
大雪山黒岳からスタートし、トムラウシ山からオプタテシケ山へ縦走し十勝岳、富良野岳を目指した登山も終盤に差し掛かってきました。
今回は、十勝岳連峰の北部に鎮座する美瑛岳の登山と、その麓に鎮座する美瑛富士避難小屋について解説したいと思います!
- 美瑛岳登山と美瑛富士避難小屋について
- 美瑛岳登山!ベベツ岳、石垣山登山ルート詳細
- 美瑛岳避難小屋の内部とテント場、水場、トイレの詳細
- 美瑛岳登山と登山ルートからの朝焼け雲海の景色について
- 美瑛岳(美瑛富士避難小屋)登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
美瑛岳登山と美瑛富士避難小屋について
前回の登山の続きになりますが、大雪山、十勝岳連峰テント泊縦走4日目と5日目について書いていきたいと思います!
今回は、十勝岳オプタテシケ山縦走コース上に鎮座する美瑛岳と美瑛富士避難小屋になるのですが、前回の記事でも書きました通り、当初は上ホロカメットク避難小屋で宿泊(テント泊)を考えておりました。
途中にある双子池キャンプ指定地、美瑛富士避難小屋も候補にあったのですが、どちらも渇水の影響で水を得ることが難しく、翌日の登山の事(水の残量)を考えると上ホロカメットク避難小屋泊がベストと考えておりました。
しかしながら、想像以上の激藪ルートとオプタテシケ山の激急登に苦しめられ、エスケープとして考えていた美瑛富士避難小屋での宿泊に切り替えました。
宿泊地を切り替えるにあたり、水の残量が心許ないので、双子池キャンプ指定地の水場(沢)で1L補給したものの、激急登で水の消費が増えてしまい、美瑛富士避難小屋に到着の時点で3Lと心許ない感じになってしまいました。
涼しいうちに富良野岳を目指せば水は何とかなる判断したのですが、色々な誤算があったものの、実はトムラウシ山からオプタテシケ山へ縦走するにあたり、先行している登山者がいる事を知っていたのですが、途中で追いつき美瑛富士避難小屋までご一緒する事となりました。
美瑛富士避難小屋でテント泊をするつもりだったのですが、ここ数日の雨でテント場が冠水しているのと、翌日早く出発したいこともありまして避難小屋泊に切り替えた感じです。
そんな感じで今回は、オプタテシケ山から美瑛富士避難小屋での宿泊と、翌日登った美瑛岳への登山について書いていきたいと思います!
美瑛岳、美瑛富士避難小屋に移る前に、前回のオプタテシケ山への登山について書いた記事がこちらになります!
トムラウシ山から十勝岳オプタテシケ山縦走コースを使ってオプタテシケ山へ登山した記事になります!
そしてこちらが、今回の登山の最中に撮影した登山動画になります!


上記写真を押すと、YouTubeで動画を観ることが出来ます!
上段が、トムラウシ山からオプタテシケ山登山と、美瑛富士避難小屋までになりまして、下段が美瑛岳、十勝岳、富良野岳へ登山した時の様子になります。
登山ルートの様子や周辺の景色な撮影してますので、登山の参考になれば幸いです!
美瑛岳登山!ベベツ岳、石垣山登山ルート詳細

到着したオプタテシケ山からの景色になります!
北海道らしい雄大な景色が広がっておりますが、オプタテシケ山の山頂には、釧路から来た女性登山者が一人いまして、久しぶりに人間と再会しました(笑)
山頂で色々とお話ししたのですが、私とは逆のルートであるベベツ岳、石垣山方面から入山されたとの事でした。
今日は、美瑛富士避難小屋に泊まるという事で、「後ほど小屋で一緒になりますね~っ!」てな感じで私は先に進むことにしました。

オプタテシケ山からベベツ岳を目指して登山再開すると、一気に天候が悪くなってきました・・・。
美瑛岳を眺めることが出来るかな~っと思っていたのですが、今日は駄目だとこの時悟りました。

モザイクが濃いいですが、目指すベベツ岳が見えてきました。
この辺もヒグマが出そうな雰囲気がモリモリで、ちょっと怖かったです。

当初、オプタテシケ山から美瑛富士避難小屋までの道のりは、下りで楽だと思っていたのですが、ベベツ岳のお姿を見て絶望してしまいました・・・。
こんなに瀕死の重傷なのにアレを登らないといけないのね~っとなり、水もあるのでこの辺でビバークしちゃおうかしら!?っと、本気で思ってしまいました。

ベベツ岳、石垣山は、広い尾根道歩きになるのですが、悪天候時の対策としてケルンがアチコチにありました。
オプタテシケ山からベベツ岳間の登山ルートは、ザレ場になっているので転倒にも注意して下さい!
そんな感じでベベツ岳へ登ったものの、山頂プレートは一切なく、天気も微妙なので石垣山を目指す事にしました。

なんだかベベツ岳と区別がつかない石垣山ですが、あの膨らみを登るのね~っと考えると一気にやる気が無くなってしまいました・・・。
こんな調子で明日登る美瑛岳は大丈夫でしょうかね!?

石垣山へ登る手前で先行していたテント泊縦走者と合流することが出来ました!
私と同じくトムラウシ山南沼キャンプ指定地でテント泊していて、1時間ほど早く出発していたのは知っていたのですが、先行者がいたのでかなり心の支えになっていた存在でした。
お互い「極悪ルートだったね~」っとなり、仲間意識が芽生えた瞬間でした♡

そんな感じで登山ルートは山頂を巻いているのですが、折角なので石垣山を登頂してみました。
石垣山も山頂プレートはなかったのですが、岩に謎の文字が刻まれておりました。
「なんで女の子のマークが刻まれているんだろう!?」っと思ってしまったのですが、アッチの欲よりも今は睡眠欲の方が勝っている状態でした。
私にはして本当に珍しい現象でございます(笑)
美瑛岳避難小屋の内部とテント場、水場、トイレの詳細

石垣山の女の子のマーク?を堪能した所で、今宵のお宿であります美瑛富士避難小屋を目指して登山再開です!
正面に見えているのが美瑛富士になりまして、中央やや右に美瑛富士避難小屋が見えております。

こちらが石垣山から見る美瑛富士避難小屋の全景になります。
写真に写っている通り、テント泊することが出来るのですが、中央付近は傾斜がきつく、雨で冠水していて幕営し難い感じでした。
それでも30張はテントを張れる広さがありますので、トムラウシ山南沼キャンプ指定地と同じ規模だと思います。
また、美瑛富士避難小屋の水場とトイレですが、中央の建物が避難小屋、左隣が携帯トイレブースになっております。
トイレについては、携帯トイレがないと使用できませんので注意して下さい。
なお、美瑛富士避難小屋の水場ですが、7月までは雪渓で水を得ることが出来るのですが、利用したお盆休みは全て解けてしまい使用できませんでした。
トイレブースの左側に小さな沢があり、給水できなくはないのですが、ギリギリ足りそうな水の残量と衛生面に不安を感じ利用しませんでした。
また、下部の緑色のテントの右側にも小さな沢があるのですが、こちらはほぼ水が流れて無く利用できない感じでした。
美瑛富士避難小屋の利用を考えている場合は、水場はないと思って下さいね!

美瑛富士避難小屋を目指して進んで行くと、美瑛富士が綺麗に見えてきました!
寝床を確保したならば、今日中に美瑛富士へ登っても良いな~っと思ったのですが、避難小屋に着いた瞬間そんな考えは吹き飛んでしまいました(笑)

こちらが美瑛岳と美瑛富士避難小屋の分岐になります。
ここまで来れば美瑛富士避難小屋は直ぐです!

そんな感じで美瑛富士避難小屋に到着でございます!
そこそこ広い避難小屋なのですが、それでも大人10人が快適に過ごせる限界かな~っと感じました。

美瑛富士避難小屋に到着すると、先に到着していたこちらの登山者が快くスペースを空けてくれました!
ベトナムの方になるのですが、なかなかヤンチャな登山者でして、面白い話を色々と聞かせてくれて意気投合しちゃいました♡
翌日は私が歩いたトムラウシ山へ進むとの事で、「激藪だから気をつけろ」と伝えると「テモテ~♪テモテ~♪」っとサラサラな髪をいじりながら独りで勝手に逝ってしまいました(?)

逝ってる所を撮影していてドン引きだったのですが、こちらが石垣山で合流した激藪激ルート仲間になります!
石狩岳オプタテシケ山縦走コースの辛さを3人で語り合ってしまいました(笑)
変な仲間意識が芽生えてしまったのですが、翌日は私と同じ行程(十勝岳・富良野岳)だったので、チョコチョコご一緒させてもらいました。

そしてオプタテシケ山の山頂でお会いした釧路の登山者になります!
突然「漫談」が始まり、柏手を打って盛り上げておきました!(適当)
持参したミニトマトが激アマで非常に美味しく、久しぶりの生食材に歓喜しちゃいました!!!
その節は本当にありがとございました!!!

そんな感じで美瑛富士避難小屋で食べた私の夕飯になります。
3日連続カレーだったのですが、よ~やく連勝記録をストップしてくれた感じです(笑)
かた焼きそばが大好物なのですが、中華丼の素を使って作っておりまして、作るのも簡単ですし水の消費が少ないので、今日のような場面に重宝しております!

食べるもん食べると急激に眠気が襲って来ました・・・。
いや~今日は本当に激闘でした・・・。
食事を終えると、同じコースで登ってきた登山者が1名到着し、十勝岳オプタテシケ山縦走コースの辛さを4人で語り合ってしまいました(笑)
結局、この日の小屋泊の利用者は7名で、テントの方は6張りとお盆休みなのに閑散としておりました。

そしてこちらが美瑛富士避難小屋の携帯トイレブースの様子になります。
見ての通り便座のみありまして、トイレットペーパーもありません。
クドイですが携帯トイレがないと使用できませんので注意して下さい!

持参した携帯トイレを使ってアレを放出する様子になります。
「恐怖の大魔王」も撮影したのですが、スカの話に需要はないと思い自己規制しました(笑)
今回のテント泊縦走は、6日分の携帯トイレを持参したのですが、結局、2日間しか使いませんでした。
ただ、大・小合わせて1kg/日前後の重量になりますので、地味に辛い重さになります。
トイレの有難さを身に染みて感じた北海道での登山の時間になりました。
そんな感じで美瑛富士避難小屋の夜は更けていき長い一日が終わる事となりました。
美瑛岳登山と登山ルートからの朝焼け雲海の景色について

疲れ過ぎていると寝付けない事があるのですが、正にそんな状態の美瑛富士避難小屋の夜の時間になりました。
寝たんだ寝てないんだかよく分からないまま朝となり、美瑛富士避難小屋で一緒になった登山者とお別れし、美瑛岳を目指して登山を再開しました!
今日で入山して5日目(8月12日)になるのですが、前日の激藪、土砂降り等もあって登山靴が完全に濡れてしまい、足裏の状態が一気に悪化してしまいました。
この足裏の状態だと今日の午前中までが限界だな~っと思いつつ美瑛岳への登山をスタートしたのですが、案の定・・・。

足裏の状態が悪く、美瑛富士の登山はパスしました。
美瑛富士はまた今度登れば良い!っと気持ちを切り替えて美瑛岳を目指して登って行くと、東の空が輝いてきました!!

美瑛岳の登山ルートから眺める美瑛富士になります!
なんだかガスが晴れてきそうな予感がモリモリしますね!!!

出来たら美瑛岳でご来光を見たかったのですが、そんな贅沢を言っている場合ではございません!!
我がまま言わないので、ガスだけは晴れて雲海の景色を見せて欲しい!そんな気持ちでした。

足元を見ると、美瑛岳まで絶望的なゴーロ地帯の激急登となってきました・・・。
「足裏のマメがアチコチ破けて痛いのに、こんな仕打ちはあんまりだわ」っと泣き言を言ってみました(笑)

クリ豆は大好きなんだけどな~っとブツブツ言っていると、美瑛岳と十勝岳の分岐となりました。
足裏が痛いので十勝岳へ進みたいと気持ちを抑え、美瑛岳の山頂を目指す事にしました。

幻想的な美瑛岳山頂に至る稜線になります!
段々青空が見えてきてテンションマックスになってきました♡
ちなみに左側は崖(谷)になりまして、滑落すると助からないと思います。

美瑛岳の山頂付近から風が強くなり、一気にガスが抜けて雲海の幻想的な世界になってきました!

文句なしの美瑛岳となりました。
この5日間の苦行が報われた瞬間でした。

雨にも負けず、激藪にも負けず、ヒグマの恐怖に打ち勝ち登り続けたものの特権ですよね!

初めましての美瑛岳の山頂に到着です!
美瑛岳の標高は、2,052mになりまして、意外にも「火山」になります。
お隣りの十勝岳が火山ですので、位置的に言えば確かにそうだと感じますよね。
なお、美瑛岳の山名は、オプタテシケ山と同じくアイヌ語が由来になっております。
「油ぎった」を意味する「ピイエ」から山名がきてまして、周囲の山から流れ込んだ硫黄が川で濁っていたことが名前の由来になっております。
私の顔は何時も油ギッシュなの「ピイエ アオヒゲ ボンジュ~ル」に改名しようか一生懸命考えてしまった瞬間です☆彡
なお、三角点名は「美瑛岳」ではなく「帯経しけ」となってまして、お隣りのオプタテシケ山が「美瑛岳」になっているので、間違わないようにして下さい。
三角点名のズレを直したい!っと思いつつ、無事に美瑛岳へ登れたところで、今回の登山の詳細に移りたいと思います!
美瑛岳(美瑛富士避難小屋)登山ルート・標高差・コースタイム詳細


こちらが今回登山をしたオプタテシケ山から美瑛富士避難小屋、美瑛岳への登山コースと標高差の地図になります。
上記標高差地図の60km付近になるのですが、美瑛富士避難小屋周辺の地図も載せておきます!
登山をした日は、8月11、12日なりまして、オプタテシケ山からはガスガスな感じで風も強く肌寒い感じでした。
美瑛富士避難小屋の内部の温度は、約15度と丁度良い感じだったのですが、外はかなり冷え込んでおりましたので、テント泊する場合は十分注意して下さい。
そしてこちらがオプタテシケ山から美瑛富士避難小屋で宿泊し、翌日美瑛岳へ登山した際のコースタイムになります!
9月11日大雪山、十勝岳テント泊縦走4日目
オプタテシケ山 13:25 → 14:27 ベベツ岳 → 15:15 石垣山 → 15:39 美瑛富士避難小屋(泊)
9月12日大雪山、十勝岳テント泊縦走5日目
美瑛富士避難小屋 4:20 → 4:53 美瑛富士分岐 → 5:38 美瑛岳分岐 → 5:48 美瑛岳
苦労して登ったオプタテシケ山から美瑛富士避難小屋までのコースタイムが約2時間掛かりました。
疲労感モッコリだったことも影響してか、美瑛富士避難小屋までとても長く感じました。
美瑛富士避難小屋から美瑛岳山頂までのコースタイムが約1時間でしたので、参考になれば幸いです。
まとめ
オプタテシケ山までの登山でかなり疲弊してしまい、なんとか美瑛富士避難小屋へ辿り着くことが出来たのですが、同じ苦労をした仲間達と合流し、楽しい時間を過ごすことが出来て思い出に残る山行となりました!
足裏の様子から無理せず美瑛富士をパスしましたが、無念な気持ちが残るものの、残りの行程を考えるとナイス判断だっと今でも思っております。
美瑛岳からの日の出、雲海の景色に癒され、天候も回復傾向になってきたので十勝岳、富良野岳への登山に希望が湧いた瞬間になりました!
そんな感じで美瑛岳から十勝岳への登山については、次回にしたいと思います!
美瑛岳の山頂から日本百名山十勝岳への登山について書いた続きの記事になります!
雄大な雲海の景色や、日本とは思えない風景の連続でドキドキが止まらなくなってしまいました♡
