行旅死亡人と官報について
年に数回、「官報」と言う行政から出版される「新聞」みたいな物を読みふける事が有るんですが、普段の生活では全く馴染みが無いですよね~~。
図書館に置いてあると思いますし、市役所とかの掲示版に貼り出されることもあるかと思います。
個人的にも官報の購読は可能で、3,000円/月位だと思われます。
一般的な新聞では触れられない、マニアックな情報がこちらの官報で取り上げられているので、年に数回読む分には結構面白かったりします。
先日も読む機会が有ったんですが、登山やアウトドアを愛する方にも興味深い記事が書かれていたので少し取り上げてみます。
どんな記事を読んだかと申しますと、「行旅死亡人」の内容です。
「行旅死亡人とはなんざんす?とても不吉な預言書の匂いが・・・」
ってな感じですが、文字だけ見ると「旅の途中で死んだ人の事かしら?」ってなりますが、必ずしも「旅」だけではない感じです。
行旅死亡人とは!?
下記リンクを参照して頂ければ、行旅死亡人について細かく載ってますので省略いたしますが、身元不明のご遺体をみつけた場合、その市町村名義で「見つけた場所」、「状況」を官報に載せて、色んな方に知ってもらい情報を呼びかける制度になります。
そんな身元不明の遺体なんって、そうそうないだろう!
と、思うかもしれませんが、結構な件数が載っていて非常に興味深いです!
行旅死亡人のリンクを読んでみると、
【考古学調査等で地下から発掘された人骨が死亡推定日時を「戦国時代から明治時代初期」「遺棄から100年は経過していると見られる」などとして公告されることもある。】
wikipediaより引用
と書かれていて、思わず笑ってしまいました!
官報の行旅死亡人の欄を読んでみて多かった記述は、やはり自殺になりまして、電車へ飛び込みや、公衆トイレで首吊り、あと、入水自殺なんでしょうかね!?「川で流れてきたのを見つけた」みたいな事が書かれておりました。
桃がどんぶらこ~♪っと流れてきたら可愛い感じですが、流石にアレが漂ってきたら「怖い」の一言ですよね・・・
最近は、日本へ旅行に来る外人さんが多いですが、そんな旅行者の「行き倒れ」もチョコチョコ書かれておりました。
滑落、遭難した登山者と旅死亡人について
山登りをしている私にとって特に目をひいたのが、
「登山者と思われる男性●●歳位。△△山の中腹で発見。死後数年経過している模様・・・」
こんな感じの身元不明者の記事が官報に載っていて、「やっぱりあるんだな~」っと率直に感じてしまいました。
見つかって良かったものの、引受人が分からないのは残念ですし、なんだか浮かばれませんよね・・・。
登山道の入口に「尋ね人」の看板がたまに立ってますが、捜査の甲斐なく発見されずに山中のどこかでヒッソリとされてる方も多いんでしょうね~・・・。
死体と遺体の違いと隠語について
TVや新聞などの報道等で、「死体」や「遺体」と言い方を使い分けておりますが、何が違うのか。
簡単に書くと、「遺体」は身元が特定されている場合に使われるそうです。
山の中で見つけてしまった場合は、「死体」と報道されるかと思われます。
死体と遺体は、同じような言葉になりますが、シッカリと使い分けられているのに驚いてしまいますよね!
登山やアウトドアで生死に直結するのが「滑落事故」ですよね。
不幸にも、毎年必ず滑落事故がおきますが、その時もかなり配慮された報道がなされてますよね。
そんな感じで、報道等でよく使われる隠語を少し纏めてみました!
- 無事に保護されました・・健康に何も問題ない状態
- 保護されました・・・・・怪我や病気など罹患した状態で見つかった場合
- 発見されました・・・・・お亡くなりになった状態で見つかった
- 全身を強く打ち死亡・・バラバラに破損している状態(中身が飛び出している)
- 頭を強く打って死亡・・ミソが飛び出している
ニュースでよく使われる言葉ですが、なんだか生々しいイメージが湧いてしまって、チョッと微妙ですね・・・
「アオヒゲさんが〇✖山で滑落し、アオヒゲを強く打って死亡しました。」
生々しい映像が浮かび上がってきますね~~(笑)
アレは何本飛び出したんでしょうかね!?
癖ヒゲなんで、簡単には抜けないと自負しております(笑)
行旅死亡人として官報に載らない為には
話が逸れてしまいましたが、登山届を忘れてしまう事が結構あるかと思いますが、官報さんのお世話にならないためにも届けを忘れずに提出し、「行旅死亡人」にならないようにしないとイカンですよね~!
「アオヒゲの濃さから推測すると、aohige0718(推定37歳。O型ガニ股のちょっとキモイ男)と思われるご遺体を〇✖山で発見。火葬するも口の周りだけ燃え残り・・・。」
と載ってしまうと笑えませんからね!
登山中に滑落や遭難は、どうしても避けられない部分がありますが、「身元不明」にならないようにするためにも「登山届」を提出することが重要ですし、荷物や身の回りに「身分証明書」になるものを肌身離さず持っておく事も大事かも知れませんよね。
まとめ
「絆」と言われて久しいですが、核家族化も進み、地域との関わりも少なくなり、どんどんと孤立を深める社会構造になってますからね~
最近増加傾向の「孤独死」や、それに似たような事案で「行旅死亡人」の欄が増えていく一方なんじゃないかな~っと思ってしまいます。
「人間の価値は、死んだ時に分かる」って聞いた事が有りますが、死んだ事すらアヤフヤなのは、今まで頑張って生きてきた事すら否定するようなものですしね。
ちなみに、こちらも増加傾向の「自己破産」や、「会社の倒産」とかでも官報に名前が出てしまいまます。
私もこの事案で名前が出ないように注意したいと思ってます。
ま~時間の問題かも知れませんが・・・(苦笑)
「aohige0718さん、アオヒゲの永久脱毛の費用を捻出できず自己破産。異常な執着と爽やかなおじさんの夜の営み・・・」
なる記事が載ってしまったら悲しいですからね~(笑)
でも、若干居ると信じたいファンにはたまらない濃い記事ですよね~~!
これから寒くなるにつれ、山中でトラブルになると死に直結しますしね。
万全の装備で山登りを楽しみたいもんですね!!
※生々しい微妙な表現が多々あった事を、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
行旅死亡人と似たような感じのもので「失踪宣告」があります。
なかなか考えさせられる内容になるのですが、記事に纏めてみましたので、良かったらご参考にしてみてください!