- テント泊で大峯奥駈道170km縦走について
- テント泊で大峯奥駈道縦走の詳細、コースタイム、ルート・標高差
- 千丈平~持経ノ宿~行仙岳テント泊縦走と登山ルート詳細
- 笠捨山・21世紀の森縦走登山とルートの詳細
- まとめ
テント泊で大峯奥駈道170km縦走について
前回から引き続きまして、奈良から太平洋を目指して、大峯奥駈道170kmを5泊6日テント泊縦走になりますが、3日目になると体のあちこちから悲鳴が聞こえ、疲労もかなり蓄積してくるので、体が非常に重く感じる縦走となりました。
何しろ大峯奥駈道は、非常に長い道のりになりますので、体力・気力ともに充実していないと、中々歩き切る事が難しい、日本でも屈指のロングコースでございます!
しかし、海を目指し170kmを歩ききった時の感動は、今でも忘れる事が出来ない感じです。
5泊6日のテント装備で170km歩ければ、多分、日本の山ならどこでも登れるかな~と思っております。
記事で取り上げている写真以外にも、色々な綺麗な景色や地元の人との触れ合いもあって、とても忘れる事が出来ません。
私の山人生において、とても大きなウエイトを占めた大峯奥駈道の縦走でした!
そんな感じで今回は、大峯奥駈道の千丈平~行仙岳~笠捨山~21世紀の森までの縦走登山になります!
前回の区間以上に、このコースは体力的に厳しい1日になりました・・・。
そんな感じで今回の大峯奥駈道170km縦走の前に、今まで歩いてきたテント泊の記事がこちらになります!
奈良吉野から入山し、山上ヶ岳~小笹宿でテントで1泊しております。
大峯奥駈道の登山口までが長く、スタートする前から悶絶してしまいました。
小笹宿から出発し、弥山~八経ヶ岳~釈迦ヶ岳~千丈平(泊)を縦走した2日目の記事になります!
テント泊で大峯奥駈道縦走の詳細、コースタイム、ルート・標高差
登った日:5月01日(金) ~ 5月06日(水)
天 候:5月3日(土) AM晴/曇 PM曇/霧雨
メンバー:単独
※交通機関については、最終章に記載。
こちらがテント泊で大峯奥駈道縦走の詳細になります!
テント泊縦走は、3日目になりますが、ついに雨が降り出し辛い時間になりました。
雨が多い熊野古道ですので、ま~天気が悪い日があるのは仕方がないですよね。
そしてこちらが今回の大峯奥駈道テント泊縦走のコースタイムになります!
千丈平 4:22 → 0:45 深仙小屋 04:57 → 5:10 太古ノ辻 05:13 → 7:47 涅槃岳07:52 → 8:40 持径ノ宿 8:55 → 9:36 平治ノ宿 09:40 → 11:41 行仙宿山小屋 11:52 → 13:19 笠捨山 13:26 → 14:31 地蔵岳 14:36 → 17:07 21世紀の森森林植物公園(泊)
千丈平から出発し、行仙岳~笠捨山~21世紀の森までのコースタイムになります!
千丈平から次の幕営地であります21世紀の森森林植物公園まで、約12時間30分のコースタイムになりました。
え~・・・あまり休んでいないのですが、12時間以上歩いても21世紀の森森林植物公園までしか行けれませんでした。
当初、玉置辻でテント泊を考えていたのですが、途中で断念し、エスケープで考えていた21世紀の森森林植物公園に変更しました。
大峯奥駈道縦走において、今回は消化試合的なルートになるかと思いますが、舐めて掛かると痛い目に遭いますので要注意です!
そしてこちらが大峯奥駈道縦走のルート・標高差の地図になります!
今回歩いた縦走ルートになるのですが、千丈平から出発し、行仙岳~笠捨山~21世紀の森で幕営までのコースになります!
だいたい25kmほどの距離を歩いているのですが、細かなアップダウンが連続しますので、思いのほか距離を稼げなかった感じでした。
千丈平~持経ノ宿~行仙岳テント泊縦走と登山ルート詳細
夜明けを迎える深仙小屋です!
テント泊の方が何人か居ました。
千丈平と深仙小屋を比べると、千丈平の方が平地が広くテント泊に適している様な気がします。
それにしても、酒がきれてきたせいか、手の震えが凄く、写真がブレブレですね(笑)
大峯奥駈道縦走路上の水場が微妙そうなので、4.5Lで行仙岳を目指しスタートしました。
テント泊装備が重く、既に腰砕けでございます・・・。
ガスに包まれている釈迦ヶ岳も幻想的ですね~!
千丈平から結構下りてきましたね・・・
逆ルートから来ると、これを登るの嫌ですね~・・・
千丈平から行仙岳を目指して進んでいると、とても綺麗なご来光となりました!
今日という日が始まろうとしております!
「目覚めの舞」を披露したのはご想像の通りです(笑)
こちらが「太古ノ辻」になりまして、大峯奥駈道の中間地点です。
ここでよ~~やく大峯南奥駈道に突入です!
熊野本宮大社まであと45kmです。
長いですね~~・・・
時間が微妙なので巻いてしまった大日岳です。
再訪した時に登ってみたいですね~
テント泊装備で登るのは危険かもしれませんよね~・・・。
大日岳は、結構滑落事故が多いそうです。
大峯奥駈道のルートの中でも、大日岳は滑落要注意スポットでございます!
開放感抜群の大峯奥駈道の縦走路です!!
見渡す限り山しか見えません!
展望抜群で良いのですが、ゴールが全然見えない南奥駈道です。
巻くことを知らず、アップダウンの連続で確実に魂が抜け落ち干物になります。
想像以上に時間と体力が必要なので、大峯奥駈道のゴールである熊野本宮大社の近くまで要注意です!
行仙岳の手前にあります天狗岳周辺はビバーク適地が多いです!
この方も、熊野本宮大社を目指してテント泊縦走をしているんでしょうかね!?
大峯奥駈道は、テント泊縦走者にとっては、幕営適地が多いので有難いですよね!
少し進むと嫁越峠になります!
「悪路」を強調した道標に興味津々でした!(笑)
何かの病気みたいで、「悪路」へ進みそうになりました。
私、可愛い顔して「変態」なんだと悟った瞬間でした(笑)
雰囲気が良いこちらが「天狗の稽古場」になります。
当初の計画だと、ここでテント泊(ビバーク)するつもりだったんですが・・・
縦走の行程にかなり遅れが出ております・・・。
アオヒゲのおじさん、大丈夫か!?
天気予報の予想通り、段々と天気がイマイチになってきました。
雨が降る前に今日のお宿の予定の「玉置辻」に到着したいのですが・・
テント張る前に雨が降ると悲惨ですからね~
所々、大峯奥駈道縦走路上でツツジちゃんが満開で、苦痛から喜びの表情にさせてくれます!!
お花が咲いていると、元気になれますよね~
アップダウンを繰り返し、よ~やく宿泊が出来る持経ノ宿に到着です!
こちらにも大峯奥駈道の縦走路で数少ない「トイレ」が有ります。
2,000円で宿泊もできるみたいです。
小屋の中に水が置かれていて煮沸すれば飲めるようになってました。
持経ノ宿の水場はこんな感じです!
水がモリモリあるので寄りませんでしたが、先ほどのお宿にも飲み水が少量ですが置いてありました。
この水場から汲んできて、大峯奥駈道縦走者用に置いてあるんでしょうね。
写真の通り、林道周辺にテントを張れるスペースが広がってますので、持経ノ宿でテント泊は十分アリだと思います!
持経ノ宿から行仙岳を目指してスタートすると、見てみたいな~って思っていた「持経千年檜」です!
名前の通りモリモリと歴史を感じれて凄い迫力でした!
必見の価値があると思います(^^)/
さらに大峯奥駈道を進んで行くと、平治の宿が見えてきます。
テント張る平地のスペースが狭く、2、3張前後かな~と思います!
それでも、テント泊するには良い場所だと思います。
平治の宿から直ぐの登山道に、水場の案内が有りました!
登山者の情報だと、ここも水が枯れる寸前だったと言ってました。
やっぱり、どこの水場も似たような状況ですね・・・
モリモリ持って来て正解でした!
さらにアップダウンを繰り返し転法輪岳(てんほうりんだけ)でございます。
漢字が全然読めません・・・。
そして展望も全然ありません・・・(-∧-)
さらにアップダウンをこなすと、倶利伽羅岳(くりからだけ)に着けました。
無性にカレーが食べたくなった誰かさんです。
なんででしょうかね?(笑)
さらにアップダウンを繰り返し、こちらが行仙岳でございます!
珍しくピークを巻けますが、折角なんで登ってみました!
いや~ここまで地味に急登で足腰から悲鳴が聞こえてきます。
展望も良い訳ではなく、地味地味な行程なので、今日はかなりメンタルを蝕まれております・・・
行仙岳の山頂からモリモリ下っていくと、行仙山小屋があります!
行仙小屋の中で、登山者が数人休んでおりました。
行仙宿山小屋の水場は鳥居の赤印方面で、テント場もなかなか快適そうでした。
今度歩く事が有ったら、ここでテント泊したいですね~
笠捨山・21世紀の森縦走登山とルートの詳細
ガスガスな奥駈道も悪くないですね~♡
嫌いじゃない景色が広がっておりました♪
さ~・・・笠捨山を目指して進みたいと思います。
地味な登りをこなすと、ヒッソリとしていた笠捨山の山頂でございます。
行仙宿山小屋から笠捨山までのコースタイム1時間20分の記載だったので、それほど辛くないと思っていたんですが・・・
ここまで語り尽くせない苦労の連続でした・・・。
奥駈道・・・ドMですね~
笠捨山の山頂で、やっと熊野本宮大社の案内が出てきました!
しかし、あと27.6kmと書かれていて思わず意識不明の重体になってしまいました・・・。
今日は少しでも距離を縮めておかないと明日の日没に間に合いませんね・・・
行ける所まで頑張ろう!ってな感じですが、笠捨山から再スタートしたのですが、途中に情報テンコ盛りの水場の分岐が有りました。
この辺もテント泊適地みたいですが、平地はありません。
水場の近くにテントを張れるスペースがあるのかも知れませんが、縦走路沿いにはありませんの注意です!
うん?金色に輝く玉が転がっているぞ!?と思ったら、お地蔵様でした(*ノωノ)
こちらが地蔵岳になります!
分かりやすい感じですね。
地蔵岳の巻き道は崩壊の為通行禁止でした。
ま~巻くつもりはなかったので良いんですが、ここから先はかなり道が険しくなります。
今回の大峯奥駈道最大の核心部の鎖場になります。
写真だとアレですが、かなり滑り高度感があります。
ここ以外にも危ない箇所がありますので、要注意です!
重いテント泊装備ですと、中々痺れる区間です。
難所の鎖場をクリアーすると、山と高原地図に記載のない水場がありました。
踏み跡明瞭でしたが、たぶん今回は枯れていたのではないかと思います。
モリモリ頑張ったんですが、ここで時間切れでございます。
予定の「玉置辻」まで行きたかったんですが、今日は21世紀の森でビバークする事にしました。
いや~~遅れ気味ですね~~・・・
アオヒゲのオジサン、毎日遅れているけど大丈夫か!?
それにしても古屋宿の水が美味しそうですよね♡
大峯奥駈道縦走ルートから外れ、21世紀の森方面に下りて行くと林道と合流しますので、そこは右に下って行きます。
暫くすると国道と合流しますので、左に行くとこの水場(古屋宿の水)が有ります。
水量豊富でここは枯れないと思います!
林道に5張位はテント張れる平坦なスペースがあります。
私以外に4人の方がテントを張ってました。
近くにトイレ、ゴミ箱もあり結構便利でした!
玉置辻まで間に合いそうにない場合は、21世紀の森はかなり使えるテント泊地になりますので、無理しないのもアリだと思います!
まとめ
連日の奥駈道の疲れも溜まっているところに、今日の地味なアップダウンの連続で、とどめを刺された感じです。
21世紀の森でテントを張り終わると雨が降ってきて、その点はラッキーでした。
ただ、雨に濡れたテントは、かなり重くなるので明日以降に響いてきます。
無事に奥駈道のゴールである熊野本宮大社に辿り着けるのか!?
次回(21世紀の森~熊野本宮大社)に続きます!
21世紀の森から玉置山、熊野本宮大社へ縦走し、大峯奥駈道縦走完歩した記事になります!