前回に引き続き、北海道の大雪山を縦走した時の登山の様子について書いていきたいと思います!
今年はヒグマの出没が非常に多いですが、今回登山をした区間は、非常に危ない場所になるので、細心の注意を払いながらの縦走となりました。
ヒグマの恐怖に怯えながらも、大雪山旭岳周辺の高山植物がとても綺麗で癒しの時間になりました!
北海道の山の景色やお花を多めに載せたいと思いますので、大雪山周辺の登山の参考になれば幸いです!
- 大雪山登山と旭岳~北海岳~白雲岳避難小屋縦走した経緯と火山活動について
- 大雪山旭岳から裏旭キャンプ指定地までの登山コース・高山植物について
- 北海岳登山と登山コース詳細
- 白雲岳避難小屋までの登山と登山ルート詳細
- 大雪山登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
大雪山登山と旭岳~北海岳~白雲岳避難小屋縦走した経緯と火山活動について
大雪山の登山をする上で欠かせないのが日本百名山に選ばれている旭岳になるかと思います!
そもそも「大雪山」という山があると思っている方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、「八ヶ岳」、「尾瀬」と同じく「大雪山」という山はありません。
大雪山は「活火山」になるのですが、旭岳を中心とした外輪山などを含む「山塊の総称(名称)」として使われておりまして、その中でも一番標高が高いのが「旭岳」になります。
ちなみに活火山である旭岳への登山になりますので、噴火したら嫌だな~っと思い、登る前に気象庁の情報を確認してみました。
※気象庁より出典
結論から申し上げますと、2023年6月末時点で、大雪山旭岳の火山活動は、特に問題のない噴火警戒レベル1になっておりました。
火山活動も低調だったのでかなり安心したのですが、大雪山は活火山であることに留意が必要です。
そんな大雪山の外輪山には、黒岳を始めとして今回登山をした北海岳、松田岳を始め、北鎮岳、凌雲岳、桂月岳などが有名ですよね!
折角、大雪山への登山ですので、今回は松田岳、北海岳を縦走し、白雲岳避難小屋を抜けて忠別岳方面に縦走したのですが、絶景が広がり見入ってしまい、中々足が進みませんでした(笑)
そんな感じで今回は、大雪山の名峰旭岳山頂から北海岳を経由して白雲岳避難小屋までの登山について書いていきたいと思います!
旭岳から白雲岳避難小屋までの登山の前に、前回書いた旭岳ロープウェーから旭岳山頂までの登山についての記事がこちらになります!
大雪山旭岳へ登山する際のアクセスの様子や、ヒグマの出没情報について詳細に書いてますので、良かったら参考にしてみて下さい!
そして、今回登山をした大雪山旭岳から北海岳、白雲岳避難小屋までの周辺の様子を撮った登山動画がこちらになります!
上記写真を押すと短い登山動画(YouTube)を観ることが出来ますので、大雪山旭岳登山の様子や雄大な北海道の山々の景色やルートについて参考になれば幸いです!
大雪山旭岳から裏旭キャンプ指定地までの登山コース・高山植物について
大雪山旭岳の山頂で喜びを爆発させている3人になります!
左からマエちゃん、ナカジーさん、アオヒゲさん(私)になります。
風が強く肌寒い旭岳の山頂でした。
旭岳の山頂から眺める大雪山の山々になります!
貴重な連休ですので、大雪山へ登山している方がアチコチにモリモリいるんでしょうね~
雄大な大雪山の景色でございます!
本州ではなかなか見れない風景ですよね♡
雪渓のある鞍部周辺が裏旭キャンプ指定地になります。
「裏」と聞くと、激しく興奮してしまうのは、何の病気なんでしょうかね!?(笑)
登ってみたい山が多く困ってしまいます・・・。
今回は、大雪山の外輪山の一部しか登山が出来ませんが、また、機会作ってアッチ方面も出没したいですね~~
さ~裏物を探しに裏旭キャンプ指定地を目指して進みたいと思います!
名残惜しいですが、旭岳の山頂を後にしたいと思います!
大雪山旭岳の山頂から下って行くと、登山道にはシャクナゲの花が咲き乱れておりました!
森林限界を超えているので樹勢が低いのですが、力強く咲いているのが印象的でした。
多分、右の奥の方へ縦走するんだろうな~っと思いつつ、地味に遠いですよね~
右奥の雲がかかっているお山が白雲岳かな!?
それにしても木が全然生えておりません。
活火山であるのも影響しているんでしょうけど、北海道の山は森林限界が低いのもあるんでしょうね~
大雪山は高緯度に位置してますので、標高が2,000m前後でも3,000m峰のアルプスと同じくらいの環境になります。
折角、頑張って登ったのに旭岳の山頂からモリモリ下って行きます。
残雪が絵になりますが、登山コースは何処にあるんでしょうかね!?
裏旭キャンプ指定地までは、つづら折りに下って行きます。
大雪山の外輪山を一望しながら下って行くので足取りが一気に軽くなってきます!
先行している登山者が見えてますが、広大な残雪の上に登山コースがあるみたいですね・・・。
アイゼンないけど大丈夫か!?
ここから雪渓歩きになります。
安全の為か、登山コース上にロープが設置されておりました。
カチカチに凍った雪渓ではなく、腐った雪質なのでアイゼンは不要でした。
そこそこ斜度があるので、カチカチの雪質ですとアイゼンがないと厳しいかもです。
振り返っての大雪山旭岳の山頂になります!
だいぶ下って来ましたね~~
この辺が裏旭キャンプ指定地になります。
雪に覆われていてテント場の形跡はないものの、平地が広がり幕営するのには丁度良い地形だと思います。
大雪山にも短い夏が到来したみたいです!
裏旭キャンプ指定地周辺は、高山植物の宝庫でした♡
大雪山のチングルマが満開だと登山者から聞いていたのですが、正にその通り!な状況でした♡
可愛いお花が咲き乱れておりました!!
優しい口づけをしたのは言うまでもございません(笑)
ピンク色の提灯が並んでおりました♡って、風情がない言いっぷりですよね(笑)
裏旭キャンプ指定地は、とても雰囲気も良く一泊したくなってしまいました!
こんな景色の中でテント泊出来たら最高でしょうね!!
ただ、ヒグマがいそうで怖い感じでした。って、かなりのビビりである誰かさんでした☆彡
北海岳登山と登山コース詳細
裏旭キャンプ指定地から北海岳を目指して進みたいと思います!
高山植物が本当に凄く、足の踏み場がない感じでした。
裏旭キャンプ指定地と旭岳の山頂の景色になります!
風が抜ける地形なので、強風になる事が多いと思われます。
水場は雪渓の雪解け水を利用するんでしょうね~
アレが白雲岳ですね!
いや~良い山じゃないですか!
時間と天気が許せば登りたいですが、果たして・・・。
少し登れば天空縦走路が始まりました!
旭岳までの急登が嘘のような平らな登山道が続きます♡
雄大な景色が広がっております!
日本とは本当に思えないですよね~
北海岳までも高山植物がモリモリで、中々足が進みません!
チングルマが本当に素晴らしく、楽園ってこの事を言うんだろうな~っと、ブツブツ独り言が激しい時間帯でした♡
旭岳も良かったですが、北海岳までの登山ルートも最高でした♡
旭岳・裏旭キャンプ指定地と北海岳への分岐地点になります。
大雪山旭岳から中岳へ縦走し、ロープウェイ駅まで周回コースを歩く登山者が多い感じでした。
中岳分岐から北海岳方面の景色になります!
ここから一気に登山者が少なくなってきます。
北海岳へ進んで行くと、これぞ大雪山の外輪山!と言える景色が広がってました!
こちらは大雪山のお鉢平カルデラになるのですが、左のピークから北鎮岳、凌雲岳、桂月岳、黒岳の景色になります!
北鎮岳の稜線が美しいですよね~!
いや~登りたい衝動が凄く抑えるのが大変でした!!
北海岳へ至る縦走路になります!
我々だけの贅沢な時間でした!
それにしても良い景色ですね~
ヒグマが多そうですが、あの平地でテント泊したいですね!!
あまりの絶景にテンションが高かったマエちゃん、ナカジーさんになります!
自然と笑顔が零れてしまいました!
大雪山の景色を目に焼き付けながら北海岳へ進みたいと思います!!
大雪山外輪山の反対側の景色になります。
目指すトムラウシ山方面になるのですが、アッチは雲がモリモリですね・・・。
午後から雨予報なので、納得な感じでした。
服を脱ぎだして産まれたままの姿で走り去りたかった瞬間でした(笑)
北海岳への登山コースには、コマクサのお花がチラチラ咲いておりました!
北海道にもコマクサが咲くんだ~っと驚いてしまいました!
色が濃くてアチコチ咲いていてテンションが上がってしまいました!!
馬面をしている私なもので、コマクサは他人とは思えないんですよね~(笑)
避雷針?のような一本杉?が鎮座する松田岳の山頂になります。
山頂とは思えない緩いピークなのですが、大雪山の外輪山の景色が素晴らしいです!
あのモッコリが目指す北海岳になります!
なんだか海鮮が美味しそうな山の名前ですよね(笑)
登山コースは相変わらず緩やかで、弱った足腰に有難い感じでした♡
そんな感じで北海岳の山頂に到着です!
北海岳の標高は、2,192mになります!
北海岳からの大雪山外輪山の景色になります!
いや~雄大ですね~~!
白雲岳避難小屋までの登山と登山ルート詳細
北海岳から白雲岳避難小屋まで、3.5kmの道のりになります。
北海岳から白雲岳避難小屋までのコースタイムは、100分になります。
まずは、白雲岳分岐を目指したいと思います!
目指す白雲岳避難小屋方面の登山ルートの様子になります!
この辺は「北海平」と呼ばれる地点になりまして、引き続き緩やかな道のりになります!
右に見える白雲岳の迫力がモッコリですね~♡
北海岳から白雲岳避難小屋までの登山ルートも高山植物がモッコリで、目を楽しませてくれます!
白雲岳避難小屋へのルート上から烏帽子岳が綺麗に見えてました!
バリエーションルートになりますが、烏帽子岳まで登れるみたいです。
振り返っての大雪山旭岳の山頂方面の景色になります!
残雪が絵になりますよね!
白雲岳に近づいてきました!
この辺は「ナキウサギ」の生息地域になるのですが、鳴き声すらしませんでした・・・。
白雲岳分岐の近くの残雪地帯になります。
結構ガチガチでしたが、アイゼンは不要でした。
白雲岳分岐までは、岩々地帯を地味に登って行きます。
この辺はヒグマの出没が非常に多い所ですので細心の注意が必要になります。
モリモリ登って行くと白雲岳分岐に到着出来ました!
白雲岳へ登りたかったのですが、ここで雨が降り始め風も強くなってきたので登頂は断念し、白雲岳避難小屋を目指すことにしました。
白雲岳分岐から白雲岳避難小屋まで、距離は1kmになりまして、コースタイムは20分になります。
機会があれば銀泉台の方にも出没したいですね~
少し進めば白雲岳避難小屋が見えてきました!
そんな感じで今回縦走登山をした旭岳から北海岳、白雲岳避難小屋までの登山ルートやコースタイムの詳細は、下記の通りになります!
大雪山登山ルート・標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした大雪山旭岳山から北海岳、白雲岳避難小屋までの登山コースと標高差の地図になります。
登山をした日は、7月15日なりまして、上述の通り、登山道には積雪が一部ありましたが、アイゼンなどは不要な感じでした。
また、標高差の地図の通り、大雪山旭岳から北海岳、白雲岳避難小屋までは、緩やかな登山道が続きまして、思っていた以上に楽な行程でした!
また、中岳分岐から先のルートは、登山者がかなり少ないのでヒグマの出没に十分注意する必要があります。
そしてこちらが今回縦走登山をした大雪山旭岳から白雲岳避難小屋までのコースタイムになります!
大雪山 8:27 → 8:48 裏旭キャンプ指定地 → 9:28 間宮岳分岐 9:29 → 9:32 荒井岳 9:33 → 10:08 松田岳 → 10:18 北海岳 10:23 → 11:10 白雲分岐 11:23 → 11:44 白雲岳避難小屋
旭岳から北海岳までの所要時間は、約2時間になりまして、白雲岳避難小屋まで4時間弱のコースタイムになりました。
白雲岳避難小屋までトイレがありませので注意してください!
水場は沢が結構あるので、浄水したり煮沸すれば比較的得やすいと思います。
コースタイムにつきましては、テント泊縦走の装備を担いでおりますので、参考程度に眺めていただけたらと思います。
まとめ
楽しみにしていた大雪山旭岳から北海岳、白雲岳避難小屋までの縦走路だったのですが、想像以上の景色とお花の多さに感動の時間を思う存分楽しむことが出来ました!
懸念していた天候の方ですが、白雲岳分岐で雨が降り始め、嫌な展開になってきました・・・。
また、白雲岳周辺はヒグマの出没が多いと情報を入手していたのでドキドキしながら登山していたのですが、痕跡もなく、無事に歩けて安堵しました。
しかしながら、白雲岳避難小屋から忠別岳方面もヒグマの出没が多い箇所になりますので、引き続き注意しながらの縦走登山となりました。
そんな感じ次回は、テント場もあって大雪山の登山では重要な拠点になっている白雲岳避難小屋について詳しく書いていきたいと思います!
白雲岳避難小屋の水場、トイレやヒグマの出没情報、テント場について詳しく書いた記事になります!