机があるので、天気が良ければ外で調理することが可能です!
なお、避難小屋の中でも火器の使用はOKでした。
折角なので、御成清水でビールや野菜を冷やして食べてみました!
やっぱり、山で食べるミニトマトは格別でございます♡
ミニトマトを食べていると、岩手山の山頂で仲良くなった女性が、避難小屋の小屋番さんである事が発覚しました!
その節は、色々と御もてなしをしてくだり、ありがとうございました!!
それにしても避難小屋の利用者が多く、凄い混雑でした!!
利用した日は大混雑になりまして、話によると100人以上が宿泊したそうで、寝床が足らず通路で寝る方が続出しました。
そんな大混雑だった岩手山八合目避難小屋ですが、今宵の夕飯は、簡単にハンバーグカレーにしました!
ただ温めるだけのチープな山飯になりますが、それでも美味しく感じてしまうのが山の魅力ですよね♡
ちなみに私は山飯は必ず米を炊く派なもので、今回もメスティンで炊飯してみました!
ど~もアルファー米が好きになれず、重いの承知でお米を炊いてしまいます。
水が美味しいこともありまして、中々上手く炊くことが出来ました♡
炊き立てのご飯の上にカレーとハンバーグを乗せれば完成でございます!!
味の方は、文句なしの美味しさでした♡
いや~~重いけど岩手山八合目避難小屋まで荷揚げてして大正解でした!!
岩手山八合目避難小屋の寝床と内部の広さとレビューについて
こちらが岩手山八合目避難小屋の内部の様子になりまして、寝床は3段ベットになっております。
ザックリですが、一人半畳ほどのスペースが割り当てられる感じの広さでした。
なお、男女でスペースが分かれるようなことはありませんので、お隣が見知らぬ男女になることがあります。
私の右隣が山ガールだったもので、かなりドキドキしちゃいました♡
きっと、あちらも「足が臭い」、「息が臭い」、「目を開きながら寝ていてキモイ」等、かなりのストレスだったと思われます(涙)
ま~私は襲われても良いように入念に準備だけはしていたのですが、残念ながら思惑通りの展開にはなりませんでした(?)
だいぶエアーで練習したのに残念でした(涙)(????)
ただ、ラッキーだったことに、今回は最上階(3段目)に寝床をゲットすることが出来ました!
流石に疲れたのか、既に気絶していたマエちゃんでした。
安らかにお眠りくださいませ♡
寝床を使って感じた事をレビューしますと、やはり一番上の方が上部の空間が広く、快適だと思いました。
ただ、梯子がかなり急なので、夜間のトイレ等で滑落しないように注意して下さい!
ちなみに奥の方は、500円支払って毛布をレンタルしたみたいですね。
写真の通り、岩手山八合目避難小屋は大混雑してまして、凄い熱気に包まれておりました。
コロナの時期には考えられない密集具合でした。
なお、ハンガーやロープがアチコチにありましたので、タオル等を乾かすのに便利でした。
最終的にはこの通路にも登山者が寝る事態になりました。
そしてこちらがレンタルしている毛布になります。
この時期はそれほど冷え込まないので、荷物を軽くしたい方は、毛布を借りるのもアリだと思います!
結構利用している方が多い感じでした。
あまりにも混雑していたもので、翌朝は小屋の外に逃げ込み朝食をとる事にしました。
マエちゃんが美味しい珈琲を荷揚げしてくれました♡
御成清水で淹れる珈琲がとても美味しく、最高の目覚めになりました!
最高の目覚めになったのですが、朝食の方は全くお洒落ではなく、お茶漬けと言う、なんとも二日酔い感が漂う感じになりました(笑)
ま~御成清水で食べるお茶漬けも最高だったんですけどね♡
かなり混雑した岩手山八合目避難小屋ですが、こんな近くに岩手山を見ることが出来ます!
そんな感じで岩手山八合目避難小屋のレビューになりますが、夜も星空が綺麗で、薄っすらですが下界の夜景を見ることが出来ました!
小屋は広くて大きいですが、それ以上に立地や設備が良いので、数多くの登山者が利用するので、週末は特に混雑していると思って計画した方が良いと思います。
特に到着が遅くなりますと、良い場所の確保は難しくなりまますので、遅くても15時までには到着が望ましいと思います。
ただ、ここからノンビリ歩いて2時間前後で山頂に立てますので、岩手山への登山の拠点におすすめな避難小屋になります!
まとめ
今回初めて利用した岩手山八合目避難小屋ですが、水場が直ぐ近くになって大変便利でした。
岩手山への登山を考えると、より近い不動平避難小屋に目が行ってしまいますが、そちらには水場がないのがネックになります。
不動平避難小屋に宿泊する方が、岩手山八合目避難小屋の水場に数多く押し寄せて給水している姿が印象的でした。
ちなみに営業小屋の期間は、地元の山岳会がボランティアで小屋の管理をして下さっておりまして、感謝感謝でございます!
避難小屋ながら料金が発生してしまいますが、維持管理の事を考えると仕方がない事ですよね。
そんな感じで、次回は岩手山八合目避難小屋から鬼ヶ城を経由して七滝登山口へ下山した時の様子について書いていきたいと思います!
岩手山のお鉢巡りから鬼ヶ城を経由して七滝登山口へ下山した続きの記事になります!