- 愛鷹連峰縦走について
- 愛鷹連峰縦走(黒岳~越前岳~鋸岳~位牌岳~前岳)の動画
- 愛鷹連峰の滑落事故とルートの詳細について
- 鋸岳・位牌岳縦走の日程・天候・メンバー
- コースタイム・ルート標高差(越前岳~呼子岳~鋸岳~位牌岳~前岳)
- 愛鷹連峰呼子岳~鋸岳までの登山の様子
- 鋸岳~位牌岳登山の様子と滑落事故多発地帯
- 前岳~愛鷹山登山口までの登山の様子
- まとめ
愛鷹連峰縦走について
前回に引き続き、愛鷹連峰縦走登山の続きを書きたいと思います!
前回、愛鷹山を登った時は、霧氷の世界になっていたもので、危険なワイルドコースである鋸岳へは行けれませんでした。
神奈川県在住なもので、愛鷹連峰は比較的アクセスが良いのですが、何故か足がそちらには向かず、なかなかリベンジができませんでした。
愛の鷹と書いて「愛鷹山(あしたかやま)」になりますが、ど~も勝手に師匠だと思っている「かとう鷹」様の影響がチラチラあったのかもしれません!?
加藤の鷹と書いて「黄金の左指」になるかと思いますが、そんな鷹様の世界に入るのが怖く、だいぶ前からモジモジしておりました。
色々と妄想が尽きないのですが、今回の核心部でもありメインイベントになる「愛鷹連峰鋸岳縦走」になるのですが、厳密に「鋸岳」というピークはありません。
登山の世界は、なんとも曖昧というか、よく分からないところがあるのですが、この山の名前に関しては色々なパターンがあって混乱してしまいますよね!?
分かりやすい例ですと「八ヶ岳」になるかと思います。
登山をしていると「八ヶ岳」とよく聞くかと思いますが、「八ヶ岳」という山がないのと似てますよね!
「総称」、「呼称」が入り混じっているのが山の世界だよな~と思っているのですが、私の場合に当てはめてみると、こんな感じでしょうか!?
- 総称「アオヒゲ」
- 呼称「アオヒゲのおじさん」
- 通称「変態登山者」
- 愛称「アオヒゲのおじちゃん」
- 別称「Mな乙女心」
- 自称「爽やかなおじさん」
一生懸命書いてみたものの、想いが上手く山ガールに伝わっていないと思いますので、愛鷹連峰縦走に話を戻したいと思います!
ここまでグチャグチャナな「起承転結」の「起」も珍しいですが、何を書いても上手く行かないと思いますので、「承」へ移りたいと思います!
果たして「結」に辿り着けるのか見ものでございます(笑)
前編の愛鷹山(越前岳)黒岳登山記事
前編で歩いた山神社駐車場~愛鷹山荘~富士見峠~黒岳~越前岳までの記録になります!
愛鷹連峰の熊出没情報と、アクセス、駐車場、愛鷹山荘の状況と記事にしております!
富士山・鋸岳の展望が素晴らしいルートになります!
愛鷹連峰縦走(黒岳~越前岳~鋸岳~位牌岳~前岳)の動画

上記写真を押すと愛鷹連峰縦走した黒岳~越前岳~鋸岳~位牌岳~前岳の動画を観ることが出来ます!
核心部である鋸岳~位牌岳についても、短いですが動画で撮ってますので、登山を軽悪されている方の参考になれば幸いです!
鋸岳~位牌岳の間は、滑落と落石が怖く、核心部の動画をモリモリ撮れませんでした・・・。
足元も悪く、登山道も崩壊してますので、写真撮影、動画撮影は細心の注意が必要です。
写真も同様ですが、本当に危ない所は動画も撮れないのは一緒ですよね。
愛鷹連峰の滑落事故とルートの詳細について
鋸岳は、山自体がだいぶ古いので、岩場の崩壊が激しく危険なルートになっております。
「立入禁止」ではなく「ご遠慮ください」となっているのが意味深ですよね。
愛鷹連峰縦走の核心部となる鋸岳は、切り立ったトラーバースや岩場が随所にあり、足場も悪くて滑落は致命的な事になるので要注意です。
過去にもは、愛鷹連峰縦走中に滑落し、死亡事故が多発している場所になります。
鋸岳周辺は、昔の名残で整備されている部分もあるのですが、全体的に鎖やロープが古く、アンカーが緩んでいる所もありますので、信用することができない感じです。
鎖に頼るだけでなく岩や灌木に掴まって昇り降りする方が良いです。
また、岩が濡れていたり苔で滑り易い、草や灌木で足場が見え難い等々、気を遣う箇所も多いです。
全般的に踏み跡は明瞭ですが、先のルートが解り難いような所も2、3箇所あります。
落ち着いて探せばルートは見つかりますので、焦って登山道を外さないようにしてください!
愛鷹山の鋸岳周辺は、危ないルートになりますので、20mロープ、ヘルメット、ツエルト、救急用品、1泊ビバークできる食料、水を装備して臨んでおります。
※私は普通救命講習Ⅰ要資格者になります。
また、これから益々寒くなりますが、愛鷹連峰縦走を積雪期に行うのは、大変危険だと思います。
登山初心者、高所恐怖症の方には難しいルートですので、安易に立ち入らないようにして下さい。
滑落すると、冗談抜きに死んでしまいます。
鋸岳・位牌岳縦走の日程・天候・メンバー
登山日程:10月20日(土) [日帰り]
天 候:快晴
メンバー:Gさん、Mさん、私の計3名
昼頃から天気が悪くなり15:00頃から雷雨となる凄い天候でした。
なんだか本当に天候が安定しませんね~
鋸岳縦走中に雷雨に遭わなくてラッキーでした!
前編でも記載してますが、愛鷹連峰周辺は、天気が急変する事が多いので、最新の天気予報を入手してください!
コースタイム・ルート標高差(越前岳~呼子岳~鋸岳~位牌岳~前岳)
後編で歩いた越前岳~呼子岳~蓬莱山~鋸岳~位牌岳~前岳の登山ルートと標高差の地図になります!
何度も書きますが、核心部は蓬莱山~鋸岳~位牌岳(6km~9kmの間)の区間になります!
そして、今回の愛鷹連峰縦走のコースタイムがこちらになります!
愛鷹山 9:19 → 9:51 高場所尾根分岐 9:53 → 10:02 呼子岳 10:13 → 10:20 割石峠 10:32 → 10:36 鋸岳 10:49 → 12:25 位牌岳 12:28 → 13:44 前岳 → 15:11 須山愛鷹登山口
愛鷹連峰縦走の核心部である、蓬莱山~鋸岳~位牌岳までで、約2時間掛かっております。
悪路が続くルートになりますので、コースタイムは多めに設定し、登山計画をしてくださいね!
愛鷹連峰呼子岳~鋸岳までの登山の様子
愛鷹連峰越前岳からの景色になります!
富士市の街並みが綺麗に見えました!
駿河湾も綺麗ですね~!
真ん中に見えるモッコリが大岳ですかね!?
アッチは未踏なので、何かの機会に登りたいですね。
愛鷹連峰からの伊豆半島になります!
いや~伊豆が近くて驚いてしまいます。
さ~越前岳から鋸岳へ向かいたいと思います!
それにしても、まさに鋸の刃のようにゴツゴツした山並みですよね~
越前岳から激下りをこなすと、呼子岳・高場所への分岐となります。
高場所分岐から直ぐの所からの景色になります!
高場所も景色が良い所だそうです。
それにしても景色が良いですね~!
愛鷹連峰縦走は気分が良いですね!
モリモリ登ると愛鷹連峰呼子岳に到着です!
呼子岳の標高は、1,313mになります!
覚えやすくて助かりますよね(笑)
呼子岳から蓬莱山へ進むと、素晴らしいキレットの景色を見ることが出来ました!
天然の切通しですよね~
このキレット?切通しの反対側が割石峠になります。
道は明瞭ですが、一部分かり難い箇所がありますので注意してください!
さ~愛鷹連峰縦走の核心部!
鋸岳を目指したいと思います!
蓬莱山への登りは、幻想的な姿に包まれておりました!
振り返っての蓬莱山です!
中華料理店にありそうな名前ですよね!
目指す鋸岳~位牌岳への稜線でございます!
何処に登山道がついているのか見当もつきません!
右のピークが金時山ですかね?
正面の山並みが丹沢山塊ですね!
私の事を応援している山ガールの黄色い声援がアッチから聞こえてきますね~♡
鋸岳~位牌岳登山の様子と滑落事故多発地帯
鋸岳の恐怖に、幻聴が聞こえていた時間でした(笑)
いや~痩せ尾根が続いてますね~・・・・。
愛鷹連峰縦走は、言い過ぎかもしれませんが、命がけですね~
鋸岳のアップなのですが、登山道がどこにあるか分かりませぬ・・・。
滑落事故多発地帯ですので、ドキドキでございます・・・。
気を引き締めて鋸岳へアタックでございます!
愛鷹連峰縦走は、オジサンのお尻祭りになりました♡
山スカート履いてくれると嬉しいな~♡
滑落すると死んでしまうと思われるトラバース箇所でございます。
ここは足元も滑るので慎重に進んでください!
Mさんが私を撮ってくださいました。
登山服を脱がず申し訳ございません(笑)
ここのトラバースがかなり怖かったです。
お尻の奥底に隠れた梅干しの種が、ブラックホールの様になりました(?)
振り返っての1枚です!
どこが登山道なのか分からないですよね~
いや~怖いです・・・。
愛鷹連峰は、荒々しい所が続きます!
直登せず、回り込むようにして登っていきます。
mさんが撮ってくれた写真になるのですが、滑落すると・・・。
一応、ロープがあるのですが・・・。
も~そろそろご臨終な感じのロープの劣化具合でした。
愛鷹連峰縦走路は、所々ロープや鎖があるものの、全体的にこんな感じの状況ですので、体重を預けるのは大変危険です。
ここも、数年のうちに使えなくなりますよね~・・・。
「滑落ロシアンルーレット状態」ですので、あとは運次第ですよね~
ここも濡れてて足場が悪く落石も多いので要注意な場所でございます。
左側に滑落すると死んでしまうと思われる場所が続きます。
しかしながら、段々と怖い状況に慣れてしまっていた誰かさんでした。
一番危ないパターンですよね・・・。
それにしても、愛鷹連峰縦走路は障害物競走のような、アスレチック街道でした!
雪がある時期は来てはいけませんね~
鎖場が本当に多く、「秋のオジサンお尻祭り」になります!
白いブリーフ3枚集めると、素敵なプレゼントが用意されていると思います!(?)
歩いてきた愛鷹連峰縦走路でございます。
アップダウンが激しいですね・・・。
下っては登るを繰り返します。
絶えず滑落と落石に気を配らないといけないので精神的にも疲労してきます。
大岳と呼子岳でございます!
いや~景色が良いですね~!!
正真正銘の愛鷹山がアッチ方面にあります。
愛鷹連峰最高峰が越前岳なのですが、「愛鷹山」という名前のピークもしっかりあるので、混乱してきます。
「鋸岳」という山はありませんし、なんだか不思議な感じがする愛鷹連峰でございます。
目指す位牌岳でございます!
まだまだ遠いですね~・・・。
段々と嫌な雲が湧いてきました・・・。
午後から天気が崩れる予報なので、心配ですね~・・・。
悪路の愛鷹山連峰縦走中に雨が降られると、一気に難易度が上がってしまいますからね~
鋸岳~位牌岳の縦走路と格闘していると、「大沢入林道」への分岐がありました。
車を停めた山神社へ戻れますので、エスケープルートとして使えます!
幻想的な愛鷹連峰になってきました!
なんだかこれはこれで雰囲気が良いですよね~!!
これはこれで足がすくんでしまいますね~~
写真だとアレですが、左斜面は絶壁になります。
滑落すると「さようなら~」になってしまいますね。
愛鷹連峰最高峰の越前岳が見えてきました!
天気が良いとバックに富士山が見えるのですが、今日は残念なモザイク姿ですね・・・。
位牌岳直下の急登に苦しめられ、よ~~やく山頂にたどり着けました!
位牌岳の標高は、1,457mでございます!
残念ながら、位牌岳山頂周辺は樹林帯のため、展望はありません。
位牌岳の山頂で、愛鷹連峰縦走の喜びに浸りました!
皆様、本当にお疲れ様です!
位牌岳の山頂で、貧乏タイム(昼食)になりました!
ささやかな貧乏セットで、愛鷹連峰縦走の労を労いました!
位牌岳周辺の紅葉の様子です!
愛鷹連峰の紅葉は、11月上旬頃見頃を迎えると思います!
前岳~愛鷹山登山口までの登山の様子
位牌岳から前岳を目指して進むと、越前岳・黒岳が綺麗に見えました!
富士山が見えたら最高なのですが・・・。
そんな感じで、こちらが前岳の山頂になります!
位牌岳と同様に、前岳も樹林帯で展望がありません。
前岳北尾根が急斜面で、凄い下り転げ落ちるような感じでした。
私の人生と変わらない急転落でございます(?)
こちらが前岳北尾根の取付き地点になります。
この尾根を登りで使いたくないですね~
ひたすら樹林帯の急登になりますので、精神が崩壊してしまうと思います(笑)
沢もあったりして、ルートが地味に分かり難いです。
富士山の原生林らしい苔の森が広がってきました!
私の口の周りの「アオヒゲの森」も、これくらい清々しいと良いのですが・・・。
前岳・位牌岳への登山口になります。
道標もありますし、ケルンも多くあったので、先ほどの尾根の取付き地点まで迷うことはないかな~と思われます。
大雨降ると、渡渉が困難な場所になります。
普段は水量が少ないので、問題なく歩けます。
愛鷹山登山口駐車場に着く少し前から雷雨となり・・・。
ナイスタイミングに下山できて良かったです!
まとめ
いつか縦走したいと思っていた愛鷹連峰を無事に歩けて良かったです!
想像していたよりもコースが厳しく全体的に荒れていて驚いてしまいました。
愛鷹連峰縦走路は、今後も手入れがされないと思いますので、益々縦走が難しくなると思います。
「通行はご遠慮ください」と書かれている通りのコースですので、単独山行は避け、登山慣れした方と一緒に行く事をお勧めいたします。
富士山がとても見えますので、今回縦走した鋸岳~位牌岳に行かなくても、十分満足度が高い山塊だと思います!
これから空気が澄んでくると、益々景色が綺麗に見えますので、愛鷹山はお勧めでございます!
ノンビリ山登りを楽しみたい方や、ワイルドコースでガッツリ山登りを楽しみたい方の両方のニーズを満たす珍しい山だと思いますので、是非、出没してみて下さい!
愛鷹山周辺は、積雪期になると「霧氷」がとても美しい山域になります!
鋸岳には行きませんでしたが、富士山の景色も素晴らしく心癒された1日になりました。
良かったら登山のご参考にしてみてください!