- 登山中のデポと登山道具の盗難予防について
- 登山中、小屋泊での盗難リスクについて
- 鍵とワイヤーで登山中の盗難予防と対策
- BVワイヤーロック(鍵)のロックのやり方と暗証番号の設定について
- 登山やテント泊で使える軽量ワイヤーについて
- 鍵とワイヤーを使ってザックの盗難対策
- ピッケル、アイゼンの盗難予防と対策
- 登山靴の盗難対策について
- カップやフライパン、鍋等の登山調理器具の盗難対策について
- まとめ
登山中のデポと登山道具の盗難予防について
GWの話になるのですが、熊野古道を3泊4日のテント泊で縦走したのですが、その時にテント泊装備のザックを4時間ほど「デポ(荷物を置いて離れる)」をして空身でお目当てのお山に登りました。
登山道から少し離れた見難い場所に、隠すようにザックを置いたのが災いしてか、特に悪戯される事もなく問題なかったのですが、流石に4時間以上もザックから離れていると荷物の心配をしちゃいますよね~
「山を愛する人間に悪い人はいない」 と信じてはいるものの、前にも記事にしたように、一定の割合で悪い人間がいるのも事実ですからね!
奥秩父主脈縦走路をテント泊縦走中に遭遇した盗難事件の詳細記事になります。
良かったらご参考にしてみてください!
ザックをデポしたその日もテント泊をしたのですが、その時にテント場でお会いした縦走者とこんな会話をしました。
「今日は何処から来たの?」
「昨日は、観音堂(幕営適地)にテントを張って、今日は荷物を途中でデポしアタックザックで果無山脈に行ってきたのですよ。」
「へ~・・・だいぶ時間がかかったでしょ?荷物は大丈夫だった???」
話を聞いていると、この熊野古道の山域ではないのですが、その方も私と同じようにオモザックを登山道にデポし、最小限の荷物で出掛け戻ってくると、ザックの中を荒らされてしまった事があるそうです。
幸い、財布やスマホ等の貴重品は持ち歩いていたので被害はなかったものの、荷物の半分近くがザックから出ていて、登山道に散乱していたそうです。
「獣がザックを荒らしたような感じではなく、アレは間違いなく人間の仕業だね。」
と、悲しそうな目で話していたのが印象的でした。
「誰も悪戯しないだろう」と思ったそうで、登山道の脇に荷物を置いたそうでですが、「流石に目に付く所にザックを置けば、魔が差しちゃう人間もいるのかもね~」てな感じで話ておりました。
登山中、小屋泊での盗難リスクについて
私はかなりの屁たれなので、隙あらば直ぐに荷物を置いて空身で行動をしたがる性癖なのですが、なんだかこの件が他人事には聞こえず、「登山中の盗難対策」はどうしたものかな~っと考えてみる事にしました。
山行中に考えられる登山装備の盗難・ 取り違えのリスクを羅列してみると
- ザックをデポして何処かへ向かっている時に盗られてしまうリスク。
- テントを張った状態で離れている時に登山道具を盗られてしまうリスク。
- 外出時にテントの中に入られてしまうリスク。
- 山小屋泊での登山道具の取り違い(自分の靴を誰かに履かれててしまった等)
- 山小屋泊での貴重品の管理。
登山中や小屋泊などの盗難リスクはこんなところでしょうかね。
番外編としましては、北アルプスの涸沢みたいに凄い数のテントが張ってあると、自分のテントと間違えて中に入ってくる輩もいるかも知れませんので、内側からロックして入れないようにする必要がありますよね!
北アルプスのテント場では、夜中、トイレに行った後に自分のテントが分からなくなり戻れない事が多発しているそうです。
少し考えただけでも「小型・軽量な鍵」が手元にあれば便利ですし、「登山中の盗難リスクの低減」には必要なアイテムだよな~っと思ってしまいますよね。
鍵とワイヤーで登山中の盗難予防と対策
そんな感じで普段愛用している「小型・軽量ワイヤー鍵」にプラスして更なる抑止力をつけようと思い、色々なアイテムを物色した結果、こんなのを買ってみることにしました。
現在、日帰り・テント泊に限らず、大活躍中の小型・軽量の鍵とワイヤーがこちらになります!
名前が「BV(ビーブイ) 旅行用TSAロック搭載・3桁ダイヤル式ロック・ワイヤータイプ」 と言いまして、何故か2個セットで販売されております。
重さも僅か68g/個と軽量で、この重さなら日帰り登山は勿論、テント泊の時に持って行っても全く苦になりませんよね!
テントの入口のジッパーに、こちらのワイヤー鍵をセットすれば開けられなくなるので、窃盗対策に充分有効だと思っております!
テントの入口で大変目立ちますので「盗難の抑止力」になるかな~と思ってます。
山の中ですし、張ってあるテントを分解し、折り畳まない状態で丸ごとテントを盗む輩はいませんしね。
大事な装備をテントの中に入れ、入口に鍵を掛ければ大体の問題は解決するんじゃなかろうかと考えております!
BVワイヤーロック(鍵)のロックのやり方と暗証番号の設定について
このBVワイヤーロックシリーズは、何故か暗証番号の設定のやり方が日本語で商品の中に入っておりません。
暗証番号のセットの仕方は非常に簡単ですし、ネットで探せば直ぐ分かるのですが、念の為、動画で暗証番号の設定のやり方を撮ってみましたの、興味がある方はご参考にしてみてください!
写真を押すと1分程の暗証番号設定の動画が観られます!
登山やテント泊で使える軽量ワイヤーについて
ただ、こちらのワイヤー錠は、ワイヤーの部分が短いので(6cmほど)、使える用途が限られるのが弱点だよな~っと思い、それならばと、別途こちらのワイヤーを買って登山中のデポと登山道具の盗難対策をいたしました!
名前はBUFFALO(バッファロー)セキュリティーワイヤー と言いまして、気になる重さは約40gと軽量で、山行に持って行っても邪魔にならない重さでございます!
こちらのセキュリティーワイヤーは、そもそもノートパソコンの盗難防止用のワイヤーになるのですが、先端が丸く加工されていて、南京錠やワイヤー鍵を使って簡単にロックができる作りになっております!
ワイヤーロックや南京錠との相性が良く、こんな感じにロックをすれば外れる事はありません。
長さも1m~5mと色々なタイプがありまして、用途に有った長さのワイヤーを買えば、色々な場面で使えるのではないかと思っております。
ちなみに私は2mの長さのセキュリティーワイヤーを購入したのですが、登山やテント泊で使う分にはこれくらいの長さで充分かな~と思います。
2mあれば、バイクや自転車の車輪を柵にロックする事もできる長さになります。
こんな感じにワイヤーを結んで束ねる事ができますので、持ち運びも便利で楽です!
ワイヤーですので強度もあり、細引き(短いロープ)のような使い方もできますので、1つあると重宝します!
鍵とワイヤーを使ってザックの盗難対策
2mもあれば、写真のようにザックを木に括り付けてロックできますので、ザックごと盗まれる心配はございません!
このようにザックにワイヤーと鍵をかければ、盗むのを諦めるかな~と思っております!
ザックのジッパーを絡めて上手く鍵をセットすれば、ザックの中を開ける時間稼ぎになりますし、そもそもワイヤーに気がづけば、少しは抑止力UPになるかな~と思っております。
窃盗犯が一番嫌がるのが「盗むのに時間がかかる事」ですので、「面倒臭い」と思わせるのが非常に有効だと言われております。
ザックの持ち主が戻ってくるか分からない場所で物色するよりは、人目のつかない所まで持って行きたいのが盗む人間の心理かな~と思いますしね。
ピッケル、アイゼンの盗難予防と対策
そして、冬山装備で大事なピッケルとアイゼンですが、こんな感じにワイヤーと鍵を連結させておけば、盗んでも使えないので諦めるかな~と思われます!
ワイヤー錠だけで鍵をかけている状態なのですが、盗んだアイゼンやピッケルを、ザックの中に隠すこともできず、邪魔なだけですよね!
窃盗をして逃げている途中に滑落停止姿勢をとっても、アイゼンが刺さって痛いでしょうしね(笑)
セキュリティーワイヤーを使えば、更にややっこしくなり、盗む気もなくなるかな~と想像しております!
こんな感じに絡まってくれる山ガールと仲良くしたいな~っと何時も思ってます(笑)
登山靴の盗難対策について
え???臭いから登山靴のアップは止めておくれよ!ですと・・・
防水スプレーをモリモリ吹きかけたらカピカピになってしまいました(>_<)
そして、意味深な番号でロックしていることを見逃してはいけません!!
こんな感じに登山靴と鍵を連結させれば盗難対策に有効かと思います!
また、小屋泊した時に下駄箱に入れた登山靴を間違って履かれたりする事も防げるのではないかな~と思います!
山小屋泊といえども、朝の暗いうちから行動しますので、登山靴を間違えて履いてしまう事も起きますよね。
カップやフライパン、鍋等の登山調理器具の盗難対策について
また、テント泊に必要な調理道具も、こんな感じに鍵で連結させておけば、高価なカップやフライパンなどを盗まれたり、間違って持って行かれたりしないで済むかと思います。
山道具は、どうしてもデザインが似ているものが多く、洗い場とかで置いていると、どれが自分のだか分らなくなる事がありますよね!
これ以外にも、色々と応用が利く小型・軽量アイテムですので、登山中やデポしている最中の登山道具の盗難予防に効果を発揮してくれると思います!!
まとめ
登山道具に限らず、長年使っている装備は、愛着が湧いて掛け替えのない「戦友」みたいになりますよね。
そんな大事な装備が盗まれたり間違って持って行かれたりしたらショックも大きいですよね。
何度も書きますが、残念ながら山登りやキャンプを趣味にしている人間でも、一定の割合で悪い人間がいます。
テント泊中に限らず、登山中や小屋の前で休憩している時に、何度も盗難の話を聞いております。
楽しい時間が台無しにならない為にも、山道具の管理に目を光らせ、貴重品は絶えず身につけ、どんな時も油断なきようしてください!