- ブラックダイヤモンド12本爪アイゼンで冬山の安全登山!
- 12本爪アイゼンブラックダイヤモンド セラッククリップについて
- グリベル12本爪アイゼンエアーテック・ニューマチックについて
- セミワンタッチ式アイゼンの仕組みとコバについて
- アイゼンの種類と12本爪アイゼンを使用する山の標高について
- 12本爪アイゼンと6本爪アイゼンとの比較について
- 12本爪アイゼンブラックダイヤモンド セラッククリップのメリットについて
- ブラックダイヤモンド セラッククリップのデメリット
- アイゼンケース(クンポンバック)について
- まとめ
ブラックダイヤモンド12本爪アイゼンで冬山の安全登山!
「お洒落は足元から」
巷でよく聞く言葉ですが、確かにその通りかな?と私も思います。
どんなに綺麗な格好をしていても、靴が「納豆臭い」と目に沁みますから~~(笑)
登山に当てはめてみるならば、「安全は足元から」と言えますよね!
登山は歩いてナンボの世界ですから、足元が疎かになると痛いしっぺ返しを喰らってしまいますからね・・・。
一年でも一番寒いこの時期は、平地もさることながら山の上はさらに凍りつき、アイゼン等の冬山装備がないと歩けませんよね。
雪山はリスクが高いので登山をしない方も多いですが、冬山でないと見れない景色があるのも事実ですよね!
そんな感じで、今日は冬山で愛用している「ブラックダイヤモンド12本爪アイゼン」のレビューを書いてみようと思います!
現在使っているブラックダイヤモンの12本爪アイゼンはこちらになります!
12本爪アイゼンブラックダイヤモンド セラッククリップについて
冬山登山に必要な12本爪アイゼンですと、ペツル、モンベル辺りも有名ですが、お店で色々物色した結果、「ブラックダイヤモンド」のフォルムに惹かれた次第です!
また、ブラックダイヤモンドの刃が「ステンレス製」との事で、錆にも強いかしら!?ってなのも影響しました。
酸性雨の影響か、手入れをおろそかにすると、あっという間にアイゼンの刃がサビてしまいますからね~
アイゼンの刃の長さも、他社と比べるとブラックダイヤモンドの方が長く、氷の食い込みがシッカリしているかな?てな感じに思ってしまいました。
アイゼンの刃の長さにつきましては、どんなルートの登山を想定しているかによって変わりますので、そこの考え方は色々あるかと思います。
※アイゼンの刃が短いのは、岩場歩きを考慮したと思われます。
そして、性能的に大差がないと思い、滅茶苦茶悩んだ12爪アイゼンが、こちらのモデルになります!!
グリベル12本爪アイゼンエアーテック・ニューマチックについて
グリベルのアイゼンも、作りがしっかりとして、愛好家が多いですよね!
ブラックダイヤモンドの12本爪アイゼンよりも(片足430g)、グリベルの方が若干重く(片足470g)、出来るだけ軽量のモデルの方が良いと思って選びませんでした。
両足で80gしか変わりませんので、ブラックダイヤモンドのセラッククリップにするか、グリベルのアイゼンにするか、本当に悩みに悩みました。
12本爪アイゼンは、値段が高く色々な種類があるので迷ってしまいますが、「アイスクライミング」をするつもりはないので、森林限界前後(標高2500m前後)の冬山歩きを想定した感じです。
セミワンタッチ式アイゼンの仕組みとコバについて
私の履いている冬用の登山靴は、「コバ」と言うアイゼンをセットする為に必要な凹み(溝)がカカトの所にしかないので、「セミワンタッチ式タイプ」のを選びました。
赤丸の器具を登山靴のカカトにあるコバ(くぼみ)にセットします。
「冬用登山靴」の分類ならば、爪先とカカトの2箇所に「コバ」がありますので、「ワンタッチ式タイプ」のアイゼンを購入すれば、セミワンタッチ式よりもさらに簡単にアイゼンを装着できます。
逆に言うと、2箇所のコバがないと装着できないので、登山靴の条件が厳しくなります。
靴の条件的には、こんな感じになるかと思います!
ひも締めアイゼン(コバ不要) > セミワンタッチアイゼン(コバが1つ必要) > ワンタッチアイゼン(コバが2つ必要)
「ひも締めアイゼン」なら、冬用の登山靴ならホボどの靴でも装着出来ると思われます。
どんな靴にも使える分、紐でグルグルと固定しないといけないので、装着がワンタッチアイゼンと比べてかなり面倒臭い感じになります。
寒い環境下でモジモジ紐で固定するのは、普段から装着に慣れてないと時間が掛かり、簡単にはいかないかと思われます。
指がかじかみ、さらに時間が掛かりますので、装着に掛かる時間は結構重要な要素だと思います。
爪先だけにコバがある登山靴は売られていないと思いますので、大抵カカトにコバが付いていると思われます。
※無い場合もあります。
分からん場合は、登山靴を持ち込んで店員さんに聞くのが一番確実ですね!
アイゼンの種類と12本爪アイゼンを使用する山の標高について
私は、6本爪アイゼンを2つと、こちらの12本爪アイゼンの計3個持っているんですが、どっちをもって行くか結構悩みます。
他の登山者の皆様も、どんな基準で選んでいるのか興味津々でございます!
一番安全なのは12本爪アイゼンなんですが、何しろ重く・・・
片足で430gなんで、冬用の登山靴と合わせて約1.4kg・・・
両足で約3kgになるので、「鉄下駄」履いて雪山を歩くのと同じような感じになりますf^_^;
その点、6本爪アイゼンですと片足260g前後なので、約半分の重さですからね~
この差は大きいですよね!
ですので、単純に積雪期の標高2,000mより上は12本爪、あとはコースの状況次第!って感じにしております。
急登が続くようなコースだと、前爪がある12本爪の方がキックステップが強力になるので歩きやすいですし、なだらかな尾根のツボ足歩きなら前爪が邪魔になるので6本爪アイゼンの方が歩きやすいですしね。
アイゼン歩行の技術が未熟なせいか、そこそこ深いツボ足歩きを12本爪ですると、スパッツに引っ掛けて穴を開けてしまい涙目になったこともありました。
12本爪だから万能と言うわけではなく、その状況に合った装備を使いこなす事が、やっぱり大事なんだうな~と思ってます。
登ってみないと登山道の状況が分からん部分が多々ありますので、最新の状況を入手する事が「冬山の安全」に大きく影響するんだと思っております。
そ~は言っても、調べるのも面倒ですし、そもそもその情報が当てになるかも分かりませんからねf^_^;
やはり、自分の山行記録を見直すのが一番早かったりします。
特にコースタイムと水の消費量は自分の記録に限りますよね!
12本爪アイゼンと6本爪アイゼンとの比較について
仕事の関係で、2月は中々山にいけないので、正直12本爪アイゼンの出番は少ないです。
むしろ、6本爪アイゼンの方が出番が多く、中々安定感もあるので重宝しております。
12本爪アイゼンになると、値段も2万円前後で高額になるので、それなら6本爪アイゼンを使い倒し雪山歩きの技術を磨いた方が良いような気がいたします。
また、個人的には、6本爪アイゼン、12本爪アイゼンのパターンがロスが少なく間違いない冬山装備の買い方だと思っております!
大抵の低山なら、6本爪アイゼンで事が足ります!!
4本爪アイゼンを買う位なら私は6本爪アイゼンをお勧めしております!
最後に、重複する部分も有りますが、12本爪アイゼンを使って感じたメリットとデメリットを記載して終わりにしたいと思います!
12本爪アイゼンブラックダイヤモンド セラッククリップのメリットについて
○ 6本爪と比べて安定性が更に良く、斜面のトラバースもザクザク食い込んで滑りません。
○ 前爪があるので、急斜面を登る時に楽。
○ スノープレートがかなり優秀で、靴の裏に雪が団子状にならず重たくならない。(壊れたら別途購入できる)
○ 細かくサイズの設定が出来るので、靴にフィットしてガタガタしない。
○ キックの攻撃力がアップするので、怪しい登山者に襲われても撃退できる。
○ キックの攻撃力がアップするので、熊に襲われても(多分)撃退できる。
○ 12本爪アイゼンを装備していると、自分が「玄人登山者」であると錯覚し、何時も以上の能力を発揮できる(?)
ブラックダイヤモンド セラッククリップのデメリット
○ 爪や留め具が錆びやすいです。使用後は、必ず水洗いをし、良く乾燥させてから保管して下さい。ステンレスだと思って油断してはイカンです!
○ 段々とアイゼンの刃の部分が丸くなってきます。ヤスリ等を使って研ぐ必要があります。
○ 前述した通り結構重たいので、段々と疲れて足が上がらなくなり、色々な物を前爪に引っ掛けてしまいます。
転んだ場所によっては命取りになりますので、確実なアイゼン歩行が出来ないとかえって危ないです。
「少しガニ股」で歩いた方が良いかと思いますので、良く練習してからの使用をお勧めいたします。
○ セミワンタッチ式アイゼンですので、つま先付近を紐で固定しないといけませんので、そこが面倒臭いです。
アイゼンケース(クンポンバック)について
こちらが12本爪アイゼンの収納用に購入したブラックダイヤモンドクンポンバックになります!
当初、100均の袋に入れていたんですが、直ぐに穴が開くので、断腸の思いで専用のケースを購入しました。
グリベルの「アイゼンケース付」に魅力を感じなかったのですが、結果的にはグリベルの方がお得な感じになり、考えが浅かったと後悔いたしましたf^_^;
こちらのアイゼンケースは、値段が2,000円前後して高いのですが、かなり作りが堅牢で、ザックに入れた他の荷物が爪に当たりません!
しかし、上部がメッシュで軽量化されているんですが、これが少し曲者で、雪で濡れたアイゼンを入れると、そこから水が漏れてザックの中を濡らしてしまいます。
個人的には許容範囲なんですが、気になる方は更にビニール袋に入れた方が良いかも知れません。
こんな感じに12本爪アイゼンを収納します。
アイゼンケースの重さは155gになりますので、少し重たいな~と感じております。
まとめ
ゴチャゴチャと書いてしまいましたが、12本爪アイゼンの性能としては申し分ないかと思いますので、あとはお持ちの登山靴に合ったタイプを選び、冬山歩きの練習あるのみだと思います!
「安全は足元から」ですから、怪我の無いように12本爪アイゼンを使いこなして冬山を楽しみたいものですよね!
アイゼンが必要な積雪期に重要なアイテムである登山用スパッツ(ゲイター)について纏めてみました!
アイゼン歩行の時には、スパッツの生地に強度がある物を使いたいですよね!
アイゼンの前歯などで穴が開いてしまったスパッツの修理方法と、お店に頼むと修理費用がいくらかかるかも書いてみましたので、良かったらご参考にしてみてください!