アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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大弛小屋テント泊!読み方と料金、テント場、水場、トイレ、売店詳細!

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大弛小屋の建物

 

関東近郊にお住いのテント泊縦走愛好家にとっては、奥秩父主脈縦走路は、「憧れの縦走路」の1つだと思います。

 

そんな私も初めてのテント泊が奥秩父主脈縦走になります。

 

事前にテント泊の練習もせずにいきなり4泊5日で登山したのですが、その際、最終のテント泊地が今回ご紹介する「大弛小屋」になります。

 

思い出深いテント泊地になるのですが、今回は奥秩父の山小屋であります大弛小屋について解説したいと思います!

 

 

大弛小屋でテント泊した経緯と「大弛」の読み方、大弛峠の詳細について

雨が続いて脳みそにカビが生えそうな日々ですが、梅雨明けすると登山シーズンに突入しますので、今から色々と計画を立てている時期だと思います。

 

そんな感じで今回は、前回の奥秩父主脈縦走の続きになるのですが、2日目のテント泊地として選んだのが、今回ご紹介する大弛小屋になります!

 

前回の記事でも少し触れておりますが、大弛小屋は、奥秩父最高峰である北奥仙丈岳や、日本百名山である金峰山、日本三百名山の国師ヶ岳への登山口になっている関係で、利用者が多い山小屋の1つになります。

 

車やバスでもアクセスできるので、大弛小屋を利用する方も多いと思いますが、今回はGWにテント泊でお世話になりました。

 

甲武信ヶ岳から縦走したのですが、当初、積雪が深く到着が遅くなると思っておりました。

 

実際に歩いてみると、積雪がマイルドな感じで想定よりも大分早く大弛小屋に到着出来たもので、金峰山を越えて大日小屋でテント泊しようかと脳裏に浮かんだのですが、良いテント場をゲットできたので、そのまま宿泊することになりました。

 

そんな事情もありまして時間に余裕があったもので、大弛小屋を満喫することが出来たのですが、そもそも「大弛」って読み方が分からないですよね!?

 

 

大弛の読み方

無知なもので、「大弛」の読み方が分からず、結構最近まで「だいち」だと思っていた誰かさんになります。

 

実際は、「大弛」と書いて「おおだるみ」と読むのですが、読み方が分かると、妙に腹の弛み具合が気になってしまった誰かさんでもあります(笑)

 

色々と考えさせられる大弛小屋でのテント泊の様子に移る前に、甲武信ヶ岳から国師ヶ岳、北奥仙丈岳へ縦走した際に撮影した登山動画になります!

 

上記写真を押すと、YouTubeで動画を観ることが出来ますので、大弛小屋でのテント泊や、登山の参考になれば幸いです!

 

www.aohigetozan.com

そしてこちらが、前回テント泊縦走した甲武信ヶ岳から国師ヶ岳、北奥仙丈岳への登山について書いた記事になります!

 

大弛小屋の料金と予約、キャンセル料と売店詳細について

大弛小屋

前回の国師ヶ岳への登山の続きになりますが、バラックではなく、大弛小屋に無事に到着した様子になります。

 

後述しますが、右側に見えている青いトタン屋根の建物が大弛小屋の水場になります。

 

 

大弛小屋外観

そしてこちらが本日の幕営地であります大弛小屋になります!

 

大弛小屋は、30人ほど宿泊できる山小屋になっておりまして、テント場も広く、私みたいな奥秩父主脈縦走者にとっては、オアシス的な存在になっております。

 

そんな大弛小屋の料金ですが、こんな感じになっております!

 

  • 1泊2食(夕・朝食)      9,000円
  • 1泊3食(夕・朝食・昼弁当) 10,000円
  • 素泊まり(寝具付き)        5,500円
  • ルームチャージ制(個室料金)  9,000円
  • テントサイト利用(1名あたり) 1,000円

 

今年から1日1組限定ながら、個室が利用できるようになっております。

 

1泊2食で個室を利用する場合は、9,000円+9,000円(ルームチャージ料)になります。 

 

1泊2食で個室2名宿泊する場合は、9,000円×2名+9,000円(ルームチャージ料)の計算(27,000円)となります。

 

個室は2名まで快適に利用できる広さになっておりますが、最大7名まで宿泊可能になっております。(ソロでの利用も可能)

 

なお、色々な山小屋で値段が高騰しているテント泊料金ですが、大弛小屋は1,000円と、だいぶ頑張って下さっている感じです。

 

今時1,000円で宿泊できるテント場は少なくなってますので、かなり貴重な存在ですよね!

 

そして大弛小屋の予約になりますが、小屋泊は必須になりまして、テント泊は不要となっております

 

ただし、土、日、祝日、連休の場合は、事前に連絡するとテント場の予約が無料で出来ます。

 

今回は、GWということもあってテント場が大混雑すると思い事前にテント場を予約しました。

 

テント場の予約は、キャンセル料は不要になっているのですが、16時までに到着しないとキャンセル扱いになってしまい、場所を確保してくれないので、その点注意が必要です。

 

なお、小屋泊の場合は、前日18時までに連絡があればキャンセル料は不要、それ以降の連絡の場合、宿泊料金の50%になります。

 

当日連絡がない場合は100%のキャンセル料が発生しますので、忘れずに連絡するようにして下さい!

 

そして大弛小屋には、小さいながら売店があります。

 

 

大弛小屋売店の品揃えと料金

こちらが大弛小屋の売店の品揃えと料金になります!

 

ビールが500円、ワインが600円と奥秩父周辺の山小屋と比べると料金が少し安いです!

 

金峰山、国師ヶ岳等の山バッチも販売してましたので、是非、チェックしてみて下さい!

 

大弛小屋テント泊!テント場と設営の様子について

大弛小屋テント場の様子

続きましては、大弛小屋でテント泊した時の様子について書いていきたいと思います!

 

まず、大弛小屋のテント場の様子になりますが、GWは積雪が残っているので、到着が遅くなると乾いた大地でテント泊する事が出来ません。

 

 

大弛小屋のテント場の広さと雰囲気

この時は大弛小屋のテント場は、90%以上が積雪に埋まっておりました。

 

先人達が整地した場所がチラホラ残っていたので、当初、こちらで設営しようかと思いました。

 

なお、大弛小屋のテント場は、約25張設営が可能な広さになっております。

 

 

大弛小屋のテント場で設営を開始した様子

乾いたテント場はないかな~っとウロウロしていると、日向に2張ほどの広さがありまして、迷わずこちらでテントを設営する事に致しました。

 

 

大弛小屋テント場でテントを設営完了した様子

無事に大弛小屋のテント場でテントを設営完了した様子になります!

 

いや~早く到着して本当にラッキーでした♡

 

雪の上で設営すると、やっぱり寒いですからね~

 

私が到着した時は、4張りほどテントが張ってあったのですが、17時には平地で張れるスペースが残ってなく、アクロバティックな体位で寝る羽目になったテント泊者が続出でした。

 

やはり、連休で大弛小屋でテント泊する場合は、事前に予約するか、遅くても15時には到着してないと非常に厳しいと思います。

 

 

大弛小屋のテント場で山飯調理開始の様子

早く到着してしまったのでやる事がなく、前日同様、地面に話しかけてニヤニヤするプレイを行いました(?)

 

笑い疲れたタイミングで(?)、テント泊の楽しみの1つである山飯作りを始める事に致しました。

 

 

テント泊の山飯で作ったかた焼きそば

テント泊の山飯によく作るのが、こちらの「かた焼きそば」になります。

 

将来は「フィンガーハット」を開店して潮味の効いた料理を女性店員と一緒に開拓したいと思っているのですが、「中華丼の素」で簡単に出来るのでおすすめです!

 

 

そして前から気になっていたのが、日清から発売されている袋タイプの焼そばになります。

 

カップ焼きそばだとゴミが邪魔になるな~っと思い敬遠していたのですが、袋タイプの焼きそばなら良いかも♡と思い、今回の大弛小屋のテント泊で荷揚げしてみました。

 

 

大弛小屋でテント泊で食事中の様子

かた焼きそばを食べて更に焼きそばを食べると言う暴挙に出てしまったのですが、何故、炭水化物×炭水化物にしようと思ったのか、メニューを考えている時の私に問いかけたい気分になりました(笑)

 

ちなみに日清袋焼きそばの調理は簡単で、フライパンやメスティンがあれば直ぐに作ることが出来ます。

 

個人的には、ウインナーや目玉焼きのトッピングがおすすめな感じでして、味の方は普通に美味しかったです♡

 

テント泊のご飯に新しいメニューが追加できて、大弛小屋の夕食が豪華になりました♡

 

大弛小屋のトイレ、水場詳細

大弛小屋のトイレ

大弛小屋でテント泊する際、気になるのがトイレと水場ですよね。

 

こちらは、大弛小屋のトイレになりまして、大弛峠から林道を2、3分歩いた所の脇にあります。

 

山小屋の周辺にはトイレがありませんので、大弛小屋で宿泊している方も、こちらの利用になると思います。

 

 

大弛小屋のトイレの内部の様子

山男の皆様、女性用トイレに入る勇気がなく(当たり前だ!)、男子のみのご紹介である事をお許しください・・・。

 

そんなドキドキ感がモリモリだった大弛小屋のトイレになるのですが、小屋番さんが一生懸命掃除をして下さっているみたいで非常に綺麗に保たれておりました!

 

ただ、GWの時期は水が来ていないみたいで、バケツ(ペットボトル)に入っている不凍液を自分で流さないといけない感じです。

 

それでもトイレが利用出来るだけ有難いですよね!

 

 

大弛小屋の水場がある建物

そして「水場」だと書かれていないと立ち入る事に躊躇してしまう大弛小屋の水場入口の様子になります。

 

早速入って奥秩父の天然水を堪能したいと思います!

 

 

大弛小屋の水場と水量

こちらが大弛小屋の水場になります。

 

今年は水量豊富で結構出ておりました。

 

何となくですが、「50代男性!」ってな感じので水量でした(?)

 

水が少ないと、120歳男性!な感じとなり、柄杓ですくって給水しないと駄目な時期があったりします。

 

今年は雪解けが早いので、夏から秋頃に渇水にならないか心配ですね~

 

なお、甲武信小屋とは違い、大弛小屋は水場の給水が無料です。

 

大弛小屋の駐車場と混雑、大弛峠について

続きましては、大弛小屋を車でアクセスして利用したい方も多いと思いますので、利用出来る大弛峠の駐車場と混雑について触れたいと思います。

 

こちらが大弛峠周辺の地図になるのですが、山梨県と長野県の県境に位置しておりまして、標高は2,360mと高地になります。

 

そんな大弛峠の直ぐ横で営業しているのが大弛小屋になります。

 

非常に高所にある大弛小屋ですが、もう1つの特徴としてあるのが「車で来れる最高地点の峠が大弛峠」という側面もあったりします。

 

車で行ける最高峰は「富士スバルライン五合目」と思っている方が多いと思います。

 

私も同じ認識だったのですが、調べてみると富士スバルライン五合目の標高は2,305mになりまして、55mほど大弛峠の方が高いです。

 

こちらは大弛峠の駐車場の様子になるのですが、登山シーズンになると大混雑します。

 

また、大弛小屋のテント場が混雑している場合は、こちらの駐車場でテントを張る事も出来たりします。

 

ただ、斜めになっている所が多いので、実際に張れる場所は少ないです。

 

大弛峠を起点にすれば、大弛小屋のトイレや水場も利用できますので、金峰山、北奥仙丈岳、国師ヶ岳へ登山する際は、利用してください!

 

 

大弛峠から大弛小屋、国師ヶ岳までの距離

こちらは大弛峠から大弛小屋、国師ヶ岳までの距離になります。

 

大弛小屋は、目と鼻の先にありまして、国師ヶ岳までも1.2kmと近いので、コースタイムで2時間前後と短いです。

 

また、登る方の多い金峰山までの距離は、大弛峠から約5kmですので、日帰りでピストン山行が十分狙える感じです!

 

 

大弛峠から大弛小屋への入口

大弛峠から大弛小屋への入口になります。

 

残雪が多く、この時期は軽アイゼンがないと厳しいです。

 

 

大弛峠

また、GWの時期は林道が通行止めの為、大弛峠に入る車はありません。

 

例年、6月1日前後に林道が開通するのですが、それまでは大弛峠の駐車場でテントを張ることが可能です。

 

 

大弛峠に至る川上牧丘線(林道)の様子とゲート

大弛峠に至る川上牧丘線(林道)の様子になります。

 

大弛峠の手前のゲートも固く閉められておりました。

 

林道を歩いて大弛峠まで登ってくる猛者もいるようですが、個人的には久しぶりに水晶峠を経由して登山したいな~っと考えております。

 

水晶峠は、20年位出没していないので、金峰山南尾根から登山したいな~っと妄想しております。

 

 

大弛峠の信州側の様子

こちらは大弛峠の信州側の様子になります。

 

除雪車が入っていないので、積雪が凄い事になってました。

 

それでも登山者と思われる足跡が幾つも残ってましたので、徒歩で利用している方が多いと思われます。

 

そんな感じで今回テント泊した大弛小屋の位置になりますが、縦走した区間の20km付近になります。

 

 

大弛峠と大弛小屋周辺マップと標高

テント泊した日は5月4日なりまして、翌朝の気温がマイナス5度とかなり冷え込みました。

 

GWとはいえ、標高2,300m付近でのテント泊になりますので、防寒対策が必須になります。

 

また、凍結箇所が多いので、チェーンスパイク、軽アイゼンも必須アイテムになります。

 

6月に入っても大弛小屋周辺は気温が上がらず、氷点下の冷え込みもザラにありますので、下界基準で臨まないようにして下さいね!

 

まとめ

今回ご紹介した大弛小屋は、小屋番さんが気さくで話しやすく、電話の応対も素晴らしいので、電話予約する際も安心だと思います!

 

「世捨て人」と言ったら失礼かもしれませんが、山小屋で働く方の一部には、常識が通用せず、とても失礼な人間がいたりしますが、その点、大弛小屋は安心して利用できる山小屋になります。

 

そんな感じで次回は、今回のテント泊縦走のクライマックスになりますJR清里駅までの登山となります!

 

翌朝金峰山へ登り、小川山、横尾山、飯盛山への縦走となるのですが、非常に長い区間になりますので分割して書いていきたいと思います!

 

www.aohigetozan.com

大弛小屋から金峰山を経由して大日岩、小川山へ登山した続きの記事になります!

金峰山の凍結と、大日岩のトラバースが怖かった・・・。

 

www.aohigetozan.com

私のテント泊縦走の原点であります、奥多摩駅から瑞牆山荘まで登山した時の記事になります!

この年の大弛小屋は、凄い積雪になりまして、今年の様子と見比べると、だいぶ温暖化が進んだな~っと感じてしまった瞬間です!