- 行者還岳・大普賢岳登山とテント泊縦走について
- 行者還岳・大普賢岳登山のコース状況と小笹宿の水場・トイレの詳細
- 小笹宿のテント場について(水場・トイレ)
- 行者の水場について
- 行者還岳~大普賢岳~小笹宿登山のコース・標高差・コースタイム
- 行者還岳の水場から七曜岳までの登山とルートの詳細
- 大普賢岳登山とルートの詳細
- 小笹宿までの登山とルート・テント泊の詳細
- まとめ
行者還岳・大普賢岳登山とテント泊縦走について
前回の双門の滝・弥山川双門ルートに引き続きまして、狼平避難小屋から八経ヶ岳・弥山・行者還岳・大普賢岳登山と小笹宿へテント泊縦走した続きになります!
本編で歩いた行者還岳・大普賢岳の登山区間は、八経ヶ岳・弥山周辺と比べると、一気に登山者が減って静かなルートになるのですが、鎖場や梯子が多く、道も狭くてガラガラな場所もありますので、体力・気力を削り取られてしまう感じです。
雨が降って濡れている時は、結構難儀する区間になりますので、注意しながら歩いてください!
特に、大峯奥駆道を縦走するテント泊登山者にとっては、荷物が多くなりますので、バランス崩して滑落に要注意です!
個人的に大普賢岳・七曜岳・国見岳の登山ルートが痩せ尾根等もあって痺れる感じでした。
過去には滑落事故を起こした登山者もいますので、気を抜かないようにして下さい!
また、小笹宿は、テント泊するのに適した場所になりまして、トイレはありませんが水場があるのでビバーク適地になります。
行者還岳・大普賢岳登山でトラブルがあった場合、小笹宿でテント泊するのもアリかと思います!
そんな感じで、今回はテント泊適地であります小笹宿や、行者還岳・大普賢岳登山について書いていきたいと思います!
まず初めに、行者還岳・大普賢岳登山とテント泊縦走の詳細と登山動画が下記になります。
登った日:4月29日(日) ~ 5月01日(火)
天 候:4月30日(月)晴れのち曇り
メンバー:単独
上記写真を押すと今回テント泊縦走したルート(八経ヶ岳~弥山~行者還岳~大普賢岳~小笹宿区間)の登山動画が観られます!
良かったら登山の参考にしてみてください!
そしてこちらが前回までの登山、テント泊縦走の記事になります!
みたらい渓谷~熊渡~双門のテラス~双門の滝までの登山の記録になります。
長年憧れだった、名瀑百選双門の滝をついに生で見ることが出来、念願叶った瞬間でした!
双門のテラス~狼平避難小屋までの登山とテント泊縦走の記録になります!
この区間も渡渉が多く、かなり難儀しました。
もっと、B-ダッシュの練習をしておけばよかったです・・・。
狼平避難小屋でテント泊をし、レンゲ道から八経ヶ岳、弥山、弥山小屋、行者還避難小屋まで登山した記録になります!
行者還岳・大普賢岳登山のコース状況と小笹宿の水場・トイレの詳細
行者還岳・大普賢岳登山のコース状況になりますが、まず行者還避難小屋から七曜岳までのルートは、かなりのガレ場の急登になります。
特に行者還水(水場)付近は、岩がゴロゴロしていますので、落石に注意です!
七曜岳周辺は、鎖場がモリモリありまして、滑落に要注意です!
大普賢岳の登りが白目泡吹きの打ち首獄門な感じの時間になりま・・。
また、女人結界がある関係で、女性は小笹宿に入れません。
テント泊する場合は、柏木道方面に進むと30分ほどで「アスカベ平」の幕営適地地がありますので、そちらを使ってください。
※水場もありますが、トイレはありません。
小笹宿のテント場について(水場・トイレ)
こちらが小笹宿にあります小屋というか小さな避難小屋?になります。
少し広い1Kくらいの大きさになるかと思われます!
小笹宿にでは、大人4人前後が泊まれる広さかなと思います。
小屋は狭いものの、小笹宿は幕営適地になっておりまして、30張前後は余裕でテントを張る事が出来る広さになります。
テント泊に適した場所ながら、トイレがないのがネックになります。
トイレがないものの、小笹宿から山上ヶ岳方面に進んだ右手の崖付近で用を足す感じになっておりました。
水場を汚染させないためにも、離れた場所でトイレは行ってください。
また、小笹宿の水場は、テント場の目の前にありますので、水に不自由することはありません。
先人達の記録を読んでいても、小笹宿の水場が枯れる事は無いそうです!
行者の水場について
行者還岳にあります「行者の水場」は、水量乏しく、給水するのにかなりの時間が掛かってしまいました。
夏場になると枯れてしまうそうですが、GWや晴天が続く時期は注意してください。
個人的には、行者の水場は当てにしない方が良いと思います。
少し我慢して小笹宿の水場を利用した方が安心できます。
また、行者の水場の近くになる行者還避難小屋には、水の貯えがあります。
煮沸しないと駄目ですが、渇水に備えて行者の水場の水を蓄えてました。
緊急時には、行者還避難小屋の中にある水道(シンクがあります)を確認する事をお勧めします!
行者還岳~大普賢岳~小笹宿登山のコース・標高差・コースタイム
行者還避難小屋 10:38 → 10:43 行者の水場 11:04 → 11:08 行者還岳 → 11:54 七曜岳 → 12:33 国見岳 12:35 → 13:20 大普賢岳 13:25 → 14:19 阿弥陀ヶ森 → 14:48 小笹ノ宿(泊)
こちらが今回登山をしました、行者還岳~大普賢岳~小笹宿登山のコースタイムになります。
行者還岳(行者還避難小屋)から大普賢岳までのコースタイムが約3時間、テント泊をした小笹宿までが6時間になっております。
行者還岳に10時頃までに到着できれば、小笹宿まで比較的安心なコースタイムで歩けると思います。
そしてこちらが今回歩いたコースと標高差の地図になります!
行者還岳避難小屋からスタートし、行者還岳、七曜岳、国見岳、大普賢岳を登山をし、小笹宿でテント泊しております。
行者還岳から小笹宿までの距離は、おおよそ20km位になりまして、標高差の地図だけ見ますと楽な行程に見えますが、実際は小さなアップダウンが連続し非常に萎えるルートになっております。
行者還岳の水場から七曜岳までの登山とルートの詳細
こちらが行者の水場(行者還避難小屋近く)になりまして、「ジャック・ダニエル」が給水してました。
本当のお名前は分かりませんが、バーボン?テネシーウイスキー?な感じなので、命名しました(笑)
ダニエルとは、下市口駅のバス停で顔見知りになりました。
私は双門ルート、彼は洞川温泉から小笹宿へ登りテント泊したみたいです。
前鬼で下山するそうですが、お互いの無事を祈りつつここでお別れしました。
行者の水場は、非常に水量が細く、500mlのペットボトルを満タンにするのに、5分以上かかりました。
こちらの水場はあてにしない方が良いかと思います。
行者の水場付近は、こんな感じのガラガラ地帯になっております。
上から登山者が下りてくると、かなりの確率で落石が発生します。
水場周辺は、頭上注意でございます。
前回登らなかった行者還岳の山頂でございます!
行者還岳の山頂は、展望がありませんが、大峯奥駆道の雰囲気がモリモリな感じでした。
七曜岳と行者還岳の分岐から登りで15分、下りで10分くらいの道のりでした。
山頂を堪能したところで、行者還岳から七曜岳を目指します!
今までの平和な感じの縦走路が一変し、段々と凶悪な感じなってきます。
そろそろ「出初式」にデビューしたいな~と思わされる梯子の連続でございます(?)
七曜岳の山頂までのルートは油断ならない感じです。
当初、計画していた和佐又山方面への分岐になります。
無双洞へ行ってみたかったのですが、今回はパスでございます。
また、機会作って出没したいと思います!
え~~あの山なんだ?(笑)
土地勘がないもので、時々自分が誰だか分からなくなります!
七曜岳直下の長い鎖場ルートになります。
双門の滝で、散々鍛えられたので、全然怖く感じないのですが、下りで使うと高度感があるかも知れません。
今日は何曜日?
七曜日!!と、叫びたくなる七曜岳でございます。
標高1,584mほどありますので、なかなか高いですよね!
七曜岳からの大普賢岳方面の景色になります!
モリモリのモッコリな山並みが素敵ですよね~!
私もアレくらい立派なモッコリになりたいものです・・・♡
大普賢岳登山とルートの詳細
そんな感じで七曜岳から大普賢岳を目指してスタートしたいと思います!
結構モッコリだと思っていたのですが、こちらの高度感の影響で、一気にしぼんでしまいました・・・。
まだまだ修行が足りませんね~
左側がキレ落ちてますので、注意してください!
雨降って濡れるとかなり滑るルートだと思います。
ルート上で咲いていた黄ばんだシャクナゲの花が美しかったです!
これから大普賢岳周辺は、シャクナゲの見頃を迎えると思います!
七曜岳・大普賢岳周辺の登山とルートは、鎖場と梯子のオンパレードでございます!
結ぶのは得意ではないので、縛って欲しい感じですね(?)
アップダウンを繰り返すと「七つ池」になります。
水場ではないので、給水不可なので注意してください!
七つ池は名前の通り、独特な雰囲気のある場所でございます。
写真左側の高いピークが目指す大普賢岳になります。
大普賢岳直下の急斜面が凄そうですよね~
登山ルートを眺めているだけで白目になってしまいました(笑)
今回テント泊候補地だった和佐又山でございます。
GWですし、結構混んでいたかもしれませんよね。
そしてこちらが稚児泊になります。
平地が広がってまして、ビバーク適地になります。
10張前後はテントを張ることが出来ると思います。
私が通った時にも2張ありました。
小笹宿まで辿り着けない時は、こちらでテント泊がおすすめです!
こちらが国見岳付近の鎖場になります!
テント泊装備ですと、非常に歩き難いです。
先ほどから痺れる感じのルートが続きます!
足場はシッカリしてますので、慎重に歩けば問題ありません!
それでも滑落注意箇所かと思います。
前回来た時に巻いてしまったので、今回はシッカリとピークを踏んでみました!
縦走路から少し外れますので、見落としてしまうかもしれません。
それにしても山深いところでございます!
和佐又山が綺麗に見えてますね!
奥に見える大台ケ原へ行きたいですね~
今年の秋に行こうかしら!?
こちらが水太覗になります。
景色が良いですが、名前の様な水場はありませんので注意してください!
水太覗らしい景色が広がってました!(適当)
涙が枯れるほどの急登をこなし、よ~~やく大普賢岳(標高1,779.9m)の山頂でございます!
左に写るユルキャラはなんざんしょ?
大普賢ちゃん?でしょうかね?
かなり目が逝ってしまってますが、ある意味私と良い勝負だと思います(笑)
大普賢岳山頂からの八経ヶ岳方面の景色になります!
段々天気が悪くなってきましたね~
弥山方面も邪悪な雲が増えてきました・・・。
なんだかデビルが降臨しそうな感じですよね・・・。
なんか臭いな?獣がいるのか???と、思ったら私の重ザックでした(笑)
縦走2日目になると、色々な所から獣臭がしてきます。
私とすれ違うたびに、山ガールが辛口の悪口を言ってそうですよね~・・・。
ま~そんな人生も悪いものではないですよね!
大普賢岳から下って少し登ると「小普賢岳」がヒッソリとありました。
看板がないと、気づかず通り過ぎてしまう感じの小普賢岳でした。
小笹宿までの登山とルート・テント泊の詳細
小笹宿を目指して進んでいくと、阿弥陀ヶ森の登りが地味にきつく・・・。
当初、柏木道を使ってアスカベ平でテント泊の予定だったのですが、次の日のバスの時間が非常に早いので(8:30頃)、小笹宿で幕営することにしました。
こちらが山上ヶ岳の女人結界になります。
日本で唯一の女人禁制のお山が「山上ヶ岳」になります。
市民団体がクレームを入れているそうですが、どうなんでしょうかね!?
女人結界から小笹宿までの道のりは、こんな感じでございます。
少し分かり難い箇所もありますので、濃霧の時はルートに注意でございます!
こちらが小笹宿の水場になります!
水量豊富で冷たくて美味しいお水になります!!
無事に小笹宿に着いたので、テント張って夕飯の用意をしてみました!
晩御飯は、「豚のみそ焼き」と「ウインナー」でございます!!
昨日から肉料理が続いてますが、豚のみそ焼きが美味しくて独で絶叫しちゃいました♡
私のテントでございます!
普段の荒れた生活が垣間見える感じの散らかり具合ですよね(笑)
整理整頓が出来ないもので・・・。
掃除が得意な女性を募集しておりますので、ふるってご応募ください!
小笹宿の様子になります。
左手に見えている建物が小笹宿になります。
平地が広がってますので、テント泊するには最高の場所でございます!
山上ヶ岳方面に進み、右手の崖の方に登ると「トイレ」になっている場所があります。
水場から離れてますので、小笹宿に泊まる際は、この辺で用をたしてください!
ま~逆を言えば、「足元注意箇所」かもしれませんよね。
米を炊くのも慣れたもので、失敗知らずでございます!
も~アルファー化米には戻れませぬ・・・。
豚のみそ焼きが美味しくて、私の脂身も喜んでおりました(?)
テント泊の楽しみは「食事」ですからね~
荷物が重くなったとしても、ある程度の物は食べたいな~と思っている誰かさんです!
腹もいっぱいになったので、小笹宿周辺を散策してみました!
色々な宗教チックな像や石碑があって、見ていて飽きません!
小笹宿は、山の中とは思えない建造物の数々でした!
♡のパンツを喉に着けているのかしら!?と、罰当たりな事を妄想してしまった誰かさんでございます!
それにしても、左の方は凄いふてくされた感じですね~・・・。
私も職場であんな感じによくなっております!
何だかんだで日没でございます・・・。
山上ヶ岳方面の夕日がとても綺麗でした!
まとめ
今回のテント泊縦走の最高点である八経ヶ岳からの景色に癒され、七曜岳や大普賢岳周辺の悪路に悲鳴を上げ、小笹宿の石像や石碑に歴史を感じれたモリモリな1日になりました。
狼平避難小屋から小笹宿までは、結構きつい縦走登山になるかと思いますが、色々な山の表情に触れる事が出来ますのでおすすめなルートになります!
女性の登山愛好家にとっては、女人結界がネックになるかと思いますが、柏木道や和佐又山を絡めた感じでルートを組めると思いますので、新緑や紅葉を目当てに登ってみるのもアリかと思います!
そんな感じで次回最終章に続きます!
山上ヶ岳・稲村ヶ岳・稲村小屋テント泊縦した続きの登山記事になります!