今回は大雪山の化雲岳へ登山した時の様子について書いていきたいと思います!
化雲岳から天人峡温泉(羽衣の滝)へ下山したのですが、高山植物が素晴らしく、湿原の木道歩きがとても癒される時間になりました!
- 化雲岳登山と天人峡温泉について
- 五色岳登山と登山ルートの詳細について
- 化雲岳登山と水場・登山ルートの詳細!
- 天人峡温泉登山と羽衣の滝・第二公園・第一公園の登山ルート詳細
- 化雲岳、天人峡温泉、羽衣の滝の登山ルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
化雲岳登山と天人峡温泉について
前回に引き続き北海道大雪山の登山について書いていきたいと思います!
今回は、化雲岳への登山と、天人峡温泉までの登山ルートについて掘り下げていきたいと思います!
当初の計画では、宿泊した忠別岳避難小屋からトムラウシ山へ登山をし、化雲岳、天人峡温泉へ下山する予定でした。
しかし、前日の大雨で体力を消耗してしまった事と、当日の天気も微妙ということもありまして、トムラウシ山は次回に持ち越しとし、化雲岳から天人峡温泉へ下山する事に致しました。
ヒサゴ沼でもう1泊もアリかな~っと思ったのですが、翌日の天気予報は雨でしたので、今回はトムラウシ山には縁がないな~っと悟った感じです。
天気が悪い中、無理して登っても展望は得られませんし、怪我や低体温症などもあり得る環境ですので、無理せず下山した感じです。
山は逃げませんし、天気が良い日を狙ってリベンジすれば良いですしね!
そんな感じで化雲岳や天人峡温泉についてご存じない方も多いと思いますので、登山ルートの様子や途中で見ることが出来る羽衣の滝についても触れていきたいと思います!
まずは、前回記載した忠別岳登山と忠別岳避難小屋について書いた記事がこちらになります!
白雲岳避難小屋から忠別岳、忠別岳避難小屋までの登山と避難小屋の詳細について書いた記事になります!
上記写真を押すと短い登山動画(YouTube)を観ることが出来ますので、大雪山化雲岳・五色岳・天人峡温泉・羽衣の滝の様子や登山ルートについて参考になれば幸いです!
五色岳登山と登山ルートの詳細について
忠別岳避難小屋から五色岳、化雲岳を目指して登山スタートしたいと思います!
雪渓から振り返っての忠別岳避難小屋になります。
ガスっておりますが、これはこれで幻想的ですよね!
総長は雪渓の雪が締まっていてツルツルでした。
アイゼンなくても大丈夫でしたが、チェーンスパイクがあると安心かもしれません。
モクモクと登るナカジーさんになります!
雪渓の上は非常に涼しく、寒いくらいでした。
モリモリ進んで行くと、忠別岳避難小屋、白雲岳避難小屋、五色岳・化雲岳への分岐になりました。
この辺もテントを張れる平地が広がっていますので、幕営してもOKなのかも知れません。
さ~五色岳目指してスタートしたいと思います!
分岐からは鬱蒼とする樹林帯歩きになります。
前日の雨で草木が濡れていて、またまたビッショリになってしまいました・・・。
ハイマツの登山ルートを登って行くと、開けた空間に出ました。
こちらが大雪山の五色岳になります!
五色岳の頂上は、石狩岳と化雲岳・トムラウシ山への分岐点にもなっております。
五色岳から石狩岳までは約16km、目指す化雲岳までは約3kmの道のりになります。
天気が良いと五色岳の山頂も景色がとても良いのですが、今日は残念なグレーの世界でした。
化雲岳登山と水場・登山ルートの詳細!
五色岳の山頂から化雲岳を目指して進んで行くと、コマクサの群落がモリモリありました!
大雪山系は、チングルマのお花で有名ですが、コマクサも負けず劣らずモッコリな感じでした!!
化雲岳への登山ルートは、暫くハイマツ帯を歩いて行きます。
前日の雨でハイマツが濡れていて、パンツまでビショビショになってしまいました・・・。
ハイマツ帯を抜けると、気持ちの良い木道歩きになりました!
木道の途中に水場があるみたいなので、今から楽しみでございます!
私は「水場マニア」になりまして、「水場」と聞くとドキドキしてしまいます。
「夜の床」と聞くと私の水場がジンワリと濡れてしまうのと一緒ですね!(???)
なんだかよく分かりませんが、化雲岳への登山ルートもチングルマがモリモリで、中々足が進みませんでした。
天気が良いと絶景が広がるんでしょうね~~
木道を進んで行くと、右手に雪渓が広がってきます。
この辺が水場になっておりまして、給水可能です。
しかしながら大雪山の水場は、どこも生水での飲用は不可になりますので、浄水器で濾過するか、煮沸する必要があります。
この時期でも雪渓がモリモリ残っておりました。
この辺の雪渓は万年雪になるみたいで、融けてなくなる事はないみたいです。
我が家の欲望の部屋に敷きっぱなしの万年床と一緒ですね♪
水場にはならないでしょうが、キノコの山になる日を待ちわびております(笑)
化雲岳への登山コースからの景色になるのですが、見渡す限りの平地が広がっておりました!
緩やかな木道歩きが暫く続きます・・・。
ヒグマが出そうで怖かったのですが、雰囲気がとても良く、空気が美味かったです!
雪渓がなくなると一気にお花が増えてきました!!
チングルマの群落にヒッソリとハクサンイチゲが咲いておりました!
勿論、優しい口づけを交わしたのは言うまでもございません(笑)
それにしてもチングルマが満開で凄い事になっておりました!
いや~今回の大雪山の登山で、10年分のチングルマを見た感じですね!
五色岳からモリモリ進むと、トムラウシ山と化雲岳、天人峡温泉の分岐になりました!
ガスって何も見えませんが、あの奥にはトムラウシ山が鎮座しているはずです!
また今度、トムラウシ山へ挑戦したいと思います!
分岐から少し登ると化雲岳の山頂が見えてきました!
山頂には、大きな岩が鎮座しているんですね~
化雲岳の山頂にあった道標になります。
忠別岳から化雲岳まで6.3km、下山する天人峡温泉までは11.5kmの距離になります。
天人峡温泉まで結構距離が有るんですね~~
化雲岳からの景色になります!
いや~この景色が見れただけでも来た甲斐がありましたね!
そんな感じで化雲岳の山頂でございます!
化雲岳の標高は、1,954mになりまして、天気が良いと360度の絶景を楽しむことが出来ます!
化雲岳の山頂で仲良くなった地元の登山者になります!
化雲岳の山頂で喜びを爆発させておりました♡
岩に登る場合は、写真右手にルートがあるのですが、高度感があるので慎重に登って下さい!
化雲岳の山頂からみる忠別岳方面の景色になります!
奥のモッコリが忠別岳ですね!
宿泊した忠別岳避難小屋は流石に見えてませんね。
いや~ヒグマがモリモリいそうで怖いですね(笑)
左の邪悪なドラえもん(?)がマエちゃんになりまして、真ん中のグリーンの方が忠別岳避難小屋で宿泊した地元の山ガールになります。
右手の男性は、トムラウシ山から登ってきた地元の方になりまして、暫し山談議に花が咲きました!
また、何処かの山でお会い出来たら良いですね!
化雲岳の山頂から見る天人峡温泉方面のルートになります!
開放的な登山コースが続く感じです!
化雲岳の山頂に到着すると、少しずつですがトムラウシ山の景色が見えてきました!
ここまで来たので、トムラウシ山の全容を見たいのですが・・・。
十勝岳方面がうっらると見えてきました!
いや~素晴らしい天空縦走路でございます!
十勝岳も機会作って登ってみたいですね~
色々な妄想を化雲岳の山頂で行ていると、トムラウシ山が見えてきました!
いや~トムラウシ山ってカッコ良いのですね!!
化雲岳・トムラウシ山周辺は、天気がコロコロ変わるので、雨や防寒対策を忘れずに行った上で登りたいものですよね。
化雲岳山頂付近で咲いていたコマクサになります!
今回の大雪山の登山で、10年分くらいのコマクサを見た感じです。
お花好きにとっては、大雪山は正に夢の国だと思います!
女好きな私にとっては、大雪山は色気のない感じになるのですが、そんな禁欲な時間も愛おしい感じでした!
天人峡温泉登山と羽衣の滝・第二公園・第一公園の登山ルート詳細
名残惜しいですが、化雲岳から天人峡温泉、羽衣の滝を目指して進みたいと思います!
途中に「第二公園」、「第一公園」なるスポットが登山ルート上にあるみたいですので、今から楽しみでございます!
やる気モッコリなマエちゃん、ナカジーさんになります!
黄色いウェアを私が着れば完成でしたね!
トムラウシ山から更に先の縦走路の様子が見えました!
あの縦走路の先に十勝岳があります。
雄大な景色がいつまでも続きます。
それにしても化雲岳周辺は、切れ落ちている所が多いです。
雪庇があると怖いですね。
ガスが抜けるとチラチラ景色が見えてテンションが上がってくるのですが、段々天気が下り坂になってきました・・・。
化雲岳から天人峡温泉への登山ルートもお花が多く、中々足が進みませんでした!
チングルマの燃えカスになります。
一生懸命咲き乱れ、次の世代に引き継いだ達成感を感じられる時間になりました。
この営みを考えられない期間、行ってきたんでしょうね~
天人峡温泉まで10.5kmの道標がありました。
化雲岳から天人峡温泉までは、下り基調なので良いのですが、道が悪く藪漕ぎもある登山ルートですので、結構時間が掛かります。
登山ルート上にあった雪渓になります。
今回の登山では、これが最後の雪渓歩きになりました。
アイゼンは不要な感じでしたが、6月に入山する場合は、必要になってくると思います。
それにしても天人峡温泉までの登山ルートはなだらかで雄大なコースでした!
気持ちの良い天空縦走路歩きが出来ました♡
更に進んで行くと、ポン沼が見えてきました!
こちらは飲用不可ですので、気をつけてください!
ポン沼周辺は、お花畑になってまして、休憩するのに最適な場所でした!
蕾を見ると「ウフフフ♡」と思ってしまうのは、何の病気でしょうかね?(笑)
天人峡温泉まで所々にチングルマの群落がありまして、その度に足が止まってしまいました!
これだけ多くのチングルマを見る事は、本州では少ないでしょうね~
青空が欲しい所ですが、目の保養になった時間帯でした!
こちらのピークが小化雲岳になります。
バリエーションルートになりますが、小化雲岳も登れるみたいです。
第二公園を目指して進んで行くと、ガサガサ音が聞こえてきたもので目を凝らすとキタキツネがウロウロしておりました!
ニャ~♪と叫んではいなかったのですが、野生のキタキツネの登場に驚いてしまいました!!
だいぶやせ細っていたキタキツネでした。
ヒグマでなくて良かった感じですが、今回の大雪山の登山で初めて見た野生動物でした。
第二公園の手前からは、ハイマツの藪漕ぎ地帯になります。
ルートが分かり難い所もあるので注意が必要です。
見渡す限りハイマツの藪地帯になります。
「ヤブニー」が好きな私にとっては苦にならなかったのですが、結構強烈な登山ルートになりますので、手袋や目の保護にサングラスなどがあると良いかと思います。
ヤブニー地帯を攻略すると、沢沿いの道になってきます。
ワタスゲだ~♪っと思っていると・・・
この辺が第二公園になるそうです。
道標や案内は一切なかったのですが、休憩するのに丁度良い平地があるので、こちらで昼飯にしてみました。
お湯を沸かすのに時間が掛かるので、マエちゃん、ナカジーさんには先に進んでいただき、第二公園でマッタリとした時間を過ごしてみました!
大雪山で食べるカップラーメンは最高でした♡
第二公園周辺は、ワタスゲがモリモリ咲いていて癒しの空間でした!
お腹もモッコリになったので、羽衣の滝が見れる滝見台を目指して進みたいと思います!
天人峡温泉、羽衣の滝までの登山ルートは、こんな沢沿いの道を進んで行きます。
水量が多いと、かなり厳しいコースになると思います。
今回も登山ルートが水没していて靴の中まで濡れてしまいました。
沢沿いの道が終わると、今度は木道地帯になります。
いや~雰囲気の良い木道でございます!
この辺が第一公園になるみたいですが、案内やベンチ等はありませんでした。
第一公園周辺もワタスゲが咲き乱れておりました!!
なんだか尾瀬に来たみたいでした!!
第一公園にはニッコウキスゲも咲いておりました。
北海岳では「ニッコウキスゲ」とは呼ばず「エゾゼンテイカ」と呼びます。
ハクサンイチゲも「エゾイチゲ」と呼ぶんでしょうかね?(笑)
雲上の楽園だった第一公園でした!
いや~~この界隈は本当に素敵でした♡
ただ、ヒグマの生息地になりますので、今回、大雪山へ登山する際、用意したのがクマ除けスプレーになります!
やはり持っているだけでも安心感が全然違いました。
そしてこちらが日本名瀑百選に選出されている羽衣の滝になります!
羽衣の滝の滝見台の様子になります。
ベンチもありまして、休憩するのに最適な感じでした。
天人峡温泉から来る場合、コースタイムは約90分になります。
登山道になりますので、サンダルやヒールでは来れませんので注意してください!
羽衣の滝からモリモリ下り、よ~やく天人峡温泉の登山口に到着出来ました!
登山ポストもありましたので、化雲岳方面に入山する際は利用してください!
忠別川がとても綺麗でした!
川を見ると桃が流れてこないか気になってしまう誰かさんです(笑)
無事に下山し喜びを爆発させているマエちゃんになります!
天人峡温泉の足湯が天国でした♡
天人峡温泉は、廃墟が多く驚いてしまいました。
大分前に潰れてしまった感じの旅館が多く、景観を悪くしているのが印象的でした。
そんな感じで今回縦走登山をした、化雲岳、天人峡温泉、羽衣の滝の登山ルートやコースタイムの詳細は、下記の通りになります!
化雲岳、天人峡温泉、羽衣の滝の登山ルート・標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした化雲岳登山と天人峡温泉羽衣の滝までのコースと標高差の地図になります。
忠別岳避難小屋から化雲岳まで、距離にして約6km、天人峡温泉まで屋まで約18kmのルートになります。
この区間は、エスケープルートがありませんので、天候が悪い場合は、無理をせず、ヒサゴ沼の避難小屋(約30人収納可)で泊まった方が良いかと思います。
また、化雲岳まではなだらかな縦走路になるのですが、小化雲岳付近からハイマツの藪漕ぎと沢沿いのルートが続き、メンタルがやられる系になります。
沢沿いの登山ルートは、アブやブヨ等が活発に活動しているとかなりキツイと思いますので、防虫対策が重要になるかと思います。
今回は蚊が結構いたので少し微妙でした。
忠別岳避難小屋 5:14 → 5:32 忠別岳避難小屋分岐 → 6:18 五色岳 6:26 → 7:51 化雲岳 8:25 → 12:24 第一公園 → 13:49 滝見台 13:52 → 14:16 天人峡登山口
そしてこちらが化雲岳登山と天人峡温泉羽衣の滝までのコースタイムになります。
忠別岳避難小屋から白雲岳まで約1時間30分のコースタイムになりました。
忠別岳山頂から天人峡温泉までは、下り基調ながら約9時間のコースタイムになりますので、思いのほかタフな登山ルートになります。
まとめ
冒頭で記載の通り、前日の大雨でだいぶ体力が消耗している中での白雲岳への登山となりましたが、当初の計画通りトムラウシ山へ登らず大正解だった感じです。
これでトムラウシ山へ登山をし、戻って天人峡温泉へ下山していたならば19時過ぎになっていたと思いますので、次回に持ち越しで良かった感じです。
天気が微妙ながら、トムラウシ山を見る事が出来ましたし、登山道を覆う多くの高山植物に癒された時間になりました!
また、機会作って大雪山の懐に飛び込みたいと思っております!
今回の大雪山登山のスタート地であります旭岳登山について書いた記事になります!