- 御西小屋でテント泊と混雑について
- 御西小屋のテント泊、小屋泊の料金、売店の値段(食べ物・飲み物)について
- 御西小屋の小屋泊と内部の様子、トイレについて
- 御西小屋の水場の様子と場所・滑落注意箇所について
- 御西小屋でテント泊の様子とテント場の状況・混雑・景色について
- まとめ
御西小屋でテント泊と混雑について
前回までの石転び沢の雪渓歩き、梅花皮小屋でのテント泊、大日岳への登山に引き続きまして、今回は御西小屋でのテント泊や、小屋泊について書いていきたいと思います!
特にテント泊や小屋泊の料金、トイレ、水場や売店などの情報は、宿泊する前にチェックする内容だと思いますので、詳しく書いていきたいと思います!
前回書きました、梅花皮岳・烏帽子岳から御西小屋を目指した時の様子について書いた記事がこちらになります!
梅花皮小屋でテント泊をし、御西小屋でテントを張って大日岳へ登山した時の様子になります。
今回、2泊3日のテント泊で飯豊連峰を登山したのですが、前日の御西小屋は大盛況だったそうで、テント泊で40張、小屋泊の方も60人前後の利用と、かなりの混雑だったそうです。
テント泊ならまだアレですが、あまり広くない御西小屋での小屋泊は「密」になってしまいますので、混雑する週末は避けて、宿泊する日を選ぶ必要があるかな~と思います。
ちなみに前日利用した梅花皮小屋と同様、御西小屋も事前の予約は必要はありません。
そんな御西小屋は、飯豊連峰の中でも奥まったところにある小屋(避難小屋)になりますので、普段は利用する方は比較的少ないそうです。
こちらが今回お世話になった御西小屋になります。
2005年に建て替えられたので、飯豊連峰の避難小屋の中では、比較的綺麗な山小屋になります。
建物は2階建てになるのですが、収容人数はそれほど多くなく約30人となっておりまして、標高は1,980mに位置しております。
約2,000mの所に御西小屋はありますので、気温の目安としては、下界の温度から12度ほど引いた気温になります。
例えば下界の気温が30度なら、御西小屋は18度前後になりますので、服装の目安にして下さい。
そんな御西小屋ですが、正式名称は御西岳避難小屋 (おにしだけひなんごや)になりまして、小屋泊は勿論のことテント泊が出来るテント場のスペースもありますし、期間限定ながら夏は管理人が常駐し、売店で食材や飲み物等も購入することができます。
そして気になる御西小屋のテント泊、小屋泊の料金や、売店の値段については、こんな感じになっております!
御西小屋のテント泊、小屋泊の料金、売店の値段(食べ物・飲み物)について
こちらが御西小屋のテント泊、山小屋泊の料金と、売店で発売している食べ物、飲み物の値段になります!
売店は、御西小屋の入口のすぐ右手(管理人室)になりますので、声を掛ければ購入する事が出来ます。
また、今回お世話になった御西小屋は、行政が管理している山小屋ではなく、地元の山岳会が管理し、利用者の「協力金」で運営されているそうです。
少しずつ宿泊料金の値段が上がっておりますが、それでも小屋泊で2,500円/人、テント泊で1,000円/人の利用料金なら安いものですよね!
しかしながら、梅花皮小屋と同様、御西小屋も自炊が基本になっておりまして、営業小屋の様に食事の提供はありませんので注意が必要です。
ただ、管理人が常駐している夏の時期は、アルファ米を始め、レトルト食品等の食事系の販売がありますので、重い荷物を荷揚げする必要はなくなります。
レトルトカレーとご飯を購入して1,000円になりますので、最悪この組み合わせで1食になるかと思います。
しかし、山小屋の方で温めてくれませんので、火器類を持参する必要があります。
有料になってしまいますが、管理人に頼むと温めてくれるそうなので、「お金の力」で荷物の軽量化をするのもアリかも知れません。
御西小屋の小屋泊と内部の様子、トイレについて
山小屋で宿泊となると、気になるのが内部の様子ですよね!
こちらは、御西小屋の内部になるのですが、窓も多く、中はかなり明るいです。
湿気がこもっている訳でもないので、カビ臭くもなく、かなり快適に過ごせると思います。
しかしながら上述してます通り、それほど広い山小屋ではないので、宿泊者の人数によっては、かなり窮屈な思いをすると思われます。
2階にも宿泊スペースがあるので、1階で寝るよりも良いかもしれません。
また、御西小屋の1階にはトイレがあるのですが、現在故障中で使えず、外にあるトイレを利用する必要があります。
こちらが御西小屋から歩いて1分の所にあります野外トイレになります。
正直に書きますと、かなり古く「スプラッシュトイレ(ボットントイレ)」になりますので、結構臭います。
ただ、掃除の方は定期的に行ってますので、見た目ほど汚くはありません。
紙も豊富ですので持参する必要はないのですが、やはり臭いが気になると思います。
また、虫が結構トイレの中でブンブン飛んでますので、感じやすい所(弱い所)を刺されてしまわないか冷や冷やします(笑)
ただでさ大きな竿がこれ以上・・・(自己規制)
トレイの利用料金は、100円になってまして、宿泊者は無料(宿泊料金の中に含まれている)になります。
当面、御西小屋の建屋内のトイレは修理されないと思いますので、出来たら登山用の傘があると悪天時に便利だと思います!
御西小屋の水場の様子と場所・滑落注意箇所について
御西小屋でテント泊、小屋泊するにあたり、とても重要なのが「水の確保」になりますよね!
御西小屋から5~8分ほどの所に水場があるのですが、上記写真の通り、ちょっと危ない場所に位置しております。
今回は7月24日に御西小屋で宿泊したのですが、その時には水場は雪に覆われておりませんでした。
調べてみると、6月一杯までは、水場が雪で埋もれていて使用できない事が多いみたいです。
御西小屋でテントを設営した後、水場に直行してみました!
左に進むと飯豊山方面になりまして、水場はトラバース道を下っていきます。
登山道の石の所に水色で「水→」と記載されておりますが、これしか水場の案内がありませんので、見落とさないように注意してください。
水場まで道は明瞭なものの、結構下って行きます。
モリモリ下って行くと、御西小屋の水場が姿を現します!
御西小屋の水場周辺の景色になります。
写真右下が水場になるのですが、雪渓がモリモリで凄い景色になってました!
御西小屋の水場は、非常に冷たくてかなり美味しい水でした!!
タオル片手に行水したのは内緒ですよ♡
水量の方も豊富なので、こちらの水場は枯れる事はないそうです。
御西小屋の水場周辺は、コバイケイソウの群落がありまして、非常に綺麗でした!!
本当に、今年の飯豊連峰はコバイケイソウが当たり年でございます!
そしてこちらが御西小屋の水場で一番危ないのが、この雪渓のトラバースになります。
結構遅くまで水場周辺は雪渓が残るそうなので、滑落に注意してください!
雪渓上には、それなりに踏み跡がありますので、アイゼン・ピッケルは不要な感じでした。
季節によっては、水を得るのも命がけになり得ますので、十分注意が必要になりますし、夜間の給水は控えた方が良いかと思います。
御西小屋でテント泊の様子とテント場の状況・混雑・景色について
こちらが御西小屋のテント場になります!
梅花皮小屋から縦走し、到着してすぐにテントを設営いたしました!
右側のテントが私の物になりまして、パイネのG-LIGHT Xテントになります。
シングルウォールテントになるのですが、既に廃盤になってしまっております。
軽くて良いテントなだけに勿体無いな~と感じております。
到着が早かったもので、テント場はガラガラでした!
やや斜めなテント場になりまして、平地は少ないものの、岩などは少なくペグも刺さりやすいです。
お昼を過ぎるとテント場も混雑してきました。
混雑を避ける為にも、13時くらいまでには到着した方が良いかと思います。
正面の建物が御西小屋になりまして、中央左に見切れている建物がトイレになります。
御西小屋のテント場は、最大40張前後は張れると思いますが、混雑する週末や連休の時は、早めの到着がおすすめです!
テントの陰で自分で自分を慰めているマエちゃんになります。
テントの陰でウンコ座りされると妙にドキドキしてしまいます(?)
テントを張ってから大日岳へ登山したのですが、途中で大雨に降られてしまい、全身スケスケランジェリーになってしまいました(涙)
カメラも水没してしまい、濡れた服を着たまま乾かし、夕食の準備を開始してみました!
テント泊の楽しみは、やっぱり冷たいビールの時間ですよね!
この笑顔が全てを物語っておりますよね!
ちなみに御西小屋のビールの料金は、350mlで800円(税込)になります。
梅花皮小屋と同じ料金になるのですが、やはり「山料金」ってやつですよね~
結局、寝るまでに2本空けてしまい、御西小屋でも1,600円の出費になってしまいました・・・。
御西小屋のテント場でカレーを作ってみました!
今回は日頃の感謝を込めて「賞味期限切れ一掃セール」を飯豊連峰の夜に行ってみました。
新型コロナにより、登山する機会が激減したことが影響し、大人買いした食材がモリモリと賞味期限切れを迎え困っている所でございます・・・。
ドン引き指数が高いので、どれだけ賞味期限が切れているかは控えたいと思いますが、食べた感じ、スパイスが染みていて大変美味しかったです♡
腐っているのか判断が難しいのがカレーの欠点ですよね!
御西小屋のテント場で熟睡し、明けがトイレに行くと、幻想的な大日岳のお姿を見ることが出来ました!
夜明けを迎える烏帽子岳・梅花皮岳になります!
御西小屋のテント場は、景色がとても綺麗です!!
夜明けを迎える御西小屋になります!
小屋泊の方も続々と起床し、飯豊連峰の夜明けを楽しんでおりました!
夜明けと共に、テント場も騒がしくなってきました!
私が宿泊した時は20張前後のテント泊者で、前日よりも少なかったそうです。
前日の大雨ででテントが濡れてしまい、必死に乾かしている誰かさんでございます。
茜色に染まる飯豊連峰が美しく、テントの撤収が思うように進みませんでした。
飯豊山の山頂方面から日の出になるのですが、地味に尾根が邪魔をしご来光を見るにはチョット微妙な位置にある御西小屋でございます。
御西小屋は、飯豊連峰縦走のターミナル駅的な存在ですよね!
写真には写っておりませんが、御西小屋で小屋泊した方が茜色に染まる大日岳を見に一斉に出てきました。
刻々と変わる飯豊連峰の朝焼けでございます!
この景色は、御西小屋でテント泊、小屋泊をした者の特権ですよね!
目の前に大日岳を見渡せる御西小屋でのテント泊は、本当におすすめです!
しかし、テント場は風の通り道になりますので、特に夜は風が強く吹くことが多いそうです。
しっかりとペグダウンし、強風に備える事をおすすめします!!
よ~~やくご来光を見ることが出来ました!
御西小屋が輝いておりますね!!
今日もすっきりと一本抜いたように晴れました!
しかし、既に雲が湧いてきてますので、下界は暑いんでしょうね~・・・。
また、飯豊連峰に来ることがあれば、御西小屋で宿泊し、この縦走路を歩きたいですね!
大雨に遭って散々な登山になった大日岳ですが、次回こそは山頂から飯豊連峰の景色を見たいな~と思っております!
まとめ
今回初めて御西小屋でテント泊をしたのですが、水も旨いし景色も良く、お気に入りのテント場の1つになりました!
上述してますが、若干、テント場全体に傾斜がありますので、その点マイナスポイントにはなりますが、それを余りある展望と居心地の良さがあります!
飯豊山の山頂近くの飯豊本山小屋のテント場も良いですが、そちらは結構混雑しますので、静かな時間を過ごしたい方は御西小屋の方が良いかもしれません。
そんな感じで次回は、御西小屋からスタートし、飯豊山と屈指の白目ルートであるダイグラ尾根からの下山について書いていきたいと思います!
御西小屋から飯豊山・本山小屋へ縦走した時の様子いついて書いた記事になります!
本山小屋のキャンプ場、水場、トイレの様子について書いてますので、良かったら登山の参考にしてみて下さい!