- テント泊奥秩父縦走について
- テント泊奥秩父縦走の日程・天候・メンバー
- コースタイム・ルート・標高差(笠取山~水干~雁坂峠~ 破風山避難小屋~甲武信ヶ岳)
- 笠取山~水干~古礼山~水晶山~雁坂峠までの登山の様子
- 破風山・破風山避難小屋・甲武信ヶ岳(甲武信小屋)テント泊登山の様子について
- まとめ
テント泊奥秩父縦走について
前回に引き続きまして、今回もテント泊で奥秩父を縦走した記録を書いてみたいと思います!
テント泊でウロウロするのが大好きな私なのですが、今回の奥秩父主脈縦走がテント泊のデビュー戦になっております。
周辺に、テント泊のノウハウを教えてくれる方がいなかったもので、自力で勉強するしかなく、最初の頃は色々と大変でした。
習うよりも慣れよの世界だったのですが、今想うと良い勉強になった山行でした。
そんな感じで今回歩いた奥秩父主脈縦走路の区間は、笠取小屋から出発し、多摩川源流の水干~燕山~古礼山~水晶山~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~破風山~破風山避難小屋~甲武信小屋~甲武信ヶ岳になります。
流石にテント泊縦走3日目になると疲れも溜まってくると思い、この日は軽めの計画にしたのですが、距離こそ短いものの実際はアップダウンが凄くかなり堪えた区間になりました。
テント泊装備で奥秩父を縦走するのは、本当に骨が折れるな~と感じさせられた1日になりました。
そしてこちらがテント泊奥秩父主脈縦走の前回の記事になります!
こちらの記事は、奥多摩小屋から出発し、雲取山~飛龍山~将監小屋~笠取山~笠取小屋(幕営)の奥秩父縦走区間の記事になります!
テント泊奥秩父縦走の日程・天候・メンバー
登山日程:5月01日(水) ~ 5月05日(日)
天 候:5月3日 AM 晴れ / PM 晴れのち雪
メンバー:単独
装 備:最終章に記載
天気もよく気持ちの良い1日になりましたが、午後から雪が降るなど、目まぐるしい天候になりました。
奥秩父は、夕方になると風が強くなり、天候が悪くなることが多いので、テント泊で縦走する場合は、テントの設置をシッカリ行ってください!
単独でのテント泊縦走ですと、話す相手もいませんので、3日目になるとかなり人肌恋しくなりました・・・。
コースタイム・ルート・標高差(笠取山~水干~雁坂峠~ 破風山避難小屋~甲武信ヶ岳)
4:29 起床 → 笠取小屋出発 5:40 → 5:50 小さな分水嶺 → 6:01 水干 → 6:07 多摩川源流 6:10 → 6:26 雁峠分岐 → 6:32 雁峠小屋(雁峠) → 7:01 燕山 7:04 → 7:52 古礼山 8:02 → 8:30 水晶山 8:34 → 9:04 雁坂峠 9:08 → 9:41 雁坂嶺(昼食) 10:07 → 11:12 東破風山 11:16 → 11:50 破風山 11:52 → 12:19 破風山避難小屋 12:25 → 13:01 サイノ河原 → 13:47 甲武信小屋(幕営)
こちらがテント泊縦走3日目のコースタイムになります!
甲武信小屋のテント場が混むとの情報だったので、遅くとも14:00までには甲武信小屋へ到着のつもりで歩きました。
笠取山から甲武信ヶ岳の区間は、距離こそソレほど長くありませんが、アップダウンが結構強烈ですので、コースタイムは多めに見たほうが無難だと思います。
そしてこちらが今回歩きました奥秩父縦走のコース・標高差になります!
其の3で歩いた笠取山~水干~雁坂峠~ 破風山避難小屋~甲武信ヶ岳のルートと標高差になります!
古礼山・水晶山周辺は、樹林帯になります関係で、毎年GW付近は凍結が激しいです。
細かな標高差があるルートになりますので、軽アイゼン、チェーンスパイクは最低限必要になりますので、忘れないようにして下さい!
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笠取山~水干~古礼山~水晶山~雁坂峠までの登山の様子
テント泊奥秩父縦走3日目に突入でございます!
笠取小屋から香ばしい匂いがしてきました。
笠取小屋は、水も豊富、トイレも綺麗、柔らかい平地も広くあり、幕営に最高の小屋でございます!
かなりお気に入りの山小屋の1つでございます!
さ~笠取山から甲武信ヶ岳を目指してスタートです!
そんな感じで今日の幕営地である甲武信小屋を目指します!
笠取小屋から少しの所に「小さな分水嶺」があります。
ここを境に、雨降った場所によってどの川に流れるかが決まる感じです。
私のかいた汗は、どっちに流れるのかな~っと興味津々でした。
よっ!笠取山!!
「眩しいね~この~♡」と声を掛けておきました(笑)
今回の奥秩父縦走のメインディッシュの1つである「水干(みずひ)」に行ってみます!
ついつい「みずほし」と読んでしまいますよねf^_^;
笠取山から近いので、忘れず訪れて欲しいスポットになります!
笠取山の分岐から少し歩くと水干になります!
都民の皆様にお馴染みの多摩川の源流が水干になります。
水干から東京湾まで138kmの長旅でございます。
今回の奥秩父テント泊縦走よりも長丁場ですね~~
多摩川源流の最初の一滴でございます♡
ネームバリューに負けて、とても美味しく感じました!
こちらを水源にしている都民の皆様。
「なんだか間接キスになっちゃうね♡」
そんな事を妄想していたんですが、一気に具合が悪くなってしまいましたかね?(笑)
都内在住の一部のコアな女性ファンが、泣いて喜んでいると勝手に思っております♡
水干から出発し、最後は海に流れると思うと色々と考えてしまいます。
何時頃、到着予定なんでしょうかね!?
むしろ、ここから「桃」を流したら、途中で爺様や婆様が見つけてくれることでしょうね~
成長した姿を見てみたいもんです(?)
多摩川の最初の一滴である水干を堪能したところで、先ほどの分岐まで戻り雁峠・甲武信ヶ岳を目指します!
少し進むと廃墟な感じですが、こちらが雁峠山荘になります!
なんとか泊まれそうな雰囲気ですが、アレが出そうで怖いですよね~~
昨日から気になる急登が見えてきました・・・。
やっぱり、アレを登るんでしょうか!?
口からアレが出てきそうな斜面ですね~~
アレってなんだ?と思っていたら雁峠に着きました。
斜面を見ると「ガーン(>_<)」となるから雁峠なんですかね?
現実逃避をしていると、ダイヤモンド笠取山が見えました!
ご来光を見るために登っても良かったんですが、すでに体力がスッカラカンなんです・・・。
まだまだ先が長いので無理は禁物ですよね。
意識が遠のく急登をこなすと、燕山になります。
も~~歩く気力もなくなってきました・・・
「ガーン(>_<)」の威力は半端ないです・・・。
周りを見ると、霧氷の森でした(´∀`*)
チャンとご褒美を用意してくれる辺りが奥秩父の山は優しいですよね~♡
そ~ゆ~さりげない優しさに私は弱いんですよね~!
南アルプスもモリモリ見えました!
右のピークはどちら様でしょうかね???
奥秩父の国師ヶ岳でしょうかね!?
テント泊で奥秩父縦走を阻止するような威圧感がありますよね~
昨晩、風も強く寒かったんで納得の景色でございます!
朝早くから山の中を歩ける特権ですよね~🎵
登山口から登ると霧氷に間に合いませんよね~
よっ!富士山!!!
とにかく奥秩父は山深いです!!!
ズ~~っと見ていられる景色ですね!
GWでも、南アルプスの稜線は厳しそうですね~~
よっ!世界遺産!富士山!!
やっぱり朝が一番綺麗に富士山が見えますよね!
アタイもデートするときは早朝デートにしようかな♡
ヒゲも剃りたてツルツルでシコシコですからね~!
アップダウンを繰り返し、よ~やく奥秩父の名峰古礼山です!
山頂を巻く道があるのですが、古礼山は展望が良いのでここは登った方が良いですよ!
古礼山の山頂直下から凍結が凄く、ここでたまらず軽アイゼンを着用しました。
荷物が重くなりますが、テント泊で奥秩父縦走をする場合は、軽アイゼン・チェーンスパイクは持ってきた方が良いかと思います。
古礼山周辺の日向は雪がなくなりドロドロの所もありました。
そんな感じで水晶山に到着です!
この傷は熊の悪戯ですかね!?
水晶山から結構雪が深い道を進んでいくと、雁坂峠・雁坂嶺の稜線が見えてきました!
ここまで来ると、雁坂峠も近いです!!
よ~やく日本三大峠の1つである雁坂峠に到着です!
雁坂峠から雁坂小屋まで8分位の道のりです。
雁坂小屋幕営料は800円で、奥秩父縦走路から外れますので、かなり面倒臭い場所にあります。
雁坂峠から、結構下ったところにテント場がありますので、縦走で使う場合は考えたほうが良いかと思います。
そして雁坂小屋の夜は、飲み会をやっていることがありますので、「煩い」と言っている利用者もいたりします。
また、今年のお正月に悲しい滑落事故が起こってしまいました。
事故に遭われた方の一人は「ヤマレコユーザー」でした。
ユーザー名を書くのは止めておきますが、お名前だけは存じ上げておりました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
皆様も、凍結個所は十分注意してください!!
雁坂小屋近くで起きた滑落事故について書いた記事なります!
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破風山・破風山避難小屋・甲武信ヶ岳(甲武信小屋)テント泊登山の様子について
本当に無念だったと思います。
私も気を付けないとですね。
「自己完結できる技術と体力の向上!」を目標にこれからもノンビリ頑張りたいと思います!
それにしても奥秩父の名峰金峰山方面が綺麗ですね~!
さ~破風山目指して進みたいと思います!
雁坂峠からゲッソリする登りをこなすと、雁坂嶺に到着しました。
腹が減ったのでこちらで昼飯にしました。
食べても食べても荷物が軽くならないんですよね~~
縦走3日目位から起こる怪現象なんですが、「テント泊縦走者あるある」だと思ってます(笑)
こちらが奥秩父縦走路の様子になります。
雁坂嶺から甲武信小屋まで雪と凍結が凄くかなり難儀しました。
アップダウンも強烈で、軽アイゼンがないとちょっとキツイです。
傷口に沁みそうお名前の東破風山でございます。
「破風菌」とかありそうだよな!?と色々妄想が忙しかった時間帯です(笑)
雪道と格闘していると、途中で広瀬湖が見えました!
湖が見えると、ついつい沐浴をしたくなります。
も~体中から異臭が凄く、段々とハエと仲良くなってきました!!
手をコキコキしながらゴマをすってくるので、有頂天になってしまいます(?)
破風山避難小屋を目指して進むにつれて露岩帯になってきます。
アイゼン着けていると歩きにくく、何度も滑落しました(>_<)
脚が長くて良かった♡と、生んでくれた母上に感謝申し上げました(笑)
テント泊装備の場合、この辺が非常に歩き難いので要注意です!
そんな感じで西破風山に到着です!
次は「南か?それとも北か?」と想像してました。
本日最後の白目ポイントである甲武信ヶ岳への登りです!
テント泊で奥秩父縦走する登山者の1つの鬼門になる箇所です。
この景色を見た時の絶望感と言ったら言葉になりません・・・。
「どうせなら南破風山が良かった・・・。」と吐き捨ててしまいました(-∧-)
奥多摩・秩父方面の山並みがとても綺麗でした!
薄っすら両神山も見えました。
北破風山は見えませんでした(?)
凄い坂を下ると破風山避難小屋に辿り着きました!
広瀬湖側に水場があり、マーキングと踏み跡が明瞭についてました。
去年、こちらで休憩していると宿泊者が居て、「水はモリモリ出ている。往復30分強」と言ってました。
破風山避難小屋付近でテント3張り前後はいけますが、ガラスゴミが散乱しているので、お勧めしません。
破風山避難小屋は、色々と曰くつきの小屋なので・・・
ま~その話はおいおい・・・。
破風山避難小屋を始めとした山の都市伝説について書いた記事になります!
良かったら登山の参考にしてみて下さい!
私の事が好きみたいです♡
野生動物にはモテモテなのですが、人間界のメスには相手にされないんですよね~(´∀`*)
なんでかな???
鏡に映る自分の姿を見て納得しました。
こりゃ~駄目だこりゃ~~~(*ノωノ)
色んな意味で絶望してしまった瞬間でした。
この辺がサイノ河原かと思われます!
ここまで来ると甲武新ヶ岳も近いです!
破風山方面の展望が素晴らしく、今までの苦労が報われます!!
奥秩父縦走も、だいぶ歩いてきましたね~
そんな感じで甲武信小屋に到着です!
幕営料(テント泊料)は、サイト料1張り500円+1人500円で1,000円になります。
少し分かり難い感じですが、1張り(テント1つ)で2人寝れば1,500円ってことです。
水は、1リットル50円になります。
一人で乾杯~♪していると、同じテント泊のオネーさんと色々話しちゃいました♡
電話番号ぐらい聞いておけば良かったですかね???
むしろ、私のテントにご招待し・・・・以下自粛。
こんな貧乏セットじゃ、ウフフフ♡な展開は望めません(>_<)
「勝負の日」は、赤ワインかシャンパンがないと始まりませんよね!!(笑)
貧乏セットで甲武信小屋でのテント泊を満喫しました。
やる事がないので一人寂しく甲武信ヶ岳山頂に行ってみました!
オネーさん誘ってみようかな~っと思ったものの、シャイな性格が災いし・・・。
うわ~~(´∀`*)
奥秩父の山々が輝いております!
誘っていれば、「強引な口づけ」な展開でしたね~♡
綺麗な夕焼けですね~~今日と言う日が終わろとしております。
哀愁漂うこの日没の時間が大好きです。
山の中で泊まらないと見れない景色ですよね!
甲武信小屋も凄く盛り上がっておりました!
凄い宿泊者数でビックリです!!
甲武信小屋のテント場も凄い混みようでお祭り状態でした!!
早く着いて本当に良かったです!!
GWは、非常に混み合いますので、15:00前には到着してないと甲武信小屋でテントが張れないかもです。
15:30にはほぼ満杯でテントを張れない状態になり、雪の上で張る方が続出でした。
雪があっても、小屋でスコップを借りれるので持参の必要はございません。
まとめ
さ~明日は今回のテント泊奥秩父4泊5日縦走の核心部になる登山の区間になります。
甲武信ヶ岳~国師ヶ岳の間は、歩く人も一気に減り、大変雪深い箇所になります。
「無事に歩けるのか!?途中でビバークか!?」
そんな不安な夜を過ごした誰かさんでございます。
次回、其の4に奥秩父テント泊縦走は続きます!!
北奥千丈岳・国師ヶ岳を経由して大弛小屋でテント泊をした其の4の記事になります。
奥秩父主脈縦走路で一番の核心部であるルートの記録になりますので、良かったら登山の参考にしてみて下さい!