- 双門ルートで狼平避難小屋登山と八経ヶ岳について
- 双門の滝・弥山川双門ルートの動画と狼平避難小屋までのコース状況
- 双門のテラス~狼平避難小屋のコース状況と水場・トイレの詳細
- 双門の滝・弥山川双門ルートのコースタイム・ルート・標高差について
- 双門のテラスから河原小屋跡までの登山とルートの詳細
- 河原小屋跡から狼平避難小屋までの双門ルートの詳細
- まとめ
双門ルートで狼平避難小屋登山と八経ヶ岳について
前回に引き続きまして、観音峰登山口バス停からみたらい渓谷を経由して、弥山川双門ルートで双門の滝・狼平避難小屋経由して八経ヶ岳、弥山、行者還岳、山上ヶ岳、岩村ヶ岳へ縦走した続きになります!
前編と変わらず、双門ルートはかなりハードな行程が続き悶絶しました。
特に双門のテラスから急下降し、土砂崩れ地帯を歩かされ、渡渉もモリモリでルートファインティングに手こずり、体力・気力をモリモリ削り取られた行程になりました。
NO.1でも触れましたが、弥山川双門ルートは、渡渉箇所が多く、ルートが少し分かり難いです。
そんな感じで、双門の滝から今宵のお宿である狼平避難小屋までのコースの詳細について書いていきたいと思います!
まず、双門ルートを利用した日程・天候が、下記の通りになります!
登った日:4月29日~ 5月01日
天 候:4月29日晴れ(午後から風が強く肌寒かった)
メンバー:単独
そしてこちらが前編の記録(みたらい渓谷~熊渡~双門のテラス)になります!
テント泊装備で、観音峰登山口バス停から出発し、みたらい渓谷を経由して、双門の滝・弥山川双門ルートで双門のテラスまで登った記録になります。
双門の滝・弥山川双門ルートの動画と狼平避難小屋までのコース状況
上記写真を押すと、今回歩いた双門の滝・弥山川双門ルートの動画を観ることが出来ます!
怪しい吐息が入ってしまい申し訳ございません。
写真よりも、動画の方がよりコースの状況が分かりやすいかと思いますので、良かったらご参考にしてみてください!
※NO.1、NO.2(4月29日みたらい渓谷~双門の滝・弥山川双門ルートで狼平避難小屋)の行程の動画になります。
双門のテラス~狼平避難小屋のコース状況と水場・トイレの詳細
上述したとおり、渡渉箇所が多く、ルートが不明瞭な場所があります。
さらに怖いのが、梯子の連結部分が錆びて腐ってました。
かなり高い所にある梯子の連結部分ですので、重みに耐えきれず外れてしまうと滑落してしまいます。
耐久性が非常に落ちてますので、早々に交換した方が良いレベルでした。
も~ロシアンルーレット状態になりますので、そのつもりで臨んでください。
また、平成23年の台風の影響で、河原小屋(避難小屋)は土砂崩れで潰され、原形をとどめておりません。
現在も再建の予定はないみたいですので、狼平避難小屋まで長丁場な道のりになってしまいます。
また、土砂崩れになった地点には、大きな岩が点在し、浮石も多く歩き難いです。
聖門滝までの間も、鎖場や梯子が連続しますので、体力的にもキツイ道のりになっております。
弥山川双門ルートは、時間に余裕を持って臨んでください!
そして狼平避難小屋のトイレ・水場の状況になりますが、残念ながら狼平避難小屋にトイレはありません。
狼平避難小屋の水場につきましては、小屋の前を流れる弥山川になります。
私は避難小屋からさらに上流まで進み給水しました。
避難小屋から上流に小さな滝がありますので、その辺で給水すれば、大丈夫ではないかと思います。
念のため、沢の水を煮沸消毒して使用いたしました。
皆様(登山者)を観察していると、狼平避難小屋から川下(双門の滝方面)で用をたしておりました。
弥山川での生水の飲料は、狼平避難小屋の建物から川下では不可でございます。
弥山川双門ルートでビバークする場合は、必ず沢水を煮沸消毒してから使ってください。
双門の滝・弥山川双門ルートのコースタイム・ルート・標高差について
仙人嵓のテラス 14:04 → 15:15 河原小屋 15:16 → 16:27 狼平避難小屋(泊)
こちらが今回の記事で登山しました仙人嵓のテラス から河原小屋、テント泊をした狼平避難小屋までのコースタイムになります!
双門の滝から約3時間弱で狼平避難小屋に到着出来ました。
後述しますが、河原小屋跡周辺のルートが非常に歩き難く、だいぶ時間が掛かってしまいました。
弥山川が増水すると渡渉できない箇所がありますので、その辺も注意していただけたらと思います!
そしてこちらが双門ルート・狼平避難小屋のルート・標高差の地図になります!
今回の記事で歩いた区間になりまして、双門のテラスからスタートし、河原小屋跡、狼平避難小屋まになります。
コースの距離としては5、6kmほどになるのですが、弥山川を高巻く感じにルートがあったりと、アップダウンが激しい感じになります。
双門の滝までのルートと比べるとだいぶ危険な箇所は少なくなりますが、それでも油断ならないコースになりますので、コースタイムにゆとりを持たせて臨んでいただけたらと思います!
双門のテラスから河原小屋跡までの登山とルートの詳細
双門の滝を後にし、双門のテラスから河原小屋(避難小屋)を目指すと、引き続きなんだかヤンチャな場所がモリモリと出てきます。
写真では伝わらないかと思いますが、ここで滑落すると洒落になりません。
も~涙目の連続ですね~♡
双門のテラスから河原小屋跡へ進んで行くと、開けたところに遭難碑がありました。
この地でお亡くなりになったのでしょうね。
心よりお悔やみ申し上げます。
この付近から「双門」に行けるみたいですが、リサーチ不足なもので、香ばしいマーキングがあったものの、立ち寄りませんでした。
遭難碑からの展望になります!
正面に見えているお山は八経ヶ岳でしょうかね!?
それとも明星ヶ岳かな!?
土地勘がなく、山座同定も得意ではないので、妄想の世界に入り込み逃げ出すことにしました(笑)
次はどちら様ですか?と、呟いてしまった瞬間です☆彡
も~これくらいの悪路は屁でもございません!!
慣れって怖いものですよね~
更に急登をこなしていくと久しぶりに道標が見えてきました!
地形図からすると、ここを右に行かずに真っすぐ進むと「迷ヶ岳」方面に行けるかと思われます!
なんだか素晴らしい名前の山なので、そちらには進まず弥山方面に進みました。
道標があるのでアレですが、この辺は少し分かり難いですね。
折角登ったのに、激下りが待ってました・・・。
山と高原地図に記載されているオメガのマーク(Ω)の所かと思われます!て、分かり難いですかね!?
オメガマークの登山道は、スイスの風が吹き抜けてました!て、なんのこっちゃー!ですよね(笑)
オメガらしい素晴らしい景色が広がってました!
この激下りが嫌で、皆様「迷ヶ岳」から弥山を目指すのでしょうね~
なんとなくその気持ち良く分かります!
ツツジがモリモリ咲いてました!
も~元気がありませんが、優しい口づけをして先を急ぎました(?)
河原小屋跡までは、嫌になるほど下っていきます・・・。
正に私の査定と一緒で、底が見えませぬ・・・。
天国か地獄か?と聞かれたら沢でございます。
よ~やくオメガマーク地帯が終わったみたいです。
あとは沢沿いをマッタリ歩けば狼平避難小屋かな!?と、思ったのですが、とんでもない感じでした・・・。
流石、双門の滝・弥山川双門ルートでございます。
簡単には終わらせてくれません。
それにしても弥山川が綺麗で癒されます!
鎖場と梯子の連続で手のひらが痛くなってしまい・・・。
顔と腹の皮は厚いのですが、手のひらは意外と繊細みたいです。
冷たくて気持ちが良く、久しぶりに手で逝ってしまいました♡
も~全てが嫌になり、ここで沐浴しようかと散々悩んでしまいました。
魚がモリモリ泳いでいて、投網を投げたい気分でした!
何だか分からない写真ですが、こちらも登山道でございます。
ここも滑落すると非常に痛そうな感じでした。
とりあえずあの梯子に行くのね!でも、どうやって!?と、考え込んでしまった場所でございます。
道がないのですが・・・
ま~幻覚を見ていることにしておきましょう!
折角登ったのに、またモリモリと下っていきます。
こりゃ~精神衛生上よろしくないですね~
非常に萎えてしまった時間帯でした。
慣れって恐ろしく、も~全然怖くないのですよね~
写真だとアレですが、こちらも右側が崖になってまして、滑落するとかなり微妙な場所でございます。
沢に出ると道が無くなり・・・
ま~鮭になった気分で遡上したいと思います!
ヒメマスの気分で飛び込んじゃいましょうかね!(笑)
渡渉箇所が分からず、右往左往している図です(笑)
も~突撃だ!!!
そろそろ産卵ポイントを見つけたいところですが、まだまだ遡上しなければなりません!
小さく「双門分岐」と書かれた道標があったのですが、分岐らしいものはどこにもありませんでした。
弥山川双門ルートから、頂仙岳へ行けるバリエーションルートがあるそうなので、もしかしたらこの辺から抜けれるのかも知れません。
さらに進むと河原小屋(避難小屋)があった場所に辿り着けました。
あの斜面が崩れて河原小屋(避難小屋)を押しつぶしたのでしょうね~
凄い量の土砂が崩れた感じですね。
も~道なんてありゃしませんでした!
この辺に河原小屋(避難小屋)があったみたいですが、全く残っておりませんでした。
脚が短いので非常に難儀した岩登りの時間でした・・・。
河原小屋跡から狼平避難小屋までの双門ルートの詳細
土砂崩れ地帯(河原小屋跡)を過ぎると、また沢沿い歩きに戻ってしまいました。
双門ルートの登山道が狭く、地味に滑るので要注意でございます!
ただ、双門の滝の上流部はとても綺麗で目の保養になりますね!
このまま川の流れに身を任せて、双門の滝からダイブする人生も悪いものではございません(?)
私の心のように透き通っている弥山川双門ルートでございます!
双門の滝上流部も癒しが広がっておりました!
それにしても双門ルートには大小さまざまな滝があって、滝好きの私にとっては萌えっぱなしで困ってしまいます♡
「萌えないゴミの日」に出されてしまいそうな勢いだった誰かさんでございます!
だいぶ双門の滝までの行程によって煩悩が抜けてきましたが、こちらの滝で最後の〆を行っても良いかも♡と、思っていた時間帯です。
そして双門の滝・弥山川双門ルートの目玉の1つである、登り難い鎖の梯子でございます。
オーバーハングする感じなので、重ザックを担いでいる私にとっては試練の時間になりました・・・。
いや~登りにくいうえに揺れて全然上がりません!
そしてとどめが双門ルートの「空中回廊歩き」になりました!
鉄杭の上を歩くのですが、こちらが双門の滝・弥山川双門ルートの目玉の1つでございます!
簡単に狼平避難小屋に到着させてくれません!
思ったほど怖くはないのですが、それでも落ちると怪我では済まないかもです。
ただ、鎖もあるので慎重に進めば問題ありません!
空中回廊を渡ると、聖門滝でしょうかね!?
なかなか見事な滝でした!
私は空中回廊歩きの影響で「肛門滝」な感じにガバガバになってしまいました。
も~少し高貴な感じになりたいのですが、生まれ持ったものなので仕方がないですよね(?)
そろそろ狼平避難小屋かな?と思ったのもつかの間、まだまだ簡単には到着できない道のりが続きました。
写真のとおり、左側に滑落すると洒落になりませんので、この辺も十分注意してください!
吊橋が見えてくると狼平避難小屋は目の前にあります!
よ~やく今宵の宿である狼平避難小屋でございます!
既に多くの登山者が到着してました!
寝床を準備し、水の補給と狼平避難小屋の周辺を探索してみました!
狼平避難小屋のテント場は、地味に広く20張りくらいは大丈夫だと思います。
少し斜めなのがアレですが、それでも幕営適地であることに変わりませんからね。
こちらが狼平避難小屋になります。
中も結構広く、大人10人くらいは伸び伸び過ごすことが出来ると思います。
今日も、5、6人の登山者が泊まってました。
狼平避難小屋の目の前を流れる弥山川を少し遡り、これ以上行けない所で水を汲んでみました。
こちらが狼平避難小屋の水場になるのですが、少し生水も飲んでみましたが、お腹を下すこともなく大丈夫でした。
癖もなく、冷たくて美味しい水でした。
双門の滝・弥山川双門ルートの入口に貼られていた案内です。
写真には写ってませんが、「双門・弥山コースを使って下山禁止」と書かれてました。
日帰り装備でも、今日来た道を下りで使うのはリスクが高いと思います。
今日の夕ご飯でございます!
奮発して焼肉にしてみました♡
しかも「2割引シール」が貼られていて、売り場で小躍りしてしまいました!
駄目だ、焼かなくても既に旨そうです!
死んだ婆様にも食べさせてあげたいです・・・。
荷物が重くなりますが、山で食べる焼き肉の旨さといったら言葉になりませんよね!
この晩御飯の為なら、少しくらい荷物が重くなっても屁でもございません!
ご飯も上手く炊け、豪華なディナータイムの開始でございます!
狼平避難小屋周辺は、私の焼肉の匂いでモリモリになってしまいました(?)
弥山川の美味しいお水で炊いたご飯は最高でした!
毎回「メスティン」という山道具を使ってご飯を炊いているのですが、非常に美味しく炊けるのでテント泊ではなくてはならないアイテムでございます!
こちらでメスティンを使って美味しくご飯を炊く水加減とコツについて書いてますので、良かったらご参考にしてみてください!
銀シャリの旨さを知ってしまうと、アルファー化米が食べれなくなると思います!
腹も満腹となり、長い長い双門ルートの1日が無事に終了となりました。
怪我もなく狼平避難小屋まで辿り着けてホッとしました。
緊張感溢れる一日で、気持ちが高ぶり、なかなか寝れなかったのは内緒ですよ♡
まとめ
とても長い1日になりましたが、達成感がモリモリで、忘れられない1日になりました。
双門ルートは、関西屈指の難ルートと言われておりますが、噂通りの痺れるルートでしたが、それ以上に貴重な自然が残り、素晴らしい渓谷歩きが出来ました!
なかなかお勧めできるコースではございませんが、機会があったらぜひ挑戦して欲しいなと思います!
そんな感じで八経ヶ岳への登山は、次回に続きます!
よ~やく双門ルートが終了となり、次回から近畿地方最高峰である八経ヶ岳への登山になります!
まだまだゴールまでの道のりは遠いです・・・。
狼平避難小屋から八経ヶ岳ヶ登山をし続きの記事になります!