バスで簡単にアクセスできる乗鞍岳は、お花の名所としても有名な事から、数多くの登山者が訪れる有名スポットの1つになります。
遅くまで残雪が残っているので、「山スキー」で訪れる方も多いのが乗鞍岳の特徴の1つだと思いますが、今回は文明の利器を使わず下界から山頂に至る「乗鞍岳平湯尾根」で乗鞍岳へ登山した時の様子について解説したいと思います!
- 乗鞍岳平湯尾根で登山した経緯について
- 乗鞍岳登山!平湯尾根登山口駐車場と平湯バスターミナルの詳細!
- 乗鞍岳登山!平湯尾根で乗鞍権現社までの登山と水場の詳細
- クラシックルート平湯尾根の熊の出没と硫黄岳、コマクサの詳細について
- クラシックルート平湯尾根で乗鞍岳登山のルート・標高差・コースタイム詳細
- まとめ
乗鞍岳平湯尾根で登山した経緯について
当初、夏の南アルプスのテント泊縦走の体力作りとして奥秩父の乾徳山へ登る予定だったのですが、いつの間にか「乗鞍岳」に変更となり、これまたどのような事情で変わったのか分からぬまま「平湯尾根」で山頂を目指す事となりました(笑)
個人的には、登山なら何でも良かったのですが、平湯尾根について調べてみると、昔からあるクラシックルートとのことで俄然やる気が出てしまいました!
クラシック好きなもので、妙に歴史のある登山道に惹かれてしまう性癖なのですが、今回の乗鞍岳への登山は、想像以上にきつく茨のクラシックルート歩きになりました。
クラシックルートと言うよりは獣とニアピンするくらいでしたので、ジュラシックな登山になったのですが(?)、冒頭に記載の通り、乗鞍岳は、マイカー規制ながらバスやタクシーの運行がされているので、山頂近く(畳平)まで車でアクセスすることが出来ます。
畳平から乗鞍岳の山頂は、2時間見ておけば十分な道のりなのですが、平湯尾根で登ると4倍以上の時間が掛かってしまいました。
そんな感じで今回はかなりキツイ平湯尾根で登山した乗鞍岳について書いていきたいと思います!
まずは今回登山をした乗鞍岳で撮影した登山動画がこちらになります!
上記写真を押すとYouTubeで乗鞍岳への登山の様子を観ることが出来ます!
クラシックルートである平湯尾根の様子や乗鞍岳の景色、コマクサのお花など撮ってますので、良かったら参考にしてみてください!
乗鞍岳登山!平湯尾根登山口駐車場と平湯バスターミナルの詳細!
乗鞍岳への登山ということでトイレと下山後の温泉で立ち寄った「ひらゆの森」になります。
ここからトイレのある平湯バスターミナルまでは歩いて5分位になります。
こちらが平湯ターミナルの駐車場になります。
現在、90分まで駐車は無料になっております。
昔は時間制限がなかったような記憶が残っているのですが、変わってしまったんでしょうね。
そんな感じで平湯バスターミナルになります。
上高地や乗鞍岳への拠点になります。
私達が乗鞍岳へ登山した時は、林道崩壊により平湯バスターミナルから乗鞍岳(畳平)へのバスは運航中止でしたが、8月中旬頃から再開しております!
バスターミナルになりますので、自動販売機も充実してましたし、トイレもとても綺麗でした!
ただ、水飲み場はありませんので、水は持参した方が良いかと思います。
そして乗鞍岳平湯尾根からの登山で利用した駐車場がこちらになります!
平湯大滝駐車場になりまして、無料で駐車することが出来ます。
平湯大滝駐車場の様子になるのですが、6時頃でもガラガラでした。
駐車場にはトイレ、水場はないのですが、近くにキャンプ場がありますので、そちらは利用できると思います。
駐車場から平湯尾根の登山口を目指して進んでいると「かもしか橋」が見えてきました。
近くに日本名瀑百選に選ばれている平湯大滝もあるので、時間があれば寄ってみて下さい!
駐車場から来た道を5分位戻ると右手にスキー場のゲレンデが見えてきます。
こちらが乗鞍岳平湯尾根の入口になります。
道標などは一切ありませんが、ゲレンデを登って行くと林道から登山道の登山口があります。
夏の時期は、ゲレンデを遊牧に利用しているみたいです。
羊がお出迎えしてくれました!
私の干支は羊になるので愛着がモリモリになってしまい「マトンも好きだけどラムも捨てがたい!」と話しかけてみました。
すると嫌な顔していたので、想いが伝わったんだと察しました(笑)
乗鞍岳を目指して平湯尾根を進んで行くのですが、スキー場のゲレンデになるので結構な急登となりました。
ゲレンデと言うか林道?を登って行くと景色が開けた場所になりました!
丁度、日の出になりまして、「朝日の舞」でも山神様に披露しようかと本気で悩んだ時間帯でした(笑)
乗鞍岳の夜明けでございます!
それにしても蒸し暑いです・・・。
あっちは焼岳ですかね!?
いや~良い景色ですね!
少し進むと平湯温泉スキー場のゲレンデ最上部に到着しました。
アッチは白山でしょうかね?
美しい景色にシットリ♪が止まらなくなってしまいました!!(?)
シットリが止まらないオオヤマさん(右)とイチタマさん(左)でした!
暑い暑いと良い声で喘いでおりました(笑)
あのモッコリも登ってみたいですね!
登りたい山が多すぎで時間とお金が全く足りない状況です・・・。
そんな感じでゲレンデ歩きも終了し、ここからが乗鞍岳のクラシックルートである平湯尾根の登山口になります。
さ~乗鞍岳の山頂を目指して頑張りましょう!
乗鞍岳登山!平湯尾根で乗鞍権現社までの登山と水場の詳細
乗鞍岳を目指して登山を再開すると、よく見えてませんが白猿ヶ池がありました。
平湯尾根から1、2分の所にありますので、時間があれば寄ってみて下さい。
予想外に平湯尾根の登山コースは刈り払いされていて歩きやすいようになっておりました。
感謝、感謝でございます!
ただ、ルートはエゲツナイ急登が永遠と続きます・・・。
鬱蒼とした樹林帯を登って行くと、展望の良い所に出ました。
青空が美しいですね!
アッチは十石山方面ですかね!?
いい景色だ~!!
穂高方面の景色も一望できました!
久しぶりに穂高にも登りたいものですね!
見えているのは西穂高、前穂高と吊尾根ですかね。
秋に行く予定があるので、今らから楽しみです♪
あれはアカンダナ山ですかね?
中々複雑な山容をしてますよね!
私の性格とそっくりですね(笑)
そして平湯尾根の唯一の水場がこちらになります。
分岐から5分ほどの距離にあるのですが、今回は枯れていて利用できませんでした。
水場は沢になると思われまして、丁字路?を左側へ登って行けば水を得られるかもしれません。
水場から先も急登が連続します。
手前のシュンさんも幽体離脱寸前でした(笑)
乗鞍岳を目指して登って行くと「平湯まで6.3km」の道標がありました。
こちらが平湯尾根に鎮座する乗鞍権現社になります。
刈払いされているのは、乗鞍権現社があるからかな~っと話に出ました。
乗鞍権現社からの乗鞍岳方面の景色になります!
あれ?だいぶ曇ってきてしまいましたね・・・。
雲の切れ間から美しい乗鞍岳の稜線を見ることが出来ました!
ここからあそこまで登るのね~っと考えると、一気に萎えてしまったのは内緒ですよ(笑)
クラシックルート平湯尾根の熊の出没と硫黄岳、コマクサの詳細について
クラシックルートである平湯尾根ですので、歩く人はかなりの変態気味な登山者か、社会不適合者が多いと勝手に妄想しております(笑)
歩く人が少ない平湯尾根ですので、気になるのが熊の出没になるかと思います。
過去には乗鞍岳のバスターミナルである畳平でツキノワグマの襲撃事故があったくらいですので、周辺には相当数の熊が生息していると考えるのが自然な感じです。
そんなこともありまして、念のため「クマ撃退スプレー」を装備して登ったのですが、案の定、登山道コースから少し離れた藪の中を大きな動物がガサガサと移動していてビビってしまいました。
動物を視認することは出来なかったのですが、ツキノワグマかカモシカか・・・と推測しております。
どちらにせよ、平湯尾根を歩く時は熊鈴やクマ撃退スプレー等の装備を忘れずに臨んで下さい!
ツキノワグマと思われる獣とニアピンした所で咲いていたニッコウキスゲになります!
緊張の中にも癒しの一凛でした!
コバイケイソウもモリモリ咲いていて、流石、お花が多く咲き乱れる乗鞍岳だな~っと思ってしまいました。
それにしても乗鞍岳まで地味に遠いです。
雲の中に隠れている硫黄岳を目指してモリモリ攻めたいと思います!
要所要所で雲がはれ、綺麗な景色を見せてくれた平湯尾根でした。
今回は登りませんでしたが、十石山が綺麗に見えました。
藪が凄いみたいですが、今度、十石岩から十石山へ縦走してみたいですね。
乗鞍権現社から硫黄岳近くまではアップダウンが続くものの、エゲツナイ感じではなく足取りは軽くなりました。
クラシックルートですので、なんとなく戦国の足軽の気分に浸れた平湯尾根でした(笑)
見れば見るほど登ってみたくなる十石山になります。
避難小屋もありますし、白骨温泉からピストンでも良さそうですよね!
目まぐるしく天候が変わりますが、もう少しで硫黄岳でございます。
硫黄岳の近くで咲いていたリンドウになります。
「乗鞍リンドウ」になるのでしょうかね!?
よ~~やく乗鞍岳の稜線が見えてきました!
平湯尾根から見る乗鞍の景色は最高ですね!!
雄大な乗鞍岳の景色に圧倒されているオオヤマさん、イチタマさんでした!
いや~素晴らしいですよね!!
大事に歩きたい時間帯でした。
畳平から乗鞍岳への登山では味わえない山深い時間になりました。
平湯尾根を歩いているとコマクサの群落が出てきました!
高山植物の女王であるコマクサのですが、出会えるとやっぱり嬉しいですよね!
登山コースのアチコチにコマクサが咲いていて極楽浄土の様相を呈しておりました!
いや~乗鞍岳のコマクサのお花を見れて私は幸せ者でございます♡
何時までも見ていられるコマクサのお花でした!
チングルマのお花も見たいな~っと思っていたのですが、この時期はちょっと遅いので・・・。
振り返っての硫黄岳になります。
山腹を巻く様な登山コースになるのですが、迫力がモッコリですよね!
前から分かっておりましたが、硫黄岳から乗鞍スカイラインへの登り返しが我々の前に立ち塞がっております・・。
アレは乗鞍岳の四ッ岳ですかね。
標高が2,744mになるのですが、あまり有名ではないですよね。
なんと!チングルマが奇跡的に咲いておりました!
見れなかったと思っていたので感激しちゃいました♡
激急登の登山コースをこなすと乗鞍スカイラインに辿り着けました・・・。
小さいですが、乗鞍スカイラインから平湯方面への道標がありました。
あまりの極悪な平湯尾根に力尽きたイチタマさんです。
も~煮るなり焼くなり愛撫するなり好きにして♡っと、叫んでいる様でした(笑)
も~私の事も好きにして~~っとM字開脚で誘惑していたオオヤマさん(奥)と、マグロ状態だったシュンさん(手前)でした。
弱っている所を攻めたくなるのが私の悪い癖なのですが、さ~ど~やって「その気」にさせましょうかね!?(笑)
色々な妄想をしていた乗鞍スカイラインですが、私達が登山した頃は通行止めの為、バスに轢かれて干物になる心配はない感じでした。
そんな感じで長くなってしまったので、乗鞍岳への登山は次回にしたいと思います。
続きましては、今回の平湯尾根から乗鞍岳への登山の詳細に移りたいと思います。
クラシックルート平湯尾根で乗鞍岳登山のルート・標高差・コースタイム詳細
こちらが今回登山をした乗鞍岳クラシックルートである平湯尾根での登山ルートと標高差の地図になります。
登山をした日は、7月27日なりまして、かなり蒸し暑く水の消費が激しい感じでした。
また、標高差の地図の通り、平湯尾根登山口からダラダラ登らせるような感じに見えますが、実際は結構な急登区間が多い感じでした。
乗鞍権現社から先でツキノワグマと思われる獣とニアピンしましたので、そちらにも十分注意して下さい。
そしてこちらが今回登山をした乗鞍岳へのコースタイムになります!
ひらゆの森 5:17 → 6:20 平湯温泉スキー場 → 6:40 平湯乗鞍登山道 → 9:16 乗鞍権現社 → 10:25 硫黄岳 → 10:44 姫ヶ原 → 11:24 硫黄岳登山口
平湯尾根登山口である平湯温泉スキー場から硫黄岳登山口(乗鞍スカイライン)までのコースタイムが約5時間になりました。
平湯尾根は、エスケープルートが乏しく利用する登山者も少ないので、なにか体調に異変を感じたら直ぐ下山してください。
記載の通り、水場も枯れることがありますので、当てにして登るのは危険だと思います。
まとめ
初めて登る平湯尾根ですが、当初、お気楽登山であっと言う間に畳平へ到着できると思っていたのですが、蓋を開けると5時間の格闘となりました。
登山ルートは明瞭でしたが、急登が続くタフなコースなのと、登山者が少ないので、単独での登山は控えた方が良さそうだな~っと感じました。
そんな感じで乗鞍岳への登山は、次回に続きます!
平湯尾根から畳平、乗鞍岳肩ノ小屋を経由して最高峰の剣ヶ峰へ登山した続きの記事になります!
ライチョウにも会えてラッキーでした!