アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?

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小川山登山!金峰山と大日岩登山ルート、滑落注意箇所詳細!

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小川山登山で登った大日岩

 

山梨百名山を集めるようになって久しいのですが、その中でも非常に足が向きにくい山としてあるのが今回ご紹介する小川山になります。

 

個人的には「小川さんに悪い人はいない」と思っているのですが、今回登った小川山は、かなり極悪な感じの登り坂が続き、ご褒美があればまだ許せるものの、山頂からの景色がなく絶望しか与えてくれない感じになります。

 

そんな事情もあってか、山梨百名山を集めている人でないと小川山へ登る事も少ないと思いますので、どんな魅力溢れる所か、今回詳しく書いていきたいと思います!

 

 

小川山へ登山した経緯について

今回も、GWを利用して登山した「奥秩父テント泊縦走」の続きを書いていきたいと思います!

 

今回の登山の目的は、「小川山から続く未踏区間を歩いて八ヶ岳の麓にありますJR清里駅まで縦走する!」になります。

 

文字で書くと簡単な計画なのですが、実際に歩くとなるとかなりハードな登山になる事が予想され、少しでも早く出発しないと日没に間に合わないと思っておりました。

 

特に小川山から信州峠の区間は、バリエーションルートかつ非常に藪が濃いので、本格的な道迷いが予想されることから、変な時間に突撃すると遭難してしまうな~っと思っておりました。

 

自分の歩く速度とルートの困難さを勘案し、10時までに小川山の山頂に到着できなかったら素直に瑞牆山経由で下山するつもりで臨みました。

 

今回の登山の目的を完遂するためには、どうしても越えなければならい関門としてあったのが、今回登山をした小川山になります。

 

小川山に関しましては、既に2回ほど登ったことがあるので、何となく周辺の雰囲気については分かっていたもので、あとはどれだけ早く到着できるかが今回の縦走のカギになると思っておりました。

 

しかしながら、大弛小屋から小川山への登山が初めてだったもので、色々と不安なところもあったのですが、それ以上に奥秩父の景色が素晴らしく、非常に充実した登山を楽しむことが出来ました。

 

そんな感じで今回は、大弛小屋から金峰山、大日岩を経由して山梨百名山である小川山へ登山した時の様子について書いていきたいと思います!

 

まずは小川山への登山の詳細に移る前に、テント泊した大弛小屋について書いた前回の記事がこちらになります!

 

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奥秩父縦走の拠点になる大弛小屋について詳しく書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!

 

そしてこちらが大弛小屋から金峰山、大日岩を経由して小川山へ登山への登山中に撮影した登山動画になります!

 

上記写真を押すと、YouTubeで動画を観ることが出来ますので、大弛小屋から金峰山、大日岩小川山への登山ルートの様子と美しい奥秩父の景色を堪能していただけたらと思います!

爆風の為、騒音がモリモリなのは悪しからずです!

 

小川山登山!金峰山までの登山ルートの詳細について

小川山を目指して大弛小屋から登山スタートの様子

今日はとても長い区間を歩くので、朝の2時に起床しました。

 

こんな夜中にテントを撤収して、周りのテント泊者に迷惑だよな~っと思いつつ、コソコソと準備を整え、小川山を目指して大弛小屋から登山スタートしたいと思います!

 

 

金峰山の前衛である朝日岳への道標

非常に寝不足ながら大弛峠から雪道を進んで金峰山の前衛である朝日岳を目指して登っていきたいと思います!

 

寝不足というか、寝たんだか寝てないんだか、むしろ、私は誰だ?の状態になりまして、既にフラフラだった誰かさんになります。

 

 

朝日岳の標高は2,579m

大弛小屋から結構な積雪のある登山ルートを登っていくと、景色の良い朝日岳の山頂に到着出来ました!

 

朝日岳の標高は、2,579mになりまして、展望が良いのですが、今日は風が強くいけません・・・。

 

体が一気に冷えてしまったので、休憩せず金峰山、小川山を目指して進みたいと思います。

 

 

金峰山の登山ルート詳細

引き続き積雪が深く、国師ヶ岳の登山以上に難儀な時間になった金峰山の登山の時間になりました。

 

それにしても風が強くて寒いです・・・。

 

 

大弛小屋方面を振り返ると東の空が朝焼けの様子

大弛小屋方面を振り返ると東の空が朝焼けになってきました!

 

中央に見えている山が、先ほどまでいた朝日岳ですね。

 

 

金峰山の山頂

風が強く立っていられない感じだった金峰山の山頂の時間でした!

 

金峰山の山頂には、日の出を見ようと数名の登山者が待ち構えておりました。

 

金峰山荘の宿泊者なんだろうな~っと思いつつ、私も金峰山で日の出を待ちたいと思います。

 

 

金峰山から眺める八ヶ岳景色

そんな感じで金峰山から眺める八ヶ岳の景色になります!

 

こちらも寒いですが、八ヶ岳の方も引けを取らず厳しい冷え込みなんでしょうね~

 

 

金峰山からの日の出の景色

風が強くて寒すぎですが、東の空が茜色になってきました!

 

将来、娘が生まれることがあれば、「茜ちゃん」にしようと強く思った金峰山の山頂の時間でした(嘘)

 

 

国師ヶ岳、北奥仙丈岳から日の出の景色

お!ひょっこりハンですね!って、既に過去の話でしょうかね!?

 

よ~やく日の出の時間に突入となりました!

 

 

奥秩父の日の出

日の出の姿を見ると拝みたくなるのは、やはり日本人の気質なのでしょうかね~

 

世の中がどんどん変わっていっても、根っこの部分は変わらず大事にしたいものですよね。

 

 

金峰山の五丈石

そんな感じで金峰山の山頂に鎮座するランドマークである五丈石になります。

 

www.aohigetozan.com

ジャンク記事になりますが、金峰山の五丈石と絡めてUFOとの遭遇事件である「甲府事件」について書いた内容になりますので、良かったら参考にしてみて下さい!

 

 

金峰山の五丈石からの富士山景色

そんな金峰山の五丈石からの富士山の景色になります!

 

薄っすらな景色なものの、富士山が見えると一気にテンションが上がりますよね!

 

寝起きにコーラ2Lを一気飲みした時の血糖値の様な爆上がりだったのですが、朝飯を食べずここまで来たので、流石に腹が減ってしまい貧乏モーニングを食べる事に致しました。

 

小川山登山!大日岩までの登山ルートと凍結詳細

小川山を目指して登山スタートの様子

「突撃!隣の貧乏朝ごはん!」ってな番組が出来るほど貧相な朝食を済ませ、小川山を目指して登山スタートでございます!

 

大日岩までの登山ルートは、暫く気持ちの良い稜線歩きになります。

 

 

目指す小川山の景色

目指す小川山の景色になります。

 

結構下って結構登るタフな登山ルートになります。

 

 

金峰山から大日岩までの登山ルート場の凍結

そして厄介なのが、金峰山から大日岩までの登山ルート上の凍結になります。

 

毎年6月くらいまで登山ルート上に凍結が残るので、GWでもアイゼンが必須になります。

 

今回はチェーンスパイクで臨んだのですが、ガチガチの凍結に歯が立ちませんでした。

 

 

大日岩と大日小屋の分岐

凍結の登山道をモリモリ滑り落ち、なんとか大日岩と大日小屋の分岐に辿り着くことが出来ました。

 

八丁平までのコースタイムが40分・・・。

 

その先にある小川山までのコースタイムは、この分岐から3時間位でしょうかね。

 

朝早いのに、既に時間が気になってしまっていた誰かさんでした。

 

 

大日岩

情け容赦ない姿で鎮座する大日岩でございます。

 

大日如来が鎮座しているが如くのお姿に、一気に戦意が喪失してしまいました・・・。

 

昭文社の山と高原地図には「トラ―バスが極めて危険」と記載されている小川山方面への登山ルートになるので、登る前に怖気ついてしまう方も多いと思います。

 

 

大日岩から見る金峰山

大日岩を少し登った所から振り返っての金峰山の景色にあります!

 

アソコからここまで来たのね~っと思いつつ、中々高度感のある登山ルートが続きます。

 

 

大日岩トラバースが極めて危険な場所

大日岩には白のペンキでルートの案内があるのですが、多分、この辺が昭文社山と高原地図に記載れている「トラバースが極めて危険」の所だと思います。

 

正面には瑞牆山が見えているのですが、確かに足元は絶壁で、ここで落ちるとお星さまになってしまうな~っと思いつつ、写真右手を回り込むように小川山を目指します。

 

 

大日岩の滑落要注意箇所

「トラバースが極めて危険」付近の写真になるのですが、いまいち高度感が伝わりませんよね。

 

この辺は、滑落すると洒落にならないので、無理せず大日小屋からの巻き道を利用した方が良いかもしれません。

 

 

大日岩の崩壊地と小川山方面にお助けロープ

岩場のトラバースをこなすと、今度は崩壊地歩きになります。

 

ブレちゃってますが、小川山方面にお助けロープが有るので、見た目ほど危なくはありませんが、ここも滑落すると洒落になりません。

 

 

大日岩の核心部が終わった様子

崩壊地をこなすと暫く岩場歩きになるのですが、徐々にマイルドなプレイに変わってきます。

 

この辺まで来ると大日岩の核心部も終わり、癒しの樹林帯歩きに突入となりました。

 

小川山登山!八丁平からの登山ルート詳細

小川山と八丁平分岐

時間を気にしながらプリプリと進んで行くと、八丁平に到着しました。

 

思った以上に大日岩の攻略に時間が掛かってしまいました。

 

この辺でさらに腹が減ってしまい、「幸の薄いモーニング」を食べて英気を養いました。

 

 

小川山へ登山中のアルミボトルの凍結

なんか寒いな~っと思っていると、アルミボトルに入れたお水が凍っておりました。

 

氷ではなく、山ガールの割れ目なら優しく舐める所ですが、今は寒くてそれどころではない感じでした(?)

 

 

小川山は奥秩父らしい美しい森の中

八丁平から急登が始まります。

 

所々平坦な所もありまして、奥秩父らしい美しい森の中に登山ルートが付いている感じです。

 

それにしても熊が出そうで怖いですね~~

 

 

小川山登山ルート上からの南アルプスと瑞牆山方面の景色

基本、八丁平から小川山の山頂までは樹林帯歩きになるのですが、所々開けた所もありまして、南アルプスと瑞牆山方面の景色が良かったりします。

 

今日は天気も良いので、瑞牆山へ登っている登山者も多いでしょうね~

 

 

小川山から金峰山を遠望

小川山に近づくにつれて金峰山が遠くなってきました。

 

いや~樹林帯歩きのイメージが強かった小川山への登山だったのですが、こんな景色が見れるとは記憶に残っておりませんでした。

 

 

小川山登山ルートは苔と凍結の道

更に小川山の山頂を目指して登って行くと、そこは苔と凍結の世界になっておりました。

 

苔を踏まないように凍結に突撃すると、やっぱり滑ってしまい苔にダイブしてしまいました・・・。

 

「本末転倒」とは正にこの事だな~っと思った小川山の凍結登山道での時間でした。

 

 

山梨百名山の小川山

結構ダラダラとした急登をこなすと、久しぶりに登頂した山梨百名山の小川山に到着しました!

 

誰もいないだろうな~っと思っていたのですが、案の定大日岩の分岐から誰とも会いませんでした。

 

結構、小川さんって嫌われているんだね~っと、何故か仲間意識が芽生えた小川山の山頂の時間になりました(笑)

 

 

小川山の標高は、2,418mき記載された山頂プレート

ちなみに小川山の標高は、2,418mになります。

 

この小川山の山頂プレートに使われている木は、カマボコ板なのかな?っと、何故か真剣に考えこんでしまった時間になりました。

 

非常に地味地味な登山になってしまう小川山ですが、計画していた到着時間よりも1時間ほど早く到着することが出来ました。

 

貧乏モーニングで時間を短縮できたのが大きいかな~っと思いつつ、当初の計画の通り、小川山から松ネッコ、信州峠を目指して進む事に致しました。

 

小川山から更に厳しい登山になったのですが、そちらは次回にしたいと思ます。

 

そんな感じで今回の小川山への登山の詳細に移りたいと思います。

 

小川山、金峰山、大日岩登山ルート・標高差・コースタイム詳細

小川山、金峰山、大日岩登山ルート・標高差・コースタイム

大弛小屋から金峰山を経由して大日岩、小川山へ縦走した登山のルートと標高差地図


こちらが今回登山をした大弛小屋から金峰山を経由して大日岩、小川山へ縦走した登山のルートと標高差の地図になります。

 

登山をした日は、5月5日になりまして、強風が降り注ぐ非常に寒い登山の時間となりました。

 

今回の小川山への登山は、20kmから31km付近の区間を歩いたのですが、標高差の地図の通り、金峰山の登りと大日岩から小川山への登り返しが非常に辛いです。

 

金峰山から長い下りをこなした後の大日岩の登りは、結構脚力を消耗しますので、体力と相談して小川山へ進むか判断していただけたらと思います。

 

そしてこちらが今回登山をした小川山のコースタイムになります!

 

大弛峠 2:48 → 3:42 朝日岳 → 4:49 金峰山 → 4:51 五丈石 → 5:21 千代の吹上 → 6:16 大日岩 → 6:40 八丁平登山道分岐 → 7:10 瑞牆山東尾根分岐 → 8:19 小川山

 

大弛小屋から金峰山の山頂までのコースタイムが約2時間ほどでした。

 

金峰山から大日岩までのコースタイムが1時間30分、そこから小川山の山頂までは2時間となりました。

 

大弛峠から小川山までのトータルのコースタイム5時間前後ですので、なかなか骨の折れる区間である事がお分かりになるかと思います。

 

まとめ

今回初めて大弛小屋から金峰山を経由して小川山へ登山しましたが、GW付近でも凍結箇所が多く、テント泊装備ですとチェーンスパイクだと歯が立たない箇所が多くとても難儀しました。

 

やはり荷物の重量を考慮しますと、6爪アイゼン以上でないと、滑って危ないな~っと改めて感じました。

 

また、テント泊装備で大日岩を経由して大丈夫かな~っと思っていたのですが、岩の上には積雪、凍結がなく、その辺は非常に助かりました。

 

個人的には大日岩から小川山への登山は、それほど難易度は高くないと思っているのですが、高所恐怖症の方にとっては、試練の時間になるかもしれません。

 

そんな感じで小川山へ無事に辿り着いたものの、本当の試練は、ここからになります。

 

次回は藪が凄いバリエーションルートとして有名(?)な、松ネッコ、信州峠までの登山について書いていきたいと思います!

 

ここ数年で3本の指に入る「ヤブニー」の快楽の時間となりました。

 

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小川山から松ネッコ、信州峠を経由して横尾山へ登山した続きの記事になります!